概要
2013年3月よりYahoo!ブックストア『WEBコミックぜにょん』(現『ゼノン編集部』)にて連載中の漫画作品。タイトル通り、武論尊・原哲夫の漫画『北斗の拳』のパロディギャグ作品である。
2018年に作者の体調不良を理由に無期限休載となり未だに再開していない。
南斗鳳凰拳伝承者・サウザーを主人公に、ケンシロウとの対決や他の南斗聖拳の使い手たちとのやりとりなど様々なシチュエーションでのギャグが展開する。
一方で、ほぼ全てのキャラが死亡していなかったり(明らかに原作での死亡イベントを経験しているかのような話も見せる)、次第に話が広がり始めてきたこともあって、原作では出会ってないキャラが出会う、ギャグが多少入りつつもドリームマッチが度々行われる、他のスピンオフでも光が当たらないキャラが意外と活躍する……というのを「禁断の原哲夫画風」で見ることができたりする。
単なるコピーやトレスではなく、原作漫画を参考にゼロから手描きしている。次第に慣れてきたのか、やがて原作では絶対見せないような表情のバリエーションも追加されていった。
ギャグ漫画なので割と著しいキャラ崩壊が見られるが、本作について原作者である武論尊は「まぁ、いいんじゃない?」とコメントしており、原哲夫に至っては「もうちょっとHなネタに振ってもいいと思う」とまでコメントしている。
コミックスの表紙や巻末コメントなどの構成も、原作『北斗の拳』を発行していた当時のジャンプ・コミックス風になっている。
巻末には、作画担当の行徒妹が過去に月刊コミックゼノンに掲載した北斗の拳の外伝シリーズである『外道伝』も収録。こちらは原哲夫画風ではない。
また派生として、イチゴ味スタッフによる『北斗の拳BBQ味』というコミックスも出版されている。こちらはオリジナルの原画や姉作画によるオリジナル再現などを、ジュニア英検3級という素薔薇しい英語力で英訳したもの。
例
- 「北斗神拳」→「ホクト ゴッド パンチ」
- 「我が生涯に一片の悔い無し」→「サティスファクション イン マイ ライフ」
- 「南斗鳳凰拳奥義天翔十字鳳」→「ナント フェニックス パンチ アルティメット ジャンピング ヘブン クロスワード チキン」
アニメ化
2015年秋にTVアニメ化が決定。
『DD北斗の拳2 イチゴ味+』として、同じく北斗の拳を題材とするギャグアニメ『DD北斗の拳』との2本立て(という名目でED前に2分だけ尺を借りるというとんでもない荒業)。放送局はテレビ東京系。
さりげなくティザーサイトのURLにもお遊び要素が存在する。
主人公であるサウザー役は、原作のTVアニメ版でも同キャラクターを演じた銀河万丈氏を起用している。
主な登場人物
※ 原作での人物設定は該当記事参照。
聖帝軍
本作の主人公。南斗六聖拳「将星」の男で、南斗鳳凰拳の伝承者。
自身を「聖帝」、他人を「下郎」と称し、上から目線の言動を繰り返すが、そのせいで友人らしい友人がいない。
思考が子供っぽくツンデレで気分屋なため、事あるごとに敵も味方も関係無く周囲を困らせている。
しかし実力は原作同様、羅将ハンとも対等に渡り合うなど南斗最強の名に違わぬ強さを誇り、その上ギャグ補正による常軌を逸した生命力までも備わったタフボーイ。シュウ様からは「性格に難がなければ今頃南斗をまとめ、拳王をも倒していたかもしれん」と評された。
好物はカレーで、夕食がカレーじゃないと怒る。カフェゼノンでのコラボメニューが「聖帝カレー」なのもその為。毎週土・日はカレーの日であるらしい。
幼少期からひたすら修行に明け暮れる生活を送っていたため、核戦争前のケンシロウ、ユリア、ジュウザらが楽しんでいた「青春」や「スクールライフ」に対して激しいコンプレックスと嫉妬心を抱いている。部隊長の進言により学校を設立した際には、学校に通った経験が無いからという理由で自らも生徒として参加し、失われし十代の青春を取り戻すべく大暴れ(ガキ大将化)した。
