巨人とは――
概要(原義)
古今東西、世界中の神話に語られる巨大な体躯を持つ人種。
その大きさは普通の人間の倍ほどのものから、山のように大きい怪獣クラスのものまで様々。
代表的なものにギリシャ神話のティターン神族(巨神)やギガース(巨人)、北欧神話の霧の巨人たちの末裔が存在する。またこれに限らず、世界の創世神話の多くに『巨人族』の存在は語られており、往々にして現在の人類より前に繁栄した存在として語られ、最終的にいずこかへと追放される運命をたどっている。
ちなみに、巨人=人型をしているとは限らず、北欧神話の一部の巨人は動物の姿をしていたりと例外もある。
各言語での呼び名
言語 | カナ表記 | 綴り |
---|---|---|
英語 | ジャイアント | Giant |
ウェールズ語 | カウル | Cawr |
ドイツ語 | リーゼ | Riese |
フランス語 | ジェアン / ジェアォン | Geant, Géant |
オランダ語 | ロウシュ | Reus |
イタリア語 | ジガンテ | Gigante |
スペイン語 | ヒガンテ(男性) / ヒガンタ(女性) | Gigante, Giganta |
バスク語 | エラルドイ | Erraldoi |
ポルトガル語 | ジガンチ | Gigante |
ラテン語 | ギガス | Gigas |
フィンランド語 | ヤッティライネン | Jattilainen, Jättiläinen |
チェコ語 | オブル(男性) / オブリニェ(女性) | Obr, Obryne, Obryně |
ポーランド語 | オルブジム | Olbrzym |
ハンガリー語 | オーリアーシュ | Orias, Óriás |
ロシア語 | ヴィリカン | Velikan |
トルコ語 | デヴ | Dev |
タイ語 | マヌッヤ / マヌットヤック | Manut Yak |
ベトナム語 | グォイ・ホン・ロー | Nguoi Khong Lo, Người Khổng Lồ |
マレー語&インドネシア語 | ラクササ | Raksasa |
スワヒリ語 | ンジェンバ / ジトゥ | Njemba, Jitu |
チェロキー語 | ツニリガラ | Tsuniligala |
ブヌン語 | ブヌン・ダインガズ | Bunun Daingaz |
韓国語 | コイン / ゴイン | Geoin |
中国語 | 巨人(チュイレン) | Juren |
有名な巨人
- ギガンテス(ギガース)
――ギリシャ神話のティターンの末裔。巨人の一般名詞でもある。
- サイクロプス(キュクロプス)
――ギリシャ神話のティターンの一族。一つ目の巨人。
――ギリシャ神話のティターンの一族。天空または地球を支える巨人。
――旧約聖書に登場する、堕天した巨人。
――旧約聖書におけるペリシテの巨人兵。
――北欧神話の創世神。すべての始まりであり、巨人の始祖。
――日本に伝わる巨人。天地を改変するほどの力を持つとされる。
- 手洗い鬼(手洗鬼)
――上述したダイダラボッチの仲間とされる巨人。瀬戸内海を跨いで手を洗う。
――アメリカの開拓時代に誕生した伝承の巨人。
――漫才コンビ「オール阪神・巨人」の大きい方。でも虎党。人間である。
その他の巨人
ギリシャ神話
北欧神話
ケルト神話
イギリス伝承
ベオウルフ
中国神話
インド神話
アステカ神話/マヤ神話
ヒッタイト神話
旧約聖書
その他
サブカルチャーや創作における巨人
作風や作品の世界観にもよって差はあるが巨大な敵を小さな人間達が倒すという様式美からか、
文字通り壁として立ちはだかる強敵として出てくることが多い。
その一方で近年におけるファンタジー系作品では味方として出てくるケースもあり、
この場合頼もしい助っ人になる。
敵味方どちらの場合でも共通するのは
巨体に見合った怪力
同じく巨体に由来する並大抵の武器は通用しない耐久力
といった特性がよく見られる。
寿命に関しても長寿な種族として扱われやすいエルフやドワーフより更に長生きな事が多く、
下手をしなくても1000年は軽く生きてしまう傾向にある。
一方でその巨体故か、成長は極めて遅い種族として描かれることも。
知能面に関してもスケールが大きいものの、人間と変わりない文明を築ける程である一方、
巨大な原始人というに等しい低い知能の種族として出ることもある。
こちらは近年の創作においては前者は味方の勢力、後者は敵勢力と区別される傾向にある。
関連タグ
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