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概要

ヒューマンバグ大学に登場する暗殺者の一族。今のところ「元殺し屋のメロンパン屋_瓜生龍臣」と「殺し屋一族の闇金…三門一郎太」に登場している。

旧華族の秋月家に仕えていた一族。

先に登場した銀田家に仕える鵺の一族と異なり、個人に名前が存在する。

各個人には「電」や「雷」と電気を連想させる名前が与えられているが、コードネームである可能性が高い。

鵺一族とは暗殺を専門とする一族であること、仕える一族がいること、主への忠義が強いなど共通点も多くある。登場当初は鵺家の現統領によって新しい形に変わりつつある鵺一族と異なり、一族全体として報復に手段を選ばず、一般市民を巻き込むことや蛮行を働くことを辞さない点から、より人心のない冷酷な暗殺者としての側面が強かった。この辺りは鵺一族の保守派である先代統領相談役に近いが、あちらが抑止を目的とするのに対し、こちらは報復が目的である、先に一般人を巻き込むなどより過激だった。このため雷電は株式会社モーリーばかりかエルペタス、さらに極道組織やマフィアまでも牙を剥くのではという懸念を抱いていた。

歴史

以前、とある名家に仕えていたが、事業に失敗して召し抱え続けることが出来ず手放された。彼らは生きて行くためにカタギの仕事に就いたものの、表社会のルールがわからないどころか、誰もパソコンを使えず、表社会で生きていくのに必要なスキルを一切持っていなかったため、たちまち路頭に迷った。のち、子宝に恵まれずに人数が少なくなってしまった三門一族を切りたがっていた秋月家に見出され、三門一族に代わって秋月家のお抱え一族になった。

秋月家の護衛として採用された後、主家の命令により雷一族の一人万雷が三門家当主を暗殺したことで、三門家長男の三門一郎太との因縁も生まれた。

登場当初は殺し屋組織「エルペタス」と同盟を結んでいたが、秋月義一を討ち取られた一件で専属護衛だった紫電はモーリーへ壮絶な怒りと恨みを抱き、秋月家の新当主・秋月秀一の「銀田家を苦しめるため、無辜の民にも思い知らせろ」との指示もあって、本格的に暴走を始める。

かくして、無関係の一般人を平然と傷つけたことによってエルペタスから危険と見なされ、トップの大丸靖公の判断で同盟を解除された。これに伴い、出向中だった雷電はとばっちりを食らう形で(半強制的に)エルペタスから離脱させられた。

その後、秀一が滞在する別荘に襲撃してきた三門や瓜生龍臣らモーリーの面々と激闘し敗北。秋月家からも離反し、わらび餅屋として再出発することとなった。後日、株式会社モーリーに加わりたい旨を毛利公平に伝えたところ二つ返事で承諾されたことにより、モーリーの一員となることが仮決定した。

人物

主要人物

紫色のコートを肩に羽織り、紫色の長髪をオールバックにし右顔面に稲妻のように大きな傷跡が特徴的な男性。雷電と同じくハイライトが全くない目付きをしている。

雷一族の統領であり、雷電からは「様」付けで呼ばれている。秋月義一の専属護衛だったものの、株式会社モーリー金鳳智に隙を突かれて義一を討ち取られてしまう。

この失態によって失いかけている信頼を取り戻すため、また、義一を殺された怒りと恨みから凶行へと動き出し、手始めに銀田一族である銀田隆史の暗殺を狙う。この時、一般市民を平然と巻き込み、傷つけたことが大丸の逆鱗に触れ、雷一族は見切られることになる。瓜生との戦いに敗北したが、瓜生に命を助けられ新たな人生を歩むことになる。

雷一族の幹部。包帯で口元を覆っている緑髪の人物。忍者を彷彿させるような恰好をしている。作中では秋月家の依頼で三門家当主を襲撃し、殺害した。また美濃高嗣に特殊な薬物を飲ませ、心臓発作に見せかけて暗殺していた。

剣術特化型の忍であり、特に高速の斬撃を得意としていたものの、債権回収のために秋月家別邸に侵入した三門一郎太と交戦した際には殆ど歯が立たず、終始完封され敗北を喫し瓜生共々新たな人生を歩むことになった。カタギ転向後は口元の包帯が無くなっている。

雷一族の構成員。雷一族として秋月家の護衛を務めながらも殺し屋組織「エルペタス」に所属し、暗殺の任務もこなしていた。エルペタス時代は秋月家の護衛として登場することは少なかった。

