───私の名前は伊集院茂夫。他人の恨みを晴らすために拷問を行う……「拷問ソムリエ」だ───
狂気は私のプライドだ
CV:伊藤タカユキ(YouTube版)、子安武人(アニメ版)
公式サイトでの解説
本作の主人公。法の裁きから逃れた外道を拷問で屠る「拷問ソムリエ」。
名家である伊集院家の御曹司として育ったが、ある日家族を皆殺しにされた過去がある。復讐を誓う伊集院...父親の死後、一族が収集した骨董品コレクションのある部屋に足を踏み入れた時、そこにあったのは拷問具だった。
あらゆる武術にも精通しており、伊集院個人もずば抜けた戦闘力を持つ。
概要
2021年2月3日の動画にて初登場。
法の裁きを受けなかった悪人を拷問を以って処刑する、拷問ソムリエ。現代社会における必殺仕事人のような存在と言えるかもしれない。実際にも劇中では、高齢の依頼者からそのように呼ばれている。
彼の動画の始まり方は、他のシリーズと違って「俺の名前は〜」ではなく「私の名前は〜」から始まる。
彼が登場する動画は殆どが投稿から数日以内に再生回数が100万回を超えており、初登場からわずか3ヵ月余で、ヒューマンバグ大学を代表する三大人気キャラクターの一人として制作者側からも公式に認められるようになった(※ちなみに他の二人は佐竹博文と鬼頭丈二である。当時はまだ紅林二郎や小峠華太などの新キャラは登場していなかった)。また、反社会的と理解しながら、遺族のために多くの救いようのない、そして司法による更正の余地がない悪人を葬る彼の姿勢に共感を示す視聴者は多い。
なお、彼の拷問部屋は第2回からの登場で、初回のスカフィズムは誰もいない山奥の池で、ブービートラップは人里離れた林の中で、じゃぱにーず魔女裁判は温泉郷の外れにある熱水泉で行われた。
声優
伊集院茂夫の声優は、伊藤タカユキが担当している。
なお一時期伊藤が新型肺炎に感染し、新作の収録ができなかった際には過去の総集編を投稿している。
容姿
見た目は40歳前後の高身長の男性で、七三分けの髪型(流川曰く180cmくらいとのこと)。糸目の穏やかな風貌と落ち着いた物腰から人当たりの良い人物に見られるが、目を見開くと残忍な一面を見せるかのように鋭い三白眼になり、助手の流川隆雄をはじめ、若い時からの盟友である情報屋伍代千隼、協力者のプロホステスエマばかりか本職の極道である小峠華太や須永陽咲也など裏社会の人間さえも戦慄させるほどの凄まじい殺気を放ち、さらには小峠や須永のボスである天羽組組長の天羽桂司までも狼狽させるほどである。その上京極組の若きエースである久我虎徹ですら恐怖のあまり「汗が止まらない」と怯える程である。
現時点で彼の殺気を前にして恐れる様子を見せなかったのは、後述の依頼人達を除けば現状和中蒼一郎・一条康明・野田一・瓜生龍臣・守若冬史郎・六車謙信の6人である。ただし、極道の中でも工藤清志だけは後述の通り殺気を見せることなく対等に会話のできる関係であった。野田・六車には圧をぶつけつつも、依頼を実行し抜く気概を混ぜて伝えている。なお、瓜生とは5年前に直接対戦したことがあるが、その戦闘はお互いに「もう二度と戦いたくない」と思うほど激しいものだったらしく、この両名はヒューマンバグ大学における二強として公式でも認定されている。
後述のように武芸百般な為か、肉体は無駄なく鍛え上げられており、ものすごく引き締まっている。また。左肩のあたりに刀傷か銃弾による擦過傷かは不明だが、古傷があった。しかし後のエピソードでは消滅している(完治したのかまたは描写ミスなのかは不明)。
服装
黒の蝶ネクタイに灰色のフォーマルベストとバーテンダー風の服装をしている。靴の爪先には鉄板が仕込んである他、腕や脛には鉄製の甲冑が仕込んであり、後述する多数の暗器が仕込まれている。
処刑時には黒いエプロンを付けてソムリエの姿となり、罪人の罪に則り、それに相応しい拷問を執行する。この姿が彼が「拷問ソムリエ」と呼ばれる由縁でもある。
性格
基本的に正義感の強い一方で、拷問を研究・執行したがる猟奇的な一面も孕んでおり(※本人も一応自覚はある)、そういった点でも、権力などを盾にしている外道を制裁するという意味で「拷問ソムリエ」は2つの欲求を叶える天職だと思っている。
一人称は基本は「私」だが、拷問時または激怒した時には「俺」と言う事もある。
宗教観
特定の宗教を信仰しているわけではないが、神や仏の存在は信じており、自分自身は神仏に祈る資格などない人間だと自戒しつつも、罪人に命を奪われた者が天国に行けるよう、そして来世で幸せになれるように祈っている。
