公式サイトでの解説
【流派】羅漢仁王拳
【技】風殺金剛拳
ビレニィプリズンに投獄されていた巨人。過去に700人殺害し、死刑を13回執行されても生き残った。ジャッカルによって地下牢獄から解き放たれてケンシロウと対決するが、北斗七死星点を受けて敗れた。
概要
多くの凶悪犯が投獄されていたという地底特別獄舎「ビレニィプリズン」に収容されている囚人。
その大きさは、顔だけで成人男性の身長を上回り、片手で人間を一掴みにする程で、おそらく『北斗の拳』全編の中で最も巨大な人物である。一応『蒼天の拳』には章烈山という巨人が登場しているが、それでも常人の5~6倍くらいなのでおそらくデビルの方が大きい。
ただデカいだけのみならず、ケンシロウの蹴りを掴んで止めるなど非常に俊敏であり、後述する羅漢仁王拳を使いこなし風を操って相手を打ち滅ぼす。
過去700人を殺し、これまでに13回死刑を執行されたが尽く生き延びているという。最終的に懲役200年を宣告され、同刑務所の地下深くに閉じ込められていた。
その後、ケンシロウの逆襲から逃れるジャッカルの「最後の手段」として解放される。
過去に同じくビレニィプリズンに収容されたことがあるジャッカルは、その際にデビルから母(マザー)の肖像が入ったペンダントを密かに奪っており、そのペンダントをダシに自身が「生き別れの実の兄」だと嘘を吹きこみ(アニメ版ではジョーカーがペンダントを奪い、ジャッカルにペンダントを渡して操るように指示させた)、更にケンシロウを「弟を収容した張本人」にでっち上げる。ジャッカルの言葉に乗せられたデビルは怒りの矛先をケンシロウに向け、彼と対戦することになる。
その体躯の差もあり序盤はケンシロウを圧倒してみせるが、転龍呼吸法によって復活したケンシロウから北斗神拳奥義『北斗七死星点(ほくのしちしせいてん)』で七つの秘孔を突かれ、全身の肋骨を破壊され敗北。「兄」であるジャッカルを頼り彼を握り締めるが、ケンシロウによってジャッカルの持つ大量のダイナマイトに点火され、最期は「兄弟」共々爆発して絶命した。
片言な言葉遣いなどあまり知性を感じられない言動を見せるが、五千年の歴史を持ちながらその凄絶さ故に禁じ手とされている古代インドの殺人拳『羅漢仁王拳(らかんにおうけん)』を体得しているなど、その素性には謎が多い。前述のペンダントもジャッカルの懐に収まる程度のサイズであり、収容当初は人並みの大きさだったのかもしれない。
旧テレビアニメ版アニメ版では、「ひぃぃぃぃっ! でぇぇぇぇっ!! ぶぅぅぅぅっ!!!」と豪快な断末魔の声を上げており、こちらは一見の価値ある。
外伝作品
レイ外伝 蒼黒の餓狼
ここでは彼らしきキャラクターが一瞬だけ登場しており、某国の科学者たちが遺伝子操作で生み出した生命体という設定になっている。
北斗の拳イチゴ味
本作収録の外伝では、とある山岳部の村に突如として現れ100人以上の死傷者を出した末に軍に捕らえられ、研究施設であるビレニィプリズンへ収容された経緯が明かされた。
突如現れた20mを越える大穴から彼の毛髪が発見され、失われた古代の言語を操るなどの特徴から、古代の文献には医学と黒魔術によって生み出され、200年周期で蘇り破壊の限りを尽くした巨人「悪魔の化身」(デビルリバース)の存在が伝えられており、その正体が彼ではないかと推察されている。
ちなみにイチゴ味本編では、扉の前でジャッカルやスプラッシュ・リゲーロたちの(鍵を飲もうとしたり吐いたりしたり、もらいゲロしそうになったりという)熱い攻防が描かれているものの、本人は腕しか出ていない。
また、彼を閉じ込めている扉も原作より強化されており、通常の扉の後ろにダイナマイトでも破壊できない電子ロック式の隔壁が存在する。
DD北斗の拳
漫画版ではなぜか普通に就職しサラリーマンになって働いている。上司から叱られることも多いが、同僚とは仲良くやっている。
パソコンは普通のサイズだが、鋭く伸びた指の爪でキーボードを押している。
