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「美女の依頼を待ってるぜ…‼︎」


概要編集

前作『キャッツ♥アイ』に続く北条司2作目となる週刊少年ジャンプ連載作品。

東京新宿で殺し・ボディーガード・探偵等を請け負うスイーパー「シティーハンター」冴羽獠の活躍を描くハードボイルドコメディ

現代劇として描かれたため、連載時の1980年代後半が舞台で、「シティーハンターが美人の依頼人から仕事を受け、その依頼を数話をかけてこなす」というのが基本構成となっている。全体を通しての伏線などはあるものの、依頼人・仕事の内容はその都度異なり、問題を解決した依頼人は原則として再登場せず(まあ、この手のお話通り何回か再登場するキャラもいるのだが)、各依頼毎の繋がりもない。

ジャンプの漫画では珍しく時の流れが明確で、キャラクター達も物語が進むごとに年を取っている。


コメディシーンのお約束としてカラストンボが飛ぶ。

緊張感


連載当時の状況編集

後にジャンプ黄金期と称される80年代~90年代におけるジャンプ人気を担ったヒット作の一角としても知られる。だが少年誌への掲載としては内容がかなり大人向けのため、単行本の売上とは裏腹に誌面での人気はさほど高くなく、特に連載初期は正統派ハードボイルド漫画であったため、読者からのウケが悪く人気が低迷した。

これはジャンプのアンケート至上主義も影響している。詳しくは週刊少年ジャンプの項目を参照。


そこで、当時の編集者であった堀江信彦の助言で「もっこり」という下ネタを取り入れ、コメディタッチの作風に路線変更したことで一定の人気を得ることに成功し、後述のテレビアニメ化にも繋がった。

しかし90年代に入るとWJ編集部内での混乱が続き、執筆に支障をきたす。最終的には突然4週後の連載終了を通告され終了した。このため原作者は「描き切っていない」という遺恨を抱え、リメイク作品『エンジェル・ハート (A.H.)』につながっていく。


あらすじ編集

犯罪の絶えぬ新宿には一つの噂があった。

「新宿駅東口の掲示板にXYZ-もう後がない-と書き込めば、”シティーハンター”と呼ばれるスイーパー(始末屋)がなんとかしてくれる」と。

”シティーハンター”の通称を持つ冴羽獠は美女絡みか依頼人の本音に「心が震えた」時しか依頼を受けないが、依頼人の望みを100%叶える凄腕。亡き親友の妹・槇村香をパートナーに都会の悪を討つのだった。


登場人物編集

詳しくはリンク先へ

主人公。新宿で「シティーハンター」と呼ばれる裏社会No.1スイーパー。

とてつもないスケベで普段はちゃらんぽらんしているが、仕事の際にはその真価を発揮し、依頼を完璧に遂行する。キャラクターのモデルは同作者の「キャッツ・アイ」に登場していた「ねずみ」こと神谷真人である。


ヒロイン。獠のパートナー。獠とは対照的にしっかりした女性で、だらしのない彼のお目付役兼諫め役でもある。

最初はただの素人だったが、物語が進むにつれて獠の相棒に相応しい成長を遂げる。また裏稼業をしながらも明るさを失わないその人柄は、多くの人々に影響を与えた。


香の兄で獠の親友。香の親代わりでもある。彼の香以前の相棒だった。見た目は冴えないが、その実かなりの腕利きで、獠からの信頼も厚い。元は刑事をしており、冴子のかつての同僚。


獠のお得意様にして協力者である敏腕女刑事。本作のお色気担当であり、獠に色仕掛けをしては、警察では手に負えない仕事を押し付け、こき使っている。しかし決して悪女ではなく、正義感が強い心身共にタフな女性である。


獠のご近所様にして協力者。優秀な探偵で、獠達の商売敵でもある。姉・冴子同様に図々しいが、肝が据わっており、事件解決のためには危険な行動も辞さないなど、悪を許さない心を持つ。


