香坂「そのお顔、噂の拷問師の方ですね。とても魅力的な七三をしてらっしゃる」
「お前らを人間とは認めん。ここで私に惨殺されるといい」
「使い方も知らんなら貸せ」
「クソ野郎、テメェはこの1兆倍の地獄を見せる」
「そんなもの知らん。渡すワケがなかろう。消えるがいい」
「香坂……拷問が終われば、いつでも相手してやる」
「心配するな、私はプロだ」
「痛みなど感じんと思う」
「痛いか。プロなのにおかしいな?」
「よくわかった。ならばお前に、私の感じる美を体現してもらおう」
「当然だが外道は腕を落とした方が美的だ!」
「美の為に脚などあってはならない」
「ほら見ろ。世にも美しいだろう?」
二瓶「こんなの……醜いぃ…… もう殺してぇ……」
「醜い? ああそうか。確かに見た目はこの上なく醜いか」
「だがな……貴様のような外道が醜い姿となり、徹底的に苦しみ泣き叫び、死を懇願させる以上の美が、どこにある?」
「さぁお前の大好きなお薬だ。簡単に死ねんように強心剤だがな」
「さあ仕上げだ。下から少しずつノコギリでギコギコ切っていこう」
「裂ければ裂けるほど美に近づく。なるべく生きてくれよ」
標的
自身の異常性癖を満たす為、手頃な女性を誘拐しては両腕を切断した挙句薬漬けにし、海外の変態好事家どもに売り飛ばしていた外道アポテムノフィリア「二瓶和晃」に執行。
概要
鋸引きと内臓摘出を合体させたような拷問。
まず拷問室に吊るした罪人の股間にノコギリを叩き込み、ゆっくり引いて汚いブツを縦に両断。その後は鉈で四肢を切断したあと両耳をも没収。更に闇医者・氷室一真を召喚し、延命措置と極限の臓器摘出を行う。
最終的に罪人は砂時計めいたシルエットになるが無論それでは終わらず、ショック死しないよう強心剤を投与した上で罪人の股間にめり込んだノコギリで罪人の身体を股下から1時間毎に5mmずつ切り上げていく。
経過
協力者であるエマから依頼人を紹介された伊集院茂夫は、彼女から憎悪を託された。
すぐさま伊集院は盟友・伍代千隼に繋ぎをとり、今回の罪人である二瓶の事を知らされた。直後伊集院は流川隆雄を伴って二瓶の元、即ち取引相手である半グレ集団「苦猿望」のヤサにカチコミをかけた。何とそこには陵辱最中の女性がおり、これにキレた伊集院は襲いかかってきた苦猿望構成員の一人からナイフを奪い取ってダルマにし、即座に二瓶を締め落とした。
しかし何とそこに裏神のトップである香坂慎太郎が現れた。元々二瓶は女性を壊す為の薬物を裏神から購入していたが、女性を売り飛ばす先である苦猿望に購入先をシフトしていたのだ。しかも苦猿望は裏神(及び京獅子連合)と抗争中のマッド・カルテルの傘下組織だったため、二重でメンツを潰された香坂は苦猿望と二瓶の粛清に動いていたのである。しかし伊集院とて罪人の身柄は譲れない。襲いかかってきた香坂を牽制しつつ、被害女性も流川に命じて回収。そのまま逃亡した。まんまと獲物諸共逃げられた香坂は、「まあいいや」と苦猿望の粛清を優先。苦猿望は壊滅した。
拷問室に叩き込んだ二瓶は何をせずとも飛び起きて喚き始めたので、伊集院は股下にハンマーでノコギリをぶち込み、そのまま前後して汚いブツを縦に両断。悶絶する二瓶に伊集院は例の如く尋問を開始した。しかし返ってきたのは「私は醜女どもを美しくしただけ。それに痛みなく切断しているのに奴らが痛がるのは、女どもの美的感覚が足りないから。私は自らの行いを一切恥じていない。貴様のような野蛮人こそ恥を知るがいい」という、自らの愚行を正当化するどころか寧ろ誇ると言う、前代未聞の妄言だった。
