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概要

映画館での上映で声や音を出して鑑賞することが認められた特別な上映回のこと。他にも「チアリング上映」「発声型上映」「絶叫上映」「声出し上映」などの言い方もある。

本来、映画館では映画の上映中、騒がず静かに鑑賞するのが常識。しかし、その常識を覆して、劇中での台詞を言ったり、劇中の登場人物に歓声を上げたり、声援を送ったり、ツッコんだり、サイリウムを持ち込んで振ったり、コスプレしたりと、舞台ミュージカルの鑑賞に近いものになっている。また遡れば、歌舞伎での屋号を叫ぶのもその一種である。

これによって観客同士での共有性や一体感、臨場感を強め、人気の背景になっている。

もちろん、声を出していいからと言って迷惑行為となる騒ぎは不可であり、映画泥棒も論外

2016年公開の劇場版アニメ映画KINGOFPRISM』で使われたことが話題が広まった。さらに以前から「参加型」としてヒーロー映画での応援、ホラー映画での絶叫やミュージカル映画での唄が許されたものはあった。

具体例の一つとして2014年の『アナと雪の女王』でも劇中曲「Let_It_Go」を観客が唄える歌詞付き版もあったが、まだ応援上映の認識が少ない当時では静かに見たい観客との軋轢で批判もあった。

なおインドなど国によっては応援上映がデフォルトの映画上映になっていることもある。

こうした国では何の説明がなくても観客が歌ったり歓声を上げたりする。

余談

概要の項で触れたように声を出してもいい「参加型」の映画形態はかなり以前からあったものの、いわゆる現代のオタク文化的な「応援上映」が定着するに至ったのはねことうふ氏による影響も大きい。

劇場版のリリカルなのは1stが放映決定となった2008年に「こんな劇場版なのはは嫌だ」と題して公開されたこのイラストが反響を呼び、「逆にやってみたい」と集まった有志たちと劇場支配人の協力により映画館を貸し切る形で2010年に実現されることになった。

これが好評だったことを受けて、リリカルなのは側も「絶叫上映会」と題して公式に取り入れることになる。

さらにこの一連の活動を「ファンサービスとしての需要がある」と見込んだ劇場版 戦国BASARA -The Last Party-が2011年に「絶叫ナイト」という名称で声出しOKの上映会を開くなど、作品を越えて現代に続く応援上映の雛形とも言える形態が広まっていった。

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