奴隷として重労働を強いていた子供たちからは当然憎まれていたが、学校の設立により世紀末の過酷な環境の中でも教育が受けられるようになったため、今では逆に感謝されている。
コミックス6巻では決戦兵器と闘った。
シェイクをとても良い顔で飲む。(ただし飲むのは凄く下手だが。)
因みに中の人である銀河氏は「(この漫画のサウザーは)声を張らなさそうだし」と好意的である。
- 副官
ヒゲの部隊長。サウザーの側近でツッコミ役。
原作ではサウザーの登場前にシュウ率いるレジスタンス軍に倒されるが、本作ではレギュラーキャラとして活躍している。
サウザーの一番近くにいるがために、彼の思い付きに最も振り回される気苦労の多い人。
- 布切れの人(リゾ)
シュウ様のかつての修行仲間。けど今は聖帝軍。
サウザーがターバンのガキ対策として登用。サウザーをガキの攻撃からタオル一枚で守るが、代わりに刺された。
今のところターバンのガキほどの存在感を出してはおらず、サウザーの身の回りの雑務を任されることが多い。
- 火炎放射の男
汚物は消毒だ~!!で有名なモヒカンでサングラスのあの人。
サングラスの下にはつぶらな瞳が隠れている。
カサンドラに潜入し、ウイグル獄長の髪型を目撃する。
- ジャギの石像の前で埋められ命乞いする男
原作ではジャギの手下に生き埋めにされ、ジャギの胸像に「あのお方の名を言ってみろー」と問われるも答えることができず首を鋸で曳かれて処刑された人。
本作では必死に答えを搾り出し、ジャギとその子分にあだ名をつけた。
その後「村で一番命乞いが上手い男」として聖帝軍にスカウトされ、面接で自ら穴を掘って生き埋めになり命乞いを披露しキープを勝ち取った。
聖帝軍に奴隷として収容されている少年の一人。サウザーの天敵。
原作では聖帝十字陵の石段を上がるサウザーの足に刃物を突き立て、サウザーの「愛」について読者が知るきっかけを作った少年……なのだが、本作では頻繁に、しかも「マシーンのように同じ傷口を正確に」突いてくる。
サウザーも行動パターンを読んだり磔にするなど様々な対策をとるが、いずれも回避してフレキシブルに足を突き刺してくる恐ろしい子供。
南斗六聖拳/南斗 DE 5 MEN
レイ外伝でも行われたような六聖拳による会議の場が設けられる形で頻繁に集結している。
後に最後の将以外の五人は「南斗 DE 5 MEN」なるグループを結成し、各巻で「それが大事(大事MANブラザーズバンド)」「檄!帝国華撃団(『サクラ大戦』主題歌)」「慟哭(工藤静香)」「メロディー(玉置浩二)」「乙女のポリシー(『美少女戦士セーラームーンR』ED)」「いすゞのトラック(いすゞ自動車)」「田園(玉置浩二)」とPVを制作している。
帝都攻略以後、サポートメンバーとしてファルコが加わる(南斗 DE 5 MEN G)時もあり、「檄!帝国華撃団(壊)」のPVが作られた。
南斗六聖拳「仁星」の男。南斗白鷺拳伝承者。
基本的に六聖拳の中で一番の善人だが、宿敵サウザーに対しては辛辣。
「シュウ様」は持ち前の正義感と人望の厚さゆえ非情に徹しきれない様を皮肉ったサウザーがあえて「様」付けでおちょくっている……というネタなのだが、なし崩し的にずっと様づけで呼ばれている。
ユダに対してはことあるごとに「ウダ」と呼び続けるなどイジり倒しており、最近はサウザーが持ち込んで来る厄介事をユダに丸投げするのが定番となってきている。
そのため苦労人枠に見えて結構自由。
南斗六聖拳「義星」の男。南斗水鳥拳伝承者。
見せ場(秘孔「心霊台」のシーン、ラオウに指先一つでダウンさせられるシーンなど)を毎回サウザーやケンシロウに奪われてしまう残念な人。親友のシュウ様と並んで数少ない良識派であるため、六聖拳の中にいると気苦労が多い。
モズの早贄に気を取られたせいで新血愁の説明を聞き逃したドジっ子でもある。
