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拷問蛸

ごうもんだこ

拷問蛸とは漫画系YouTubeチャンネル『バグアカデミア』の動画に登場するキャラクターである。
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絶望者のもとに、【奴】は現れる...

CV:ヤシロこーいち


概要

漆黒アカデミア』にて2021年7月22日より登場。

拷問を愛する拷問狂人。かつては“裏社会一”とまで評される凄腕の暗殺者であり、ターゲット1人につき8000万~1億円の依頼料で暗殺を請け負っていた。依頼される標的の多くは裏社会派閥の敵対勢力や闇稼業の人物などで、時には殺す前に相手から情報を引き出すための尋問として、当時から拷問を行っていた。その手口と特徴的なスキンヘッドから「拷問蛸」の異名がついたという。現在では彼の本名を、当人すら覚えていないという。


とある出来事を切っ掛けに殺し屋を引退。以後は殺し屋時代の莫大な資産を元手に、人生に絶望し自殺を考えるほどまで追い詰められた人物を誘拐し、各所に所有する秘密の山小屋にて「そんなに死にたいなら死ぬ手伝いをしてやる」という名目で拷問することを趣味としている。


人物

容姿

現在自称にもなっている異名の通り、スキンヘッドが特徴的な40代程の男性。

褐色肌に口髭、大きく見開いた三白眼の目元に三角形の太い眉毛、拷問する際の狂気の笑みと、威圧的かつ不気味な風貌をしている。


衣装は基本、右耳に3つ付けたリング型のピアス、ヒョウのような斑点柄の赤い長袖シャツ、黒いズボン、赤と黒のスポーツシューズを着用。拷問中に上着が汚れて脱いだことがあり、この際には逞しく割れた胸筋と腹筋、そして両胸を横断するように走る大きな傷跡を顕にしていたが、その傷が付いた経緯は今のところ明かされていない。


年齢的に老眼なのか、叶の作った資料を読む際は眼鏡を装着することがある。また、冷凍室を使った拷問ではジャンパー、サウナに出かける場面ではサウナキャップをそれぞれ着用しているが、普段着のシャツと同じ赤生地の斑点柄をしており、お気に入りのデザインである模様。その他、元ターゲットの様子を見るため外出した際にはサングラスに黒マスク、黒いフード付きパーカーを深く被った姿で変装している。


性格

一人称は「俺」。

拷問をこよなく愛すると共に、絶望の淵に立たされた人物(=絶望者)が拷問によって更に追い詰められる様を眺めることを何よりの楽しみとしている。その為、腕利きの情報屋である叶を雇い、入念なターゲットの吟味を行った上で犯行に及び、捕獲時には隠れることなく相手の真正面に現れ、更に言葉責めで追い打ちをかけて感情を追い詰め、自殺の意志に揺るぎがないことを確認した上で気絶させて拉致している。いざ開始された拷問では、相手が苦痛による悲鳴や命乞いを始めても、先程の発言を引き合いに一切手を緩めないなど徹底している。


極めつけは、その拷問の大詰めを前に更にターゲットをドン底に叩き落とそうと、彼ら彼女らの人生を狂わせた発端である外道をその場に招き入れ、その悲惨な様子を前に嘲笑や罵倒を浴びせさせている…が、結果的にこれがターゲットの「生きたい」という意志を再燃させるトリガーとなってしまい、興を削がれて拷問を中断することになっている。ただ、拷問蛸は「我欲のために他者を絶望の淵へと追い込む外道を拷問することも好き」だとし、選手交代と言わんばかりに即座に矛先をその外道たちに向け、同じ、もしくは更に改良を加えた拷問をもって彼らを処刑する。当初のターゲットからは時に感謝の言葉を向けられることもあるが、拷問蛸は飽く迄趣味としてやってるものとし、その言葉が出る前にその「つまんねえ奴」を山小屋から退場させ、知人の闇看護師・真咲の元である程度の治療をさせた上で解放している。


…と、拷問を娯楽として愉しむ振る舞いをみせる拷問蛸だが、その過去と関わりが深い叶と真咲はそれぞれ、彼のライフワークを「復讐であり贖罪でもある」「深雪(死んだ恋人)のようにいなくなってしまう人をなくすこと」と称しており、その真の目的は「死を望む者に再び生への活力を蘇らせる事」とも推察されている。実際、解放された元ターゲットが社会復帰する様子を悪態をつきながらも見守っていたり、桜木も彼の行為がターゲットに死への恐怖を植え付け僅かでも生きる気力を蘇らせていることを認識し、憧れていたことを明かしている。また、外道を言葉で追い詰める場面では、彼らの行いが如何に不道理かを指摘しながら一瞬憤怒の表情を浮かべ、自殺教唆をするような人間を心から憎んでいるようにもおもえる描写もある。


拷問以外の場面では、各回最初のカットで懐メロを拷問アレンジした替え歌を披露したり、ターゲットの前に現れるためだけに最新技術の機材やサバイバルグッズを使用したり、中期からは相手を気絶させるためにプロレスの有名フィニッシャーを再現したり、山小屋へ向かう道中に絶対運転中の飲食に向かない凝った料理をパクついていたり…などなど、財力もあってかかなり多趣味。また、常々生ビール(ジョッキ)を愛飲しているが「飲んだら乗らない」を肝に銘じていたり、回を重ねる毎に暴走する叶の甘党っぷりには的確なツッコミを挟んだりと、妙なところで真面目な部分もみせる。


その他、その外見を拷問する外道から「ハゲ」と悪口を言われることもあり、本人は怒る様子はないが、ときどき他人の髪の話題で辛辣になる辺り多少気にしているのかもしれない(桜木の髪の手入れの悪さを指摘して「将来ハゲ確定」と称したり…など)。


経歴

過去

「人を不幸にする権化」とも呼ぶべき毒親の元に生まれ、ロクな保育も食事も与えられない悪辣な環境で暮らしていた。このままではいずれ自身は世間に存在すら知られぬまま死ぬことになると思い、そこから抜け出す唯一の方法として、その親とは到底呼べぬ鬼畜を殺害した。


