「外道にとっては地獄の鬼であり、絶望する遺族にとっては最後の希望だ」
公式サイトでの解説
裏世界について精通する情報屋。
持ちうる情報は屈指の精度を誇り、警察をもはるかに上回る。彼はドヤ街出身の孤児であり、生き抜くために幼少の頃から情報を売っていた。
伊集院とは若い頃にドヤ街で知り合った。
概要
裏社会で活躍する「情報屋」。2021年5月30日の動画で初登場。名前は2021年9月12日付の動画、フルネームは公式グッズ(2022年4月15日付の動画に案内あり)で判明。
見た目は30代と見られるが子供の頃から情報屋をやっていること、ドヤ街でホームレスになっていた当時20歳頃の伊集院茂夫と出会ったのが18歳の時という情報から、見た目よりも情報屋歴は長く、伊集院よりも2~3歳ほど年下であることが窺える。
物心つかぬ頃にドヤ街に捨てられたため両親の顔を知らずに育った。「情報は金になる」と言う本質を知り、ドヤ街を生き日銭を稼ぐために子供の頃から情報屋をしていた。18歳の時、ドヤ街でホームレスになっていた当時20歳頃の伊集院と知り合っており、伊集院の関係者の中では最も付き合いが長いという。
同じく伊集院の協力者でプロホステスであるエマのことは「エマさん」と呼び、エマからは「伍代くん」と呼ばれているが、前述の通り伍代が18歳の時に伊集院と知り合った時には伊集院は20歳程度の青年でまだ拷問ソムリエではなかったのに対し、エマが17歳の時に伊集院と知り合った時には伊集院はすでに一人前の拷問ソムリエとして活躍していたことから、年齢は明らかにエマの方が下である。
人物
容姿
推定30代後半と見られる男性で白髪のセミロングに左目の泣きぼくろが特徴。身長179cm。喫煙者で、常にタバコを吸っている。黒のハイネックシャツとロングコートと衣装が特徴。
ちなみに伊集院に会う時はロングコートだが、小峠と会う時はテーラードジャケット姿とコーデが異なっている(ただし2021年12月2日付の動画では小峠と会うときにコート姿であった)。
性格
理由は不明だが、他人に顔を見られることを好まないらしく、基本的に顧客とは顔を合わせることがない。2021年11月24日付の動画では、妹を浮浪者に惨殺された依頼人の女性が咄嗟に伍代の方を向いた時に「おっと、こっちは見るな」と注意していた他、伊集院や小峠とも顔を合わせず背を向けて話す癖がある(※2021年9月7日の動画では自身の方から呼び止め、伊集院と肩を並べてサービス分の資料を横向きに手渡したが、これも正面から向き合っているわけではない)。ただし、2021年9月12日付の動画で初めて伊集院と正面から向き合ったが、この時は理不尽な理由で人を殺しておいて刑法39条に守られた罪人の話から、絵にも描けないほどの伊集院の凄まじい怒りの形相を見て、彼自身も流川隆雄と共に怯えた反応を見せていた。また、2022年7月27日付と8月12日付の動画では、それぞれ紅林二郎および飯豊朔太郎と正面から向き合って会話をしていたが、これらの動画では担当の絵師がいつもと違っており、これらの絵師は他人に顔を見られることを極力避ける伍代の癖を認識していなかったのかもしれない。
ちなみにどら焼きが好物らしい。また、きのこの山は好きだが、たけのこの里は好まないという、妙なこだわりがあるらしい……。
依頼人に同情し伊集院による誅殺を勧めることが多い一方、罪人に対してキレることは滅多になかったが、2023年1月16日付の動画にてかつて世話になった初老の探偵である菅田氏が罪人とその共犯に殺されたことを把握し怒りを見せていた。
能力