解説・雑魚散らし・ボスキラーなど何でもそつなくこなせる器用さが持ち味だが、それゆえに器用貧乏感が否めず、恋人や妹はおろか年下のバット&リンにすら軽んじられている節がある。
ある意味では一番この世界観に馴染めておらず不遇な立場。
南斗六聖拳「妖星」の男。南斗紅鶴拳伝承者。焼印のスペシャリストその1。
五人の中で最も軽んじられており、
- 自身のロゴマークである「UD」を「ウダ」と読まれる
- 六聖拳で唯一リボルテック化されなかった
- (コミックス巻末に掲載された海洋堂の宮脇社長の寄稿によると「人気が無い」「おもちゃ化した時に映える特徴が無い」というのが理由らしい)
- 取り巻きの女性たち「UDガールズ」からもナメられる
- 単行本シリーズ『究極版 北斗の拳』で表紙を飾っていない
- (リンやバットはもちろん、黒王号ですら単独で表紙になっているのに)
- 六聖拳で唯一無想転生に加われていない
- (あくまでもレイの宿敵であり、ケンシロウもユダもお互い特に因縁が無いので当然なのだが)
など、多くの哀しみを背負う漢。もの凄く空回りするところが五車星の青いのに似ている。
アニメ版で声を担当する谷山紀章は過去に『ラオウ外伝 天の覇王』においてもユダの声を担当している。
南斗六聖拳「殉星」の男。南斗孤鷲拳伝承者。焼印のスペシャリストその2。
幼なじみのケンシロウに対し、どこかアレな感情を抱いている。一方で、原作と異なりユリアに対する意識は薄く、むしろ険悪。
原作同様に力で弱者を支配することを良しとする悪辣な面を見せることもあるが、本作ではユリアに対する執着が無い上、悪党としてはサウザーやユダの方がキャラが濃く、さらに自身もサウザーに振り回されてツッコミに回ることが多かったり、常軌を逸したユダの言動にドン引きするなど、ケンシロウに対する態度を除けば概ね常識的であり、六聖拳の中では善悪どっちつかずの状態。
ただし良識派であるシュウとレイには「南斗六星の内三人が悪党」と評されており、一応悪人として扱われている模様。
消去法によって天帝を一時的に保護させられる(後述)が、情がわいてきたらしく「死んでくれファルコ」と思うようになっている。また天帝を狙う修羅軍がサザンクロスに攻めこんできた際には、守るべき者を手に入れたことで鬼神の如き強さを持つに至った。
南斗六聖拳「慈母星」。
正体を隠すため、常に甲冑に身を包んでおり、発言は配下の五車星を通して行う。
一度、その甲冑と五車星をサウザーに取られたことがある。
他の六聖拳とはあまりつるまないが、世紀末らしからぬいい匂いがするらしい。
シンは彼とケンシロウの接触を極端に警戒している。
アニメではOPで豪快に正体を晒しているが、少なくとも本編では「謎の人」扱いになっている。
南斗五車星
南斗最後の将の守護星。「ラオウを倒す」という利害の一致でサウザーに一時加勢している。
話し方がうっとうしいため、南斗六聖拳から苦手意識を持たれている通称「青いの」。スピード推しということで、ウダやリュウガなどと並べられる事も多い。
回を重ねるごとにウザさに拍車がかかっており、そのせいかラオウとの闘いでは真っ先に標的にされる。
ヒューイと一緒に行動することが多い兄弟星。通称「赤いの」。
他の五車星や南斗勢に対して何かと難癖をつけることも多い。
現在は気は優しくて力持ちなおじさんだが、かつては悪鬼として恐れられていた。
悪鬼時代は人語を話すことすらままならない状況だったが、リハク親子の教育で人並みに会話できるようになったらしい。
幼い頃のユリアに命の尊さを説かれるが、体が大きいが故にユリアが見せた子犬をリスと勘違いする。それ以来あらゆる動物を脊髄反射的にリスと呼んでしまったり、存在しないリスを見入ってしまったり、恐るべき執着心を持っている。
気圧によって体長を変化させる特異体質の持ち主。
何よりも自由を愛する男。
自由を愛しすぎたために自由をこじらせてしまい、会話が成立しないことが多い。
