正義の怪盗 ひみつ×戦士 ファントミラージュ!
イケない心、ちょーだいします!
概要
『アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!』、『魔法×戦士マジマジョピュアーズ!』に続くガールズ×戦士シリーズ(ガールズ×ヒロイン!シリーズ)の第3作目。
シリーズ内で『ガールズ×戦士シリーズ』の呼称が用いられた初の作品である。
ティザープロモーションまでは『ガールズ×ヒロイン!シリーズ』としてプロモーションされ、本放送・本プロモーションより『ガールズ×戦士!シリーズ』として提示された。
そのため、シリーズにおける作品プロモーションにおいて両方のシリーズ名が使われた唯一の作品とも言える。
放送時間はテレビ東京系列毎週日曜日朝9:00~9:30。今作以降はBSテレ東でのネットを取りやめた代わりに放送日時は異なるものの、びわ湖放送、テレビ和歌山、岐阜放送、キッズステーションに加えて東日本放送、新潟放送、テレビ静岡、広島ホームテレビ、長崎放送でも放送されていた。
キッズステーションとは違い、Aパートの次にCMが入る。
アバンタイトル→オープニング→提供(スポンサーなし)→番宣等のCM(1分)→Aパート→番宣等のCM(2分)→Bパート→エンディング→番宣CM(30秒)→次回予告と提供(スポンサー)とまたみてね!の流れ。
番宣ナレーションは駒田航。
シリーズの過去2作が一年間4クールの放送(4月開始/翌年3月終了)だったのに対して、本作は全64話(翌年6月終了)という5クール放送となっている。これについては後述の映画版の公開日が当初はゴールデンウィークの予定であり、例年通りに3月に終了してしまうと映画公開時期に番組が終わってしまっており宣伝がやりにくくなるため、1クールの延長がなされたのだと推測される。
その映画版であるが、2019年11月17日に初報としてプレスリリースが公開された。上述のように当初は2020年のゴールデンウィークプログラムという形で全国のシネコンで上映される予定だったのだが、いわゆるCOVID-19禍の影響により、同年の夏休み映画に変更となった。
最終的な映画公開日は7月23日。この日付はシリーズ次作の放送開始日の直前であり、かろうじてではあるが「次作の放送開始までに映画を公開する」という体裁を取ることができた。
このスケジュール調整のためか、本作の最終回から次作開始までに再放送2編と特番1編で3週間の空きを挟んでいる。この影響か次作では劇中と現実の時間軸が若干ずれており(9月下旬に夏のエピソード、11月半ばにハロウィン回を放送等)、放送開始を3週遅らせた影響が垣間見える。
なお、本作はCOVID-19禍の中でも中断しなかった稀有な番組である。後半のエピソードでは全員が変身せずに戦い赴くのが一人だけだったりする話がいくつかあり、安全な撮影を維持するための工夫と思われる。
いわゆる「チームで戦う変身モノ系」の子供向け番組で変身するキャラクターを絞るのは従来は玩具販促の観点からタブーとされていたのだが、ガールズ×戦士シリーズは元よりメンバーが単独で戦う話が多かったこと、シリーズそのもののフォーマットが固まり切っておらず柔軟性があったこと、何よりもメインスポンサーであるタカラトミー社の理解があってこそ実現できたのだろう。
また、やはりというか後半のエピソードの中には回想シーンを多用した総集編的なものもある。ただし、そういう話でもドラマの進展があるような工夫はされていた。
ストーリー
ひみつ×戦士 ファントミラージュは正義の怪盗。
逆逆警察によって「イケナイヤー」にされてしまった人から、「イケない心」をちょーだいして平和を取り戻す!
そのキラキラな大活躍は、ネットなどでどんどん話題になっていくが、正体はゼッタイにひみつなのだ!
ファントミラージュは、世界の平和を守ることができるのか!?