その後の詳しい経緯は不明だが、掃除屋に誘われて殺し屋として活動。ターゲット1人につき8000万~1億円の依頼料で暗殺を請け負い、回想の描写からときには組織一つも相手取ることもあった模様。また「拷問蛸」以外にも「殺し屋レイン」という異名でも呼ばれていたが、この「レイン」が本名かコードネームか現時点では不明。


殺人を楽しむかのように嬉々として仕事をこなし、金さえ貰えれば誰からの依頼でもお構い無しに引き受けていたが、掃除屋からは八方美人は敵を増やすと忠告されていた。実際、ナイフを手にした男に急襲される場面が何度かあり相当な恨みを買っていたようだが、拷問蛸はいずれも軽々と躱して返り討ちにし、大した脅威と考えていない様子だった。


一方、拷問蛸の恋人である吉良深雪は、拷問蛸の過去や現在の生業を理解した上で彼のことを深く愛し、その孤独に寄り添いたいという想いから婚約。いつか殺し屋を辞めさせて二人で小さな店を回しながら暮らすことを夢見ていた。拷問蛸にとっても、殺し屋ではない人としての自分を取り戻させてくれる深雪はかけがえのない存在だった。


しかし、ある日家に帰ると深雪は自ら命を絶っており、深い失意と絶望に駆られた拷問蛸は間もなく殺し屋から足を洗う事を決めた。その後は趣味の拷問に没頭するべく、全国各地に所有する山小屋兼拷問部屋を拠点に活動し、倒産寸前の企業の経営者や多重債務者など、世の中に絶望して自殺しようとする者をターゲットに選び、死の手伝いをしてやると拷問にかけるようになる。


本編での活躍

各話での物語は基本、拷問蛸の自己紹介→ターゲットの選別→ターゲットの被った不幸の回想…といった形で進行し、拷問蛸はターゲットがまさに自殺する寸前に現れて相手の落ち度をあげつらうなどの罵倒を浴びせて挑発し、逆ギレしたターゲットが「どうせ自分なんか死んでもいいんだ!」といった旨の言葉を引き出すと、自殺が本人の希望であることを確証と見て、気絶させた上でアジトに運び込んで拷問を開始する。拷問の苦痛に悲鳴を上げるターゲットの姿を悦んで眺め、また先程の確証となった言葉を引き合いに一切容赦することなく攻め立てるが、ターゲットが生への渇望を見せた瞬間、急に興冷めした様子で「殺す価値が無い」と拷問を止め、多少の応急処置を施した上で解放する。


回を重ねる内に、500万で雇った情報屋の、拷問助手の桜木、闇看護師の真咲など、拷問の協力者たちも登場し、以後レギュラーとして物語に関わっている。但し、彼らがそれぞれいつ頃から、またどのような経緯で拷問蛸の拷問に付き合っているのかは明確にされておらず、現在も断片的にその過去に触れられる場面で関係性を徐々に明かされる程度にとどまっている。また中期からはターゲットを更に追い詰めるべく「ターゲットを不幸に叩き落とした外道」を(単純に拉致するか、もしくは甘い話で誘い出すか等して)拷問部屋へ招き入れ、ターゲットの更生を見るなり今度は外道の方を拷問にかけるようになった。この際はたとえ相手が命乞いをみせても解放することはなく、欲望を満たす為に行ってきたこれまでの悪事し、今度は自身の拷問欲求を満たす糧となるように言いつけながら狂気の笑みを浮かべ、そのまま命を奪うまでが定番の流れとなった。


同時に、拷問後の真咲との会話を盗み聞きしたことを切っ掛けに、桜木が拷問蛸の過去を知ろうと周囲に尋ねる描写も挿入されるようになり、一時は掃除屋から聞かされた「親殺し」という断片的な情報から誤解が生じて失望する姿も見せたが、拷問蛸の口から上述の真相を聞かされたことで和解した。


その後日、拷問蛸は掃除屋から「話がある」と呼び出され、数年ぶりに彼の元へ足を運ぶ。掃除屋は独自の調査で深雪の死が実は他殺であったことを調べ上げており、復讐の気持ちがあればいつでも協力すると申し出てきた(曰く、拷問蛸を裏社会に誘った因果が巡り、彼女を死なせてしまった自責の念があったという)。拷問蛸は「頼んでもないこと」として資料だけを受け取りその場を去るが、後日、叶の調べでその重要参考人・逆田劉一郎の名前を聞き出し、桜木に全ての拷問具の手入れをさせたり、トレーニングを開始したりと、日々の拷問の片手間「何かの準備」に動き始めた。


…しかし、その後は特に拷問蛸の過去に繋がる展開は描かれなくなり、現在も変わらず日々絶望者(→途中交代した外道)への拷問を続けている。一方で、最近は拷問の後に桜木を連れて小旅行や他愛のない談話をするなどしている(この辺り、以前の掃除屋の介入で誤解が生じたこともあり、彼との信頼を深める目的もあるかもしれない)他、解放後に社会復帰した元ターゲットの動向を見守る以外に直接的な一助を行うことも増え、徐々ではあるが、拷問の協力者や再出発して懸命に生きようとする人間に対する情が以前よりも明確にみられるようになった(以下一例)

  • 復帰後に家計を支えるためにコンビニバイトを始めた女学生・角川美桜には、その務め先に変装で顔を隠し客として入店し、会計時にわざと1万円札を要らないお釣りだとして押し付け足早に退散している。これを桜木から「お釣り忘れ過ぎ」と突付かれると(そもそも会計で1万円がお釣りになることはまずない)、拷問蛸は「投資にハマってる」と回答していた。桜木は購入した宝くじの話と前提して更に質問し、拷問蛸もそれを肯定して「2億円欲しい」と返していたが、1万円の無駄な出費についての矛盾から角川を指して言い表したものとも解釈できる。
  • 煽り運転被害で死亡した妻と誕生前の我が子を亡くした新田三郎が、解放後に墓で眠る二人に「(この世で)もう少し頑張ってもいいかい?」と尋ねる姿を車の中から見守り、死者に代わって返答するように「とりあえず大概は「生きて欲しいと思ってる」・・・でよくね?」と、新田の生きようという選択を尊重する言葉を漏らしていた。
  • SNSのなりすましによるあらぬ誤解を受けて韓国でのアイドルデビューの道を絶たれた榊原莉子は、復帰後に夢を再燃して日本の事務所で再度練習生としてレッスンに励んでいたが、拷問蛸は密かに自身の伝手で韓国人の大物プロデューサーに彼女を紹介。実際に莉子のレッスンを見たプロデューサーはその才能を認め、アメリカにある自身の事務所にスカウトした。その後、拷問蛸にいい原石を紹介してもらったと電話で感謝を伝えると、拷問蛸は「努力は惜しまない子だ」と莉子の長所を付け加えていた(例の如く、桜木には「イタズラ電話だ」と誤魔化した)。