最後の将に扮して自身を懐柔させようとするサウザーの「にくらしい程にいじらしい」態度に何かを感じ入り、彼に協力。サウザーを気に入っており、女湯に誘ったりしている。
しかし、美女を侍らせながら文字通り自由気ままな楽しい青春時代を送ってきたため、上記のコンプレックスによりサウザーからは内心敵視されていたことが4巻で判明した。
五車星一いらない人、もとい軍師。
ヒューイとシュレンから「海」の肩書きについて食いつかれ、さらには原作での失態まで責められてついに逆ギレしてしまった。
基本的にダメ軍師っぷりをイジられることが多いが、誰も手に負えないジュウザの制御に初めて成功したことで、原作でも見られなかった天才軍師の面目躍如を果たした。
一方で、策を実行するとなると落とし穴のゴリ押しを好む傾向を見せている。
原作ではラオウの死の数年後に登場するアメリカンな賞金稼ぎ。
自由をこじらせすぎて五車星をクビにされたジュウザの代役として、時系列を無視して登場する。
何故か「ハリウッド」「キャデラック」「グランドキャニオン」といったアメリカンな固有名詞か英単語しか言わない。
ケンシロウ一味
「みかん!」
乱世の怒りに誘われてサウザーと対決するも、サウザーの体調や自滅、ターバンのガキなどの理由により現在まで決着がついたためしが無い。
天然ボケで、空気を読むのが苦手。そして「1%」の意味が理解できない程のアホ。しかも悪いことに原作同様口数が少なく、最近では困ったことがあると無言でバットとリンを見つめるようになり、バットに「こっち見んな」と叱られている。
旅の途中、偶然拾ったサングラス(修羅の国に行く時に着用したアレ)を愛着しているが、バットたちからは不評を買っている。
アニメ版で声を担当する小西克幸は『北斗無双』シリーズや『Jスターズビクトリーバーサス』『JUMP FORCE』などでもケンシロウ役として起用されており、近年におけるメイン声優の一人として定着している感がある。
ケンシロウと共に旅をする子供。ケンシロウの保護者として手を焼いている。
本作の貴重なツッコミ担当だが、たまにサウザーのボケに流されそうにもなる。あとレイに対しては例外的にボケ一辺倒。
徐々に思考がこの世界寄りになってきたのか、サウザーに取引を強いるなど悪い意味でイチゴ味に染まりつつある。
事あるごとにケンシロウが破ってしまう革ジャンの調達はリンの担当であることが判明。
ちなみにアニメ版でリンの声を担当するのは蒼井翔太。立派な男性声優である。
北斗関係者
北斗四兄弟長兄、拳王軍総帥。
この世界では珍しく割と空気を読む方だがそれで本人がネタにされる頻度も多い。
ケンシロウとの決闘をサウザーに邪魔されたので怒りの矛先をサウザーに変えるが、南斗五車星がサウザー側に加勢し、黒王号だけでなく兜まで奪われた。
五車星が一斉に襲い掛かってきた際には何故かヒューイを執拗に攻める。
なんやかんやあってカイオウ打倒のため修羅の国へ向かった。
北斗四兄弟次兄。サウザーの体の秘密は彼のこむら返りを治療した時にサウザーが自ら口に出したため知ったらしい。
カイオウ打倒のために旅立ったラオウ不在の間、「弟の役割」としてサウザーの監視を担当し、ウザがられつつも世直しするようアドバイスを行う。
原作では自らを「天才」と称するナルシストで、トキの名を騙っている。
しかし本作では特に悪事を働く様子はなく、それどころかなんとトキの弟子になっている。
吐血したトキの背中を擦ったり、トキも不在の間の治療をアミバに任せたりと関係は良好で、5巻ではトキから「使い方を間違えなければ人の為になる男だ!」とまで讃えられた。
北斗と南斗が二極に分かれ全面戦争を起こした際もちゃっかり北斗の兄弟に混ざり、トキに指摘されてもそのまま戦線に立つ(雑誌掲載時には「え?居座るの!?」の煽り付き)。
現在では完全に信頼を得たようで、後継者に指名されて嬉し涙を流すその姿はまさにきれいなアミバ。