これに対し怒気がオーラとなるほどブチギレた伊集院は流川に命じて拷問を実行に移した。
余計なものを極限まで削ぎ落とされ、砂時計と化した二瓶に、伊集院は姿見を用いてその姿を見せた。すると二瓶は厚顔無恥にも「こんな醜い姿は耐えられない。殺してくれ」と宣った。しかし伊集院はその懇願を一蹴。「テメェみてぇな外道が醜い姿となって苦しみ抜いて泣き喚き、死を願う姿以上に美しいものなどねぇんだよ」と言い放った。そして強心剤を二瓶に投与し、「これからテメェを股下からギコギコしていくから、極力長生きしてくれ。その方が美しくなるから」と言い放って二瓶を完全に絶望させた。最終的に二瓶は1時間毎に5mmずつ股下から鋸引きされ、18時間後に90mm(9cm)も裂けて残った臓物を全てぶち撒けて壮絶死した。
今回の登場人物
- 二瓶和晃(にへい かずあき)
今回の罪人。アポテムノフィリア(四肢欠損性愛者)で手頃な女性を攫っては両腕を切り落とし、シャブ漬けにして慰み者として陵辱した挙句、半グレ経由で海外に売り捌いていた外道。
普段は無感情と見紛う程、淡々とした冷静な性格だが、自らの癖が満たされるとまるで発狂したかのように感情を露わにする異常者。
大宮姉妹をオセロ呼ばわりして誘拐。両腕切断した挙句、凌辱と薬漬けにして舞を惨殺した。
幼少の頃から人形遊びで両腕を捥いでおり、轢き逃げ事故に出会した際、その両腕が千切れ飛んでいた事が切っ掛けで人体切断を行うようになった。被害者は三桁にもおよぶ。
現場で女性を苦しめていたのを目撃され、伊集院に人間ではないと即断された。しかも伊集院のカチコミに対しても捕縛されるまで終始冷静だった。
最終的には余計なものを全て除去されて砂時計と化し、その上で鋸引きに処され、残った臓腑をぶちまけて死んだ。
- 苦猿望(くさもち)
二瓶が取引していた半グレ集団。日本におけるマッド・カルテル傘下組織の一つであるが、薬物の売買の他に独自に人身売買も行っていた外道半グレ組織(後にマッド・カルテルも人身売買を行っていた為、その一環と思われる)。二瓶は最初、薬物の購入は裏神、人身売買はこちらといった風に取引していたが、薬物の購入もこちらにシフト。そのことが原因で香坂に目をつけられ、殲滅させられた。
なお、リーダーらしき男は伊集院に手足を切断された筈なのだが、増援が到着した時には何事もなかったかのように手足が復活している。
- 大宮美琴(おおみや みこと)
今回の依頼人かつ被害者その1。金髪のおかっぱと白い肌が特徴の高校3年生。
アルビノにかかっており、常に日傘をさしている。幼少の頃、アルビノが原因で虐めっ子に虐められていたが、妹の舞に助けられていた。
ある日、舞と共に二瓶に誘拐され、目の前で舞がボロボロにされてしまった。二瓶に左腕を切断され、右腕も切断されそうになるが、舞の命懸けの抵抗によって脱出し、倒れていたところをエマに助けられた。氷室の治療で一命を取り留め、伊集院に依頼を申し込んだ。
- 大宮舞(おおみや まい)
今回の被害者その2。美琴の年子の妹。茶髪のポニーテールと褐色肌が特徴。
大人しい美琴とは正反対の活発な性格であり、虐めっ子から美琴を守っていた。
ある日、姉と共に二瓶に誘拐され、両腕を切断された挙げ句、薬漬けと陵辱の地獄を受けた。
薬漬けになって意識が朦朧になっても、美琴を助ける為に二瓶に立ち向かい、美琴が拘束を解くチャンスを作った。二瓶の太ももに噛み付き、滅多刺しにされるも美琴が脱出する時間を稼ぎ、息絶えた。