作中で執行された拷問

  • 鉛の散水機(中世ヨーロッパ)/メイス状の棒の中に熱く溶けた鉛(摂氏327度以上)や煮えたぎる油を入れ、振る事により先端の無数の穴から中身がシャワー状に噴出され、かけられた罪人は火傷に苦しむ。作中ではタール(摂氏600度以上)を使用した。
  • 逆さネズミ鍋(中世ヨーロッパ) /大量のネズミを入れた鍋を逆さにして罪人の腹部に取り付け、鍋底に火を着けてネズミを刺激させる事により逃げ場を求めてネズミが腹部を食い破ろうとし、罪人は内臓を貪り喰われるか、感染症で死に至る。
  • 水責め (古代~中世ヨーロッパ)/かつてヨーロッパなど西洋で行われていた拷問の一種。方法は至ってシンプルで、罪人の顔を水の入った桶などに入れて溺死させようとするもの。2021年9月18日に投稿された動画では被害者の少女の視点で語られており、ミームを実行したいYouTuberのたっての頼みで実行し、少女は大火傷を負い死亡した。YouTuberは難を逃れたものの、人を死なせといて自分が生き残るのは公平じゃないと拷問蛸に処刑された(少女を騙して結果的に焼身自殺させた事が許せなかったからだと思われる)。
  • 頭蓋骨粉砕機(中世ヨーロッパ)/中世にて異端審問の際に使用された拷問器具。上部に付いたネジを回すと鉄のキャップが顎を載せた土台へと徐々に近づく、これにより異端者は頭部に極度の圧力が掛かり耐え難い痛みに襲われ、頭部で一番硬い歯によって最初に顎の骨が砕け、最終的には目、鼻、耳、口とあらゆる穴から内部組織が漏れ出て、最後に頭蓋骨が粉砕し、目や脳が飛び出し絶命するという。
  • 糞尿風呂(ナチスドイツ)/ドイツナチスの支配下にあった時代に存在した拷問。名の通り糞尿が浴槽の中に大量に入っており、傷口に入れば糞尿の細菌が体内に入って感染症に陥るという。このため、拷問蛸は先に対象者の胴体を北朝鮮の拷問をアレンジした釘とガラス片で出来たマットで傷付けてから、糞尿風呂の拷問を実行した。
  • 炭火焼き(日本江戸時代)/江戸時代のキリスト教弾圧にて異教徒に執行した拷問。火のついた木炭の上に罪人を正座させる。この回では借金苦で絶望した女性・リカコの他に、自殺に追い込んだホストのアキラも同様の刑にしており、リカコが生に執着したため解放したが、アキラは故意に自殺に追い込んだ人間は許せないと、ガスバーナーで炭火の温度を600度まで上げ、アキラは全身が炭化し、桜木が水をかけると同時にボロボロに崩れ落ちた。
  • 水責め(古来以降の世界各地)/罪人などを水車に固定し水車を回転させることで罪人の体温を奪い窒息をさせることを狙った処刑方法。劇中では痴漢の冤罪被害に遭い会社を解雇され家族からも冷たくされたことで絶望し自殺しようとした男性に対して執行した。最初に大量の食塩を入れて零度以下になる水を使用、次にジーンズと石を混ぜてビンテージ感を出したストーンウォッシュ、最後は火炙りの刑という順番で実行した。しかし、最後の火炙りの執行直前に痴漢詐欺師の女性3人が桜木に「男性の死を見たら50万払う」という誘いに乗り物見遊山目的で執行現場を訪れる。真実を知って憤った男性は「お前らが死ね!」と叫んだことで男性は釈放された。と同時に拷問蛸の処刑対象が死を諦めた男性から男性を自殺に追い込んだ痴漢詐欺師の女性3人に変わり、彼女達に対して火炙りの水責めを実行。5分後に女性3人は黒焦げになって絶命した。なお、釈放された男性は家族と和解し、再就職もしてかつての幸せな家庭を取り戻している。
  • 三角木馬責め(日本戦国時代〜江戸時代) /罪人を三角形の木馬に座らせ、さらに重りの付いた足枷を付ける事により、鋭角が人体で最も柔らかく、神経や血管が集中している股部に食い込んで苦痛を与え、自重で鋭角が肉を引き裂き死に至る。劇中では認知症を患った父親を持ち、詐欺に遭った女性・ゆかりに対して執行。今回はさらにアレンジして鉄製の三角木馬にし、床に木炭を敷いて火を付ける事により熱伝導で肉も焼いていたが、拷問蛸が招いた詐欺師の罵倒に憤怒して生きる執念を宿した事で釈放され、代わりに詐欺師が拷問を受ける。詐欺師は金を払うから助けてくれと懇願するも、1兆円を要求された上に「人を騙すカスを殺すのが趣味なんだ」と切り捨てられ、木馬を傾けた事により自重で股が引き裂かれて詐欺師は絶命した。なお、釈放されたゆかりは、父親の事を聞いて帰郷した兄が介護に協力した事により精神的に安定し、その甲斐もあって父親も奇跡的に回復に向かっている。そして詐欺集団も拷問蛸が根回ししたのか警察に一斉逮捕された(拷問蛸曰く、最初から警察に被害届けを出していれば金を支払う必要も無かったとの事)。
  • 釜茹で(古代中国、イギリス、日本など) /かの石川五右衛門が受けたとして知られている、大釜にお湯や油などの液体を煮立たせ、罪人をそこへ放り込み煮殺す刑罰。劇中ではホームレス支援のボランティアをしていたが、面倒を見ていたホームレスの一人・としおが自身の目の前で殺された上にネットで犯人が讃えられ支援者が偽善者と誹謗中傷されたことに耐えきれなくなった女性・木下に対し執行。拷問蛸が用意した装置は温度調節の機能がついており、木下を50℃の湯に放り込んだ後で温度を65℃に上げ、さらに湯へ片栗粉を混ぜてとろみを付けることで効果を増すように仕掛けた。そこへ情報屋が連れてきた、としお殺害の犯人・梅中に罵倒されると怒りで死への願望が消えたことで解放される。代わりに梅中を熱した油に放り込んで温度を200℃に上げ、さらに水をかけて水蒸気爆発を起こした結果梅中は焼死した。木下は情報屋の手で闇看護師に連れて行かれて手当を受け、ホームレス支援に復帰している。
  • 炮烙の刑(古代中国)/殷王朝の時代からあったとされる拷問で、罪人を中空の銅柱に括り付け、中に火を放って焼き焦がすというもの。劇中では元恋人の草薙からストーカーを受け、さらにはリベンジポルノまで撒かれて人生に絶望した女子大生・坂口愛理に対し執行。拷問蛸は苦痛と怨嗟の声を上げる坂口を煽りに煽った後で先に捕まえていた草薙と対面させると、相変わらず自己中心的な言説を繰り返す草薙に怒った坂口は死への疑念を抱いたため解放される。ちなみに炮烙の刑は橋のように渡した銅柱を下から熱し、その上を歩かせるものだとの説もあり、こちらは坂口を解放した後で草薙に対し執行している。
  • 海老責め(日本江戸時代)/江戸時代に囚人に行われていた拷問であり、両手を背後に縛り付けた後に足と肩を括って腰の曲がった海老のような姿勢にして、罪を自白させる。劇中では自身の亡き父の後継ぎで営む焼き鳥屋の料理に、鳥インフルエンザの肉を使用したという根も歯もないデマ情報をSNSに拡散され、店を開店休業状態に陥れられて絶望した女性・熊田翔子に対し執行。拷問蛸は物足りなさを感じ更なる快感を味わうべく、熊田に30kgの重石を背負わせ体を更に折り込んで苦痛を与えた。苦悶を喚き散らす彼女に、自身の店に風評被害を齎した男・岸本と対面。彼は熊田と同じ拷問に掛けられ苦悶しながらも、身勝手で歪んだ正義感の戯言を吐き散らしていた。岸本が処刑された後、自身を救出してくれたのではないかと疑念を抱いた熊田の口を塞ぎ込んで闇看護師・真咲の元に運んだ。その後、熊田は拷問蛸から解放された後、常連客の温情もあって見事に社会復帰をすることが出来た。
  • 串焼き拷問(現代中国)/中華人民共和国で主に少数民族に対する思想統制に使われている拷問。特殊な器具に拘束し、焼き鳥を焼くようにひたすら回転させ、三半規管や内臓にダメージを与える。拷問蛸はターゲットの益若ゆうなに執行する際は若干のアレンジを加え、途中で下から炭火で炙る責め苦を追加している。さらに益若を騙して借金漬けにした三崎社長に対しては炙った上に「焼き鳥は飽きた、ケバブの方がいい」と称してスライサーで薄く削いで死に至らしめている。
  • 塩責め(日本江戸時代)/罪人の肌を傷つけ、出来た傷口へ塩をすり込む拷問。拷問蛸はターゲットの竹若公子に執行する際にはサイコロの出目の10倍(出目は6だったので60発)ムチで打ってから100℃に熱した塩をすり込んだ。公子の娘・朱里の上司にして死の原因となった皆瀬に対してはムチで百叩きにしてから800℃まで熱し融解した塩を塗りつけた後、冷たい塩水をかけて死に至らしめている。
  • 冷凍拷問(北朝鮮)/国の意向に沿わない者を冷凍室に閉じ込め殴打する拷問。ターゲットの東谷まさしに執行する際は殴る代わりに冷たいビールを掛けてから送風機で風を送ってさらに冷やす形で拷問している。東谷が支援していたホームレスの一人を死に至らしめ絶望させた病院手配師・君島美和子に対しては消火ホースからの大量の水と火炎放射器を同時に発射して死に至らしめている。
  • 錫蛇(古代中国)/中国・明王朝時代に使われたとされる蛇を模した錫製でパイプ型の拷問具。罪人の体に巻き付け、中に熱湯を注ぐことで罪人を苦しめるもの。
  • 周牢(李氏朝鮮)/李氏朝鮮時代の拷問。読みは「チュリ」。罪人を椅子に拘束して足先と膝をしばり、左右から交差させるように棒を差し込んで広げるもの。足の骨は次第に歪み、ついには折れてしまうという。
  • バリージャ(軍事政権下のチリ)/20世紀の南米で生まれた拷問。金属のフレームに対象者を拘束し、電気を流すという科学技術の生み出した拷問。余談だが、人間は約100mAの電流を食らえば死に至るとされている。
  • ユダのゆりかご(中世ヨーロッパ)/魔女狩りや異端審問で使用された三角錐形の拷問具。対象を錐の先端に触れるように配置し、錐をじわじわと食い込ませることで苦痛を与える。
  • 真実の車輪(中世スペイン)/異端審問で使われた拷問具。内側に棘を付けた樽の中に人を押し込み、樽を回転させることで肉をえぐり三半規管にダメージを与える。拷問蛸は内部が見えるようにガラス製の樽に人を固定し棘つきの鉄球を放り込む形で執行している。
  • ファラリスの雄牛(古代ギリシャ)/紀元前6世紀の暴君ファラリスが考案した処刑具。真鍮製の牛型の模型の中に人を閉じ込め、外から熱することで焼き殺すもの。
  • 鉄の処女(中世ヨーロッパ)/聖母マリアを象った像の中に人を入れ、中の棘で責め立てる拷問具。そのままだと入れられた人間は即致命傷を負うため、拷問蛸は棘を丸くして肉を強く圧迫する形式に変えている。
  • エクセター公の娘(中世イギリス)/イギリスの貴族エクセター公が考案したとされる拷問。対象を台に寝かせた状態で手足を拘束し、拘束に使っている紐を上下から巻き取ることで体を引き伸ばして苦痛を与えるもの。
  • ジビット(中世イギリス)/人がギリギリ入るサイズの鉄かごに対象を閉じ込め、吊るして野ざらしにするもの。海賊キャプテン・キッドを処刑した方法でもある。ターゲットの松永美玲に対しては鉄かごに閉じ込めた後に巨大ドライヤーで熱風を当て、彼女を陥れた野上には事前に生醤油うどん拷問なるものをしてから溶鉱炉の真下でジビットを行い、巨大ドライヤーを四方八方に設置し極限まで熱した後に冷水を掛け、火炎放射器で鎖を焼き切り溶鉱炉へ落下させた。
  • 石打ち/古くから行われていた拷問。動けない相手に石を投げ付けるという極めてシンプルなもの。ターゲットの筒井元太に執行する際は熱した石を投げ付けており、彼から貯金を奪い取った宮部に対しては桜木と共に石を投げた後に、オセアニアで使用されていたとされる石製の通貨をで挟み、古代中国の処刑法に擬えてすり潰した。
  • 鞭打ち/石打ちと同じく古くから行われていた拷問であり、罪人の背中に強力な鞭を打ち付けて苦痛を与えるというシンプルなもの。ターゲットの江藤に執行する際は塩酸を染み込ませた鞭で彼の背中を叩いており、彼の息子である春斗を死に追いやり絶望させた山中一平に対しては猫鞭と呼ばれる細かいガラス片が9つの紐に練り込まれた鞭で叩いた後、ネズミの餌にする形で始末した。
  • スカフィズム(古代ペルシア)

対象を特殊加工した小舟に固定し、蜂蜜と牛乳を混ぜたものを強引に飲ませ体の表面にも塗布した上で湖面に晒す拷問で、蜜や対象の漏らした糞尿の匂いに誘われ集まった虫たちに時間を掛けて蝕ませるという、比較的シンプルながらえげつないその手法から「世界一狂気的な拷問」とも言われ、実は過去に伊集院茂夫や野田一もそれぞれの初登場回で同様の拷問を執り行っている(後者は普通の小舟に対象を縛り付けた簡易型で、命までは取らず仕置として行った)。なお、数日をかけて行われる都合から、当初のターゲットであった新田三郎は今回の外道・半澤の最期を見届けることなく解放されることになり、その外道の殺害方法も、対象の「腹一杯食いたい」という要望に応える形で高カロリーの流動食を延々と飲ませ続けるものとなった(死因も肥満と流動食による窒息、もしくは血管収縮とされる)。

  • 火炙りの刑(中世ヨーロッパ)

この回ではターゲットが遭った事件には伊集院の様に珍しく元ネタがあり、『京都アニメーション第1スタジオ放火事件』をベースにしていると思われる。


関係者

  • 桜木

CV:ヤシロこーいち

拷問蛸のアシスタントを務める赤髪の青年。22歳。

軽口が多くチャラついたヤンキーっぽい言動が目立つが、拷問の段取り・手伝い・後片付けの他、元ターゲットの応急処置および真咲の元への搬送、その他にも会議中の飲み物(お茶、コーラ、ビール等)の用意や買い出しなど、様々な雑務をテキパキとこなしている。中には、外道への錫蛇拷問を一人で任されたこともあり、この際は師匠譲りの言葉責めと狂気の笑みも披露していた。


拷問蛸のことは「ボス」と呼んでおり、20歳の時人生に絶望していたところを拷問蛸に命を救われたことで恩義を感じている。一方で拷問蛸の過去は殆ど知らず、恩人である彼のことを知りたいという想いがあるようで、拷問後に本人や、過去を共有する真咲や叶に対してしきりに質問している。


また、拷問蛸の拷問については「絶望者に死に伴う苦痛を教えて微かでも生への希望を再燃させている」と認識し憧れていたようで、一時は彼が過去に「親殺し」を行った事実を断片的に聞かされたことで失望する場面もあったが、本人の口から詳細を明かされたことで誤解を解き、再び職務に従事している。深雪の絡む一連の事件については、叶から掲示された情報料100万円を貯める目標が出来たことと合わせ、拷問蛸への疑念に一応の決着がついたためか、以後は過去を詮索することはなくなった。


叶のエスカレートする甘味中毒に共鳴するようにニコチン中毒になりつつあり、ウルヴァリンの爪の如く両手それぞれにタバコ3本(計6本)を持って同時に吹かしたり、1本で1カートン分はありそうな巨大タバコを吸ったりなどしている。以後も水タバコ、パイプなど様々な種類のタバコをやはり変な吸い方をしながら登場していたが、こちらも叶の禁スイーツに準じて禁煙しているのか、最近はタバコの代わりに美顔スチームの霧を吸ったり、トッポギをタバコ代わりに加えたりなど代替品を模索中の様子。


また、拷問ソムリエの助手が流川なので、視聴者からは髪色と合わせて某バスケ漫画主人公が苗字の由来ではないか?と推測されている。


  • 情報屋の叶

CV:ヤシロこーいち

拷問蛸が500万円で雇った情報屋。35歳。

白髪のロングヘアーに白スーツ、茶目(右)と緑目(左)のオッドアイが特徴の、紳士的だが何処か胡散臭い男性。ターゲットとする自殺志願者の情報を資料化し、拷問蛸に自らの口伝えによる詳細と共に提供している。また、ときにはターゲットを自殺に追い込んだ外道の捕獲や元ターゲットの搬送など、雑務の一部を別途料金で引き受けている。


以前は殺し屋時代の拷問蛸と同じグループに与していたと発言しており、おそらく彼も元殺し屋だと思われる。真咲とも当時からの知り合いであるようで、彼女からは「まだあいつの趣味に付き合ってるのか」と咎められたり、整体院感覚で彼女の病院を利用したりと、現在も互いに気兼ねしない関係である模様。拷問蛸の過去を知りたがる桜木には、一番身近にいる立場なら理解した方がいいと考えており、拷問蛸こと「殺し屋レイン」と、その恋人・深雪の過去の情報を、彼でもギリ届きそうな100万円で情報提供することを約束している。