警察への証拠能力がないとはいえ裏世界でも群を抜く情報収集能力の持ち主で、まさしく至高の域、その情報は極めて正確。権力や裏社会の関係で身を眩ませている人間も正確に炙り出す他、ターゲットの護衛や余罪も正確に調べ上げている。「街中ではあらゆる人間が何かを見ている。人目を忍ぶなんて不可能」と言う持論を持ち、時には他者から情報を引き出す事もある。ターゲットの情報が掴めない際は、ターゲットに関係する人物を優先して調査する事で、依頼人が欲しかった情報へ辿り着かせる事に間接的ながら貢献する事もある。また、「他人の目を見るだけで嘘をついているか否かわかる」とも語っており、伊集院も伍代の前では何人たりとも嘘はつけないと語っている。世論の操作も得意であり警察やマスコミでは忖度が原因で扱えないような情報も拡散して外道を追い詰める芸当も行う。
ガセの多い裏世界の情報屋の中でも屈指の情報精度を誇っており、表の法執行機関である警察を上回る。その為、伊集院や天羽組の小峠華太が時折利用しており、伍代が知らなければ他をあたっても無意味と判断されるほど。
ただ、それ故に危ない橋を渡ることも多いらしく、本人によると「情報を仕入れるために何度か死にかけている」という。実際、別シリーズでは天羽組に協力して天王寺組の動向を探ろうとした情報屋が何人も命を奪われている。もしかすると、彼が自分の顔を極力他人に見せないのは、自分の顔を悪党に知られて命を奪われそうになった経験があるからなのかもしれないが、本当の理由は彼自身が何も語らないため不明である。なお、同じく情報屋で京極組と関係が深い風谷も、やはり自分の顔を相手に見せることなく背を向けて話す癖があるため、これは伍代だけでなく裏社会の情報屋に共通する習慣なのかもしれない。
情報収集力ばかりに目が行きがちだが、戦闘能力の高い相手からの攻撃もマトリックスのようにあっさり躱し切れるほどに身体能力や反射神経にも優れている。思い違いで紅林二郎から攻撃されても見事に無傷で躱し切り、紅林からも京極組で最強戦力の一人と言われる一条康明と同等と言わしめる程である。もともと彼は裏社会で活動している関係上、悪党から狙われることも多いはずであるから、相応の自己防衛手段や格闘術を体得しているのは当然と言えるだろう。
ピッキングにおいても、怪盗やスパイも舌を巻く程の技術を持っており、クルーザーなどの乗り物の技術も幅広い。
その技術は、ピッキングしたクルーザーを運転し、人身売買の為に誘拐された赤ん坊達を密輸しようとしてた貨物船の出航を遅らせる為、人的被害が出ない程度に船体に傷を付けられるほど。
人間関係
拷問ソムリエとその同志
主なお得意先その1。
裏世界の情報に精通し、主に情報の精査が乏しい場合に伊集院が依頼するが、伊集院は劇中で彼が提供した情報を一度も疑うことなく無条件に信用している。通常、裏社会の情報屋が提供する情報には嘘の内容も多く(依頼人が伍代ではない情報屋に何度も騙され続けた後、最終的に伍代にたどり着くケースも多い)、提供された情報が信用に値するかどうかは慎重に調べる必要があるのだが、彼についてはその心配はない模様である。
伊集院を「旦那」と呼び、他にも依頼人に伊集院を斡旋するなど相応の交友関係は持っている。
裏社会の人間に身内を殺されるなどして仇討ちを望んでいる一般人には(暴力事件の犯人や性犯罪者との戦闘は一般人には危険すぎるため)伊集院への依頼を勧めるなど、情に厚い面をしばしば見せる。
2022年5月3日の動画では依頼人の娘姉妹を殺した犯人・宮本が身投げした事実について(依頼人に亡き母の姿を重ねてた)エマから情報提供の依頼を貰い、「身投げは奴(宮本)の警察から逃れるための偽装工作、警察がまんまと引っかかった」「奴は生きている、元気すぎて半グレ組織で暴れまわっている」という情報を提供した(これを聞いたエマは「やっぱり、骨の髄までゲスだわ」と、義憤に駆られていた)。おそらく彼女も伊集院の標的である外道を含めクラブに来る政界や財界の人間を相手にしている為、お互い仕事関係でお世話になっているのだろう。
天羽組
主なお得意先その2。
小峠とも懇意にしている様で、劇中では根岸組組長である根岸の情報を買っており、全く疑わずに信頼している。ちなみに伊集院に会う時はロングコートだが、小峠と会う時はテーラードジャケット姿。
