概要
種村有菜原作の作品で、集英社の少女漫画雑誌『りぼん』にて1998年2月号~2000年7月号に連載。
コミックスはりぼんマスコットコミックスで全7巻、完全版コミックスで全6巻、集英社文庫コミック版で全5巻。
また、2013年11月には小中学生向けの文庫シリーズ『集英社みらい文庫』でノベライズされた。原作の内容をそのまま小説化している。著者は松田朱夏。全4巻。
中川翔子が本作の大ファンとして知られ、作者・種村との対談の際本作の画集を持ち込んだそうである。
そのうえ、髪型をまろんの髪型に似せてスタイリングしてもらった際の画像をTwitterにアップした
テレビアニメ
『みいファぷー』の後を受けて東映アニメーションによってテレビアニメが作られ1999年2月13日~2000年1月29日にテレビ朝日系列(24)局で放送された。本来の放送時間は18:30-19:00、1999年10月23日からは18:28-18:58であったが、朝日放送は19:30-20:00にローカルドラマ『新・部長刑事アーバンポリス24』の放送があり、本来の放送時間帯にテレ朝制作バラエティ番組を30分早く放送したため、本作品を17:00-17:30に放送した。
シリーズディレクターは梅澤淳稔、シリーズ構成は富田祐弘。のちシリーズ構成補として横手美智子が加わり後半の主要脚本を富田に代わって手掛けた。
しかし裏番組にNHK教育にて『カードキャプターさくら・クロウカード編』の再放送をぶつけられてしまった事で視聴率としては苦戦を強いられる。(もともと、この枠は『みいファぷー』時代よりNHK側の『あずきちゃん』や、日本テレビの児童向け料理番組である『モグモグGOMBO』によって押され気味の枠だった)それだけならいざ知らず後半期(10月)からはフジテレビによって『HUNTER×HUNTER』までぶつけられ(実は版元は同じ集英社であり出版社としては男児向けと女児向けだから競合は起こらないと踏んでいたようだが、原作者は『幽遊白書』や配偶者の武内直子の存在によって女性固定ファンを多く掴んでいたため、そうした女性ファンの多くや彼女らを「おねえさん」に持っていた女児層がゴッソリと『H×H』側に流れてしまった)ただでさえ苦戦していた視聴率は低下の一途をたどっていった。この裏番組の双方とも連載開始時点で多くの固定ファンを得ていた超絶人気作家によって手掛けられ、登場即座に話題作となった作品であり、以降20年を超えて息長く続くコンテンツとなった事を思えば、あまりにも相手が悪すぎたとしか言えない(当時の種村は話題の作家ではあったとはいえ、まだまだ「中堅に手のかかった新人」の扱いで裏番組の原作者たちと比較すれば固定ファンの数も少なくおぼつかなかった状態)。
更にテレビ朝日系土曜日夜7時台アニメ枠の移動の遠因となった特番休止の魔の手が本作にも及び、プロ野球中継や特番のスタートが18時25分開始が増えた(朝日放送は『新・部長刑事 アーバンポリス24』の傑作選再放送に差し替えた)。
元々枠移動になったのはゴールデンでは特番休止で十分に放送出来なくなったから移動したのに、その枠すら特番休止とは本末転倒且つ皮肉極まりない。
その結果、テレビ朝日はこの時間帯に少女向け作品を手掛ける事に見切りをつけてしまい、後番組は男児向け作品である『マシュランボー』へと転換され、本作は『きんぎょ注意報!』以来続けてきた土曜のテレビ朝日・東映アニメーション製作の女児向けアニメ最後の作品となった。
2000年以降、バンダイ・東映アニメーション・テレビ朝日系列の女児向けアニメは、朝日放送制作の日曜8:30枠に一本化される。
ストーリー
新体操部所属の日下部まろんは一見普通の女子高生だが、実は巷を騒がす怪盗・ジャンヌの正体であり、ジャンヌ・ダルクの生まれ変わりだった。準天使のフィン・フィッシュとともに、神の力で美術品に憑依する悪魔達を封印し回収していた。
そうとは知らぬ警察や親友に追われながら使命をこなしていたが、彼女の前に謎の少年・名古屋稚空が転入し、時を同じくしてジャンヌの前に怪盗シンドバッドが現れ、敵対することに。しかし、彼女は自分の知らない恐ろしい真実、そして過酷な運命に晒されることになる。