IQの高さと情報集めの手腕は「特級」とも呼べるほど天才的である一方、その調査にはかなり糖分を消費するらしく、中期以降の会議のシーンではどんどんその甘党っぷりが暴走。紅茶に角砂糖を10個淹れるのを皮切りに、次の回にはコーラにも、更に次の回では直接角砂糖を食べはじめ、ついにはゴリゴリ君やねるねるねるねといった駄菓子、ホールケーキやチョコフォンデュ装置などスイーツを持参するようにもなった。ついには(どうやって作り、会議の部屋に持ち込んだのか不明な規模の)巨大スイーツまで登場している。加えて、それら甘味に更に追い砂糖したり、様々な変な食べ方を披露したりもしており、「拷問狂人」を自負する拷問蛸からは「甘党狂人」という渾名を付けられている(的確にツッコミは入れつつも腕は良いので文句はないとの事)。


ただ、最近とうとうドクターストップがかかってしまったようで、以後の拷問蛸との打ち合わせも当初のように何も持参せずに行っている。…ただ、生気を失ったような目で普段よりトーンが低く弱々しい声で話し、ときには甘い食べ物の名前とよく似た(?)単語を言い間違えたりなど、自由にスイーツが食べられなくなり酷く気を落としている様子。拷問蛸が「自分のターゲットは生きる気力を失くした人間」だと各回挟む自身のライフワークの説明モノローグの横で、まさにそんな顔をしている叶の姿はどこかシュールである。


  • 闇看護師の真咲

CV:猫島さゆり

黒いナースワンピースを身にまとった緑髪の女性。

一人称は「」でサバサバとした口調を用いたりと、拷問蛸やその仲間、患者である元ターゲットにもキツイ物言いをする毒舌家だが、拷問蛸も認める高い医療技術と知識を持ち、国内で不認可の薬剤を用いて患者を治療する。なお治療費となる大金(300万円)は拷問蛸が支払っている。


叶と同じく拷問蛸の過去を知る人物で、また彼の当時の恋人である深雪とは親友の関係にあった。彼の拷問の真意を理解し患者の治療を請け負ってはいるものの、その現在の拷問蛸の在り方には常々悪態をつき「深雪が悲しむ」と止めさせようとしている節がある。また、あるときは冷凍室拷問で体が冷えた患者に拷問蛸が上着をかけていたことを知ると何処か優しげな目になり、悪辣に接しながらも彼自身の心を案じている様子も見せている。最近は治療時の患者への暴言は抑えめになっており(同席して治療を見学してツッコミを入れてくる桜木には相変わらずだが)、また拷問とは別の、自殺を思い立つ切っ掛けとなった事故や事件の怪我を追加で治療したりとサービスをするようにもなった。


2023年8月13日付けの初の海外出張回では、拷問蛸の依頼を受けて真咲も元ターゲット治療のために韓国まで呼び出されており、出番まで観光を楽しんでいたのか、患者に暴言を吐くべき場面で「ほざくな!また来たい!」と全く無関係な旅の感想が飛び出していた。


業務的に看護師より「医者」と呼ぶほうがしっくり来る気もするが、おそらくは桜木と同じく伊集院シリーズの闇医者・氷室との対比としてこうした設定が為されているとおもわれる。


  • 吉良深雪

CV:猫島さゆり

拷問蛸の婚約者で真咲の親友でもあった女性。現在は故人。

辛い過去を背負う拷問蛸に寄り添い、殺し屋を辞めさせて共に小さな店を開業することを夢見ており、二人の共通の友人である真咲にも常々そのことを明かしていた。拷問蛸も、普段こそ業務である暗殺や趣味の拷問時の倫理観を度外視したオドケた態度をとっているが、親の愛すら知らぬ自身を人間として親身に接してくれる彼女の存在は唯一の心の拠り所であった。


しかしある日、拷問蛸が帰宅した際に首吊り自殺した姿で発見されることになる。この出来事を機に拷問蛸は殺し屋を引退し、現在の「拷問狂人」になったという。彼が自殺願望のある人間を拷問のターゲットに選ぶようになったのは、彼女のように「突然いなくなる人を無くすため」だと真咲は解釈しており、拷問蛸もそれも含めた周囲の心配に対し「もう割り切っている」と否定しつつも、現在も時折デスクにしまった深雪の写真を眺めては彼女との穏やかな生活を思い起こしたりと、その喪失が大きな心残りとなっている様子を見せている。


  • 掃除屋

CV:ヤシロこーいち

拷問蛸を裏社会に誘い、仕事の斡旋を行っていた謎の人物。紫色のコートを羽織った隻眼の男。

彼には何度も殺しの依頼をしていた…が、どんな仕事も金さえ積めば引き受けるスタンスの拷問蛸には(彼の腕を買い依頼を斡旋している立場ながらも)いずれしっぺ返しを喰らうと警告したりなど常々その身を案じていた模様。


そんな彼だが、現在は拷問蛸を殺し屋に復帰させようと画策しており、その為の交渉手段として独自の調査を通して吉良深雪を死に追いやった犯人を突き止めた模様。ただし、これはあくまで彼が勝手に行った調査であり、拷問蛸に依頼されたものではなく、拷問蛸自身も後に直接再会した際に同様の旨を伝え、深雪についても割り切っているとしながらも、彼が調べた資料を受け取って帰宅し、後日叶に後述の逆田について調査を依頼していた。


  • 逆田劉一郎

現時点では名前が浮上したのみで容姿などは不明。

深雪を死に追いやったとされる人物で、作中に登場した外道・野上が詐欺に使っていたぼったくりバーの所有者。拷問蛸は掃除屋の掴んだ情報から存在を把握しているものの、野上の処刑後に件のバーに探りを入れた際には既に蛻の殻で、現在足取りを掴めていない様子。


おそらくは中断された「何かの準備」も、逆田を深雪殺しの真相を確かめる目的で捕えようとも考えたが(拷問具の手入れも、それらを行使しての尋問や処刑のため?)、姿をくらまされたことで捜索がふりだしに戻ってしまったためかも知れない。


その他

グッズ展開?

劇中では彼の名にちなんでか、赤地に黒の豹柄をした目付きの悪いタコのマスコットが、主にターゲットの回想シーンにてよく登場している。女性の部屋のぬいぐるみだったり、壁にかけられたイラストであったりなど様々。その内グッズ展開される伏線だろうか…?


なお、ヒューマンバグ大学では恒例のアクリルスタンドも、漆黒時代からの生え抜きキャラでは唯一販売されている。チャンネル全体では後に『バグアカデミア』改名時に移籍した佐竹博文鬼頭丈二の主人公キャラ2名と、サブキャラ(佐竹の恋人)である根岸千恵も販売されたが、漆黒生え抜きのチャンネル出身者では拷問蛸のみである。その後、ヒューマンバグ大学の期間限定ショップが展開された際にバガアカデミア-漆黒の漫画-シリーズとして佐竹や鬼頭、千恵と共にアクリルスタンドが再販された。


他にも(叶が持ち込んで食べていた)拷問蛸っぽい顔がパッケージに描かれた『ゴリゴリ君』なる氷菓が登場したことがある。


拷問ソムリエについて

作中で拷問蛸は、姉妹チャンネル『ヒューマンバグ大学』にて展開されているシリーズ主人公伊集院茂夫とその仲間たちの生業である「拷問ソムリエ」の事を認識している言葉を漏らし、伊集院のシリーズとの関連性(少なくとも同じ世界観であること)を当初から示していた。


同時に、自身と拷問を行う趣旨の相違から敵視しているようで「いつか拷問してやるか」とも呟いているが、伊集院シリーズ内で「拷問ソムリエは世界中に存在する」とされ、実際これまで伊集院の行う拷問の協力者として各国の同業者が何人か登場している為、拷問蛸の認識しているのが伊集院なのか、また別の拷問ソムリエなのかは定かではない。その正否どちらにしろ、拷問蛸のターゲットが「絶望者」や「絶望者を生み出す外道」であること、拷問ソムリエたちは基本的に「依頼者の不幸と業を背負う覚悟が本物か」が見定められない限り動くことはなく、今後本当に彼らを拷問する条件が生まれるかは不明である(無論、趣味で拷問を行う彼に制約があるわけでもないので、普段の流儀とは違う特例として拷問を行おうとしている可能性も捨てきれない)。


また拷問蛸も結果的にだが、絶望者(外道の被害者)の社会復帰の一助を行い、外道を粛清して負の連鎖を断ち切っている辺り、彼らのターゲットになる可能性は低いとおもわれる。寧ろ、伊集院も初期のモノローグにて拷問に対する個人の愛着を熱弁している他、各国の拷問ソムリエたちもそれぞれ得意とする拷問についての一種のこだわりを見せることが多く、拷問蛸も拷問を娯楽とする裏で「贖罪」という使命感も兼ねている点を含め、根本は割りと似た者同士なのかもしれない。


こうした事情で両者の関わる構図が想像し難いところは多少あるが、2023年にチャンネル名が『バグアカデミア』に改められると共に、これまでヒューマンバグ大学でそれぞれシリーズを展開していた主人公の佐竹博文鬼頭丈二の二名が本チャンネルにて新シリーズを開始するなど両チャンネルの関連性が強調されるようになり、一部視聴者からは拷問蛸と伊集院が今後関わる(同時に拷問蛸の言及した拷問ソムリエが伊集院である)可能性が高まったとも目されていたこともあった。

実際、バグアカデミアでの新たな鬼頭シリーズやバグ大の瓜生シリーズに登場している元雲嵐の現在について本チャンネルでの動画で触れられ近藤新平太ルーク黒羽根らも客演している。逆に小林幸真の特集内で佐竹との交友を紹介されたり、鬼頭や佐竹が瓜生や三門と共演するなど改名後も双方の人物同士の関係性が掘り下げられている他、鬼頭の新シリーズでは『漆黒』名義時代にはなかったチャンネル内コラボも盛んになりつつあり、拷問蛸もエルペタス戦争に参戦するのではと言われていた。


しかし、鬼頭と佐竹が中心になりさらに飛田新治が復活した反面、拷問蛸シリーズは先述の2023年8月13日を最後に更新されておらず、同年3月から休止状態にある黒瀬維新シリーズと同様の事態になっている。2024年になっても全く更新される気配すらなく結城達郎九十九総司らのシリーズなどと同じようにそのままフェードアウトする可能性が高まっている。ただし、上記のヒューマンバグ大学の期間限定ショップではバグ大の面子に混じって彼のアクリルスタンドが再販されている。


また、本チャンネルで展開されるシリーズ(および各主要人物のキャラ付け)はヒューマンバグ大学と一部類似点、もしくは好対照とも言うべき相違点が何かと多く、拷問蛸と伊集院については、上述の拷問への愛着心や外道を粛清する展開、題材となる拷問・事件の出典も含め、そうした要素を数多く有している。(以下一例)


