概要
199X年の文明が崩壊した世界を舞台に、「北斗神拳」の使い手・ケンシロウの戦いを描いた長編アクション漫画。1983年41号から1988年35号まで週刊少年ジャンプに連載された、ジャンプ黄金期を代表する作品の一つで、ケンシロウの放つ決め台詞や、悪党たちの断末魔の叫び声などが人気となり、翌年には『世紀末救世主伝説 北斗の拳』のタイトルでアニメ化もされた。
現在の著作権は集英社ではなく、ノース・スターズ・ピクチャーズが所有している。
ストーリー
199X年、地球は核の炎に包まれた!全ての文明は崩壊し、果てしない荒野が世界を覆ったが人類は滅びてはいなかった。だが、秩序が吹き飛んだこの世界では暴力が全てを支配していた!!
そんな世紀末の世界に一人の男が立ち上がる。一子相伝の暗殺拳・北斗神拳の使い手にして荒野の救世主、その名もケンシロウ!!
暴力が吹き荒れる狂った世界を相手に、ケンシロウの怒りの拳がうなりを上げる!!
ストーリー一覧
※北斗の拳のストーリー一覧も併せて参照
登場人物
北斗神拳
一子相伝の暗殺拳。ケンシロウおよび北斗の兄弟たちが使用。
ケンシロウ | 北斗四兄弟・末弟。本編の主人公で、北斗神拳伝承者。暴力・恐怖から弱き者を守り、いつしか救世主と呼ばれるようになる。 |
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ジャギ | 北斗四兄弟・三男。伝承者となったケンシロウをひどく憎み、彼の名を騙り各地で悪事を働く。 |
トキ | 北斗四兄弟・次兄。死の灰を浴びたため、伝承者争いから身を引いた。以降、北斗神拳を医療に活かそうと放浪する。 |
ラオウ | 北斗四兄弟・長兄。世紀末の世で自らを“拳王”と名乗り、荒廃した世界を力で支配しようと目論む。 |
南斗六聖拳
北斗と対をなす殺人拳「南斗聖拳」の中で、特に優れているといわれる六つの流派。
シン | 南斗孤鷲拳伝承者。殉星の男。ケンシロウからユリアを奪い、サザンクロスの長となる。 |
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レイ | 南斗水鳥拳伝承者。義星の男。“胸に七つの傷の男”に家族を殺され、彼に攫われた妹の行方を追う。 |
ユダ | 南斗紅鶴拳伝承者。妖星の男。美に執着し、自身の心を奪ったレイを強く憎む。南斗を乱す原因を作った。 |
シュウ | 南斗白鷺拳伝承者。仁星の男。サウザーの圧政に反発するレジスタンス。盲目の闘将と渾名される。 |
サウザー | 南斗鳳凰拳伝承者。将星の男。世紀末の世で自らを“聖帝”と名乗り、ラオウと同様、世紀末の覇権を狙う。 |
ユリア | 慈母星。南斗最後の将。ケンシロウとは恋仲。ケンシロウと旅立つ直前、シンに連れさらわれる。 |
元斗皇拳
『天帝編』から登場。触れるもの総てを滅する殺人拳。
北斗琉拳
『修羅の国編』から登場。北斗神拳の分派で、魔闘気・破孔などを用いる魔の拳。
ハン | 修羅の国・第3の羅将(羅将捨明王)。闘争を純粋に愉しむ男。 |
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ヒョウ | 修羅の国・第2の羅将(羅将瞑王)。ケンシロウの実兄。 |
カイオウ | 修羅の国・第1の羅将(羅将皇魔帝)。ラオウ・トキ・サヤカの実兄。世紀末の世で自らを"新世紀創造主”と称す。 |
シャチ | 修羅を喰らう羅刹。海賊・赤鯱の生き別れの息子。 |
ジュウケイ | 北斗琉拳伝承者。三人の羅将とシャチの師(大老)。 |
ケンシロウの旅の仲間
リン | ケンシロウに救われた少女。ケンシロウを慕い、彼を追って故郷を飛び出す。 |
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バット | ケンシロウとともに旅をする、こそ泥の少年。ケンシロウに憧れ、後に帝都の圧政に立ち向かう一人の戦士及び「北斗の軍」のリーダーへと成長する。 |
マミヤ | バットの兄弟たちの引き取り手となった村で戦士として闘う女性。その顔はユリアと瓜二つであり、出会った際はケンシロウも驚きを隠せなかった。 |
黒王号 | 拳王ことラオウの愛馬。ラオウの死後はケンシロウが引き取る。 |