冴子と麗香の妹。高校生ながら売れっ子小説家。シティーハンターを小説のネタにしようと、獠達のアパートに押しかけてくる。


獠のライバルにして同業者。スイーパーの腕は獠と互角だが、性格は正反対。日本人離れした威圧的な風貌が特徴で、獠からは見た目に因んだあだ名で呼ばれている。


伊集院隼人のパートナー。元女コマンドで、戦場で育った。伊集院とは不釣り合いなほどの美人だが、本人は彼にぞっこんである。


普段は冴えない容姿をしているが、正体は泥棒請負業のセクシーな美人怪盗。シティーハンターの依頼人として現れる。


獠の協力者にして恩人。獠とは長い付き合いで、彼の原形を作ったとも言える好々爺。

今まで原作のみに登場、アニメは映画『新宿プライベート・アイズ』が初登場。


教授のアシスタントを務める知的美人。シティーハンターへの依頼から彼らと関わりを持ち、教授の元で働くようになった。


若くして有能なジャーナリスト。生き別れになった家族を探しており、冴子と獠の元を訪ねてくる。


かつて獠のアシスタントをしていた女性。現在は後ろ姿美人として有名になっている。教授と同じく彼の過去を知る数少ない人物。


香の高校時代の同級生。現在は世界的に活躍するデザイナーである。ファッションにまつわる風変わりな癖を持つ。


獠がアメリカで組んでいた賞金稼ぎの娘。突然、獠のところに押しかけ、彼のパートナーになりたいと言い出すが・・・


獠がアメリカにいた頃のパートナーで親友。銃の実力は獠に匹敵し、中身も彼とどっこいどっこいな男性。


巨大犯罪シンジゲートのボス。物語の序盤と終盤に登場し、獠と香の二人に深い因縁を持つことになる。



もっこり!


呼称表編集

が\に冴羽槇村野上野上美樹伊集院エンジェル
りょうオレかおりさえこれいかみきちゃんうみぼうずミック
かおりりょうアタシさえこさんれいかさんみきさんうみぼうずさんミックさん
さえこりょうかおりさんわたしれいかみきさんファルコンミック
れいかさえばさんかおりさん姉さんわたしみきさんファルコンミック
みきさえばさんかおりさんさえこさんれいかさんわたしファルコンミック
はやとりょうかおりさえこれいかみきオレミック
ミックりょうかおりくんさえこれいかみきファルコンオレ


アニメ版編集

テレビシリーズ編集

1987年4月から通算3年半放映された(1年ごとにタイトルに「2」や「3」が付き、91年度は「'91」と付いた)他、劇場版も3作作られた。

制作を担当したサンライズガンダムなどロボットをメインとしたアニメオリジナル作品が中心だった中、本作が最初の漫画原作のアニメ化となった。

なおアニメではオリジナルエピソードが多く、中には「敵に洗脳された香が獠と戦う」という話もある。アニメでは原作と設定が異なっており、原作のキャラクターが登場しなかったりする。


原作で新宿を陰から牛耳る組織「ユニオン・テオーペ」との戦いがストーリーの本筋になっているのだが、アニメ版はユニオン・テオーペの存在は全く語られず原作では槇村を殺害するのはユニオン・テオーペが流した麻薬エンジェル・ダストを打たれたチンピラだったのに対し、アニメ版では赤いペガサスという別の組織に雇われたフリーの殺し屋ジェネラルに代わっている(ジェネラルは原作ではユニオン・テオーペの幹部)。これらの設定変更の関係でアニメ版では初期の段階で原作終盤の展開に繋がるフラグは事実上折れている。


……と思われていたが、2023年の劇場版「天使の涙(エンジェルダスト)」によってユニオン・テオーペとの対決が描かれることとなった。


テレビシリーズの話数

シリーズ名放送期間放送回数備考
無印1987年4月6日〜1988年3月28日全51話全国ネット放送
21988年4月2日〜1989年7月1日全63話放送日時は関西地区のもの。ローカルセールス枠放送で、日時差替えや未放送局あり
31989年10月15日1990年1月21日全13話再び全国ネットへ復帰
911991年4月29日〜10月10日全13話TVシリーズ版最終作でプロ野球中継の雨傘番組の為、全国ネットは10話迄しか放送されず、最終3話は一部地域で日時差し替えの上放送(未放送局あり)