怪盗になったの
人を救える怪盗になったの
そして夜は味方になったの、
こわいものなんて
なにもない
私は強さを手に入れた
私は居場所を手に入れた
だからお願い
この十字架をとりあげないで
強さのしるし
とりあげないで
登場人物
人間
パッキャラマオ五十嵐(CV:西原久美子)
天使
悪魔
ジャンヌカップリング
関連イラスト
アイテム
上記の2つはアニメオリジナル。
ジャンヌの小型探知機で悪魔の気配や位置を感知する。
その中にピンやリバウンドボール、そして回収したチェスゴマを収納する。
アニメ第27話では、最期の悪魔を封印した直後にアクセスに奪われるが後にフィンに奪還される。
プティクレアに入っていたアイテムの1つ。アニメ前半のジャンヌの専用武器。
リボン
ジャンヌの専用武器。赤色の新体操用リボン。普通の新体操のリボンより短いらしいが、小さめのゴムボールなどを切断することもできるほどの強度を誇る。
原作では初期から、アニメでは後半から登場しておりリボンで悪魔を拘束直後に封印する力がある。
主題歌
主にヴィジュアル系ロックバンドのバンド及び歌手を起用している。
オープニングテーマ
- 「PIECE OF LOVE」(第1話 - 第27話)
作詞 - IZAM / 作曲 - KUZUKI / 編曲 - 山口一久、SHAZNA / 歌 - SHAZNA
原盤制作:SWEET HEART、テレビ朝日ミュージック / レーベル:東芝EMI M's PLACE
- 「Dive into Shine」(第28話 - 第44話)
作詞・作曲・歌 - Lastier / 編曲 - ジョー・リノイエ、鈴川真樹、Lastier
原盤制作:イズム・アーティスト、テレビ朝日ミュージック / レーベル:ヒートウェイブ
エンディングテーマ
- 「ハルカ…」(第1話 - 第27話)
作詞 - キリト / 作曲 - 潤 / 編曲 - Pierrot&成田忍 / 歌 - Pierrot
原盤制作:SWEET HEART、テレビ朝日ミュージック / レーベル:東芝EMI M's PLACE→UNVERSAL MUSIC JAPAN
- 「Till The End 〜終わらない愛を〜」(第28話 - 第44話)
作詞 - HIBIKI、SOLA / 作曲・編曲 - MASAYA / 歌 - HIBIKI(D-SHADE)
原盤制作:ティーズ音楽出版、テレビ朝日ミュージック / レーベル:ユニバーサルポリドール
関連動画
関連タグ
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巫女/改造巫女服・・・本作単行本の作者コメントにメインヒロインの服装が巫女服ベースであることを暗喩するかのようなコメントが存在した。
美少女戦士セーラームーン:枠つながり。もともとジャンヌアニメ版の放送枠はセーラームーンが放送されていた時間枠とバラエティ枠の枠交代で成立したもの。そしてセーラームーン旧アニメ版の初代シリーズ構成も富田祐弘であるため脚本家繋がりでもある。
怪盗セイント・テール:朝日放送/テレ朝系列による「正義の怪盗」繋がりで先輩格作品として比較されやすくpixivでもコラボ絵が結構見られる。そして「テレ朝系列における最後の少女アニメ作品同士」という少しネガティブな繋がりも持つ(実は『セイント・テール』は朝日放送/テレ朝系列による平日ゴールデンアニメ枠の最終放送作)。
こち亀 銀魂:こちらはパロディを行った作品。しかも版元が同じ。
快盗戦隊ルパンレンジャー 快盗天使ツインエンジェル ひみつ×戦士ファントミラージュ!:こちらは正義の快盗繋がり。
テレビ朝日系土曜日夜7時台アニメ枠:正確には移動後の土曜夕方6時半(朝日放送は土曜夕方5時放送)の放送だが、同系の流れを組む意味で記載。
山田邦子:ぐるナイの企画でシンドバッドのコスプレをしたために『神風怪盗ジャンヌ』がTwitterのトレンド入りし作者も困惑ツイートをした。