ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ガールズ×戦士シリーズ

がーるずせんししりーず

三池崇史総監督による女児向け特撮シリーズ。OLM制作・小学館の企画展開・タカラトミースポンサードによる次世代ヒロイン発掘プロジェクトでもある。
目次 [非表示]

概要編集

2017年より三池崇史総監督によって制作されていた、女児向けのバトルヒロイン特撮作品のシリーズ。

旧呼称は『ガールズ×ヒロイン!シリーズ』(Girls×Heroine Series)(後述)。


主幹プロジェクトマネージャー(PM)は小学館の佐々木礼子。佐々木は元はADKのプロデューサー。ADK在籍当時はNAS(子会社)出向組として『アイ!マイ!まいん!』を担当し、のち本社帰参組となってからはプリキュアシリーズでADK側の主幹プロデューサーとして『ハートキャッチプリキュア!』26話から『ドキドキ!プリキュア』41話まで携わっていた。


制作はOLM、企画展開は小学館、玩具展開(スポンサード)はタカラトミーが行っており、テレビ東京系列でミラクルちゅーんずは日曜午前10:30枠、マジマジョピュアーズ以降は日曜朝9時代前半枠(9:00~9:30、2022年4月以降は9:00~9:15)で放映されている。また、キッズステーションでも放送されているほかBSジャパン→BSテレビ東京でも放送されたことがある。


また、これら各社による次世代ヒロインおよびコンテンツの可能性を探るための発掘プロジェクトとしての側面を持っている。(要はスーパー戦隊仮面ライダーシリーズが若手俳優にとっての登竜門としての機能側面が存在するように、少女子役やジュニア雑誌モデルにとっての登竜門として機能できる事を狙ったプロジェクト作品群としての側面を持っている)


2022年6月末でシリーズは休止、製作体制を同じくする『リズスタ-TopofArtists!-』に引き継がれる(2022年4月~6月の3ヶ月はキラメキパワーズとリズスタで枠を15分ずつ折半している)。そのリズスタも同年12月に完結し、公式からは正式にシリーズおよび後継作の制作休止が宣言された(公式動画)。

あくまで「終了」ではなく「休止」のため、いつかシリーズが復活する可能性も示唆されている。


シリーズ名称について編集

ガールズ×戦士シリーズ』という呼称は第3作である「ファントミラージュ!」の正規プロモーションから用いられたもので、第2作「マジマジョピュアーズ!」まで(より正しくは『ファントミラージュ!』のティザープロモーションまで)は『ガールズ×ヒロイン!シリーズ』としてプロモーションされていた。

制作側からはシリーズ名を変更したというようなアナウンスは一切なかったのだが(そのためファンの間では長らく事実上のシリーズ名のダブスタ状態となり混乱が生じた)、「ガールズ×ヒロイン!シリーズ」という名称は実際の本放送では使われたことがなかったのに対して、「ファントミラージュ!」からは毎回放送冒頭に「ガールズ×戦士シリーズ」のシリーズロゴが表示されており、「ラブパトリーナ!」第1話では「新しいガールズ戦士が現れた」と作中人物が言及している。そのため、制作側が『ガールズ×戦士シリーズ』の方をシリーズ名として推しているのは間違いない。


ただし本シリーズのシリーズロゴにはシリーズの英称として『Girls×Heroine Series』(ガールズ×ヒロイン シリーズ)と記されているため、旧称がまったく無かった事にされているわけではない事にも留意を要する。


なお、余談になるが本来「戦士」の対応語は「ヒロイン(Heroine)」ではないので気をつけたいところ(「ヒロイン」という言葉の詳細に関しては同項目を参照)

そのためシリーズ1作目の「ミラクルちゅーんず!」では英題に「Idol x Warrior」(アイドル×ウォリアー)が使われている。現在お馴染みの「Heroine」が使われるようになったのは「マジマジョピュアーズ!」から。

大事なので重ねて言うが「ヒロイン(Heroine)」に「戦士」の語を充てるのは、このシリーズ(およびシリーズに影響されてしまった作品)のみに限定される話なのである。


シリーズの特徴編集

  • 各話は基本的に「主人公の少女達が変身し、敵に洗脳されて悪人になってしまった人々を魔法やダンスの力で浄化し、元に戻す」といったストーリーで展開される。
  • メンバーは基本的に中学生(ミラちゅーのカノン、キラパワのキラリは小学生)。また、ミラちゅー・キラパワ以外はメンバー全員が同学年である。(ミラちゅーは、全員演者の学年とリンクしている。ファントミ、ラブパトは主人公のみ、キラパワは追加戦士のみリンクしている。マジマジョは全員設定)
  • 悪人になってしまった人との戦いでは互いを痛めつけるような直接的なバトルは行われない。悪人が仕掛けてくるパズル・ゲーム的な挑戦を、ガールズ戦士が魔法アイテムを駆使してクリアしていくような流れが基本になる(主にファントミ以降)。
    • ガールズ×戦士1作目でフォーマットが定まっていなかったミラちゅーでは、11話で神咲マイが空中キックをお見舞いするシーンがある。また同31話では、敵の光線攻撃を受けたためにマイがアイドル活動に支障が出そうになるほど足を痛めてしまうという生々しい描写まで登場した。
  • 毎回の戦いはコミカルかつ軽いノリで進行し、シュールでカオスなギャグが多分に含まれる。ただし、単なるギャグものではなく子供達に対しての教育的なメッセージが毎回込められてもいる。(このあたりの雰囲気はかつての東映不思議コメディーシリーズに近い)
  • 集団ヒーロー・ヒロイン物としては珍しく、一部のメンバーのみが戦闘に参加する回やメンバーの誰か1人が単独で戦う回が比較的多めに作られる(主にマジマジョ以降)。
  • 変身シーンや必殺技の発動シーンでは、キレッキレのダンスを披露するのがお約束。かなりハイレベルのダンスではあるが、ぶっちゃけ尺が長い。どれくらいかというと一人の変身シーンにつき2分弱というレベルである。(もっとも、各人の変身バンクがフルサイズで流されるのはその戦士の初登場回を除けば前述の「一部のメンバーのみが戦闘に参加する回」に限られており、全員が変身する話では変身バンクは短縮化される)
    • ラブパトのみ同時変身の場合専用のバンクを流しており、ソロバンクは単独変身時限定となった。
  • ヒロインを演じるのはオーディションで選ばれた小中学生女子。シリーズの肝となる高いダンススキルが要求される。主人公の家族や周辺の人物役、悪役、ゲストキャラ役などには著名な俳優(その中には三池作品出演経験者もいる)やタレント、芸人等が多数起用されている。また、東映特撮経験者の割合も高め。
  • OP・EDはヒロインメンバーが歌唱。彼女たちはアーティストとして、各地でのリリイベやライブなど現実世界での活動も積極的に行っている。ファントミ開始からはミラちゅー~ファントミ出演者の一部によるユニット「Girls2」が結成され、OPを担当。その後、ラブパト、キラパワ出演者の一部により妹グループとなる「Lucky2」が結成され、キラパワではOP、EDを両方担当している。(このためキラパワでは、ドラマ放送期間限定ユニットが結成されていない)
  • 主役格となるガールズ戦士はイメージカラーがピンク。また、ミラちゅー~ラブパトまでは髪型がツインテールで統一されていた。
  • マジマジョ以降は各作品1回はクロスオーバー回が作られている。ラブパトでは遂に前作・ファントミのセミレギュラーであったサライがメイン格に昇格した。(ただし、これが同一の世界観によるものなのか、それとも近似値の世界観によるものなのかは明らかにされていない)
  • 敵に立ち向かう際に、陸上競技のスタンディングスタートのような姿勢のファイティングポーズをとることが多い。

作品一覧編集

  1. アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!
  2. 魔法×戦士マジマジョピュアーズ!
  3. ひみつ×戦士ファントミラージュ!
  4. ポリス×戦士ラブパトリーナ!
  5. ビッ友×戦士キラメキパワーズ!

余談編集

子供の教育面を考慮して暴力的なイメージを廃した為か、戦隊仮面ライダーなどの他の特撮とは異なり、着ぐるみの怪人が存在せず(どころかスーツや衣装等も存在せず、ただ凶暴化するだけだったりメイクのみだったりで服装はほぼそのまま)、さらには主に魔法を駆使して戦うため直接的な戦闘シーンも前述のミラちゅーの例を除いて存在しない。

また、メンバー全員本人が顔出しの変身の為、当然ながらスーツアクターも存在しない。上述の通り直接的戦闘が存在しないため、アクションの吹替担当も不要となっている。


関連タグ編集

三池崇史

OLM 小学館 タカラトミー テレビ東京

ニチアサ


ケータイ捜査官7:テレ東系列、監督が同じ特撮枠などの類似点あり。


愛天使伝説ウェディングピーチ:こちらは1995年の女児向けアニメ作品。テレ東系列、OLM実制作(ただし実際に名義が出ているのは発注元のKSS)、小学館の企画、タカラトミー(当時はTOMY)による玩具展開、などの共通点があり、言うなれば企画上のルーツにして先輩格。ついでに言うと広告代理店企画系列も佐々木PMの古巣であるNASだったり。