残念ながら「3」は表現上の問題で日本テレビでは再放送禁止となってしまった。というのもスタッフがお遊びで麻原彰晃の写真を挟んでしまったのである。但し、問題の映像を差し替えて独立局やCS等では再放送されており、同様の処置を取り映像ソフト化されている。

本放送当時「最初から1クールの予定だった」と言っていたが、恐らく表現上の問題で2クール半年の予定が打ち切りとなった説も否定しない。(もしも過去シリーズと同様に一年放送だったとしてもプロ野球中継でかなり放送休止が多発し3クール相当の放送だったであろう)。


劇場版編集

2019年2月8日に公開された新宿PRIVATE EYESについては当該記事を参照。


2022年4月8日、TVアニメ化および『Get_Wild』のリリースから35周年を迎えたことに合わせて、新作劇場版の制作が発表。

翌年の2月に副題天使の涙(エンジェルダスト)と、同年秋の公開が発表された。


今日からCITYHUNTER編集

公認二次創作『北斗の拳イチゴ味』、『転生したらヤムチャだった件』に続く公認作品。

独身アラフォー女性がふとした事で自分の憧れる漫画の世界に迷いこむファンタジー?


漫画/錦ソクラ 参考書/「CITY HUNTER」北条司…と明記?!


本作の内容には直接関わらないということで〜

〜ちょっとひねって<参考書>という表記にしてもらいました。〜

 〜どう展開するか僕も読者として楽しみたいと思っています。


(単行本第一巻オビ・原作者・北条司コメントより)


実写版編集

香港映画編集

1993年公開。ジャッキー・チェン主演。

概ね原作のキャラクター設定に即しており、こちらのオープニング・エンディングには原作イラストも登場している。

だが、しかし…こちらの方は原作のコメディ要素が強調されるあまり、いきなり作中でストIIパロディまで始まってしまい……もはやいつものジャッキー作品になってしまっている。

さすがにジャッキーでも「もっこり獠ちゃん」の全ての再現は無理だった。

しかし、ジャッキーの春麗のコスプレや後藤久美子の客演や100tハンマーの登場は見逃せないぞ!


韓国ドラマ編集

2011年放送。タイトルは『CITY HUNTER in seoul』

ただしタイトルこそシティーハンターではあるが、登場人物の設定と物語が原作とかなり異なった完全なシリアスなドラマとなっている。

ぶっちゃけシティーハンターを知る人にとっては別物


フランス映画版編集

フランスでも人気であり、実写版映画が制作された。


監督・脚本、さらには主役の冴羽獠まで演じたフィリップ・ラショー(ちなみに槇村香役のエロディ・フォンダンは彼の奥様)は本作の大ファンであり、最初は直筆の手紙と一緒にプロットを原作者に送り、これが気に入られた事で改めて念入りに脚本に書き直して今度はわざわざ作者のもとへ持ち込み、映画化の許可を貰ったという


2019年2月6日にフランスで公開され、「原作に可能な限り忠実であること」をモットーとした事もあり国内で観客動員160万人を記録するヒット作に。


日本では同年11月29日に『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』として公開された。

なお、本作吹替では冴羽獠を山寺宏一が、槇村香を沢城みゆきが演じている。フィリップは獠の吹替を神谷にやって欲しかったが、神谷自身が「(年齢的に)無理をしてやってはいけない」という考えから辞退し、その代わりに神谷からの後押しで(アニメ版において脇役としての出演経験がある)山寺の起用が決まったとの事。

