ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要編集

魔法少女とは、現代を舞台にした作品に登場する魔法や不思議な力を扱うヒロインや、そういった少女が主人公の作品のこと。

漫画、アニメ、ゲーム、児童書、絵本、実写など、幅広いジャンルで扱われている。

少女・女児向け作品の定番だったが、近年では男性・大人向けの作品も増している。

日本アニメの創成期である1960年代からある定番のジャンルキャラクター類型(ストックキャラクター)であり、誕生の経緯についてはエブリデイ・マジックも参照のこと。類義に「魔女っ子」がある。版権キャラでは魔神少女もあるがこちらは別物らしい。


魔法少女の特徴編集

近年においては「基本的に正義の味方であり、魔法で人助けをしたり自らの拳や武器を持ってと戦う」という特徴が一般化している。ただし、これは厳密には魔法少女の一側面に過ぎない


もともと「魔法少女」は奥様は魔女メリーポピンズに代表される大人の魔女ヒロインの低年齢版として構築された歴史がある(低年齢版には、物語の主軸を担う主役が大人の魔女で、読者に視点を提供する主役が少女のものもある)。一方で魔女狩り童話などで取り上げられている悪い魔女を指すことは少ない。

血筋などで先天的に魔法が使える場合と、不思議な生き物から魔法のステッキ等のアイテムを貰い後天的に魔法能力を付与される場合があり、現在では後者のほうが主流。

その他、魔女が住処で暮らす日常系、普通の少女が魔法を使わないまま、魔法生物や現実ならざる世界に振り回されるドタバタ劇などもある。


外見や設定のモチーフでは、化粧品宝石ハート妖精天使といった少女が好むような煌びやかでファンシーなものが多い(余談で、魔法少女は女児向け以外は天使というよりは小悪魔の要素が強い)。

遊び心が強い魔法少女ものでは、動物メカ宇宙といったユニセックスなモチーフ(一般受けする軽いもの)も扱われている。

また面白い傾向として、少女向け作品や女性が考えた魔法少女はピアス・イヤリングを付けており、男性向けの魔法少女はピアス・イヤリングがないという(例外あり)。理由は謎だが、男性向けになるとファッションの方向性にこだわらないスタイルになるためと考えられる。


作者が意図したかどうかは定かではないが、高確率でゆめかわいいタッチが使われている(淡い寒色がかかっている、変身後がファジーで儚げな容姿をしている、夜のシーンで光と闇の対比や甘い誘惑が強調されているなど)。

なんとなく、モンスター娘に絵柄が似ている気がする。


とりわけ、男女の性別がごちゃごちゃになっていたりする変わりもの作品もある。(後述するが)


朝日新聞の『beSaturday』にて魔法少女の作品について特集されたこともある。


魔法少女と呼ばれないもの(厳密には似て非なる方)編集

ドラゴンクエスト世界樹の迷宮に端を発するファンタジー系のアニメやゲーム(主にヒロイックファンタジー)に登場する魔法使いの女の子も字義的には含まれるが、魔女っ子・魔法少女ものとしては基本的に取り扱わない。

それらの例として、ムーンブルクの王女ドラゴンクエストII)、アリアンナ新・世界樹の迷宮2)、アルル・ナジャぷよぷよシリーズ)、リナ・インバーススレイヤーズ)、ククリ魔法陣グルグル)、パッフィー・パフリシア覇王大系リューナイト)、めぐみんこの素晴らしい世界に祝福を!)、シールケベルセルク)等が挙げられ、扱う魔法の属性も様々である。


これらは基本的に異世界が舞台の作品の登場人物であり、日常的に「魔法」が存在している世界にいる住民である(中には専門の学校があるところもある)。一部を除けば現実世界との接点を持たないのも特徴である。ただし完全に異世界のみの作品でも魔法少女扱いされているものがあるため、「ファンタジー作品の魔法使いの少女」と「魔法少女」が別物として扱われている理由を巡って様々な議論が飛び交う状況となっている。


エブリデイ・マジック作品で、人間の女の子と同棲するマスコットキャラクターもメスの設定でも魔法少女とは呼ばれづらい。理由はSD(スーパーデフォルメ)で、視聴者がなりきるよりも愛でることを想定しているためである(彼女はユニセックスゆるキャラに含まれる)。

