「たぎる!!久しぶりに修羅の血がたぎるわ!!」
概要
CV:松田重治(TVアニメ) / 貞広高志(真・北斗無双)/内野孝聡(リバイブ)
「修羅の国」編に登場。
ケンシロウやファルコが修羅の国にはじめて上陸して出会った修羅。
(ちなみに「砂蜘蛛」はファルコが付けた呼称で、公式では「名も無き修羅」と表記されることが多い。)
本作における「修羅」とは、12歳から15歳までの間に100回の殺し合いに勝利した戦士のことで、修羅の国の男児はこの過酷な通過儀礼を乗り越えてはじめて「修羅」として生きることが許される。さらに戦績を積めば、仮面を外し個人名を名乗り(仮面を外すことが認められても、名を名乗らない修羅もいるが)、妻を娶ることが許されるなどの権利が与えられるが、彼は未だそれに到達しておらず名前を保有していない。(仮面に関しては、普段は着用しているようだがケンシロウとの戦闘時には外していた。また、彼の仮面は多くの修羅が着用しているような無地のものではなく、特有のデザインが施されたものになっている。)
しかしその実力は、元斗皇拳の伝承者であるファルコを死の一歩手前まで追い詰める程高い。また、わずか15歳にも満たない少年時代に本土に上陸した海賊・赤鯱の部下100人を虐殺し、彼の眼・腕・脚を潰している。
刹活孔を突かれ再起したファルコと再び対戦するが、最期は彼の秘奥義「黄光刹斬」で胴体を両断され、修羅の脅威を伝えつつ死亡する。
ちなみに彼曰く「名を許された修羅は自分よりもはるかに強い」そうだが、後に登場する名前を持つ修羅などを見る限り「とてもそうは思えない」という読者も多く、考察サイトでは「現在の修羅の国の体制が出来るまでの年数が浅い」「沿岸の修羅の実力がとくに高い」「ケンシロウとの戦いで傷付いたファルコの身体が完全に治癒していなかった」など、様々な考察が展開されている。
なお外伝ではあるが『イチゴ味』では「自分と戦って負傷を負い、なおかつ義足が折れたから勝てた」という原作でのケンシロウの評通り、負傷せず五体満足な状態のファルコには瞬殺されている。
技
「修羅忍道」と称する忍者のようなトリッキーな戦法を得意とする。
忍棍妖破陣(にんこんようはじん)
2本の伸縮自在の棍棒で身体を支えながら足で敵を攻撃する技。ケンシロウでさえ初見では対応しきれず、肩に浅手を負わされた。『真・北斗無双』では嵐脚の様な鎌鼬を発生させていた。
『真・北斗無双』では棍棒で敵を殴り殺す技。
千手魔破(せんじゅまは)
手裏剣を投げ、手裏剣の姿や気配を消し地中から出す技。ケンシロウを驚かせることには成功したが全て受け止められ、結局通じなかった。
公式ファンブック『北斗の拳 究極奥義は何だ!?』では「実は手裏剣はあらかじめ地面にばらまいておき、糸で引っ張って動かしているのではないか」と検証されている。
凡羅破魅陀 亜仏弟斗羅 修羅忍道 破魔砂蜘蛛(はんらはみだ あぶてとら しゅらにんどう はますなぐも)
地面に腹ばいになって手足を高速で動かして土の中に潜り、気配を殺してから地上に飛び出して攻撃する技。しかし、元斗皇拳・滅凍黄凄陣を使ったファルコによって気配を見切られ不発に終わる。
恐らく「砂蜘蛛」というあだ名はこの技の名前から来たのだろう。
毒蜘蛛手刃 滅把妖牙(どくぐもしゅとう めっぱようが)
闘気を帯びた貫手を突き出して上空から降下突撃し、敵を貫く技。
砂蜘蛛が最後に繰り出した技で、ファルコの元斗猛天掌で受け止められてなお彼の掌を貫く威力を見せたものの、直後にもう片方の手で黄光刹斬を見舞われ敗北した。
尚、「手刃(しゅとう)」は原作で本当にこう書かれている。『北斗の拳LEGENDS ReVIVE』でもこの表記・読みである。
潜影殺界(せんえいさっかい)
『真・北斗無双』オリジナル技。自らの周囲に手裏剣をばらまき、一気に引き戻して周囲の敵を一掃する。
砕牙飛蜘蛛(さいがとびぐも)
『真・北斗無双』オリジナル技。高く飛びあがり、前方の相手を地面にねじ込む。
忍棍蠍針殺(にんこんかっしんさつ)
『真・北斗無双』オリジナル技。棍棒を長く伸ばし、前方の相手を打ち払う。
他媒体での登場
『真・北斗無双』では有料DLCとしてプレイアブルキャラクター参戦。
原作では見せなかった数々のスタイリッシュな技を披露する。
関連項目
関連キャラ
カナリア(HUNTER×HUNTER)…ゾルディック家の見習い執事。彼女には「かつてゾルディック家に乗り込んだ賞金首ハンター・シークアントの100人の子分を返り討ちにした」という砂蜘蛛によく似たエピソードが存在しており、加えて組織の中でも末端である事や、当時10代前半だった点も共通している。但し、砂蜘蛛は赤鯱の体の一部を奪って追い払ったのに対し、カナリアはシークアントを五体満足で済ませてそのまま組織に迎え入れたという違いがある。