修羅軍来襲の際にはトキから伝授された「闘いでは一時のテンションに身を任せた者から死ぬ」の法則にのっとり、ローテンションを保つことで郡将カイゼル相手に大金星を挙げた。
何故かほとんど喋らない。
北斗四兄弟三男。ぐずりの三男、ヘルメット助教授。
相変わらずケンシロウを目の敵にしており、北斗四兄弟で共同戦線を組んだ際もケンシロウに脚をかけたりと姑息な嫌がらせをする。
一方でトキやラオウからもウザがられており、何かにつけて無視されては「それもうちょっとしたイジメだぞ!!」と怒るのが定番。
それでも原作よりは遥かに真人間であり、衝撃告白をしたシンに対して気遣いを見せたり、ケンシロウへの嫌がらせも無意味なものであると内心理解していて自己嫌悪で涙を流したりする。
子分たちの励ましもあっていいことをしようと頑張るようになり、現在はラオウの旅に強引に同行中。
- ジャギの子分
何かと卑屈なジャギを決して見捨てず、常に支え続けるモヒカンたち。またの名を「カチカチ明太子ヘッド」。
それぞれ「フリーダム」「ジャスティス」「インパルス」「レジェンド」という名前を持つ。
ある意味全ての元凶。
おじいさんは「ないな」と思いました。
拳王軍
ラオウ配下のモヒカンたち。聖帝軍の嫌がらせの被害者でもある。
隊員の服装が似ているため、サウザーからは一方的に対抗意識を持たれている。
天狼星を宿星に持つ泰山天狼拳の使い手。ユリアの実兄、そしてジュウザの異母兄でもある。
ぶっちゃけトキを退場させるためだけの存在でしかなかった原作と比べ、本作では比較的常識人だが、暴走しまくるサウザーたちの害を被ったり威圧的なラオウに言いたいことが言えないもどかしさを見せたりと損な役回りが多い。
ラオウ伝説実現のため修羅の国から本土へ渡ってきた「羅刹」。
北斗琉拳の使い手だが、「摩舞紅躁」「破摩独指」などとやたら難しい字を多用する原作と違い、彼の琉拳は適当な四字熟語を技名とする。
ラオウとの謁見の際、場に現れたハンと対決し、童貞認定されるものの「愛する女が眩しすぎるゆえに抱けない愛もある」と対抗。
そして愛する女の呼びかけを受けることで、無数の童貞たちの無念を背負った無想童貞を発動するも、そのくどすぎるやり取りを我慢して見ていたラオウに「長いわ!」とキレられた。
原作では一時期ボロに変装して活動していたが、そこに声優ネタが加わった結果トランスフォーマーと化した。
- 拳王親衛隊
原作でトキ奪還に向かったケンシロウたちの前に立ちはだかったデブとハゲの二人組。ケンシロウのカサンドラ襲撃後も生きていたということで本作に登場している。
デブは着替えが遅く、ハゲの頭はハンの肌の粟立ちが消えるほど臭い。
天帝軍
元斗皇拳伝承者。帝都の若き猛将。
自分たちが守る村を見逃してもらう代わりに、ラオウに自分の臀部を差し出そうとしたが、逆にラオウの逆鱗に触れてしまった。
ケンシロウより先に修羅の国に上陸したところ、無数の修羅(ターバンのガキ)に襲われて瀕死の重傷を負う。
その後、サウザーの活躍(笑)により幽閉されていた天帝が救助されたため、南斗 DE 5 MENに一時加入する形で再び修羅の国へと赴く。
ファルコに次ぐ元斗皇拳の使い手。天帝に仕える帝都の将軍のひとりで、「紫光」の異名を持つ。
ファルコとの修行で左目を失ったこと、ジャコウに天帝を人質とされ、やむなく従っていたことまでは原作に準ずる。
が、天帝が原作に先駆けて南斗 DE 5 MENに救出されると、元々悪人ではないファルコとソリアは、一定の軍事力を持ちながら比較的まともで戦略的に無価値なシンに天帝を預けることを決定。
ソリアが天帝にシンを「お兄ちゃん」と呼ぶよう仕込んだらしい。
北斗・南斗・元斗を統べる存在。ジャコウの手で幽閉されていたがシンとユダによるジャコウ親子焼印祭りの最中、サウザーのうっかりによって発見・保護された。
原作から大幅に時期を前倒しての登場ということもあり、シンが思わず「こいつを連れ歩けばケンシロウとお揃いになれるのでは?」とたじろいでしまう幼い容姿をしている。また、幽閉されていた時間が短かったため目も見える。