人間の女の子も非日常的なものが見えるだけでは魔法少女とは言われにくい。


ケモノ作品のような擬人化擬獣化作品も魔法少女作品には含まれない。メイプルタウン物語のOPでは「ピンクの髪飾り(絵では耳飾り)」と歌われているし、キティちゃんは作品世界では人間の女の子とされている。

ただし異世界が『魔法が存在する世界』を名乗っていれば魔法少女ものに含まれる可能性がある。


王家の家宝のアクセサリーを敵に狙われるヒロインや、祈りで味方のピンチを救うヒロインは、普通に「ヒロイン」や「マドンナ」と呼ばれることが多い(著書・紅一点論では「待っているだけの魔法少女」と形容されていた。主に男性が主人公の作品に登場する為、女主人公未満という意味であろう)。

ラブコメ萌え系ヒロインピンチ作品の女性キャラも魔法少女の肩書きがない限り普通に「ヒロイン」と呼ぶことが多い。


少女漫画のメイクイメチェンコスプレ部活動も現実にない要素が出ない限りは、魔法少女や変身ヒロインとは言われづらい。

姿や印象を変えた後も「人間そのもの」として描かれていたり、「現実味がある世界で役者として活躍している」というメタな設定がある為であろう。


除霊師や退魔師の見習いの女の子は本人よりも周りの大人や魔物のほうが除霊、退魔のプロフェッショナルで魔力が高い傾向にあるという(普通の少女が人外を見てしまう日常系、及び、普通の少女が魔法界に振り回されるドタバタ劇の亜種と言われており、女の子は一般人でありながら周りの足を引っ張る描写はない)。

攻略対象のヒーローが除霊師や退魔師や魔物の乙女ゲーの主人公にも似た属性が付属していることがある。


現代舞台のドラマのヒロインは玩具のようなガジェットが加えられた場合にのみ視聴者に「魔法少女」扱いされる傾向にあり、原作にこの設定がないこともあり、ごっこ遊びネットミーム向きの設定と魔法少女は関連深いと考えられそうである。


魔法少女の定義編集

魔女っ子・魔法少女の定義の見解は時代や人によって様々である。上記で述べた魔法使いの彼女達も80~90年代頃のファンロードの魔女っ子特集に掲載されており、広義的な魔女っ子(魔法少女)とされていた。超能力者アンドロイドのヒロイン(エスパー魔美キューティーハニーなど)も含まれる場合がある。これは普通の生活を送っていた少女が能力に目覚める、可憐なヒロインに変身するという要素が魔法少女ものと類似するからと思われる。

超能力者の場合も、超能力者という肩書がなければ魔法少女扱いして差支えないものが多く、区別が難しい。

怪盗セイント・テールなど魔法要素がなくコスチュームのお着替えがある作品のみ括るときは主に変身ヒロインという。


作品により独自の設定が定められている場合もある。魔法少女育成計画では性別・種族を問わず美少女の姿をした人外に変身するものとされている(原作者による前作オマージュである)。


英語でmahō shōjoとして扱われるのは美少女戦士セーラームーン以降にフォーマットが確立された変身ヒロインバトルヒロインに限られており、アメリカでは日本のアニメ好きであっても戦わないタイプの魔法少女をmahō shōjoという言葉ではまずイメージできないようだ。これは日本人がアメリカンコミックススーパーヒーローが出てくる漫画と認識しがちなのと事情が似ているが、アメリカでは上記にあるように魔法使いが早い段階で出ていることも関係あるといえる。