アイン | 天帝編から登場するケンカ拳法の使い手。賞金稼ぎだったが、娘・アスカのために歴史に名を残す男になることを決意する。 |
リュウ | 修羅の国編以降に登場するラオウの息子。後にケンシロウと共に旅をし、その心に闘志と愛を宿す。 |
北斗の関係者
リュウケン | 先代の北斗神拳伝承者で、物語開始時点で故人。北斗と南斗の対立やラオウの暴走を危惧した。 |
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コウリュウ | かつてリュウケンと伝承を争った男。拳を封印し隠遁していたが、後にラオウとの闘いの末、敗死する。 |
黒夜叉 | 北斗の従者。ジュウケイの影として仕え、後に羅聖殿の守護番となった。幼き日のケンシロウを知る人物でもある。 |
シュケン | 北斗神拳創始者。宗家の女・シュメの子でヒョウ、ケンシロウの先祖。二人の母の愛を受け北斗宗家を継ぎ、後に史上最強の暗殺拳・北斗神拳を完成させる。以後、自らの子孫とリュウオウの子孫に愛を説くことを宿命とした。 |
リュウオウ | シュケンと同じ日に生まれた北斗宗家の男。オウカの息子でカイオウ、ラオウ、トキの先祖。シュケンが宗家を継いだことで以後、彼の一族は主家を支える宿命を背負わされたとされる。 |
シュメ | シュケンの母で、オウカの妹。不治の病で余命幾ばくもなく、せめて我が子にだけは生きてほしいという願いからシュケンを降天台から救い出す。 |
オウカ | リュウオウの母で、シュメの姉。子を想う妹の願いを受け入れ、自ら命を絶つことで高僧たちにシュケンの助命を懇願した。 |
南斗の関係者
アイリ | レイの妹。結婚式の直前にジャギに連れさらわれる。 |
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シバ | シュウの息子。聖帝軍に捕まったケンシロウを救い出し、追手から守るためにその若い命を散らす。 |
オウガイ | 先代の南斗鳳凰拳伝承者でサウザーの師父。本編では既に故人。彼の死がサウザーの精神を大きく歪ませる。 |
リュウガ | 拳王配下。泰山天狼拳の使い手で、ユリアの実兄。 |
南斗五車星
南斗の正統血統者であるユリアを守護する五人の拳士。
ヒューイ | 南斗五車星「風」。鋭い手刀から真空波を発生させる拳士。 |
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シュレン | 南斗五車星「炎」。燐を使い炎を自在に操る拳士。 |
フドウ | 南斗五車星「山」。かつては鬼のフドウとして怖れられた悪漢でもある。 |
ジュウザ | 南斗五車星「雲」。雲のように自由な男で、ユリアの異母兄。 |
リハク | 南斗五車星「海」。五車星のまとめ役。 |
トウ | リハクの娘。ラオウに対し密かに想いを寄せていた。 |
組織・勢力
KING
シンの率いる巨大組織。
関東一帯を支配し、各地で略奪を繰り広げる。
拳王軍
ラオウ率いる巨大組織。
文明の崩壊した世界を力により統一しようと目論む。
アミバ | 奇跡の村でトキになりすまし、民を実験台に経絡秘孔の研究をしていた男。 |
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ハブ | アミバの部下。木人形狩り隊を率いる野猿牙殺拳の使い手。 |
ギュウキ | アミバの部下でハブの仲間。 |
ウイグル獄長 | 「鬼の哭く街」と異名される監獄都市カサンドラの獄長。蒙古覇極道、泰山流双条鞭などの奥義を持つ大男。 |
ライガ・フウガ | 双子のカサンドラ衛士。共に二神風雷拳の使い手。弟・ミツを人質にとられウイグルに従っている。 |
狗法眼ガルフ | 拳王の治めるメディスンシティーを支配する独裁者。 |
赤鯱 | 死の海の海賊で、シャチの実父。かつてラオウを修羅の国に送った。 |
天帝軍
ジャコウ率いる巨大組織。
ラオウ没後に覇権を握り各地で圧政を敷く。
ジャコウ | 天帝軍総督。ルイを幽閉し、帝国の実権を握る。 |
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ジャスク | ジャコウの長男。ジャコウの死後、修羅の国にリンを連れ去った。 |