(公式サイトより抜粋)
登場人物
ファントミラージュ
詳細はファントミラージュを参照。
ファントミラージュ関係者
ファンディー
演 - 関口メンディー
ファントミラージュのボス。ファントミラージュが集めたギャークジュエルを、謎の金庫に保管している。
くまちぃ
声 - 本田翼
人間の世界にファントミラージュになれる女の子を探しに来た、くまの妖精。シルクハットがチャームポイント。語尾に「っちぃ」と付ける。
大栗 純(おおぐり じゅん)/ファングリ
演:小栗旬
日本を代表する俳優でもありファンディーの兄でもある。サライとの戦いに敗れたココミ達にひみつアイテム「ファントミタイム」を授ける。
桜衣 慎一(さくらい しんいち)
演 - 斎藤工
ココミの父親。スイーツカフェでパティシエをしている。新作スイーツを開発する度に街ゆく人たちに試食をしてもらい笑顔にしている。
桜衣 恵美(さくらい めぐみ)
演 - 酒井若菜
ココミの母親。世界的に有名な帽子デザイナーの「メグ・サクライ」でもある。
坂上 文秋 (さかがみ ふみあき)
演 - 南出凌嘉
ココミとサキのクラスメイト。校内のスクープなどを手に入れては学級新聞(誌名は「週刊文秋(しゅうかんふみあき)」)で発表している。ファントミラージュの正体も追っている。
梅野 実
演 - 今井隆文
ココミのパパ慎一の弟子のパティシエ。「ちーっす」が口癖。ココミ達からは梅ちゃんと呼ばれている。慎一が留守の間お店を任されている。ジュリ先生に好意を寄せている。
明日海 剣(あすみ けん)
演 - 鮎井智充
サキの父親。
明日海 舞子(あすみ まいこ)
演 - 長澤奈央
サキの母親。かんぴょう巻きが好き。
紫月 一葉(しづき かずは)
演 - 岩井堂聖子
ヨツバの母親。花屋で働いている。
紫月 ナノハ (しづき ナノハ)
演 - 佐々木みゆ
ヨツバの妹。ファントミラージュに憧れている。
安奈 ジュリ(あんな ジュリ)
演:柳生みゆ
ココミ達の学校の保健室の先生でダンス部の顧問。普段は大人しくおどおどしている。カツラを被ると人が変わったように性格が変わる。後にアミーゴと「ひみつ×戦士ファントミインターナショナル!」というコンビを組む。
紅羽二朗(くれは じろう)
演:諏訪太郎
セイラの父。怪盗二十面相として過去に世間を騒がせていた。
サライ
演:山口莉愛
サカサーマがイケナイパワーを使って生みだした女の子。ココミたちにダンス勝負を挑んでくる。登場の際の名乗りは「私サライ。小学5年生」。とても強力なイケナイヤーを生み出す。口癖は「イケないことみーつけた♪」。
実は小学5年生に捨てられた人形が、サカサーマによって人間の姿にされた存在。最終的に、ココミ達により本物の人間となった。
春からは小学6年生に進級。親にあたるサカサーマ=坂野が改心した後は彼と暮らしている。
次作のポリス×戦士ラブパトリーナ!でレギュラーに昇格の上、再登場する。
ファントミクイーンアミーゴ/小島麻未(こじまあみ)
先代のファントミラージュ 。ヤンチャでノリが良い性格。ノリでファントミラージュになり、うっかり正体をバラしてしまいポップコーンになってしまった過去を持つ。後にジュリと「ひみつ×戦士ファントミインターナショナル!」というコンビを組む。
逆逆警察
今作における悪役。詳細は逆逆警察を参照。
その他
ナレーション
声:豊永利行
主題歌
前期OP:『ダイジョウブ』/Girls2
前期ED:『じゃん☆けん☆ぽん』/mirage2
曲名の通り、じゃんけんが最後に行われる。
これにより『サザエさん』との日曜ジャンケン戦争が7年ぶりに開幕することとなった。
中期OP:『恋するカモ』/girl's2
ED:『ドキ☆ドキ』/mirage2
ED:『キセキ』/mirage2
後期OP:『チュワパネ!』/girl's2
ED:『咲いて2』/mirage2
ED:『歩きだそう』/mirage2
関連タグ
SonyMusic主題歌
スーパーロボット大戦シリーズ
キラッとプリ☆チャン:同じくタカラトミーがメーカーとなり、掲載雑誌も同じ『ぷっちぐみ』。ナレーションを務めている豊永氏もこちらに出演している。ジュエル1弾やその雑誌の付録でファントミハートのコーデが登場した。7月28日の放送では、まさかのワンシーンだが実際に登場する。またこの時期にファントミダイヤのコーデが登場。さらに、1月にはファントミスペード、クローバーのコーデも登場し、全員集合した。
デュエル・マスターズ:カードにファントミラージュの4人とくまちぃが登場。またナレーションを務めている豊永氏もこちらに出演している。
心の怪盗団:同じく「悪人の心を盗む」怪盗団。
主なゲスト出演者
森田涼花 (4話)⇒『侍戦隊シンケンジャー』(花織ことは/シンケンイエロー役)
中村優一 (14話)⇒『仮面ライダー電王』(桜井侑斗/仮面ライダーゼロノス役)
ザ・たっち (16話)
井上咲楽(17話)
加藤諒 (18話)
渡部秀 (19話)⇒『仮面ライダーOOO』(火野映司/仮面ライダーオーズ役)
徳永ゆうき (19話)
伊藤沙莉(25話・26話)
石垣佑磨 (29話)⇒『宇宙刑事ギャバンTHEMOVIE』(十文字撃/宇宙刑事ギャバンtipeG役)
小沢真珠(32話)
サンシャイン池崎(33話)
金子昇 (35話)⇒『百獣戦隊ガオレンジャー』(獅子走/ガオレッド役)
出合正幸 (36話)⇒『轟轟戦隊ボウケンジャー』(高丘映士/ボウケンシルバー役)
佳久創 (44話)⇒『王様戦隊キングオージャー』(カグラギ・ディボウスキ/ハチオージャー役)
髙石あかり (51話)
飛鳥凛 (53話)⇒『仮面ライダーW』(園咲若菜/クレイドール・ドーパント役)