後にラオウと南斗最後の将の激突が迫る中で最も戦略的価値が低く、性格が比較的まともなシン(サウザーとシュウ様は小競り合いが絶えず、ウダは言わずもがなアレだし、レイもレイで北斗と南斗の間を一人でほっつき歩いてばかりいる)に預けられ、偶然出会ったバット似の少年とともに現在はサザンクロスで平和に保護されている。
シンの癒しになりつつあるが、それによってシンがファルコの死を望む原因になりつつもある。
修羅の国
修羅の国第3の羅将。ゆくゆくは修羅の国への進撃を目指しているラオウに先手を打つべく軍を率いて海を渡って来た。
本作では「濃厚なエスプレッソ紳士」と評され、羅将でありながら唯一魔界堕ちしていないことも判明。
事あるごとに「肌が粟立つ」と表現し、敵対する相手をなぜか童貞認定する。
原作で見せた衝撃的な強さから、ウダを差し置いてリボルテック化されていた(宮脇社長曰く「彼は修羅の国編を象徴するキャラだから」)。
南斗 DE 5 MEN Gによる修羅の国侵攻の際、ファルコと一戦を交えるが、この時のファルコは無傷でパーフェクトな状態だったため、手も足も出ず返り討ちにされる。
修羅の国を統べるラスボス的な人でラオウ&トキの実兄。もちろんリボルテック化済み。
北斗史上屈指のチート技「暗琉天破」で南斗 DE 5 MEN Gを返り討ちにし、逃走を図る6人を執拗に追いかけた。
修羅の国第2の羅将。ケンシロウの実兄。
既に魔界に堕ちているが、根は弟以上のアホで、部下の指示が無いとまともに言葉も話さず、話したとしても毎回同じ台詞しか言わない。
困ったことがあると何も言わずに誰かを見るところも弟と一緒。
ジャギ「こっち見んなバカヤローーッ!!」
カイオウ配下の郡将。天帝を確保すべく軍を率いて本土を襲い、元斗・南斗勢を大いに苦しめた。
本作には珍しいギャグ抜きの強者。
- ゼブラ
カイオウ配下の修羅で情報収集やヒョウのコントロールを担当。
見た目が奇抜なだけのザコだった原作と比べて有能そうな雰囲気を漂わせている。
六聖拳の関係者
ケンシロウの恋人。シンにとっては恋敵。
本編には登場せず、基本的にシンとケンシロウの学生時代のエピソードやフドウの回想に登場する。
南斗鳳凰拳先代伝承者でサウザーのお師さん。
サウザーにお約束の「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」説を伝授する。サウザーは南斗六聖拳の会議でそのことを言って恥をかいた(そんな話題が出てくる会議にも問題があるが)。
現在の十字陵には彼の遺体が無く、一千万円分のスワロフスキーを使用したケンシロウの等身大フィギュアが置いてある。
レイの妹。ケンシロウによって目が治るが、時折ケンシロウと同じ目と眉毛に変化してしまうように。
ウダの副官。出番があまり無いため悪事を働くこともなく、ウダに忠実に仕える常識人として描かれている。
南斗無音拳と軍隊で鍛えた殺しのテクニックを武器とする、軍事結社「GOLAN」の首領。
一度ケンシロウにコテンパンにされたが最近になってまた活動を始めたらしく、イメージアップを目論むウダの試し切り相手に利用される。
その他
特別獄舎「ビレニィプリズン」を脱獄した、暴走族を率いる悪党。
子供たちにダイナマイトではなく「たんじょうびおめでとう」のサプライズをプレゼントした。
(ただし本人ではなくジャッカル自身の誕生日という二重サプライズらしい)
- スプラッシュ・リゲーロ
デビルリバースを監視する門番。もちろん名前は本作オリジナル。
原作通り鍵を飲み込もうとするが、どうしても飲み込めず幾度となくリバースしてしまう。
その後も執拗に鍵に固執し、デビルが自力で牢を破って以降も飲み込もうとチャレンジしている。
『外道伝』によると、元はデビルリバースに関する研究を行っていた科学者らしい。