シーノ | ジャコウの次男。兄同様、領民やファルコたちに対し圧力をかける。 |
ショウキ | 帝都の赤光将軍。ファルコの盟友。かつてケンシロウとユリアに安住の地を提供した。 |
ミュウ | ファルコの妻。ジャコウに接近し、天帝の居場所を探った。 |
サイヤ | ファルコに仕える少年。死を覚悟したファルコから、帝都の起爆装置を託される。 |
ルイ | 天帝。リンの双子の姉。ジャコウにより地下深くに監禁されその権限を悪用された。 |
修羅の国
羅将たちにより過酷な封建制を布かれた国。
北斗神拳・北斗琉拳の発祥の地でもあり、ケンシロウ・ラオウ・トキの故郷でもある。
名も無き修羅 | 少年期に赤鯱の海賊団を一人で壊滅させた修羅。通称砂蜘蛛修羅。 |
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カイゼル | 修羅の国の郡将で孟古流妖禽掌の使い手。 |
レイア | シャチの恋人。修羅の国の子供達に愛の尊さを説く。 |
タオ | レイアの弟。修羅となるが、親友と闘うことを強要され脱走する。 |
サヤカ | カイオウの妹で、ヒョウの許婚。ヒョウを魔道に堕とさせるためにカイオウにより殺害される。 |
サヴァ国
アサムが治める山脈に囲まれた雪原の国。
三兄弟の跡目争いや隣国ブランカの反乱などで危機に瀕する。
アサム | サヴァ国の国王。大乗南拳の使い手。一代でサヴァの礎を築き国民からも深く慕われる名君だが、跡目を狙う兄弟の争いに頭を悩ませる。 |
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カイ | サヴァ国の副王で、アサムの長兄。兄弟平等に育てられたために引くことを知らず、同じく王位を狙う弟達といがみ合う。後に兄弟の絆を取り戻した直後にブランカ兵の凶刃により絶命。父を思い、弟達に自身の死を隠させた。 |
ブコウ | 同じくサヴァ国の副王で、アサムの次兄。兄弟との和解後、国を弟・サトラに任せて旅立とうとするが、同じ考えにあった弟に出し抜かれる。以後は王位に就き、弟が帰るまで国を守り続けることを誓う。 |
サトラ | 同じくサヴァ国の副王で、アサムの三男。隣国であるブランカの王女・ルセリと婚約しており、兄弟との和解後は兄に国を託し彼女の元へ旅立つ。 |
サラ | サヴァ国の王女で、アサムの末子。兄妹の中で唯一、父が病で余命幾ばくとないことを知らされている。ケンシロウの強さを目の当たりにし、兄弟の争いを止めてほしいと懇願する。 |
ブランカ国
サヴァの近隣に位置する神への信仰心厚き国。
サヴァとは友好な関係を築いていたが、光帝バランの登場により狂信者の国へと変貌する。
バラン | 自らを「光帝」と名乗る、神を憎む非情の男。かつてラオウから北斗神拳を盗むことを許され同行し、多くの奥義を体得した。秘孔術を奇跡として触れ回り、神を超えた存在として領民の心を掌握した。 |
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ルセリ | ブランカの王女で、サトラの婚約者。その容貌と思想はバランの亡き妹・ユウカに似ており、バランは彼女を妹と同じ運命を辿らせまいという歪んだ情愛からブランカの支配を目論んだ。 |
その他
ジード | リンの村を襲った野盗たちのボス。 |
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ミスミ | 明日に希望を持ち続ける老人。種籾を自身の村に運ぼうとする。 |
タキ | トヨに育てられた孤児の一人。彼女のために悪党の縄張りから水を盗もうとした。 |
トヨ | 孤児を匿う老婆。バットの育ての親でもある。ジャッカル一味の襲撃から子供達を守った末に命を落とす。 |
コウ | マミヤの弟。彼女の唯一の肉親だったが牙一族に捕まり処刑される。 |
カーネル | 元・レッドベレーで、GOLANの指導者。神の国(ゴッドランド)の建国を目論む。南斗無音拳の使い手。 |
マッド軍曹 | GOLANの幹部。兵士の訓練においても相手を殺すまで戦わせる残忍な性格。 |