エルペタスの居心地は良かったものの、紫電の暴走によって同盟を解除されたことのとばっちりで、一族の元に戻された。

瓜生と2回交戦し環境の優位差もあって一度は彼を退けるが、再び勝負した時には本気の彼の前に終始劣勢であり、最後は腕を切られてトドメを刺された。

そして、死に際に残した台詞は、紫電もとい雷一族の存在意義に大きな影響をもたらす事になった。

その他の人物

場面により服装が異なるものの、大多数は雷電とほぼ同じアースカラーのスーツを着用している。

「(分家も含めた)秋月家の要人護衛」と「秋月家の命令による暗殺任務」を主な任務としているが、中には秋月家所有車の運転手を兼任している者もいる。

  • 雷電の師匠

雷一族の暗殺訓練を担当している指導教官。若い頃は黒髪だったが、現在は年老いた影響で白髪になっている。

雷電の指導をしている際、離れて戦うことを安全と勘違いしている勇気のない忍が増えていることを嘆いていた。雷電に対しては、雷一族の中でも特に感情が薄い(ように見える)という特性を生かして近接戦を得意とする忍になるようアドバイスした。

  • 紫電によく似た青年

雷電の死に際の回想に描かれていた紫髪の麻呂眉の青年。現統領の紫電や雷電の師匠と同格扱いされているような描写がされていたことから、紫電の息子か年の離れた弟の可能性が高い。

  • 雷一族の暗殺者A・B

紫電とともに秋月義一の護衛を務めていた2人の男性。2人のうち片方は智也の仕掛けた撒菱の罠に嵌って行動不能にされてしまったが、もう一人は罠を回避して苦無を智也に投げつけることで紫電をサポートしていた。

  • 雷一族の暗殺者C・D ×(両者とも)

とある宗教団体の講演会に出席した秋月義一の護衛を担当した2人。

聴衆として偶然居合わせた金鳳のことを警戒していなかったため、行動を起こすよりも先に頚椎を折られて死亡した。

  • 雷一族の暗殺者E ×

鵺一族への一斉攻撃を担当した雷一族の暗殺者の1人。

自分以外が全滅したという危機的状況下に祇園織文が現れ、目の前にいた鵺一族を一掃したことで九死に一生を得たかのように思われた。しかし、雷一族の所業について祇園に問われた際、一般人を巻き込んだことを「さも当然」とばかりに「秋月家の人間を殺された報復だ」と即答で首を縦に振ったことが彼の逆鱗に触れ、その直後に切り捨てられて絶命した。

  • 雷一族の暗殺者F・G

雷電とともに銀田一族の血をひく少年(仮称)の誘拐を任せられた2人。

子どもを標的にしたことに異議を唱えた雷電に対して冷ややかな反応を見せて無理やり納得させたが、襲撃決行直後に護衛についていた瓜生龍臣の攻撃を食らって、2人とも戦闘不能に追い込まれた。

  • 宗教団体の講演会に配置された護衛たち

秋月義一が参加した宗教団体主催の講演会に配置された護衛たち。運転手含めて少なくとも8名は確認できる(前述の暗殺者D・Eを除く)。生死は不明だが、その多くが智也と対峙したと思われる。

わらび餅屋として

うりゅうのメロンパンで紫電と万雷がアホになり、逆に紫電のわらび餅で瓜生と香鈴さらに鵺兄や鶴城もとろとろになった。その後、「雷印のわらび餅」として商売を開始した模様。瓜生らが赴かない黒焉街でも商売している模様で京極組佐古大和守若冬史郎新城杏太郎が食している。なお、佐古・守若・新城はとろとろになっていない。

紫電と万雷によると雷一族は昔から手作りのわらび餅がおやつだった上に、全国のわらび餅を食べて研究したとのこと。それにしても瓜生が頭が上がらない彼女と対となるわらび餅の作り方を両者に伝授した人物がいたのだろうか?

わらび餅屋としての作務衣のような制服姿でうりゅうのメロンパンを訪問。偶然その場に居合わせた毛利公平にわらび餅を試食してもらったところ、案の定とろとろになった。その後、株式会社モーリーに参加したい旨を伝えたところ、とろとろになっていた毛利公平から「いいよー だっておいしいもん」と承諾の返事を貰えた。こうして、雷一族改め「雷印のわらび餅」はモーリーの一員となることが仮決定したのであった。

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