概要
橋口隆志(現:橋口たかし)著によるマンガ『燃えろ!スピナー』にて、中村名人が披露した。
さわやかなドヤ顔が絶妙なシュールさを演出し、今日まで知れ渡るものとなった。
この作品は、後の『超速スピナー』のプロトタイプである。それの第1巻に収録されており、それを買えば今日でも例の場面を拝める。
トリックとしての名称は「スパイダーベイビー」だが、Pixivではパロディイラストが多いため、このように表記する。
「ストリングプレイ」とは、ブランコ(ロック・ザ・ベイビー)・トウキョウタワー・ムーンサルト(トラピーズ)など、ストリング(ヒモ)をあやとりのように使うトリックの総称。
第1期ハイパーヨーヨーでは「ストリングスプレイ」とされていたが、『燃えろスピナー』は初期の作品であるためこのような表記になっている。
第1期の展開終了後は、文法上正確な「ストリングプレイ」に戻っている。
ヨーヨーの性能が低かった頃は、形が作れるまでスリープを持続させることが大変で、難易度の高いトリックの一つとされていた。
現在はヨーヨーの性能が向上し、スリープ時間を気にせずゆっくり形を作ることが出来るようになったため、ある程度以上の性能のヨーヨーで、やり方さえ覚えればさほど難しくはない。
それでもハイパーヨーヨーの範囲内では難易度の高いトリックとされており、第3期ハイパーヨーヨーでは、最高ランクの「マスターレベル」に位置づけられている。
現在の大会基準では、ストリングプレイの加点基準は「ヨーヨーにストリングを乗せたりひっかけたりすること」となっている。この技はヨーヨーがぶら下がっているだけであるため、ヒモを使った技であってヨーヨーの技ではないとみなされ、加点対象にならない。
しかし、複雑な形状とコロコロコミックでの扱い方も相まって、今でも小学生の間では人気のトリックである。
詳しい形状
このように、ストリングの絡まり(キンク)が各所に見られる。
トレース元の『燃えろ!スピナー』や下記のイメージレスポンス用素材では、ストリングの絡まり方がわかりづらい。そのため、中指からヨーヨーまでまっすぐにストリングを伸ばしているイラストがよくある。
なお、このイラストを手掛けたChococotは、ヨーヨージョーカー「ボルテクス」限定版のサイドキャップのイラストを担当している。
作り方
- トウキョウタワーを作る。
- 作ったタワーを上下逆転させる。
- 垂れ下がっているストリングをタワーのてっぺんに相当する穴から引き出す。
- 引き出したストリングを広げ、ブランコの形状にしたら完成。
「トウキョウタワー」ができればさほど難しいトリックではないが、『燃えろ!スピナー』で描かれたようなきれいな形状を作るのは意外と難しい。