その一方で、極悪人と言えど人間を残虐な拷問にかけて処刑する自身は地獄に堕ちるだろういう独自の宗教感を持つ。
経歴
伊集院家の一人息子として生を受ける。伊集院家は資産家にして古い名家であり、父はその実績を活かして多くの事業を手掛けていた。茂夫もいわゆるボンボンであったが、次期当主として経営学や礼節、武道など様々な教育を受けていた。また、高校時代までは野球部で活躍していたことが示唆されている。彼が高校を卒業して間もない頃、父が手がけた事業の一つが敵対企業(父の成功を妬んでいる者達)の妨害に遭っている事を耳にした。その後まもなく、茂夫がたまたま所用で外出していた間に、両親ばかりか屋敷の使用人全員までも皆殺しにされてしまう。犯人は敵対企業が雇った一流の殺し屋とされるが、現時点では詳細は明らかではない。尚、伊集院家とシノギを削った名家である堂馬家の人間である堂馬利信や政治家の大鳥らがこの一件に関わっていたことが判明している。
襲撃者の狙いが伊集院家の断絶だと気付き、次に狙われるのは自分だと悟った彼は、家族の喪失を嘆く暇もなくその場から逃走し、安全を求めて各地を逃げ回っていた。20歳の頃にはS市のドヤ街に転がり込んで浮浪者になり、失意と絶望のあまりに生きる気力を失っていたが、そこで「長老」と出会い、同じような境遇の浮浪者達に励まされた事で生きる気力を取り戻した。この頃はまだ「裏世界の人間」には染まっておらず、眼も殺意の篭った三白眼ではなかった。しかし、安全を求めてドヤ街に逃げ込んだ後も大鳥ら政界の重鎮に雇われた殺し屋は居場所に所在がバレては何度も襲撃されたが、そのたびに返り討ちにしていた模様(本人曰く、当時は殺し屋ごときの攻撃で何度も傷を負っていたとのこと)。
彼が外道を憎む心を持つようになり、拷問ソムリエを志したのは、この出来事がきっかけと思われる。2022年6月22日付の動画の終盤では、このドヤ街で師匠となる人物(恐らく先代の拷問ソムリエ)に出逢ったことを示唆する発言もあるが、この師匠が現在も存命であるか否かは不明。
尚、両親と使用人達を殺害した主犯達に対しては、恨みはあれど裏社会の掟として自分から捜索して報復する気は今の所無く、主犯が自分達の所に来た際、返り討ちのついでに復讐するつもりであるという。
とはいえ、現時点で彼自身の復讐が為されたのは「標的がたまたま自身の仇でもあった」という場合でしかなく、彼自身は「断罪対象になった外道を誅戮する事」を最優先で動いており、復讐はついでのついでという考えなのであろう(それを示唆する言葉が、親の仇の一人である堂馬利信を誅戮した際に放った「貴様如きに私怨など無い」「(復讐なんて)そんなもんどうでもいいんだよ!」である)。
公式ツイッターにて、動画で出す際には長編になるため各一話ずつ過去を明かすと発言されている。
仕事振り
前述の修羅場を潜り抜け今では古今東西の拷問を熟知しており、助手の流川と共に「拷問ソムリエ」として活動している。なお、流川や他の拷問ソムリエを始めとして情報屋やホステス、医者、ハッカー、風俗店経営者、ヤクザ等、彼を裏で支援する協力者も多数存在する(※多くの者は彼同様、悪人を嫌悪し許さない姿勢を見せている)。罪人が日本国外に滞在している場合は、海外の拷問ソムリエなどの知人の協力を求める場合があり、現地で拷問・処刑する。
両親や使用人たちが惨殺されて逃げ回ってた時にドヤ街の世話になり現在でも酒を持って慰問に赴いている模様。違法な裏稼業のため正式な看板は出していないが、その名は口コミによって知られているらしく、ネットでの依頼も受け付けている。依頼料の金額は不明だが、「悲しみと恨みに貴賤など無い」という信念から、貧困で依頼料を払えない者の懇願も真摯に受け止め、快く依頼を引き受ける慈悲も持ち合わせている。中には検事や刑務官など、拷問ソムリエから見れば真逆に位置する司法関係者が依頼に来る場合すらあり、その場合は法に反する覚悟があるかを確認した上で依頼を受ける。また事務所にたどり着く直前で殺された依頼人に対してもその無念を汲み、弔いとして依頼を引き受ける。
後述する通り、外道に対しては徹頭徹尾情け容赦無く冷酷非道な姿勢を見せる一方で、天羽組に対しては堅気には手を出さない方針ながらも、数多の半グレや敵対する極道の構成員を残虐に殺している為、外道と認識しつつも利害や状況に応じては一定の協力関係を結ぶ事があったり、外道を守っている京極組の仁義外れの極道や半グレは攻撃はするもののそのまま生かしておく等、反社会勢力に属する者同士の殺し合いや非道なやり取りに関しては不干渉の立場を取る傾向にあり、天羽組と京極組の天京戦争に関しても、両陣営の衝突が本格化する以前から察していたにもかかわらず、天羽組の小峠に対してカタギの人間を巻き込まないように警告した程度で、それ以降は両陣営共に死傷者を多数出す事態になりながらも、戦争が終結するまで一切干渉する事は無かった。ただし京羅戦争やEL戦争には結果的に関与し、城ヶ崎賢志からはターゲットにされていた。
また、依頼を受諾した際はその直後に自身の怒りを静かに爆発させ開眼する場面がほぼ必ず登場する。
ターゲット
最初は依頼者本人から事情を聴き、次に対象となる相手を慎重に調査し、情報の精査が乏しい場合は信頼できる情報屋に依頼して情報を集めている。間違いなく悪党であると確認した上で拉致する。
ただし、既に警察に逮捕されて正式に司法の裁きを受けた罪人は、原則として拷問の対象外である。実際本人も「ゴミ共は法で裁いても生温い」とは思いつつ、なるべく法による解決を望んでいる節があり、法的措置が可能な事案に関しては依頼者にそのような対処を提案している。尤も、肝心の法的措置が無罪や執行猶予等、被害者側の苦痛と釣り合っていない不当な量刑であったり、そもそも捕まった犯人が替え玉だった場合等はもちろん、刑に服しても加害者が少年という理由で少年院送りで済んだ場合も含めて何の反省の色も見せることなく懲りずに悪事を続けていた場合も、容赦無くターゲットとなる。
なお、依頼者の多くは親族や恋人などが殺されて伊集院の元に来ているが、殺されていなくても、再起不可能な障害を負わせたり、心身に多大な傷を負わせたり、植物人間になっていたりと殺人と同じくらい悪質な場合は同じく問答無用でターゲットになる。
また、その罪人の悪事に権力者の父親や仲間も事件の隠蔽などで加担をした場合は、共犯として最悪ターゲットにされるが、一方では流川と共に峰打ちにするという制裁や、エピソードによっては伍代や流川がその隠蔽に関する情報をマスコミにリークさせ社会的に吊し上げて潰すと言ったケースも多く存在している。
依頼者に対して
依頼人に対しては執事のように紳士的で丁寧な振る舞いをし、土下座で懇願する依頼者に対しても自身も膝を突いて同じ目線で接するなど、彼らの悲しみ・憎しみを真摯に受け止め救いの手を差し伸べる、仏のように慈悲深い面を見せる。処刑が完了した後は依頼者に連絡し、拷問の最中に罪人が白状した事件の情報もきちんと報告している。
その一方で、司法による裁きでは罪が軽すぎるから依頼するなどといった場合には、自分に犯人の断罪を依頼することは法に反する事であるが故その覚悟があるか否かを問うこともある。しかし依頼者はいずれも覚悟を決めており、伊集院が殺気と圧を放ってもたじろぐ者は一人も居なかった。
もちろん当の警察や司法が既に解決済みとして処理していたり罪人が金持ちのドラ息子などで圧力に屈してる場合等は基本的にそのような描写はない。
依頼者が自分を訪ねた後にターゲットの手にかかって殺された場合は普段以上に外道への怒りを露わにしており、時には怒りのあまり流川に対して『段取りミスるんじゃねぇぞ?』と脅す程である。依頼を達成後は依頼者の墓に報告に訪れ冥福を祈る事も忘れない
罪人に対して
悪人を拷問する際には一切の容赦が無く、とことん残虐でサディスティックな悪魔のごとき面を見せる。
口調も重々しく口汚くなり、悪人のことを「貴様」「テメェ」「クズ」「下衆」「外道」「ゴミ」などと呼び、一人称も普段の『私』から『俺』に変わったり、あの手この手で悪人が最も恐怖と苦痛を味わうように拷問を与える。
処刑前
処刑前は罪人に必ず悔恨の念が無いか問うことをポリシーとしているが、生憎この時点で素直に後悔や謝罪の弁を述べた罪人は2023年4月16日現在までは1人もおらず、その全員が開き直ったり、自身の罪を正当化するような戯れ言や被害者が悪いと責任転嫁の暴言を吐く輩ばかりだった。中には加川良知や阿久田博光らのように反省の弁を述べた者もいるが、彼らは他にも余罪が多数あることが判明したため許されることはなかった。
またこれはあくまでも「釈迦がカンダタに蜘蛛の糸を垂らすような助命チャンス」等ではなく、「外道に悔恨の念が無いことを確認し、容赦しないようにする」一種の儀式である事が示唆されており、捕らえる前から「そもそも悔いていないと断定できる」言動が確認できる場合には最初から問わなかったことがある。
拷問
その悪党に最もふさわしい拷問装置に拘束して、簡単には死なないようあえて長い時間をかけて凄絶な激痛と苦しみを味わわせながら処刑する。被害者が受けたのと同じかそれ以上の苦しみを悪人に与えるために、拷問には加害者へのある種の意趣返しのような意味合いを含ませることが多い。※主な例として、罪人が長期に渡って被害者を苦しめた場合には、それと同じかそれ以上の長い期間罪人に拷問を与え続ける。
時には耐え切れなくなった悪人が(口先だけの)反省の弁を述べた際には、解放すると見せかけて、あるいは動画内で罪人が口にした反吐が出る理屈を、そっくりそのまま流用し解放を拒否する、あるいはさらに拷問を重くするパターンが主流である(例えば自分をエリート等と自称し見下している被害者を殺していいと発言した外道に対して拷問でそっくりそのまま下民等と認めさせ伊集院の処刑を正統化させるなど)。
挙句の果てには悪人が拷問に耐え切れず絶命しても、「まだ死ぬんじゃない! もっと苦しめるだろ!」などと最早訳の分からない活を入れたりと、とんでもない超ドSになる。その姿はまさに地獄から抜け出た鬼や獄卒その物であり、時にはアシスタントの流川でさえドン引きして止めに入るほど。
拷問と処刑の対象になる罪人は基本的に1回1人だが、依頼によっては複数の罪人を処刑することもある。拷問は基本的に自身が所有する邸宅の地下室で行うが、場合によってはそれ以外の場所になることもある。相手を絶命させた後は死体を火葬や獣葬にして一切の証拠を残さないなど、後始末に至るまで用意周到さにかけても暇がない。
身体能力
頭髪や耳を素手で引き千切る、鈍器を一振りするだけで歯全てを圧し折る、足音を一切立てずに罪人に近付ける、満身創痍の成人男性を背負っていながら体軸のブレも足音も一切ないなど、まさに超一流の暗殺者や超一流の武芸者の手本を示すような常人を優に超したパワーや技能を持つ描写が数多い。実際扱うには相当なパワーが必要なガロット椅子を余裕で使っていたため、その身体能力は超人レベルと言えよう。
他にも後述の石打ち刑の回では、石を推定時速140㎞前半の速度で投げている。余談だが、ラストで「学生以来の投げ込みだった」と語っていることから、学生時代は野球部に所属していたと推測される(愛用の日本刀をバットケースに入れていることからも、元野球部だった事が窺える)。後の「錫蛇の仕組みを組み合わせた串刺し刑」の回の冒頭で処刑した罪人を石打ち刑にした際に股間をピンポイントで当てている描写があることから、その投擲の実力の高さが窺える。
罪人を拉致する際など常に不慮の事態を想定して脚部や腕部に鉄製の甲冑を仕込んでいる他、後述の手裏剣やロングナイフなどの武器を幾つも仕込んでいる。相応の重量がある甲冑や暗器を仕込んでいるものの、和中蒼一郎の神速の斬撃すら躱せるほどの高い敏捷性と反射神経を持つ。
また無手戦闘の実力やセンスも超絶的に強く、殴り屋集団「愛天雄」のツートップ羽柴和成と如月を苦も無くカウンターや頭突きで倒したのみならず、後日の事件で二人を標的確保に同行させた際も如月の戦闘を一目見てその格闘スタイルと装備まで正確に見抜いてみせ、紅林二郎の頼みで彼と組手をした際も、幾度も武闘派ヤクザや暗殺組織の凶手や凶悪犯罪者との修羅場を潜り抜けてきた喧嘩熟練者の紅林が有効打を全く入れることができないばかりか「攻撃が大振りかつ直線的で読みやすい」「耐久力任せで防御・回避術がこなれていない」などの紅林の戦闘法の課題(そも、これらの問題は紅林クラスの戦闘力だと並大抵のならず者ならそこに付け込むこともできず沈む。天羽組や京極組やCODE-ELらの裏社会上位陣クラスでやっと顕在化する弱点)を反撃とセットで鋭く指導する、紅林をあえて挑発して撃たせた必殺の全力パンチを、「これはとても馬鹿正直には受け止められない」と拳が肩に触れた瞬間に判断して『ほぼノーダメージで受け流す』、手負いだったとはいえ武闘派極道獅子王組でも屈指の実力者である龍本雅幸を撃破した東雲竜政すら瞬殺K.O.するなど「バグ大」世界の全戦闘キャラの中でも他者とは一線を画している最上級の実力者。
気配遮断に優れているだけあって気配察知能力も超一級品。通りかかった路地裏に人が居る事とその人数すら見抜いた。
他の五感はどうかは不明だが、嗅覚は非常に優れており、ゴミの強烈な悪臭の中でも偶然発見した被害者から漂う精液の匂いから、男から性的暴行を受けたと察知可能な程。その上、状況判断能力や戦術眼にも長け、作中トップクラスの剣客である六車が見抜けなかった小湊の卑劣な奥の手を見抜いた。
その圧倒的な実力は裏社会では知れ渡っており、以下のように
- 小峠華太「あの人に楯突いた時点でこの業界ではモグリ」
- 切り裂き籔澤「マジの死神」
- 須永陽咲也「鬼に勝てるタイプの七三」
- 佐古大和「伝説の茂夫様」
- 我妻京也「裏社会最悪の厄災」
- 永瀬光一「鬼よりも怖い鬼」
などと言われているほどである。事実、狂犬長野・白武利光・久我虎徹・ガソリン兄弟などの伊集院を知らなかった裏社会の住人は、いずれも酷い目に遭っている。更にはかつては裏社会最強の殺し屋と恐れられた死龍もとい瓜生龍臣を始めとするアサシン達にもその名が轟いている。実際、地獄の玉入れ回で拷問対象のうち実行犯であった山田康生は、伊集院を見るや否や拷問ソムリエである事を知っている発言をした上で即座に襲いかかってきた事から、CODE-EL内にも知れ渡っている可能性も非常に高い。現在のところ伊集院と互角に戦った相手は瓜生に和中や元雲嵐ぐらいであり負傷したのも小湊や山田と戦った時だけである。
瓜生龍臣や佐竹博文と並びヒューマンバグ大学の最強キャラクターと名高い(もっとも佐竹は戦闘能力ではなく何度となく極悪な不運や災難で死に瀕してもそこからことごとく生還してしまう生命力を評価されているわけだが)。
拷問以外の技能
弟子の流川曰く「あらゆる武術に精通している」、本人曰く「世界中のありとあらゆる戦闘術を習得している」との事。特に暗殺術に長けているらしく、無音で敵の背後を取るところや、正確にアキレス腱だけ切断するところなどに見て取れる。
以下に技術の一覧を挙げる。
- 暗殺術
- 手裏剣術
- 剣術
後にマヒャド回で複数の流派を習得している事が判明。そのうちの一つが小湊も遣う「飛鳥馬流」である。
- 拳銃戦闘技術
- 徒手格闘術
- スリの技術
- 爆弾の製造・取り扱い
ターゲットのボディーガードとの戦闘で使用。相手がカリの使い手だった為、「お手本」と称して披露した。相手から得物の鉄製カリスティックを奪い取り、変幻自在かつ俊敏なカリスティック捌きで滅多打ちにした。同志であるJJがカリの達人なので、彼から手解きを受けたものと思われる。
- 古武術
- 弓術
拘束したターゲットを叩き起こす際に、ワンインチパンチである「寸打」を放った(発勁ともいう)。また、死神羅漢の呉兄弟との戦闘でも用いた。
- 薙刀術
紅林に稽古をつけた際に披露。コンパクトかつ容赦の無い急所攻撃や的確なカウンター、そして紅林に伝授した「ワンインチパンチ」を繰り出し、紅林を一方的に叩きのめした。
飛び付き式の「腕十字固め」や変形の背負投げ「山嵐」を披露。「延髄斬り」で東雲をK.O.した。ちなみに流川は「膝十字固め」を使う。
- 銃弾回避
- 応急処置の技術
罪人の確保
初期の数話では違法改造によって出力をカチ上げたスタンガンを用いて罪人を失神させていたが、ある時以降は革バンドを用いて締め落としている。
他にもタクティカルペンでこめかみを強打したり、警杖で喉を突いたり、カランビットでアキレス腱を切断したりして確保した事もあった。また捕らえる時の伊集院の台詞は物語の名所ともなっている。最近では伊集院の方から罪人に喧嘩を売りにいきその罪人を倒してから拷問室へ連行する場面も増えてきた。
使用する道具(拷問具以外)
- 革バンド
ターゲットを誘拐する際に使用。対象の首を絞め、そのまま締め落とす。また、中に鋼線を仕込んでいるので、鞭の様に使って罪人を叩き起こす際にも使用される。これまでに伊集院のみならず、 Mr.ダリウスやマシュー・ライアンも使用しており、拷問ソムリエの共通装備なのかもしれない。
- 改造スタンガン
ターゲットもしくはターゲットの護衛を無力化する際に使用。背後から忍び寄ってアキレス腱を切断する(伊集院曰く「外道のアキレス腱が繋がっていると違和感を覚える」とのこと)。流川も同じ物を所有している。劇中の描写から、扱いが難しい両刃のものと思われる。
- 金属バット
- ブラックジャック
- ハンマー
- サンドナックル
- ペンチ
- タクティカルペン
- 屠殺用拳銃
- 熱湯
- 煮えた油
- 棍棒
- フレイル
罪人が自由に喋れないようにする器具。タイヤネックレス回の冒頭シーンで肥満体の女外道を火炙りに処する際に用いていた伊集院の私物と、Mr.ダリウスの私物の二種類が確認されている。見た目は金属製のボールギャグ。
水責め回にて初登場。ターゲットの口を無理矢理こじ開け、その口内に汚水や溶けた鉛などの液体を注ぎ込む際に使用。水責め回では漏斗付きだが、鉛責め回では普通の開口器だった。
- ワゴン車
ヤシガニ責め回にて登場した同じく白い車。トラックで通行人を轢き殺し、その遺体を遺棄した罪人を自らが轢くためにわざわざ用意したものである。