ジャッカル | 野盗のリーダー。水を目的にトヨたちの集落を襲う。 |
フォックス | ジャッカルの部下で右腕。跳刀地背拳の使い手。 |
デビルリバース | 大刑務所「ビレニィプリズン」に収容された巨大な重犯罪者。羅漢仁王拳の使い手。 |
牙大王 | 盗賊団「牙一族」の頭目。子供達を使いマミヤの村を襲撃する。 |
ダガール | ユダの側近。レイを騙し嘲笑するがケンシロウの怒りに触れ、彼と同じ苦しみを味わうことになる。 |
コマク | ユダ配下の小男。ユダの策に従いマミヤの村のダムを決壊させる。 |
『天帝編』以降から登場
アスカ | アインの幼い娘。同じ賞金稼ぎの裏切りにより窮地に立たされるが、ケンシロウにより救い出される。 |
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ハーン兄弟 | 兄・バズ、弟・ギルの二人組の元・賞金首で、南斗双鷹拳の使い手。地下牢から解放され、打倒ファルコに名乗りを上げる。 |
コウケツ | 元・拳王配下。農地を開墾し、「食」で人を支配する。 |
バルガ | 元・拳王軍の将。ラオウ没後、コウケツに息子・シンゴを捕らえられ牛馬として生きることを強いられる。 |
ボルゲ | かつてケンシロウにより両眼を裂かれ、その復讐のみに生きてきた悪漢。本作における最後の大敵でもある。ラスボス。 |
著名な台詞
- ヒャッハー!(Zのモヒカン)
- お前はもう死んでいる(ケンシロウ)
- 俺の名を言ってみろ(ジャギ)
- 命は投げ捨てるものではない!(トキ)
- てめえらの血はなに色だーっ!! (レイ)
- 汚物は消毒だ~!!(聖帝軍のモヒカン)
- おまえのようなババアがいるか(ケンシロウ)
- 我が生涯に一片の悔い無し(ラオウ)
後続・派生作品
【漫画・小説・アニメ・映画等】
世紀末救世主伝説 北斗の拳
1984年からフジテレビ系で放送された本作のTVアニメ第一作目。制作は東映動画。サザンクロス編~ラオウとの決着までが描かれた。アニメ独自の展開としてオリジナルエピソードも多数存在し、キャラクターや拳法の流派が数多く登場している他、原作では名無しだった多くの端役に名前が設定されている。中には「南斗爆殺拳」「南斗人間砲弾」などの、あまりにもトンデモ設定の拳法が登場したため、怒った原作者二人がアニメ制作元に問い合わせしたという逸話がある。
北斗の拳2
上記アニメの続編であるTVアニメ第二作目。天帝編~修羅の国編までの物語を映像化している。
新・北斗の拳 -呪縛の街-
1996年に刊行された武論尊原作による小説作品。時系列は原作のその後とされる。城塞都市「ラストランド」を舞台にケンシロウの新たな戦いが描かれる。2003年にOVAとして映像化。主題歌および主要人物・セイジの声優に歌手のGACKTを起用し話題を呼んだ。
蒼天の拳
2001年より連載開始された原哲夫原作(武論尊監修)による漫画作品。
『北斗の拳』の舞台から大きく遡り舞台は世界大戦に揺れる1930年台の中国上海。ケンシロウから数えて先々代の北斗神拳伝承者にあたる霞拳志郎(かすみ けんしろう)の生き様を描く。
真救世主伝説 北斗の拳
2006年から2008年の間制作されたアニメーション作品(劇場映画・OVA)シリーズ。全5作。ラオウ、ユリア、トキ、ケンシロウと、それぞれの視点での物語が描かれる。大筋のストーリー展開は原作漫画に準じるが、新規ファン向けとして一部設定が原作と異なる部分がある。
外伝シリーズ
『北斗の拳』の物語をケンシロウ以外の登場人物の視点で描いたスピンオフの漫画作品。上記の『真救世主伝説』と合わせ、週刊コミックバンチ(後に月刊コミックゼノン)にて展開された。作画やストーリーは原哲夫以外の作家が担当しているため、作品によって設定や展開が原作と異なる箇所がある。
- ラオウ外伝「天の覇王」
- ユリア外伝「慈母の星」
- レイ外伝「蒼黒の餓狼」
- リュウケン外伝「JUDGEMENT DAY」
- トキ外伝「銀の聖者」
- ジャギ外伝「極悪ノ華」
- ジュウザ外伝「彷徨の雲」
- 外道伝「HEART of MEET」
- 金翼のガルダ~南斗五車星前史~
- 天才アミバの異世界覇王伝説
北斗の拳 -LAST PIECE-
