概要
2020年から韓国で放送されている3DCGアニメシリーズ。エモーション王国からやってきたプリンセス、ローミー(原語版:「로미(ロミ)」)を主人公とし、地球に散らばった心の妖精、ティニピンたちをキャッチする彼女の日常と冒険を描く物語。シリーズ構成や脚本には日本人が起用されている。
現在第4シリーズまで製作されていて、2024年8月からは劇場版キャッチ!ティニピン「愛のハチュピン」が公開。また、10月より第5シリーズが放送中。
日本では2022年12月からキッズステーション、23年4月から地上波(TOKYOMX)などにて第1シリーズを放送。24年10月からはキッズステーションなどにて第2シリーズの放送、配信が始まり、人気が高まっている。
作品を簡単に説明するなら日本の魔法少女や変身ヒロインものに「ヒミツのここたま」を混ぜたような作品。お隣の国の女児アニメ程ではないが日本では「プリキュアっぽい」と言われることもしばしば。
何故このようになったのかというと韓国では「ここたまシリーズ」の吹き替え版が女児に爆発的にヒットした為である。
ここたまのシリーズの特色であった「妖精を集める」要素にこの作品独自要素として女児物では王道の魔法や変身ヒロイン要素を組み合わせた結果である。
「海外アニメ作品のヒットした要素を取り入れアレンジした国内アニメ作品」という点は日本のトランスフォーマーに対する勇者シリーズ的な立ち位置だろうか。
作品が女児に好評だったことに加えて、丁度放送開始時期(韓国では2020年)が韓国国内でここたまの放送終了時期(2019年)と重なってファン層を取り込んだ事もあり現地では爆発的な人気を誇り、ゲームやミュージカル、果てはテーマパークまであるほど。
その人気の結果劇場版は韓国歴代アニメーション映画興行収入3位に、韓国アニメ映画として見ても約12年ぶりに100万人突破する記録を打ち出した。向こうでもアニメジャンルとしてニッチな女児向け魔法少女ものである点や日本の半分に満たない韓国の人口を考慮すると凄まじく高い数字であることがうかがえる。
(日本で例えるならプリキュアの映画がジブリ作品や新海誠監督作品並みの数値を叩き出すに等しい)
日本では実感が湧かないが、韓国ではこの作品の爆発ヒットの影響により韓国の女児アニメ作品として定番の魔法少女系のアニメであった「シークレット・ジュジュ」シリーズに打撃を与え学園物に路線変更させ、ティニピンアニメと同じ製作会社で本作に影響を受けたジュエルペット的作品の「ウィッシュキャット」が開始されるなど韓国内女児他作品への影響は凄まじい。
当然日本もで無視できる存在ではなく2024年度に入り国産の女児アニメの海外展開強化や新規展開など本作を意識したとも思われる動きが多く見られた。
シリーズ一覧
캐치!티니핑(キャッチ!ティニピン)
第1シリーズ。韓国では2020年3月から21年4月まで放送。日本では2022年12月から23年9月まで放送。全52話。
반짝반짝 캐치!티니핑(キラキラキャッチ!ティニピン)
第2シリーズ。韓国では2021年9月から22年3月まで放送。日本では2024年10月から同年12月(予定)まで放送。全26話。
알쏭달쏭 캐치! 티니핑
第3シリーズ。韓国では2022年9月から23年3月まで放送。全26話。
새콤달콤 캐치! 티니핑
第4シリーズ。韓国では2023年9月から24年3月まで放送。全26話。
슈팅스타 캐치! 티니핑
第5シリーズ。韓国では2024年10月より放送。
用語
エモーション王国
世界中の子供たちの想像力と夢から生まれた魔法の世界。ティニピン達は元々そこで暮らしていた。
お城の中には全てのティニピン達を管理する秘密の空間がある。
ハーモニータウン
地球のどこかにある街。ティニピンがよく現れている。サラの経営するベーカリー、ハートローズがこの街にある。
ハートローズ
ローミーのいとこ、サラが営むベーカリー。ローミーはここの2階でサラと一緒に店のお手伝いなどをして暮らしている。1階のお店のホールにはティニピン達が住む建物があり、キャッチされたティニピン達がエモーション王国に帰るまで一時的に暮らしている。