なお神谷と伊倉は本作では脇役の吹替として、他のレギュラー陣はアニメ版での役で参加している。


予告動画


邦画版編集

2024年4月配信。Netflix独占配信作品。

監督は『ストロベリーナイト』や『累-かさね-』などを手掛けた佐藤祐市

舞台は現代の新宿で、基本的には「エンジェルダスト」をめぐる原作序盤の流れに沿った物語だが、舞台背景や設定が若干アップデートされている。


主演を務めるのは、子供の頃からシティハンターの大ファンで、かねてより「いつか冴羽獠を演じてみたい」と公言していた鈴木亮平。持ち前の演技力に加え、冴羽獠としての説得力に満ちたガタイ、神谷明を意識した声など、非常に完成度の高い「実写版冴羽獠」を見事に実現している。




ミュージカル版編集

宝塚歌劇団による舞台化2.5次元)。タイトルは『CITY HUNTER ―盗まれたXYZ―』。


但し、シティーハンターではお馴染みの「もっこり」は宝塚的に引っ掛かる部分があったようで(「すみれコード」で検索して頂けると幸いである)、「ハッスル」に言い換えられている。


□ 日程

2021年8月6日(金)~ 9月13日(月)場所:兵庫県 宝塚大劇場

2021年10月1日(金)~11月14日(日)場所:東京都 東京宝塚劇場


□ スタッフ

原作:北条司「シティーハンター」

脚本・演出:齋藤吉正


□ キャスト 宝塚歌劇団雪組

主演・・・彩風咲奈朝月希和


余談編集

  • 派生作品として読み切り版が短編集などに収録されている。
    • ひな型になったと思しき点は多々あるものの、似て非なるものと言っていい。
    • キャッツ・アイ』の主人公たる内海俊夫や、ヒロインの来生瞳らしき人物がとある喫茶店を経営している描写がある。

  • 作中のとある喫茶店や、読み切り版での共演など、『キャッツ・アイ』との世界観の繋がりを感じさせる演出はあったものの、長らくファンサービスの一種という扱いであったが、『プライベート・アイズ』においてついにクロスオーバーが実現し公式設定となった。

関連動画編集

シティーハンターと言えば、やはりこの曲

EDとして使用されていた頃の演出が印象的で、ニコニコ動画でも「止めて、引く」のタグで大量にMADが投稿されている。玉石混交ではあるが、「玉」の出来はハンパではない。


関連タグ編集

CITYHUNTERCITY HUNTER(表記ゆれ) シティハンター(誤記)

北条司(原作者) エンジェル・ハート(続編パラレル作品)


XYZ / もっこり / 100tハンマー/Get_Wild / STILL_LOVE_HER(失われた風景)


シティーハンター100users入り シティーハンター500users入り シティーハンター1000users入り


今日からCITYHUNTER


風の聖痕:設定や雰囲気に類似点が多く、本作をモチーフにしたと思われる。また番外編「すべては愛のために」の内容が、2019年の劇場版と一部類似している。


エンドオブエタニティおちゃらけているが凄腕のガンマンと、その元で暮らす研究施設から逃げて来た居候のヒロイン(暴力系ツッコミ担当)が活躍するゲーム作品。ただし大量殺人を犯した少年も登場しており、ヒロインとの恋愛要素はそちらが務める。


リコリス・リコイル:おちゃらけているが凄腕のガンマンが裏社会に関わる依頼を解決していくアニメ作品。本アニメの監督インタビューでコンセプトモデルとして引用された。


ギラヴァンツ北九州・・・Jリーグのチーム。2015年にコラボチケットを販売。同年8月23日はスタジアムDJに冴羽獠が登場した。


浅田飴:TVシリーズのスポンサーになっていた関係からか、TVシリーズの背景に頻出していた(当時発売されていた、箱入りのパッション味。現在のパッション味には箱入りのものはなく、缶入りのみ)。


オウム真理教:アニメ版『3』にてサブリミナル事件があったことから。


コラボタグ編集


外部リンク編集

アニメ「劇場版シティーハンター」公式サイト

サンライズワールド

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