概要
北斗の拳『修羅の国編』に登場した修羅。
貴族風の豪奢な衣装に身を包んでいる。一方、彼の手下はすべて薄汚れた不潔な身なりをしていた。
手下に命じ自身の花嫁となる女を捜していたが、あまりにも頭の悪い部下に苛立ち制裁を加えた。
その直後、カイオウの愛馬に運ばれてきたリンの美しさに心を奪われ、部下と共になんとか目覚めさせようとした。
自分の髪を整えるために唾液を用いたり、リンへ目覚めるよう呼びかけた際に涎を垂らすなど、典雅な見た目とは裏腹に本性は部下たち同様下品で不潔であることが判明。
そして、リンに気を取られている隙に突如現れたヌメリが全ての部下を殺し、自身もヌメリの指一本による攻撃を受け顔の上半分が吹き飛び敢えない最期を遂げた。
名のある修羅のはずだが、ヌメリの指一本で瞬殺される(そのヌメリもすでに深手を負っていたヒョウに一蹴されており、異常な強さというわけではない)など、成人するまでに100戦を勝ち抜いた強者なのか甚だ疑問である。
特に修羅の国編の後半では、サモトをはじめラオウ編までの野盗と大差ない(と感じられる)強さの修羅が頻繁に登場することから、実は厳しいデスマッチが課せられているのはケンシロウが上陸した海岸付近など修羅の国のごく一部地域のみではないか、といった推測をする読者もいるらしい。
アニメ版における設定改変
アニメ版においては設定改変の影響で非常にややこしい事になっている。
というのも、本項における「原作のサモト(以降便宜上「中世貴族風の修羅」とする)」は未登場で、アニメでは「原作のヌメリ(以降便宜上「褐色巨漢の修羅」とする)」がサモトの役回りを担う…のだが、何故か「最初からヌメリだけを登場させる」のではなく「褐色巨漢の修羅の名前を『サモト』にする」という、アニメ版スタッフが見方によっては不必要といえる設定改変をしでかしてしまったために「原作の展開は踏襲しているのに該当する原作キャラは双方未登場」というややこしい事になってしまった。
確かにサモトの役回りは「ヌメリだけを残せば削っても当たり障りない」ものではあるとはいえ、もう少しやりようが無かったんだろうか…?
とはいえ、アニメ版でもスタッフ側も罪滅ぼしのつもりなのか、よく見ると「アニメ版のサモト(褐色巨漢の修羅)」が引き連れている部下の中に「原作のサモトそっくりの中世貴族風の男」がいたりする。