それぞれの過去
  • 【伊集院】華族出身の名家「伊集院家」の生まれで、人格者の両親の元で育つが、父に嫉妬した同業者の差し金により家族全員を殺害される
  • 【拷問蛸】当人が「俺を作った奴」と、親と呼ぶことすら躊躇う程のクズの元に生まれ、防衛本能から自らの手でそのクズを殺害した。また、殺し屋時代に同棲・婚約していた深雪が、あるとき自殺してしまうが、後の調査で何者かに殺害された可能性が浮上している。
ターゲットの選別
  • 【伊集院】協力者の取り次いだ依頼人と面会し、彼らの悲痛を汲み取った上で被害者を貶めた外道をターゲットに定める。
  • 【拷問蛸】独自の調査や叶の資料で自ら吟味し、外道に貶められた被害者等、拷問するにうってつけの絶望者をターゲットに選ぶ。
ターゲットの捕獲
  • 【伊集院】対象が本来の裁きを逃れるため悪知恵を働かせる外道なので、抵抗されぬよう背後をとって締め上げる。たとえ奇襲を想定し待ち構えていても、相手の戦法や周囲を冷静に分析し、的確な戦術を行使して捕縛する。
  • 【拷問蛸】対象が何もかもを失い自殺を思い立つまで追い詰められた絶望者なので、抵抗される心配もなく真正面から対面し、エンタメ性重視のプロレス技で気絶させて誘拐する。
拷問のアレンジ
  • 【伊集院】外道の罪を兆倍にするという執念から、現代技術を取り入れて当時には不可能であろうより強化された苦痛を与えている。また、蟲屋の利平など各分野専門の協力者を招き、彼らの飼育する毒虫や狂獣、その他の危険生物を使った拷問を執り行うことも。その他、協力者である闇医者の氷室は、より長く苦痛を味わわせるために対象の延命処置を施すことも
  • 【拷問蛸】自分が見て楽しむ娯楽のため、現代技術での苦痛強化の他、ビジュアル面でのこだわりを盛り込む傾向にあり、そのせいでときに本来の拷問効果とは別の苦痛を与えていることも(どのみち地獄の苦痛ではあるのだが)。また、使用する大掛かりな仕掛けや生物は外注しているらしい。因みに、上述の氷室的なポジションの真咲は拷問の手伝いを行うことは一切なく、解放された元ターゲットの治療を行っている
物語の結末
  • 【伊集院】依頼内容通り、当初からターゲットである外道を処刑。最後は依頼人への報告を済ませ「あの人ならきっと立ち直れる」等、彼らが再び人生を歩み出す事を願いながら締めくくられる。
  • 【拷問蛸】想定がズレ、途中で交代した外道を処刑し、当初のターゲットは軽い治療を施してから解放。その後、彼らがどのように立ち直っていったかを描写し「まぁ俺にはどうでもいい」等、ボヤきを挟んで話題を切り替える。

とはいえ、現在の彼らの物語はそれぞれ互いの存在の有無に関係なく進行しており、双方チャンネルの他シリーズを例に「あの作品はコラボしたのだから」と展開上で絡めるように制作元へ執拗に要求したり、上一覧のように似たジャンルで異なる特色を持つ両者を「あちらの方が正しい」「こちらの方が面白い」といった優劣で決めるような意見は無用な議論の発端になる可能性もあり、関連付けや比較関係なく作品をそれぞれ好んで視聴しているファンも多いので、そうしたコメントは控えるべきだろう。


関連動画

【イッキ見】拷問蛸の拷問黙示録


関連リンク


関連タグ

漆黒のジェイル 漆黒アカデミア バグアカデミア

拷問 狂人 ダークヒーロー サディスト ハゲ 閲覧注意

ツンデレ…最終的に被害者を更生させていることから。

ヒョウモンダコ…おそらく名前の元ネタ。


瓜生龍臣…『ヒューマンバグ大学』のシリーズ主人公の一人。かつては拷問蛸と同じく“裏社会最強の殺し屋”として知られる凄腕の暗殺者だったが、現在は引退して移動式メロンパン屋として第二の人生を開始している。作中ではターゲットが直前まで気付けない程の隠形、相手の武器を奪っての反撃…などなど、殺し屋時代の拷問蛸も披露していた凄まじい戦闘センスをみせている。


永瀬光一…同じくバグ大の主要人物の一人で、天羽組の武闘派構成員。拷問蛸との直接の関係性は無さそうだが、ファッションセンス(褐色肌、赤いヒョウ柄の半袖シャツに黒いズボンの服装)、改造ガスバーナーによる拷問、実親の育児放棄…など、何気に似た部分が多い。


三門一郎太…同じくバグ大のシリーズ主人公。拷問蛸やエルペタス戦争で共闘している瓜生と同じく殺し屋を経て別の人生(闇金の社長)を歩んだ人物。ただし、コチラはバグ大に登場する鵺兄智也兄弟の鵺の一族紫電雷電雷一族鬼頭シリーズに登場する赤城永吉の赤木一族と同じく実家が歴史ある暗殺者一族で、殺し屋を辞めたのも主家である秋月家に裏切られた上に当主だった父親を暗殺され一家離散したためで、自ら選択して廃業した拷問蛸とは殺し屋活動の経緯が異なる。一方、先代社長の「真に徴収すべき相手を見定める」という教えから、各回の物語中に実際に自社から金を借りた負債者から、彼らが闇金を頼らざるを得ない状況に追い込んだ外道に徴収する相手を置き換える展開など、拷問蛸シリーズに重なる点もある。


角中正樹…バグ大に登場する半グレ組織「戒炎」の構成員。色黒のスキンヘッドという共通点があり、実際作中でも拷問蛸と同じく各所で「ハゲ」と罵倒されている。因みにその筆頭である一条康明の中の人は、拷問蛸と同じヤシロこーいち氏だったりする。彼との直接対決中やたらハゲハゲ言われ、回想(ついでに死後の)描写ではにすらハゲ呼ばわりされたり、通称の一つがド直球に「ハゲ」だったり時にソフト(?)な言い回しで髪型イジリされる拷問蛸よりさらに悲惨な扱いをされていたが、角中当人はいずれも華麗にスルーしていた。


洞蝶昭…『バベル裁判所』のシリーズ主人公。拷問蛸や伊集院と同じく外道への拷問を嬉々として行っているが、こちらは中央情報局秘密調査部拷問開発部に所属する公職の研究者で、人類史の発展を目的に新たな拷問法の開発研究(最新設備による人体実験)を行っている。また伊集院は勿論、拷問蛸も各所で僅かながらも被害者に同情的な一面を垣間見せることがあるにもかかわらず、洞蝶については被害者の悲劇よりも実験による結果への興味の方が強く、ときに特殊嗜好から倫理を超えた実験で殺人を行っていた被験者(外道)の手口の説明を嬉しそうに聞き入ったり、その被験者が実験中に死亡しても「人体がどこまで原型を留められるか」というテーマで更に実験を継続したりなど、公人ながら日陰を生きる二人以上に人間性を疑う部分が強い。…一応、各回の実験テーマとなった分野について日常製品の例を上げたり、またそれらの取り扱いについてリスナーに注意喚起したり、中には「バベルなのに法的要素がない」というクレームに応えるように急に法的知識を挿入したりなど、(一部メタ的ながらも)他方への気配りをみせてはいる。因みにコチラの中の人も拷問蛸と同じヤシロ氏である。

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