声はちんやく氏が担当。後述の女性も担当している
- 女性
今回の被害者その3。舞の死後、二瓶に誘拐された上に両腕を切断された挙句薬漬けにされていた。
流川に抱えられ救出されたが、その後はどうなったのかは不明。
- 香坂慎太郎(こうさか しんたろう)
裏神のトップであり、今回のゲストキャラ。
裏神を見限り、カルテルと通じている苦猿望に切り替えた二瓶を苦猿望諸共自ら粛清しようと苦猿望のアジトに侵入、二瓶を連れ去ろうとしていた伊集院らと出会す。存在を知らなかったとはいえ伊集院のカチコミにも動じなかった二瓶がその姿を見るや否や血相を変えて怯えており、裏神の通常構成員や下部組織の人間どころか顧客からも恐れられている事が判明した。
二瓶を奪うべく伊集院に襲いかかるが、容易く攻撃を全ていなされた挙句、逃亡を許しており、その直後に「まあ、いいか」と苦猿望粛清を優先。苦もなく苦猿望を全滅させた。
余談
- 凌遅刑やダルマ刑など外道を切断する拷問はこれまで多々あったが、鋸引きを取り入れたのはこれが初めてである。
- ちなみに日本の鋸引きは罪人の首や胴体を横に切断していたが、ヨーロッパの鋸引きは罪人を吊るし上げてから股間から縦に切断していくため、今回の責め苦はヨーロッパ風である。ちなみにヨーロッパの鋸引きの刑に処された者は主に強姦を働いた者であるので、依頼人の妹を凌辱して薬漬けにした今回の罪人にある意味ふさわしい罰と言える。
- 今回で裏神の人間とは二度目の遭遇となるが、標的のブッキングだった為、交戦にまで発展した。なお、香坂の実力は世界トップクラスだが、その彼に「凄い」とお世辞なしで実力を褒め称えられると言う、伊集院の底知れなさが改めて露わになった。
- なお去り際に伊集院は「拷問が終われば幾らでも相手をしてやる」と香坂に対して強烈な殺気をぶつけており、この件で伊集院と裏神の間に何かしらの因縁が生まれたものと見える。因みに半グレ組織のボスは伊集院と直接邂逅しないか、邂逅してもあくまで伊集院との腕試しで負けて情報を吐くか、勝手な真似をした下っ端の粛清で動く程度だったが、「自分たちを舐めた取引先の人間はこちらで殺るから譲れ」と交渉したのは今の所、高坂のみである。
また今回は香坂以外にも天王寺組の高見沢斗真や椎名和海、雷一族頭領の紫電を演じているくまかつみ氏と羅威刃の鈴宮冴美や天羽組の水野陽太(女声時)を演じているちんやく氏が伊集院シリーズに初出演した。
- この回は罪人が(傘下組織とはいえ)初めてマッド・カルテル関連の組織と繋がりのある初めての回となった。
- 氷室が臓器摘出を行うのは今回で三回目(過去を含めると四回目)だが、慣れたのかそれともアルビノだった依頼人を更に障害者にした罪人に激怒していたのか内臓をぶっこ抜くのが早くなっていた(尺の都合というメタな理由かもしれないが)。
関連タグ
伊集院茂夫によるダルマ刑、伊集院茂夫による石子詰めと和中蒼一郎によるダルマ斬り:断罪対象が刃物で四肢を切断される展開が共通している。
伊集院茂夫による強酸水車刑と電気責め:「断罪対象が女性の崩壊した姿を美と考える異常性癖者」「伊集院が断罪対象に『俺は外道が絶望する姿が美しいと思っている』『もっと美しくなる為に拷問を続けよう』と断罪対象の歪んだ理論をそっくりそのまま返す」という共通点がある。
伊集院茂夫による灼熱ユダのゆりかごと腐れ乳移植刑:同じ裏神の鳳崎桔平と深瀬大也がゲスト出演した回。