注意
この項目はGODZILLA(アニメ映画)のネタバレを含みます。
概要
CV | 上田麗奈 |
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性別 | 女性 |
種族 | フツア |
年齢 | 不明 |
身長 | 150cm |
褐色の肌、特徴的な前髪をした水色の髪、原始的な身なりをした「フツアの民」の少女。第1章のエンドロール後のエピソードに登場したミアナの双子の姉であり、二人そろって神の巫女を務める(実は第1章でハルオ達を物陰から観察していたのは彼女かもしれない)。
双子だけありミアナとは瓜二つだが、ミアナに比べて釣り目がちであり(担当声優の上田曰く「キリッっとした感じ」)、民を守る使命感だけでなく、地球降下部隊が(揚陸艇を安全に着陸させる為や対ゴジラ戦術のためであったとはいえ)森の一部を爆弾で破壊したり、初接触時に戦闘となり銃撃を受けた経緯から彼ら「ワタリガラス」を警戒しており、やや表情が険しい。
そのためハルオからは「よく睨む方がマイナ」と見分けられている(この見分け方をハルオが語ったのを聞いて更に目線が険しくなった)。
初遭遇時にユウコやベルべらと戦闘になり、危うく殺されかけた事から当初は警戒心と敵意を剥き出しにしていたが、卵の歌を通してワタリガラスが「死の翼」でないと理解するとハルオに協力するようになり、ミアナと共に「人類の言葉」を覚えて少しずつ会話ができるようになっていった。マーティンのホログラフコンパスにも(さり気なく)興味を示し、ミアナがハルオに向かって「ハルオイ」と呼びかけた際には驚きの表情を見せている。
やがてワタリガラスへの助力が村で聞き入れられないと分かると、ゴジラとの戦闘に巻き込まれる危険を承知でミアナと共にメカゴジラシティに向かい、ハルオをテレパシーで支援した(その少し前にハルオとユウコ・タニのキスシーンを目撃してしまい、ミアナほどではないがガタッとしている)。
余談
- モチーフは小美人。劇中では二人コンビで行動している場面が多く、おなじみのユニゾン台詞も見られる。
- 演者の上田麗奈氏は、後にTVアニメ『ちびゴジラの逆襲』にて小美人(姉)役に起用されている。
- 原案では髪を編み込みミアナと差別化されていたが、本編では同じショートヘアになった。また、どちらかにほくろをつける案もあったが、見分けが付きすぎるという理由で見送られた。
- 妹のミアナ共々、主人公のハルオを初めとする主要人物に比べてかなり背丈が低く、幼さを感じさせることから褐色ロリに区分する向きがあるが、フツアそのものがかなり小柄な種族と設定されており、立派な成人女性である可能性も高い(フツアの成人男性はマイナ及びミアナとほぼ背丈が同じ)。
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以下、最終章のネタバレ注意
「ハルオ!恐れないで、耳を澄まして・・・」
最終章「星を喰う者」では事実上のメインヒロイン。
協力しているうちにゴジラに恐れず立ち向かっていくハルオに惹かれていき、これまでは言葉が拙く感情をあまり出さない不器用な性格のせいで気持ちを表に出せていなかったが、メカゴジラシティでの事件をきっかけに想いが行動に出てくるようになる。
ミアナと入れ替わりでハルオが匿われたシェルター小屋に現れ、ミアナが脱がし方を知らなかったハルオの気密服を慣れた手つきで脱がしたことで、ハルオは第1章でゴジラ・アースに敗北した自分を助け、治療したのはマイナだったことに気付く。
そしてミアナと同じくハルオと命を繋ごうとするが、子孫繁栄のために稀人を受け入れ知り尽くすという使命が動機だったミアナと違い、「あなたが死んで消えてしまいそうで怖い」というハルオを失う事への恐れを口にしており、使命以上にハルオへの思慕が動機になっている。ミアナはやんわりと拒否したハルオもマイナを受け入れ、二人は結ばれた。
これを境目に険しかった表情は柔らかくなり、より流暢に人間の言葉を話して、ハルオだけでなく他のワタリガラスにも自分の意志を積極的に伝え、関わりあうようになっていく。
ハルオと結ばれて間もなく、メトフィエスに襲われたミアナの「ギドラ」という叫びを感じ取り、ハルオと共にマーティンらと合流。ギドラ降臨後はメトフィエスの下へ向かったハルオの危機をテレパシーで感じ取り、マーティンと共に卵の力を借りてハルオへの精神攻撃に介入。落ち行くハルオを励まし、抱きしめ、マーティンの言葉を伝達してギドラ撃退の糸口を作った。
戦いが終わってからは妹のミアナと共にハルオと過ごし、やがてハルオの子を妊娠。婚姻の儀と思われるフツアの催し事が行なわれ、お腹が少し大きくなり髪を編み込んだマイナをハルオが慈しむ姿が描かれた。
以下、更なるネタバレ注意!
クライマックスでは更に時が進みマイナは臨月を迎えていたが、そこにきてハルオはある重大な決断をしてしまう。この時、マイナがそれを止めようとする姿は描かれず、実際にハルオに追いすがって止めようとするのは妹のミアナである。監督によると、マイナはハルオが何をするのかを全て分かっていたから止めなかったのだという。
50年後のフツアの村では、「おいかりさま」に悪い呪いを祓ってもらい年の幸を願う祭事が催されていた。ハルオと同じ黒髪の少年、マーティンと同じ金髪の少年を含む子どもたちが怖いものを焼いていく中、そんな子どもたちの様子を優しく見守る年老いたマイナの姿があった。
ネタバレの余談
- 第2章ではハルオに協力しつつも妹のミアナと比べて関わり合いが少なめで、ミアナとユウコが明確にハルオに好意を見せていたのもあってヒロインとして存在感は薄かった。そのため、最終章でハルオがミアナでなくマイナと結ばれたのが意外と感じる観客も多かったようである。
- その一方で、第2章ではまだあまり交流していない段階からハルオに協力し、最後には危険を承知でメカゴジラシティに向かいハルオの危機を救うなど、既にハルオのことを知り、心を開き始めていることも仄めかされていた。そして最終章ではハルオに寄り添い、第2章とは打って変わって自分の気持ちを表に出し、ハルオを救うべく必死になって行動するようになる。
- 担当声優の上田いわく、フツアそのものが守りを重んじる種族であることに加えて、マイナはミアナに比べて非常に責任感が強く楽観的になれない性格をしており、その分ハルオのような危険に攻め込んでいく「危なっかしい人物」はとても刺激的な存在で、そういったところに惹かれたのだという。ハルオへの気持ちも、ミアナが好奇心からくるLIKEであるのに対してマイナは女性的なLOVEを向けている、という違いがあるらしい。ハルオの最期の決断についても思うところはあるとした上で、「こういうハルオだったからマイナは好きになったんだろうな」と述べている。
- 上映イベント「フツアナイト」では、第1章のエンドロール後に登場した少女が本当はマイナだったという新事実が明らかになった。声はミアナ役の小澤が当てており、スタッフロールのキャラクター名にも「ミアナ」と記されているが、最終章の展開に繋げるためにミスリードさせたようだ。第2章序盤がハルオとミアナの初対面らしいことを考慮すると、第1章で物陰から観察していた仮面の少女もまたマイナであり、その時期からゴジラに立ち向かうハルオの事を見ていたと思われる。
- 同様に最終章のエンドロール後に登場した老婆もマイナであると明かされ、妹のミアナとともに幸せに暮らしていると発言されている。
- なお、ミアナ役の小澤が「マイナは他にも命を繋いだのか?」という質問をぶちかましたのに対し、監督は「マイナ(役の上田)に聞いてみましょう」と言い、お鉢が回った上田は「知らないですよ!一途であって欲しい」と述べるにとどめた。
- 同様に最終章のエンドロール後に登場した老婆もマイナであると明かされ、妹のミアナとともに幸せに暮らしていると発言されている。
- ノベライズ版『星を喰う者』では上述の双子トリックが削られた関係で、メトフィエスを問い詰めて捕らわれの身となり、ギドラ戦後に負け戦に挑もうとするハルオを止めようとして、憎しみが分からないことをハルオに伝えるなど、映画版におけるミアナの役割を受け持っている。映画版で見られたハルオへの思慕はなく、それによって命を繋ぐこともなくなっている。