超星神シリーズ/魔弾戦記リュウケンドー/トミカヒーロー:過去にテレビ東京系列で放送されていた特撮番組として繋がる作品群(後記の二つは正確に言えばテレビ愛知制作)。


ウルトラシリーズ:2021年現在、当シリーズと同じくテレビ東京系列で放送されている特撮シリーズ。最近の作品は夏開始が定番になっていて、ラブパト以降の当シリーズと開始時期が近接している。


プリティーシリーズ/プリティーリズム・オーロラドリーム/プリパラ/キラッとプリ☆チャン/ワッチャプリマジ!:同じくタカラトミーが企画に絡む、テレビ東京系列の作品。オーロラドリームに関しては小学館も関係している。アイドルタイムプリパラ以降はゲーム内に本シリーズとのコラボコーデが登場。コラボ開始当初は雑誌の付録としての登場だったが、プリチャンでのコラボ以降は筐体からも排出されるようになった。

また、プリチャンとファントミラージュでは、互いの番組内で相互コラボが行われた。こちらもついでに言うと広告代理店企画系列も佐々木PMの古巣であるNASである。


東映不思議コメディーシリーズ:後半は当シリーズと同じくヒロインものが中心(「不思議コメディ美少女シリーズ」と呼ばれる)だった。ちなみに美少女シリーズのぴょんぴょん連載漫画版を手がけていた一人が上述したウェディングピーチで漫画作画を務めた谷沢直である。(ぱいぱいいぱねまシュシュトリアンを担当)


美少女戦士セーラームーン(ドラマ):原作付きだがヒロインもの。本シリーズが登場するまでは、この作品が女児向け特撮ジャンル最後の作品であった。脚本は小林靖子。この作品でデビューした女優は後にブレイクしており、本シリーズは、その方向性を意図的かつ計画的に踏襲および維持する事を目的にしているともいえる(制作会社もスタッフもスポンサーも放映局も異なるが)。


プリキュアシリーズ:2004年から放送開始し、現在も続いている戦うヒロインシリーズ。

コンセプトは同じでも世界観やストーリーはシリーズによって異なる。

主人公がピンク系の中学生を中心に構成されており、歌いながら変身したり、

人間の悪意や邪念が具現化した怪物を浄化するシリーズもある。

変身時間が前口上の部分を含めて2分弱ある所や、

敵組織にいた者が主人公達に悪い心を浄化され、追加戦士として味方側に寝返ったり、

エンディングはメンバー全員で踊ったりなど共通点が大量に…と言うより元ネタかもしれない(と、いうか上述の通り「ガールズ戦士の母」とも言える佐々木PMは過去にADKサイドのプロデューサーとしてプリキュアに参加しており、その頃に佐々木がプリキュアに対して抱いていた違和感や危惧・異論などが『ガールズ×戦士』の構築に些少なりとも反映されている形となっている)。

また、初期の頃は変身しつつも、己の体一つで戦うゴリゴリの肉弾戦だったが、時代の流れによって直接的な描写は少なくなり、魔法に包まれながら戦うようになってきている。


リカちゃん:毎年ピンク(主人公)の衣装を着た人形を発売している。


仮面ライダーシリーズ:マジマジョピュアーズ以降、本シリーズの裏番組となっており、視聴者層が違うとはいえ、日曜朝9時は特撮同士(さらに言えばタカラトミーVSバンダイ)が競合する形となっている。また、フジテレビ系では同時刻に東映アニメーション制作アニメを長年放送しており(2021年秋改変時点ではデジモンゴーストゲームを放送中)、この時間は子供向けアニメ、特撮3番組が競合する形となっている。


トミカ絆合体アースグランナー:2020年4月から翌年3月まで本シリーズの直後枠である日曜朝9:30枠で放送されていた本作と同じタカラトミー原作、OLM制作によるロボットアニメ(こちらは正確にはテレビ大阪制作)。

同作開始以降、本シリーズとはニチクジ!みんなで変身タイムと称した合同プロジェクトが組まれ、テレビ東京の日曜朝はガールズ戦士シリーズの手前の8:30枠で放送されているデュエルマスターズシリーズから、10:00枠のプリチャンまで、2時間に渡ってタカラトミー原作作品が放送されることとなる(プリチャンは正確にはタカラトミーアーツ原作)。

また、ラブパト第32話では同作の主人公・グランナーRとグランナーKの着ぐるみがゲスト出演(声優もアニメと同じ)し、さらに同作の最終回ではラブパトメンバーが本人役で出演した。


きらりん☆レボリューション:小学館とタカラトミーが関わった女児向けアニメで、本シリーズと同じく、「作中のアイドルを現実世界で活動させる」という手法を取り入れた作品。

関連記事

親記事

OLM おーえるえむ

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 51137

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました