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公式サイトでの解説編集

旧華族 秋月家の末裔であり、現職の国会議員。

エルペタスの唱える日本アジア統合計画に近しい思想を持っている。

秋月家の警護には「雷一族」なる暗殺一族がつく。

宗教団体へ演説のため会場へ向かう際、瓜生と鵺の奇襲に遭い、紫電が他の護衛と共に応戦する中、講演にたまたま訪れていた金鳳に出会してしまう頸椎を破壊され命を落とす。


概要編集

旧華族「秋月家」の当主かつ現職の国会議員。京紫色の髪をオールバックにした顎髭を生やした人物。


登場当初は秋月家の「当主」という扱いだったが、ストーリーの途中で死亡したことにより、現在は「先代当主」という扱いになった。


人物編集

性格編集

日本に対する愛国心がかなり強く、強い日本を取り戻すためならば暗殺などの強硬手段も辞さない性格。元華族という出自も相まって女遊びの類には興味なく、水着パーティーのようなものには嫌悪感すら抱いていることなどから、思想はともかく根は真面目な人物であることが窺える。


また、殺し屋に命を狙われることにかなり慣れているからなのか、智也に毒の吹矢で殺されかけたにもかかわらず何事もなかったかのように平然としていられるほど肝が据わっている。


支持者には直接演説しに行ったりと実直なところもあるようだが、その他の国民についてどう思っているのかまでは不明である。


思想編集

前述した愛国心に起因する典型的な軍国主義者であり、戦時中の大東亜共栄圏構想に近い考えどころか、日本の核武装までをも唱えている過激派。こうした主張ゆえに、エルペタスの唱える「日本アジア統合計画」にも強く賛同している。


能力編集

政治家としての能力は高く、特に話術に長けていると考えられる。このことは、過激ながらも独自派閥を作れるほどの人望を獲得できていることから読み取れるだろう。

また、万が一に備えて側近の護衛(紫電)が立ち入れない場所に別の護衛(しかも作中ではコンパニオンに偽装させている)を配置するほど警戒心も高い。


戦闘能力は不明だが、銀田浅倉家のように教育の一環で多少は武芸の心得があるかもしれない。一方、不意打ちの暗殺や襲撃行為に慣れているのか、そのような場面に出くわしても(護衛がいる事を加味して)大きく様相を崩さずスムーズな行動を移せる辺り、相応の胆力は持っている。


登場回編集

初登場回。


美濃高嗣が仕切る有志による勉強会にて、大東亜共栄圏構想に酷似した論理を雄弁に語っていたが、主催者の美濃議員や同席していた銀田栄山らに反対された。


後日、勉強会の主催者だった美濃高嗣が不審死を遂げ、続いて銀田栄山のもとにエルペタスの刺客が送り込まれており、いずれに関しても義一の暗殺依頼によるものであることが作中で暗示されている。


えっ… 今は戦争中ではないのか?

この恐怖を抑えるためには、アジアを支配し列強になることだ…


エルペタスの代弁者として、日本国内に「日本アジア統合計画」を蔓延させる役割を担っていることが明かされた。


義一が主催する政治パーティーにて演説をしていたが、潜入していた智也に命を狙われる。しかし、智也の不審な動きを察知した護衛役の紫電によって吹矢による暗殺は阻止された。


党内で実施されていた国防に関する討論会にて日本の核武装を提案したが、銀田栄山ら多数の議員に反対され、さらには党の重鎮である山里慎太郎からも厳重注意を受けることとなった。

これを受けて山里慎太郎の排除が必要だと感じたらしく、エルペタストップの大丸靖公に山里議員の暗殺を依頼した。


本編に1カットだけ登場。また、毛利公平の口から義一が秋月家当主であることが明かされた。


秋月派の桐谷議員の誘いで水着パーティーに参加することになった。しかし、あくまで社交のために渋々参加を決めただけであり、移動中の車内で「水着パーティーとはくだらない… 誠にこのような時間はくだらない…」と紫電に対して愚痴をこぼすほど不快感を示していた。


会場到着直後にはバースに襲撃されるも、紫電が応戦することとなり、自身は当たり前のように予定をこなすため会場入りした。

会場では不快感を隠しつつ桐谷議員との交流をし、頃合いを見計らって帰ろうとしたが、その瞬間をコンパニオンに紛れていたカリンに狙われる。しかし、予め忍び込ませていた紫陽花という別の護衛の活躍により難を逃れたのであった。


秋月家の当主議員 思わぬ誤算と最期編集


栄山がモーリーに「秋月に反目している政治家24名の抹殺を企てている」と共有した事で、自身が暗殺最優先ターゲットとして狙われる。


紫電からも公務を控える事を進言されるも、選挙に向けての票田を獲得するための宗教セミナーに登壇する事を決める。会場に着くや否や瓜生と智也に奇襲されるが、紫電と他の雷一族の護衛数名が阻み自身は館内に入る。手短ながら講演をやり切って護衛2名と共に帰路に着こうとする中、紫電らが中々戻って来ない事に瓜生らの実力を警戒し始める。

だがその時、まさかの一人の人物が立ちはだかる。


株式会社モーリーのメンバーにして、偶然参加者として入っていた金鳳智だった。


金鳳は店の常連客から秋月が登壇するセミナーに参加しており、その存在を確認されてしまった(金鳳は見つけてすぐに毛利に連絡して抹殺を命じられた)。

さらに金鳳は周囲の客と和やかに談笑していたのもあって雷一族の護衛らも油断した。

一瞬で護衛2名が屠られた様相に恐怖心を隠せず助けを呼ぶも、紫電を始めとする護衛全員が瓜生や智也との戦闘で釘付けされていた。


そしてエルペタスに与し核武装すら唱える極右的思想の政治家・秋月義一は、金鳳の手により呆気ない最期を遂げてしまうのだった。

因みに遺言は「ゴベベベ」であり、もはや言葉として成立していないものだった。


そして雷一族は目まぐるしく暴走し、抗争激化の一途を辿る事になっていく。


余談編集

本当に外道なのか?編集

彼の依頼により何人もの良識派議員が殺されていることからか、瓜生龍臣からは「悪いことしてそう」と外道扱いされている。しかし、彼がエルペタスに依頼した暗殺のほとんどが彼なりに日本を想っての行動である点は留意する必要がある。

尤も、日本を想ってであるとしても自分の意見と異なる意見を持つ政治家を積極的に暗殺することそのものが悪なのは間違いない。政治家であるにもかかわらず議論をする姿勢を見せず理想を一方的に語り、それを強引に押し通すために反対派を消す、いわば強硬的な言論弾圧をおこなっている以上は外道と言われても仕方ないだろう。

加えて、エルペタスと異なり日本の治安維持などへの貢献が見られず、むしろ一族の者が私欲で悪事を行っているのを止めないという点もマイナス評価である。


やり方自体は外道寄りではあるものの、現時点の描写を見る限りでは、外道貴族の代表格である堂馬利信大鳥とは性質の異なるタイプであることが窺える。

また、後のストーリーにて渋々参加していた水着パーティーでの様子を見る限り、趣味嗜好という観点においても大鳥らとは相容れない存在だと思われる。


なお、秋月秀一が義一存命時に雷一族に実行させた商売敵の暗殺や営業妨害などの命令だが、これが義一の意向を踏まえたものなのか、はたまた秀一の独断によるものなのかは不明である(が、おそらく命令を出していること自体は知っていたと思われ、否定的ではなかったと思われる)。


核武装に関して編集

彼は核武装を強く提案しており、劇中世界では彼の提案は否定的に描かれている。しかし、現実にも核抑止の観点から核武装を提案する声は少なからずあり、過去に伊集院茂夫も特別企画で言及しているほか、瓜生も核に関する彼の発言自体には「ある意味では真理といえる」と評している。

では、なぜ彼が唱える核武装は猛反発を受け危険とされたのかだが、彼の言う核武装には「敵の攻撃を抑制するためだけでなく、他国(特にアジア諸国)を支配するために保有する」という目的が含まれるためである。

初登場時の発言と合わせるとアジア諸国を核や技術力で黙らせ、強引に従わせて列強と肩を並べるというのが彼の理想となるが、これは当然ながら抑止の域を超えている。

また、前述の通り反対派を問答無用で暗殺することも勿論禁忌であり、これらの要件が重なっているため危険であるとされていると思われる。


ネタキャラ化編集

演説シーンのセリフを変えることで狂気的な日本ファンのように見せるネタが散見されることから、一部視聴者の間でネタキャラ化していることが窺える。

また、一部からは名前いじりとその外道差から「イキスギーツ」と呼ぶ人も居る。


一方で、「根は真面目で、殺し屋に命を狙われても平然としていられるところがカッコいい」と評価する視聴者も一定数存在する模様。


一族内での立場編集

秋月家の集合絵には写っていないため、登場初期は分家の人間かもしれないと見られていた。しかし、後のストーリーにて実は彼が当主であることが判明。さらに、死後には秋月家の嫡男(=本家の長男)であることも発覚した。ただし、秋月家全体の詳細な人間関係は不明である。


なお、彼の死亡後は秋月秀一という人物が当主の座を引き継いだ。


関連タグ編集

ヒューマンバグ大学 秋月家 エルペタス 政治家/国会議員 軍国主義

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