2014年にコミックゼノンにて刊行された漫画作品。最愛の女性ユリアを失ったケンシロウが再び救世主として立ち上がるまでの物語を描いた、原哲夫描き下ろしの新エピソード。
DD北斗の拳
199X年に核兵器で崩壊しなかった世界を舞台に、『北斗の拳』の登場人物たちが繰り広げるギャグ漫画。
(作画・カジオ)
北斗の拳イチゴ味
南斗の将星サウザーをメインに展開するパロディギャグ漫画。
北斗の拳拳王軍ザコたちの挽歌
拳王軍に就職(入隊?)した青年・ノブがモヒカンたちに恐々する日々を送るハメに。拳王軍のザコたちが死にまくるギャグ漫画。
(作画・倉尾宏)
北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝
2021年からコミックゼノンにて刊行中の漫画作品。「もしも北斗の拳が1980年代に放映された実写ドラマだったら」をモチーフに出演俳優やスタッフの奮闘劇を描く。
(作画・倉尾宏)
ケンシロウによろしく
2020年16号から2023年47号まで連載された。『北斗の拳』を全巻読んだ少年・沼倉孝一が、母を連れていったヤクザを殺すため、北斗神拳を学ぶというストーリー。単行本第1巻の発売時には千葉繁のナレーションによる記念動画がヤングマガジンchにて公開され、原のコメントが第1巻の帯に掲載されたほか、第2巻の発売時にも武論尊のコメントが帯に掲載された。
【ゲーム作品】
連載当時から数多くのゲームが発売されており、特にファミコンからスーパーファミコンにかけてシリーズが7作も発売されている。
北斗の拳 世紀末救世主伝説
ゲーム会社・バンダイから2000年に発売されたアクションゲーム。原作の世界観がはじめて3DCGで再現された作品。メインストーリーを進めることで、対戦モードで使用できるキャラクターが解放される。デモムービーの台詞を置き換える「世紀末シアター」等は未だにファンの間で語り草となっている。
パンチマニア 北斗の拳
2000年4月、bemaniシリーズでおなじみコナミからアーケードで稼働した体感型ゲーム。
起き上がる6つのパッドを叩き強敵を倒していく。光ったパッドのみ当たり判定となっており、起き上がる前にパッドを叩いても取り逃しても良判定にはならない。ゲージを溜めれば奥義発動となり、時間以内に規定回数のパッドを叩けば勝利。失敗すれば一気に劣勢に立たされゲームオーバーへと直結する。
神谷明・千葉繁・内海賢二・古川登志夫・塩沢兼人の5名がオリジナルキャストで出演。高橋広樹・木村雅史が原作と異なるキャストで出演。なお、塩沢は今作稼働して数カ月後に逝去。レイ役と出演した最後の作品となった。
北斗の拳 審判の双蒼星 拳豪列伝
2005年稼働のアーケードゲーム。開発はアークシステムワークス。2007年には家庭用ゲーム機(PS2)専用ソフトとしても展開された。10人の登場キャラクターによる2D対戦型格闘ゲーム。中野TRFをはじめ各地のゲームセンターで大会が開かれるなどで話題を呼んだ。
なお、副題はPS2版につけられたもので、AC版のタイトルは「北斗の拳」である。
北斗無双
2010年発売の一騎当千アクションゲーム。無双シリーズで知られるコーエー(現コーエーテクモ)とのコラボ作品。原作ストーリーを再現しつつ、無双ならではの派手なアクションを盛り込んだ作品。第一作目はラオウ編までのストーリーが主軸だったが、続編『真・北斗無双』では更に天帝編・修羅の国編・最終章まで盛り込まれ、登場する主要キャラクターも(NPC含め)計66名に及ぶ。
北斗が如く
2018年発売のアクションアドベンチャーゲーム。
SEGAの人気タイトル『龍が如く』シリーズとのコラボ作品。原作のサザンクロス編以降を主軸とした本作オリジナルのストーリー展開となる意欲作。
fitboxing 北斗の拳
2022年発売予定のフィットネスゲーム。イマジニアによるまさかのコラボタイトル。
【実写版】
1995年4月22日公開。ハリウッドで制作された実写版。ただし日本の東映ビデオと東北新社の共同製作であり、いわゆる「ハリウッド映画」ではなく東映Vシネマのアメリカ版である「Vアメリカ」として作られた。
制作費は2億円。ゲイリー・ダニエルズ主演、ヒロイン役に鷲尾いさ子が出演。
結果は・・・お察しください。
【舞台版】
2017年6月5日に、本編で主要キャラクターに瞬殺される「ザコキャラ」たちを主役にした作品『北斗の拳 -世紀末ザコ伝説-』として舞台化。
2021年12月よりホリプロ製作で、『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳』が上演された。
まさかのミュージカルである。
演出は蜷川幸雄の元で演出助手を務めた石丸さち子、脚本・作詞は数々のミュージカルの訳詞を務める高橋亜子、音楽は有名作曲家フランク・ワイルドホーンという実力派製作陣で迎えられた。
本作のミュージカル化にあたり、こんな彼らですら全員驚愕したという。
ラオウ編までを描いており、大まかなストーリーは原作とほぼ同じ...だがジャギがオミットされているため彼が介入する場面は改変が加えられている。
これは当初ジャギも出す予定で制作を進めていたが、原作者サイドから「ジャギの改変をしないでほしい」と要望があったため、削らざるを得なくなった。
以下上演劇場
2021年12月、日生劇場
2022年1月、梅田芸術劇場メインホール
2022年1月、愛知県芸術劇場 大ホール
2022年9月 - 10月、東京:Bunkamuraオーチャードホール / 福岡:キャナルシティ劇場
また2022年には上海での公演が予定されていたが、オミクロン株の流行により中止となった。
その他
- 原作を武論尊氏が担当しているが、実は連載版の前に読み切り版「北斗の拳」が短編として二編あり、これには実は武論尊氏は関わっていない。一応、プロトタイプではあるが、秘孔などの設定はこの時点からあり、連載版を開始するにあたっては編集者であった堀江信彦氏が武論尊氏にシナリオ担当として依頼した事による。また、北斗の拳の物語にやや矛盾があるのは当時のジャンプ編集部の先を特に考えずに読者の反応によって物語を作っていた事によるものでもあるとのこと。また、当初は原氏は武論尊氏が原作につくのを嫌がっていた逸話がある。
- 後年、多くのギャグパロディの元ネタにされている本作だが、「悪党たちのあの手この手の悪事と、それに対するサディスティックなまでのケンシロウの拷問・制裁」という展開を「悪党たちのボケとケンシロウのツッコミによるギャグ漫画」と解釈する向きもある。これに関しては「殺伐となりすぎないように意図的に採り入れた」とのこと。その為、いわゆるシリアスな笑いとは少し趣が異なる。
- 本作の舞台は大戦後荒廃し治安の著しく悪い世界であるため、現実にある荒廃した街や治安の悪い地域が「リアル北斗の拳」「世紀末」「修羅の国」などと呼ばれたりすることがある。
- 2016年3月26日、北海道新幹線開業に伴い新函館北斗駅に併設の北斗市交流センターにて、本作の主人公・ケンシロウをモデルにした銅像(約90cm)『明日への秘孔』が建立される。経緯としては、市の知名度アップのために市民有志から同じ「北斗」つながりの本作とのコラボレーションの要望があり、原作者二人からの承諾を得て建立に至ったという。原作者らはこの話に非常にノリノリで、デザインは原哲夫自ら手がけており、もちろん除幕式にも招かれている。詳しい話はこちら。
- 有名人の子供に登場人物から名前をとった人物がいる。
- 格闘家・タレントの角田信朗は自分の子供にケンシロウ(賢士朗)とユリア(友里亜)と名付けた。(友里亜が姉で賢士朗が弟。)
- プロボクシング元日本ミドル級王者で元OPBF東洋太平洋ライトヘビー級王者の寺地永は次男にケンシロウ(拳四朗)と名付けた。その息子は拳四朗(けん・しろう)のリングネームで2017年6月にWBC世界ライトフライ級王者を獲得した。(7戦目以降から本名の寺地拳四朗に変更。8回防衛し、9度目の防衛戦である2021年9月に矢吹正道(緑ジム、リングネームは『あしたのジョー』の矢吹丈から。)にTKO負けを喫したが2022年3月にKO勝利で再奪取。2022年11月にWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(ワタナベ)からTKO勝ちを収めている。(2023年現在WBC王座2回、WBA王座1回防衛。)
因みに入場テーマ曲は、クリスタルキングの「愛をとりもどせ!!」。