キールハウリング回で登場。ターゲットを護衛していた京極組の「ブラックジャック白武」を無力化する際に用いられた。「あらゆる武術に精通している」と言う流川の言の通り、正確無比な投擲で、白武の喉笛と右目に突き刺し、失神させている。ターゲットの依頼で事件の目撃者などの始末を行ない、それを悪びれもしない白武を、伊集院は外道とみなしたが、ターゲットではなかった為、無力化するだけにとどめ、そのまま放置した。
続く石子詰め回でも登場し、斬り込んできた和中に対する牽制として放たれた。
同じく石子詰め回では和中の太腿に突き刺し、その直後に投げ返された苦無もある。
石子詰め回で登場。黒漆塗りの鞘に収められた拵えのいい日本刀。伊集院が天羽組随一の剣士である和中蒼一郎と雌雄を決する為に使用。鞘から抜いた状態で双方にらみ合いになった時に、小峠による組長からの伝言で勝負はお預けになった為、結局まともに使用されなかった。
後に釜茹で回で、剣術使いであるターゲットとの戦闘に使用。鞘に納められたまま振るい、ターゲットの両脚を破壊した。
- 偽手榴弾
- 警杖
スペインの蜘蛛の回にて登場。罪人の村中の護衛に付いていた半グレの男・長野の暴走(彼もまた拳銃使い)を止める際に(発砲するふりという形で)使用された。その早抜きはまさに超一流の暗殺者であり、殺意の篭った眼光で恫喝されたのもあり、長野は得物の永久的な封印を余儀なくされた。
- 鉄線入りのベルト
- ガラス切り
ウルロ回で登場。裏社会で名うての殺し屋である「切り裂き藪沢」との戦闘で使用。凄まじい速さで抜き放ち、藪沢の両足を地面に釘付けにした。
釵と同じくウルロ回で登場。「切り裂き藪沢」との戦闘で使用し、藪沢の両手を斬り落とした。抜き放った際の速度はまさしく神速で、流川であってもいつ抜いたか気付かなかった程。
- 高輝度ライト
- プッシュダガー
- フッ化水素酸を仕込んだナイフ
- 鉄棒
地獄の玉入れ回の回想で登場。瓜生との戦闘で用いていた。また、アメリカン牛裂き回でも罪人への付加刑として、両目を斬り潰す為にも用いられた。また、変則的だが流川の敵討回の後編で、ターゲットの護衛から奪い取って使った事もある。
カワウソの餌食回で登場。ターゲットの手から銃を弾き飛ばした。
ムベンガ回で登場。ターゲットの護衛を両脚カットした。
周辺組織との関係
天羽組との関係
経緯は不明だが小峠を始め天羽組の面々に知り合いは多く、小峠が伊集院の依頼に応じて裏社会の情報を提供したり、悪質な半グレ集団の討伐に協力したりしている。小峠は伊集院を「旦那」と呼んで敬語を使い、伊集院は小峠を「華太」と呼び捨てにしていることから、伊集院の方が立場は上である模様。伊集院からは犯罪組織の情報網と嗅覚、情報の正確性を信頼されている。
外道を絶対に許さない伊集院と、反社会勢力に所属している小峠が懇意にしているのは、小峠が所属する天羽組が堅気には危害を加えない任侠ヤクザであり、さらに京極組も含めた堅気に危害を加える犯罪組織やシマであくどい商売をしている半グレや詐欺師を抑圧・粛清するなど、一般人への犯罪被害の抑制と裏社会の秩序を保つための必要悪と認めているからだと考えられる。
だが決して仲間と認識している訳ではなく、小峠たちが調子に乗って人の道に外れる行いをしないよう睨みをきかせており、小峠も彼の持つ殺気には怖気づいている。また、須永から「天羽組は相手が誰であってもやる時はやる」(あまり好き勝手されると何をするか分からない、とも)と殺気混じりに脅された際には「組ごとかかってこい。全員に外道らしい凄惨な死をくれてやる」と発言している事からいくら任侠ヤクザとはいえ反社会的勢力である以上、天羽組の面々にも「外道」という認識は持っているようである(そもそも勘違いされやすいが必要とあればカタギを襲撃する事もある上、抗争の巻き添えで殺してしまう者がいたり、その組員を組長が容認することもある等、天羽組自体が全くカタギに危害を加えない訳では無い)。
圧倒的な力を持つ伊集院は天羽組からは畏怖の対象になっており、須永・和中をはじめとする組員からも「旦那」と呼ばれ、伊集院を敵に回すと甚大な被害を被る事を覚悟しなければならないほどに注視されている。実際、組長である天羽からも「さん」付けで呼ばれており、和中と伊集院が前述の村田の取り合いでやり合ってると小峠から聞かされた時には「村田は伊集院さんにお預けしてかまわん」と指示を出して2人のやり合いを阻止している。
天羽組の面々は外道を裁いている事には肯定的ながらも、その存在についてはよく思っておらず、多少交流があるはずの小峠からも「裏社会最悪レベルの厄災」、「正直言って関わりたくない」と評価されており、和中は彼と対峙した際、組長の指示を受けた小峠が止めに入る直前まで一切の躊躇無く本気で伊集院を殺すつもりでいたり、須永も普段はおちゃらけた態度をとりながらも時には前述のように殺気を放ち牽制する事もある。一方で青山琉己は伊集院に対しても臆せずお世辞を並べ立てている。
一方、生前の工藤清志に対しては礼節を重んずる任侠人として、彼を「工藤さん」や「工藤氏」と呼んで敬意を払っており、時には小峠などを通さず直接工藤に協力を依頼する場合があった。工藤亘清については現時点では亘清が清志の息子であることを知らない可能性がある。他にも野田一とも旧知の仲なのか、彼にも「野田さん」と呼んでいる。ただしナレーション時には呼び捨てで呼んでいるので、工藤程敬意があるわけではないと思われる。工藤や野田に対してさん付けしているのは彼らが伊集院より年上というのもあるだろうが、それ以上に彼らが仁義を重んじる人物だからというのも理由と思われる。
また組長である天羽桂司は、組長になる前からの知り合いで、正義の元にしか動かない伊集院とは揉めないようにしている。
伊集院も言っていた事だが、近いうちに拷問ソムリエと天羽組が完全な対立関係になる可能性も存在するだろう。
とは言え、2023年の天羽組極道カレンダーでは天羽組とのコラボとして、拷問ソムリエメンバーと共に天羽組と宴会をしている様子が描かれており、穏やかな雰囲気で小峠と酒を酌み交わしていた(隣には伊集院を苦手にしている須永が何故か座っており、相変わらず怖いのか引き攣った表情を浮かべていたが。須永の対面にはニヤついた顔の野田が座っていたので、恐らく野田に無理やり伊集院の隣に座らされたのだろうか?)
京極組との関係
最初のうちは5代目である日下孝次郎のもと、カタギを平然と犠牲にする外道のシノギが横行し、それに追従する外道構成員が溢れかえっており、関係者も大半が外道であった。更に外道構成員である白武利光とガソリン兄弟はいずれも酷い目にあっており、外道構成員からすれば金蔓といえる相手を二度も消されている。その為、初めのうちは完全に敵対関係と言ってもいい間柄だった。
しかし、現在では6代目で良識派の五十嵐幸光に組長が代替わりしており、久我虎徹だけでなく一条康明も伊集院の協力者となっていることを踏まえると、現時点では敵対関係ではなさそうである。なお、返り討ちに遭った白武やガソリン兄弟はもちろんのこと、久我も当初は彼の素性を知らず、あまりの圧力のある殺気にほぼ棒立ち同然になってしまった。
その一方で、五十嵐と一条とは繋がりがあり、一条は彼に会った際、「お久しぶりです」と言っていたことからかなり前から面識があるなど組織内で彼の認知度にムラがあるようである。また、久我と一条には今後の活躍に期待を寄せているかのような一面を覗かせている。久我は何もできなかった以降、彼に弟子入りをしたくて調べていたら元々五十嵐と一条が繋がっていたため、コンタクトを取ることができたが、弟子入りは断られている。
CODE-EL(離脱者含む)との関係
現時点では不明確なところが多いが、歴代最強と謳われた現役時代の瓜生と標的の奪い合いで互角の戦いを繰り広げており(勝敗は不明)、拷問のターゲットでもあった山田康生に顔を知られ先制攻撃をされていた事から、CODE-EL内部にはその存在が知れ渡っている模様と思われる。
なお、視聴者の間ではCODE-EL構成員もしくは後述の拷問蛸が伊集院の家族と使用人を皆殺しにした実行犯ではないかと考えられている。
その他の組織との関係
- 愛天雄:トップである羽柴と如月は二度出会い、紅林二郎は伊集院の武術の弟子と西条秀郎以外は面識がある。
- 羅威刃:2代目トップの城ヶ崎賢志からは小湊殺害のこともあり激しい敵意を燃やされターゲットにされていたが、城ヶ崎の死もありこの二人が出会うことはなかった。3代目トップの東雲竜政は城ヶ崎のような激しい敵がい心を持っていない模様である。
- 戒炎:伊集院一行が温泉旅行に出かけた回で伊集院やエマと我妻京也が出会っている。
関連人物
該当項目を参照。
これまでに執行した拷問と処刑
該当項目を参照。
考察
別記事通り事務所の前で殺人事件が発生した際にも、彼はこの事件を隠蔽することはなく警察にきちんと通報し、事情聴取にも応じていることから、彼は決して警察を見下しているのではなく、むしろ警察との関係を大切にしていることがうかがえる。また、彼が提供した情報に基づいて警察も事件解決に動いていたり、目の前で殺傷事件が起き救急車を呼ぶ描写等が何度もあり、拷問ソムリエの存在は警察等の国家機関も薄々程度には気づいていない方がおかしな話であろう。
