概要
一部を除いて製造元はバンダイではなく、既存ヨーヨーメーカーのOEM販売である。
製造メーカーの名前を大きく出しているのが特徴で、例えば「ファイヤーボール」は「ヨメガ」という会社が製造していると一目でわかるようになっている。この傾向は第3期で特に強い。
小学生が使うことを想定している関係で、金属リムやフルメタルなどの上級者向けヨーヨーではなく、スリープもループもそこそここなせるオールマイティな機種が選ばれる傾向にある。
歴史
ハイパーヨーヨーの展開は計3回行われており、2011年現在は第3期ハイパーヨーヨーが展開中である。
第1期(1997~2000頃)
第3次ヨーヨーブームを生み、社会現象を巻き起こした時期。人気機種は何ヶ月も待たないと買えないなど、たまごっちと併せて90年代のバンダイを支えた。
主要プロモーターは中村名人。
この時期から続けていたプレイヤーが現在でも一線で活躍しており、日本に競技としてのヨーヨーを定着させたといっても過言ではない。
第2期(2003~2004頃)
2000年頃にハイパーヨーヨーの展開は一旦終了するが、その後一部機種をデザインを変えて販売。当時の輸入価格にあわせて大規模な価格改定が行われ、第1期の半額程度で購入できるようになった。
商業展開としては振るわなかったが、第1期ブーム時のプレイヤーが競技ヨーヨーに復帰するきっかけとなった。
主要プロモーターはヨーヨーマスターの長谷川貴彦。
ダンカンの名機「フリーハンド」を復活させた功績は高く評価されている。この機種は当時の世界大会でも多くのプレイヤーに使用され、本家ダンカンから「フリーハンドZERO」が登場するまで活躍していた。
第3期(2010~2014頃)
2010年に再度ハイパーヨーヨーが展開された。従来のヨメガ・ダンカンに新興メーカーのヨーヨーファクトリーを加え、3社の特徴を出した展開をしている。
従来、ヨーヨーの機種名は海外のものに「ハイパー」をつける程度だったが、第3期では別物になっている。例えば、「レイダー」は1期・2期では「ハイパーレイダー」だったが、第3期では「ストームタイガー」となっている。
主要プロモーターは一人ではなく、メーカーごとに代表プロモーターが登場している。
OEM元
プレイマックス(プロヨー)(1stのみ。後にダンカンに買収されたため以後はダンカンブランド)
ヘンリース(1stのみ)
ラッセル(1stのみ)
ヨーヨーファクトリー(3rdのみ)
一般名詞としての「ハイパーヨーヨー」について
ヨーヨーを知らない人は、スリープ可能なヨーヨーをみんな「ハイパーヨーヨー」と呼ぶことがあるが、前述のとおり「ハイパーヨーヨー」はバンダイの登録商標である。
バンダイがOEMしていない競技用ヨーヨーをハイパーヨーヨーと呼ぶのはプレイステーションやXboxを「ファミコン」と呼ぶようなもので、正確ではない。
逆に小学生からは、第3期ハイパーヨーヨーでないヨーヨーを偽物呼ばわりするなどの弊害も生まれている。バンダイ主催の認定会や大会で使えないというだけで、その他の大会では他社ヨーヨーも使うことができる。
関連リンク
小野友樹 ハイパーヨーヨーの「プロのライセンス」を持っている。認定レベルの「ハイパーレベル10(97年版)」までをクリアした意か。