また、アニメ2期では「デビルリバ子」という女生徒として登場した。ヒゲもあり、巨体なのだが声が可愛い女の声なのでかなりギャップが激しい。イケメンが好きでケンシロウとラオウに接吻(というよりただの噛み付き)をしようとする。髭付きの男は苦手らしくトキには興味を示さなかった。第5話ではフドウとラオウを助けて恋に落ち、夫婦岩になったらしい。
北斗が如く
エデン地下牢10階の最強囚人として登場。第2章のボスとして、ケンシロウと交戦する。
この戦いでは体力が半分まで削れると、ハシゴを上って二階に向かい上半身を攻撃することで倒すことができる。トドメの際にはアニメオープニング(後述)のように飛び蹴りを見舞い、七死星天を浴びせ原作通り撃破する…のであるが、本作では生存しており、以降は改心して街のために働くという他では見られない姿を披露する。
世紀末ドラマ撮影伝
「『北斗の拳』は1980年代の実写アクションドラマ」という設定の本作では第1話の敵ジードを演じたプロレスラーの木村正が特殊メイクを施しデビルリバースとして出演した。
サザンクロス編でハート様(元力士の俳優に爆死用人形を着ぐるみのように着せさらに巨大に見せた)を撮っていた監督の原口勝夫には2m前後の巨漢である木村ですら迫力不足に感じてしまい、大きく見せる方法は無いかといつものように特撮班に無茶振りした所、何十年も倉庫の奥に保管されていた20mの巨大ゴリラ人形を紹介される。
あまりの巨大さから拳法アクションが怪獣特撮になってしまうと懸念する原口だったが、木村の「面白ければ観客は納得する」というプロレスラーならではの説得によりゴリラ人形での撮影を決断する。
二週間後、デビルリバースに改造されたゴリラでアクションの撮影を終え、あとはジャッカルにトドメを刺すシーンのみとなった時、ゴリラ人形を作ったかつての特撮スタッフが撮影スタジオに現れる。映画撮影前に予算が尽きお蔵入りとなったゴリラが形を変えて日の目を見た事に感激した彼は戦争映画で余った大量の爆薬を差し入れた。
北斗神拳による爆死は圧縮空気と血糊で人形を破裂させるものなので火薬は必要無かったが、ジャッカル役の俳優である坂本の提案で、ジャッカルによるダイナマイトの誤爆という形で盛大に爆散した。
余談
あの『真・世紀末死あたぁ伝説』ではかつて北斗神拳伝承者候補として兄弟子のケンシロウと共に700人殺害・13回の死刑執行に耐えるといった修業を繰り広げていたが、その巨体故に暗殺拳に合わないと破門される。
その後は一拳法家としてケンシロウと決着をつけることを望んでおり北斗練気闘座の地下・ビレニィプリズンで拳を封じに来るのを待っていた。破門後に会得した南斗聖拳の一派『羅漢仁王拳』でケンを迎え撃つが、彼に倒された後は最後の力を振り絞ってジャッカルを道連れにして息絶えた。
一説によるとケン王のクローンであるらしく、彼と同じ声や口調で喋る。
『北斗の険』でもビレニィプリズンに収監されていたがなんか小型化しており視聴者から「リトルリバース」の称号を贈られた。光を浴びたら巨大化したため圧縮されていたと思われる。
また、この作品での彼の技『羅漢仁王拳』は発動すると体が銅像のように発光する。ケンシロウ曰く「常人はそれをわずか30%使えるのみ」とのこと。また使用すると、
「たちまち野盗共の餌食になってしまう」とのこと。
最終的には転龍呼吸法でノミのような動きをするようになったケンシロウに「こういう馬鹿は余計に可愛いもんじゃて」という技を食らわされ一度倒れて起き上がりもう一度倒れその後秘孔を突かれた場所を光らせながらジャッカルを何度も倒れたり起き上がったりしながら息絶えた。
旧テレビアニメ版のオープニングのラストは、突如現れた巨人相手にケンシロウが跳び蹴りを放つシーンで終わっているが、これは彼ではない。…のだが、ゲーム『世紀末救世主伝説』オープニングアニメ、テレビアニメDD北斗の拳、北斗の拳イチゴ味2巻収録の差し替えオープニングでは彼になっている。