魔法少女というだけあって、変身者は小学生10代であることが多い。

成人女性が少女に変身するパターンもあり、メイクやファッションではなく自己投影やタイムリープで変身するパターンもある。


魔法少女を主人公とした物語には数多のパターンが存在し、

  1. 魔法を変身以外(テレポートタイムトラベル召喚予知夢など)に利用する
  2. 変身後、アクション以外で戦う(音楽映像で癒す・説得するなど)
  3. 最初から変身した状態で生活していて、素性が不明
  4. 変身前と変身後の人物がバラバラ
  5. 変身者が少女で、変身後が美少女以外
  6. 変身前も変身後も魔法少女(主人公が変身前の少女に転生してそこから更に二段変身する、変身前の少女も読者の理想が投影された脇役など)
  7. 少女は変身せず、少女を守護する魔法生物がイケメンに変身する
  8. 少女から遠い人物(いかつい中年男性など)が魔法少女(変身後)に変身する
  9. 魔法を使った活躍ではなく、魔法を使った後のハプニング(物語)を見せる
  10. 少女が住む魔法界・異世界が主役
  11. 少女が知恵、仲間を利用して敵から逃走するシンデレラストーリー(語源のシンデレラにも魔法が登場する)
  12. 主人公が普通の少女で敵が魔女や魔男(少女が知恵で敵を倒す場合と少年と協力して敵を倒す場合が存在し、一般的に敵は「物理攻撃で圧倒する」以外の方法で倒すことが多いが、必ずしも物理の要素がないとは言い切れないようである。
  13. 主人公が魔法でドレスアップして活躍するが、魔法をかけるのが仲間の魔女や魔男(ヒーロー)
  14. 自分や仲間にかけられた呪いを解くのがメインの話
  15. 悪い魔女の主人公を傍観させる話(この魔女は、魔王ものの魔王のようにポンコツであり、大して影響力を持たない)
  16. 元々男だった主人公が死んだ後、女に転生する(或いは女体化)

等が特色としてあげられ、魔法少女の活躍がメインではない作品にも似た要素が登場することがある。


※超能力関係の作品・キャラクターは「超能力」「超能力者」にまとめが存在。


関連作品一覧編集

少女・女児向けアニメ編集


実写系作品(東映不思議コメディーシリーズガールズ×戦士シリーズなど)編集


一般向けアニメ及び書籍編集


一般向けゲーム編集

一般向けその他編集



男性・大人向けアニメ及び書籍編集

大人向けのダークな展開をするものと、パロディコメディものとに分かれる傾向。


男性向けゲーム編集



男性向けその他編集


YouTubeアニメ編集


マイナー誌・マイナー系編集


海外作品編集


魔法少女という設定またはパロディがされているキャラクター編集

ゲーム編集


アニメ・漫画・ドラマ編集


その他編集


関連イラスト編集

魔法少女は団地で待ちぼうける夏コミ新刊表紙

COMITIA112新刊魔法少女

イリヤ

関連タグ編集

一般少女 少女漫画 女児向け アニメ 児童書 絵本 乙女ゲーム ガールズゲーム
媒体魔法少女アニメ
ジャンル魔法少女もの
類義語魔女っ子/魔女っ娘/魔女っこ 魔女 美魔女 魔法幼女 魔砲少女 魔法少女(物理) 魔法処女 魔法乙女 魔神少女 魔法熟女 魔法老女 / まほうおばば 魔法使い 超能力者 ウィッチ マジシャン
属性女主人公 ヒロイン 変身ヒロイン バトルヒロイン スーパーヒロイン 女性キャラクター ロリ ロリババア ピンク ピンク髪 赤毛 ロリィタファッション 赤いワンピース 黒いワンピース 魔性の女 小悪魔 妖精 マスコット 使い魔 人外 幻想少女 シンデレラストーリー/ガールミーツボーイ
魔法・能力魔法 魔法(物理) 箒で飛ぶ 魔法陣 呪文 詠唱 魔法のステッキ  指からビーム 変身 コスプレ 魔法の国 魔法学校
モチーフメルヘン ファンタジー ファンシー ホラー ミステリアス かわいい 少女趣味 夢見乙女 ゆめかわいい こわかわいい お洒落 萌え
オリジナル魔法少女大戦 オリジナル魔法少女 あなたが魔法少女☆になったらー 魔法少女化
二次創作スーパー魔法少女大戦 東方魔法少女 魔法少女バリエーション 魔法少女化
ネタおまえのような魔法少女がいるか 淫獣
男性版魔法少年 TS魔法少女
R-18pixiv魔法少女陵辱 魔法少女陵辱

外部リンク編集

インターネット百科事典編集

togetterまとめ編集

関連記事

親記事

魔女っ子 まじょっこ

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 401957660

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました