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バンダイ

ばんだい

バンダイナムコグループの一企業、及びブランド名。 2018年にバンダイの一部事業を引き継いだ新会社「BANDAI SPIRITS」も本項で取り扱う。
目次 [非表示]

夢・クリエイション~楽しいときを創る企業~


概要編集

1950年創業。

繊維会社「萬代産業」の玩具部門を譲り受け玩具問屋「萬代屋」として浅草にて創業したのが始まりである。

日本の玩具メーカーとしては後発ということもあって旧来の玩具業界からの風当たりが強く、また版権トラブルで一時苦境に陥るなど苦労が絶えなかったが、1970年代に「仮面ライダー」や「トラック野郎」などで東映と組んだキャラクタービジネスにおいて急成長を遂げ、これが後の「宇宙戦艦ヤマト」や80年代の「ガンプラ」の大ヒットに繋がることとなる。

1980年にはバンダイグループはついに玩具業界一位に到達。これ以降は海外生産や事業の多角化を図っていく。

1990年代にゲーム会社のセガとの間で合併話が持ち上がるもドライな社風が合わないとして断っている。また同時期にたまごっちの大ヒット、そしてブームの終息による在庫赤字をかかえてしまう。

その後に大幅な事業の整理が行われた。


2005年、同じくゲーム会社のナムコと経営統合でバンダイナムコホールディングスを発足。現在に至る。


企業スローガンは「夢・クリエイション~楽しいときを創る企業~」。

また、提供クレジットは、表記・読み上げともに「夢・クリエイション」。ただし、2018年3月までは、読み上げのみ「楽しいときを創る企業」を使用していた。


誰が呼んだか財団Bニチアサキッズタイムに代表される「玩具販促番組としてのアニメや特撮」の制作には欠かせない大口スポンサーとしての地位をタカラトミーと二分している。

ガンダムウルトラマンスーパー戦隊仮面ライダープリキュアといったアニメや特撮のキャラクターものの商品化権をほとんど独占する形態での販売を展開しており、各種プラモデル、フィギュア、ヒーローの変身アイテム・武器等のなりきり玩具等を数多く手がける一方、神羅万象チョコムゲンバインたまごっちなどのオリジナル商品も多数展開。


玩具の技術の高さに定評がある。一方、プレミアムバンダイを介した限定販売には保守的ともぼったくりとも取れる経営形態には批判も多い。これはかつての黎明期の販売トラブルにおいて当時の玩具業界から「バンダイは返品負担を問屋に押しつける」と批判された事が背景にあるとされる。

こうしたことや一部商品の品質のばらつきなどから、企業の事情に造詣のある層からは「バンダイは殿様商売」と批判されることもある。


ゲームソフトに関しては、経営統合前はバンダイやバンプレストが独自で販売を手がけていたが、2008年度よりバンダイナムコゲームス一社に統合し、2015年度より社名をバンダイナムコエンターテインメントに変更した。


2018年4月1日、グループ事業再編によりコレクターズ事業部、ホビー事業部などを新会社「BANDAI SPIRITS」に移管し、自社では社内カンパニー制を導入(但し3年後の2021年4月1日付で廃止)。

翌2019年7月には、トイ事業カンパニーの3部門を再編し「ボーイズ」「ガールズ」の部門名を廃止した(カテゴリーとしては残存。詳細は後述)。

さらに、2021年・22年にも各年4月1日付けで改編を行い、現体制に至る。


スーパー戦隊の海外リメイク作品であるパワーレンジャーでもバンダイが海外展開を行なっていたが、2021年からはこれまでタカラトミーと業務提携を結んでいたハズブロに変更されている。


BANDAI SPIRITS編集

企業スローガンは「夢・クリエイション~世界一の総合ホビーエンターテイメント企業~」。

2018年2月15日設立、同4月1日に稼働を開始した新会社(同じグループ傘下だが、バンダイの子会社ではない)で、バンダイからコレクターズ事業部やホビー事業部など4部門を、バンプレストからコンビニエンスストアなど向けの景品事業部門を引き継いだ(翌2019年4月、同社を吸収合併)。


