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概要編集

日本映画とも。海外で制作された映画を表す「洋画」と区別に使われる言葉。


日本は昔から出版文化が栄え、識字率も高かったので、小説漫画映画化がかねてより多い。

また、日本映画は歌舞伎などの伝統芸能の流れも受けている。時代劇は頻繁に映画の題材になり、邦画の固有ジャンルとなっている。



歴史編集

実写邦画黄金期は2回あった。1度目はWW2前の1930年代前後であるが、戦争により衰退。この時期の作品はフィルム劣化等に伴い、断片的にしか残っていないものも多い。


2度目は戦後の1950年代で、この頃映画は娯楽の王様として親しまれていた。この時期の作品は名画座・ソフト化・ネット配信などで現在でも視聴が可能である。


しかし、この全盛期は1960年代からテレビ普及で少しずつ終息して行った。テレビ全盛期には娯楽の王道が完全にテレビに移行したことから、新東宝や大映が潰れる等苦戦を強いられる。このあたりから高邦低の傾向強まる。


1970年代後半から角川映画のトレンディな映画登場で映画離れを防ぎつつ、製作委員会方式のテレビ局の出資がスタンダードとなることである程度持ち直したが、映画会社のイニシアチブや監督の作家性は制約を受けることになった。


一方、アニメ映画は60年代からテレビアニメの流行に加え、東映長編も打切られ、暫く低迷期にあったが、その後、70年代後半のアニメブームで復興、アニメ映画が再度が盛んとなった。ジブリの大作を中心に人気・定番作品は興行収入ランキングに良く顔を出す様になり、1990年代に入ると邦画の王道はアニメかテレビ局系実写に二極化することとなる。


2000年代に入るとシネコンやレンタル環境の普及もあり、再び映画が身近になってきた。またネットの普及によりアニメ漫画の魅力が再発見されるにつれ、アニメ映画の人気も上昇した。

実写ではやはりテレビ局系がヒットを飛ばした。しかしテレビ局系映画も2000年代後半頃になるとマンネリが指摘されるようになり、さらにテレビ離れ加速により、衰退傾向に陥る様になる。

作家性が強い作品では1990 - 2000年代にかけてジャパニーズホラーが流行し、カルト的人気を得た。


2010年代からは邦画人気が完全復興するが、邦画といえばアニメの状況と化した。実写は主にテレビドラマ劇場版、人気漫画や人気アニメの実写化映画化によって実写映画の命脈が保たれる状況である。漫画・アニメ作品の実写化については賛否両論あるものの、1つのジャンルとして続いている。

この時代には撮影機材や編集機材が大幅に安くなり、『カメラを止めるな!』に代表されるテレビ局系とは独立した映画監督の作家性が発揮された作品も存在している。


2024年現在、邦画はアニメを中心とした人気が確立されている。邦画の中で興行収入が100億を超えた作品は19作品しか存在しておらず、その内の16作品はアニメ映画であることからも、その人気の高さが窺える。



歴代邦画興行収入ランキング(100億円以上を記載)編集

順位タイトル公開年興行収入
1劇場版『鬼滅の刃無限列車編2020年404.3億円
2千と千尋の神隠し2001年316.8億円
3君の名は。2016年250.3億円
4ONE PIECEFILM RED2022年203.3億円
5もののけ姫1997年201.8億円
6ハウルの動く城2004年196億円
7踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!2003年173.5億円
8THE FIRST SLAMDUNK2022年157.3億円
9崖の上のポニョ2008年155億円
10劇場版名探偵コナン 100万ドルの五稜星2024年150.5億円
11すずめの戸締まり2022年148.6億円
12天気の子2019年141.9億円
13劇場版名探偵コナン 黒鉄の魚影2023年138.8億円
14劇場版『呪術廻戦02021年138億円
15風立ちぬ2013年120.2億円
16ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦2024年111.1億円
17南極物語1983年110億円
18シン・エヴァンゲリオン劇場版2021年102.8億円
19踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!1998年101億円

アニメ作品内訳でいうと、宮崎駿監督作品が5作、新海誠監督作品が3作、週刊少年ジャンプ原作が5作、名探偵コナンの劇場版シリーズが2作、エヴァンゲリオンシリーズの劇場版が1作となっている。

なお、『劇場版「鬼滅の刃無限列車編』は洋画も含め国内で封切された映画の興行収入第1位であり、2020年度の世界興行収入においても邦画初のトップを獲得している。


実写映画の中で僅かに100億円超えを達成した3作品(南極物語、踊る大捜査線126)はいずれもフジテレビが制作の中心を担っており、テレビ局映画のトップクラスの成功作として知られる。特に踊る大捜査線シリーズは、フジテレビの人気オリジナルドラマシリーズの映画化である。



合作の場合編集

基本的には「邦画」と定義されるのは、概ね「日本人が日本で作り、日本で公開された作品」と言うのが一般的な邦画になる。

しかし、その場合疑問となるのが、日米合作や日中合作等、他国との合作映画である。

この場合、「日本人が日本で作っている」が、「海外でのみ公開」されたり、「外国人の監督・スタッフ」と「日本人のキャスト」によって作られた映画が存在することになる。

こういう状況に対しては明確な定義が存在せず、人によっては洋画となったり邦画となったりする。

そして、もしも他国との合作が邦画に含まれる場合、邦画興行収入は2023年に公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』がぶっちぎりの1位となる。



日本の映画会社編集

日活 1912年 -

松竹 1920年 -

東宝 1932年 -

大映 1942年 - 2003年

東京テアトル 1946年 -

新東宝 1947 - 61年

東映 1949年 -

角川映画 2002年 - 2011年



関連タグ編集

映画

日本映画

映画監督


外部リンク編集

日本映画 - Wikipedia

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