伊集院編では情に厚い面をしばしば見せるものの、こちらでは「飯の種になる情報を握られるやつが悪い」として同業者の情報をアッサリ小峠に売り渡すなどシビアな面も見せている。
また、情報屋にとっての武器であり命綱でもあるコネクションも豊富らしく、天羽組が香港マフィア・青龍団を粛清するために現地の女情報屋に渡りをつけることで手を貸している。
主なお得意先その3。
組にも秘密で調査を依頼する事があり、伍代も彼をフルネームで呼ぶ他、彼の過去を知ってるような節があり、依頼される事を光栄に思っている。
小峠の舎弟。
飯豊の友人の磯部が起こした特殊詐欺が空龍街を巻き込んでいる事を知った小峠は自ら紹介し、飯豊と引き合わせると同時に特殊詐欺グループの実態を伝えた。
小林と同じく個人として調査などを依頼する事があり、自身の暗殺を試み羽王戦争のきっかけを作った暗殺者コンビであるジョンとダンの情報を提供している。
執念で室屋を討つために氷室の病室を抜け出し、室屋関連の情報を貰うために伍代に情報提供の連絡を入れた際、天王寺組が制圧した北大路組の組員が何名か引っ越しを行っているという情報を提供した。あとから南雲から北大路組の名簿を入手してほしいという依頼を頼まれ了承する。
連絡先を知っている限り、南雲も伍代には度々世話になっているのだろう。
京極組
京極組は基本的に後述の情報屋の風谷が登場するが、京極組からも依頼が来るとのこと。
京極組の5代目組長にして組にも秘密裏で麻薬をばら撒く外道。日下が「マッド・カルテル」と組んで誰も知らないうちに麻薬をばら蒔いて金稼ぎをしていることを調べている。そして京極組構成員は何も知らずに日下の麻薬密売の手伝いをさせられていることには流石に同情していた。
京極組の武闘派構成員。
守若自身も信頼しているのか、時々頼っている模様。
株式会社モーリーと協力者
元CODE-ELの暗殺者。香鈴とは面識があり、かなり関係性が深いのか「千隼」と呼んでいる。
元CODE-ELの幹部であり、現在は株式会社モーリーのCEO。
毛利が組織に所属していた時からの旧知の仲であり、EL戦争終盤において彼が御前から自身に依頼した情報等のリーク行う事で、勝利に導く立役者の一人になった。
元CODE-ELのアサシン。伍代の連絡先を知っており、息子の仇を探すエルペタスのイヌワシに伍代の連絡先を教えている。
その他
伍代の知り合いで空き巣のプロ。時折頼りにしているようで、その腕前は伍代も一目置いているほど。
現在は壱世学園高等学校の教師。フリーター時代に会っている。
河内組あたりから依頼されるかと思って調査していた時、狭い道に入っているところを首謀者に間違われて彼に追われ、距離を詰められ手を伸ばされる寸前で完璧なタイミングで紅林の腕を躱し、更に彼の鉄拳も躱した。
そこで伍代は掌を彼に向け紅林が裏社会では有名人であること、そして自分が犯人じゃないことを説明し、初回サービスで爆破事件の策謀犯を教えた。教え終わった後、「次からは殴りかからないでくれよ。俺は避ける専門で戦闘型じゃないからね。」と告げた後、伍代は何処かへ去って行った。
※なお、伍代は伊集院に限らず世話になっている顧客には、「〇〇の旦那」と呼ぶのが基本な模様(例:「小峠の旦那」、「南雲の旦那」など)。
ヒューマンバグ大学~不死学部不幸学科~
基本的な容姿と性格に変化は無いが、原作版と違いゲスト扱いで11話のみに登場。
余談
「京極の轍」や「殺し屋一族の闇金…三門一郎太」にも伍代の同業者である風谷やSETSUKOが登場している。風谷は2023年からは伊集院シリーズにも登場するようになったが、SETSUKOは三門シリーズ以外に登場していない。
関連タグ
風谷、SETSUKO:同業者。伍代並の屈指の情報収集能力を持つ。ちなみに風谷は黒焉街で暗躍しているが、SETSUKOは雲雀町で暗躍している。