扱う商品はキャラクターモデルやハイディテールなフィギュアなど主に高年齢層のユーザーをターゲットとしている。

主力であるガンプラは、分社以前より素組でもほぼ完璧に近い色分けと広い可動範囲を両立させるなど進化が凄まじく、国内だけでなく世界的にも評価が高い。

しかしながら、2020年以降は円安の影響もありそのガンプラを始めとした人気商品が日本以上に富裕層が多い中国や東南アジア・欧米に多く流されてしまい日本国内への供給不足が常態化して信用が低下、失墜しているきらいがある。2024年に稼働予定の新工場による問題解消に期待が高まるが……。

詳細は該当記事を参照。

ちなみにこのガンブラの製造工場(バンダイホビーセンター)は静岡鉄道長沼駅よりすぐ、駅横の踏切を渡った斜め向かいに位置する。


現在の主な事業(2023年4月現在)編集

ここでは2023年4月現在の、バンダイとBANDAI SPIRITSの各事業を記す。

部門名は現称(目次にない事業部・戦略部は各項目内に記す)。

本項におけるバンダイの事業の記述は、公式サイト内の『組織表』に則る。

※関連タグ、該当作品が無い項目は、黒字(リンク無し)。

※マーク付きは、出版社とのタイアップ、スポンサー。☆:小学館、★:集英社、▲:講談社、◇:KADOKAWA


トイティビジョン編集

2019年7月に、ボーイズ事業部・ガールズ事業部・プリスクール事業部が「トイ事業カンパニー」として改編。アジアトイ戦略部と、その下のプランドデザイン部・カテゴリーデザイン部・ネットワークトイ企画部を置いていた。

2021年の再改編で(欧州事業部を吸収のうえで)グローバルマーケティング部とその下のブランドトイ企画部、グローバルトイ企画部に改編、現在に至る。


男の子向け玩具編集

旧:ボーイズトイ→ボーイズ事業部のカテゴリー。


女の子向け玩具編集

旧ガールズトイ→ガールズ事業部のカテゴリー。

この他、幼児向け玩具(旧:プレイトイ→プリスクール事業部)を展開する。


ベンダー事業部編集

2019年から2021年まで「ペンディング事業カンパニー」内に置かれていた。


カード事業部編集

2019年から2021年まで「ペンディング事業カンパニー」内に置かれていた。


キャンディ事業部編集

2019年から2021年まで「ライフ事業カンパニー」内に置かれていた。


ファッションブランド事業部編集

2019年から2021年まで「ライフ事業カンパニー」内に置かれていた「アパレル事業部」を21年の改編時に改称。

  • TPETS/NEXTPETS
  • 光るパジャマシリーズ

この他、ライフ事業部がある。


BANDAI SPIRITS編集

バンダイから移管された部門のみを記述。


ホビー事業部編集


コレクターズ事業部(魂ネイション)編集


過去に展開していた商品編集


おもちゃのまちバンダイミュージアム編集

栃木県下都賀郡壬生町おもちゃのまちにあるバンダイの玩具を主とした博物館。2007年4月28日に現在の場所にオープン。開館3周年を期にリニューアルが行われ、2010年4月29日にオープンした。江戸時代から現代までの日本玩具の中から厳選したコレクションとそれらの研究成果を公開している「ジャパントイミュージアム」、欧州を中心とした骨董玩具の中から厳選したコレクションとそれらの研究成果を公開している「ワールドトイミュージアム」、トーマス・エジソンの発明品の中から厳選したコレクションとそれらの研究成果を公開している「トーマスミュージアム」、ガンプラをはじめ、全長約2メートルの「1/144 ホワイトベース」などを展示している「ホビーミュージアム」、ガンダムの生みの親である富野由悠季監督の立体作品を展示している「ZAKUの夢」、歴代のスーパー戦隊シリーズのメカや合体ロボットなどを100体以上展示している「合体ロボエリア」等の展示コーナーがある。


余談だが、所在地の栃木県壬生町は、斉藤和義AKB48大島優子の出身地。


悩める巨人・バンダイのアキレス腱編集

ついに玩具業界の首位に到達したバンダイ。だがそんなバンダイにもアキレス腱が存在する。それはノンマスコミ定番玩具の不在、例を挙げるとタカラトミートミカプラレールリカちゃんと言った世代交替しても安定した売上を出せるノンマスコミ玩具や、他社の様なボードゲーム等がからきし弱い。バンダイ側もBトレインショーティーワーキングビークル等のノンマスコミ玩具を試みたものの長続きしなかったものが多く、ノンマスコミ玩具に関しては事実上封印状態と言える。ゲームハード分野においても立ち上げては完敗を繰り返している。


また、1996年アポロンを買収してバンダイ・ミュージック・エンターテイメントに改称、音楽業界への進出やバンダイスポンサード作品の音楽独占を目指したものの、2000年に倒産してしまい、音楽業界への野望は潰えてしまった。


それ故にキャラクタービジネスに頼らざるを得ない体質となっており、1996年当時のウルトラマンティガを除きキャラクター作品が壊滅した(寧ろティガで巻き返したと言える)時の様な場合は経営面へのダメージも大きいと言える。だからこそキャラクタービジネスを守るのに血眼且つ必死と言え、またそれ故に上記のプレミアムバンダイ商法等の遠因ともなっているのかも知れない。


定番ブランドが延々と続いているのも上記の体制が原因と言え、血を吐きながら続ける悲しいマラソンと揶揄される状態になってなお、時代と共に新規ブランド・新規キャラクターの導入を難しくしている部分がある。特に女児向け作品では90年代末期のキューティーハニーF神風怪盗ジャンヌと言ったポストセラムン作品と、2003年の明日のナージャの新規ブランドを導入し売上が大幅に落ちた前例が未だに尾を引いているのではと言われている。


また日本国内の少子高齢化の影響や自社内における事業間重複も足を引っ張っているのも課題でもある。2022年から商品パッケージの右上にバンダイナムコの新デザインロゴが入っているが、これは近い将来『バンダイナムコ◯◯◯』といった新社名に移行する際にデザイン修正が容易に出来る為の処置とも一部では囁かれてはいるが、現時点ではそのような新社名への変更などの動きはない。


将来的に業界として少子化による国内市場の縮小がほぼ避けられないこともあり、こればかりは解決は難しそうである。


関連タグ編集

バンダイナムコ

ナムコ(会社名としては現存せず)

・初代ナムコ:ゲーム会社。現在は「バンダイナムコエンターテインメント」。

・2代ナムコ:初代から独立させたアミューズメント・テーマパークなどの運営会社。現在の社名は「バンダイナムコアミューズメント」)

バンプレスト(プライズゲーム・プライズ用フィギュアなどの製造、販売を行っている別会社だったが、BANDAI SPIRITSに一部事業を承継ののち同社に吸収合併され解散。現在は同社傘下として、子会社の『バンプレスト販売』が残存)

花やしき(元々は東洋娯楽機器(トーゴ)の経営であったが、バンダイ→「株式会社花やしき」(バンダイナムコ傘下)と経営が引き継がれた)

青島文化教材社(かつてシリーズ展開されていた「トラック野郎」シリーズのプラモデルを発売(ただし旧バンダイ模型~バンダイ時代に発売された商品の再販ではなく、アオシマ製の新規キットとして)。そのためパッケージにはバンダイ(2020年以降の新商品はBANDAI SPIRITS)のCIマークが入る)

サンスター文具 2009年にバンダイと資本提携し、下記のセイカを吸収合併。2013年よりバンダイの子会社となっている。

セイカ 2000年にバンダイグループ入りしたが、2009年にサンスター文具に吸収合併され、同社のブランドとなった。

外部リンク編集

BANDAI WebSite/バンダイ公式サイト

BANDAISPIRITS公式サイト

プレミアムバンダイ/ショッピングサイト

バンダイチャンネル

おもちゃのまちバンダイミュージアム公式WEBサイト

バンダイ公式チャンネル:公式YouTubeチャンネル。

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