しかし肝心の悪党を違法に処刑している彼自身や協力者達、他国の拷問ソムリエらが何故逮捕されないのかは謎である。
典型的な例として
- 与党の大物政治家の堂馬・大鳥・蛭谷が消された時
- 息子の犯罪を隠蔽する目的で無実の人物を死刑にした現役の法務大臣が息子と共に伊集院の手で秘密裏に消された時
- 検察に圧力をかけて息子の犯罪を隠蔽した現役の検事総長が息子と共に消された時
- 息子が連続殺人事件を起こした時に監視カメラの映像を加工し部下に圧力をかけて佐竹博文に罪を着せようとした次期警視総監候補だった警察高官が息子と共に消された時
など(実際に発生すれば)国の威信を掛けて捜査してもおかしくない案件ばかりにも関わらず警察が事件を捜査したり伊集院を取り調べたりする様子はない。それどころか伊集院はSNS上で実際に罪人を処刑する動画を一般公開したこともあるが、それでも警察は伊集院を逮捕どころか取り調べた様子すらない。ひょっとすると、これまで数多くの未解決事件を解決に導き更には司法という合法な手段で、裁きを与えられない・与えても反省すらしない悪人をその罪に相応しい拷問で断罪させる拷問ソムリエらの功績は国も認めるところであり、国は彼らの裏の所業を感付きながらもあえて黙認しているのかもしれない(あるいは警察内部や政治家や政府関係者にも協力者がいる可能性がある。もちろんその協力者に過去の依頼人がいる可能性も高い)。
また、別記事のMr.ダリウスがその高貴な家柄故の社会的地位の高さから現地政府とのパイプを有効活用していることが推察されるように、彼もまた古くからの名家である伊集院家の関係者を通して日本政府と繋がっており、そのパイプを有効活用している可能性もある。そもそもある回の冒頭では無罪判決で釈放された凶悪犯に死刑にしようとされた逆恨みで妻を殺された検察官から依頼を受け釜茹で処刑する描写すらあるので伊集院達の所業は超法規的に見て見ぬ振りになっているなのかもしれない。
私刑の是非
元々劇中では、金持ちや権力者、あるいは彼らによって甘やかされて育った息子等が遊び感覚でいくら悪事を働こうが警察は厄介事に関わりたくないが為、見て見ぬ振りを決め込んだり、殺人犯や詐欺師などの犯罪者の一部を不当な無罪判決によって野放しにしたり、犯人の証拠を被害者が出しても尤もらしい理由をつけては相手にしなかったり、果ては極悪人の口車に乗せられて無実の弱者を有罪に仕立て上げ、自殺に追い込むなどして、結果的に悪党達の片棒さえ担いでいるケースもある。
また拷問される罪人は依頼者の案件が司法では死刑や無期懲役相当で無くても多くの犯罪を犯している、またはその可能性が極めて高いことが示唆されており、それらも含めてまともに司法で裁けばどちらにせよ死刑・無期懲役相当、あるいは間接的に2~4人は下回らない自殺者を出している場合がほとんどである(もちろんそれらも伊集院達はちゃんと調査している)。
それ以外の場合でも依頼者やその身内の二の舞になる犠牲者を出す可能性が極めて高い人物ばかりであり、結果的には犯罪を未然に防いでいるともいえる。つまり、警察や司法が裁かなければどんなに法に背いても罰を与えられない(あるいは罰を受けても反省すらせずに悪事を武勇伝のごとく語る)者達も存在するという事でもあり、それを裁く伊集院達は法に背いているという意味では悪だが、その行為によって同時に法で救えない者達を救う必要悪であるという意見もある。
しかし、だからといって彼の行為が全肯定される訳では無い。
結局は伊集院が行っているのは拷問対象である「外道」達が行っている事と何ら変わりのない、相手に極限の苦しみを与える残虐行為であり、いくら相手が劣悪な犯罪者でもそれが許されていいのかは議論の余地がある。
また彼は前述の通り猟奇的な面を持ち合わせており、拷問の最中には相手が地獄の苦しみに叫ぶ様子を見ながら終始笑みを浮かべ、一切の躊躇なく断罪の刃を振るう。初期には視聴者に拷問についての持論を楽しげな様子で語りかけてきた事もあった。その狂気は普段から拷問のアシスタントを行い、彼の事を尊敬している流川でさえもドン引き気味になる事もあり、視聴者からも「偽善者のように見えてしまう」「やりすぎだろ」「伊集院も結局は外道と同じ穴の狢なのではないか」という声が上がることもある(伊集院自身もそれは認めており、自身の行いについて被害者の心や無念を救う為と言いつつも、「断じて正当性のあることでは無い」「自分は地獄に落ちるだろう」とも語っている)。このことは作中のキャラからも指摘されており、殺し屋の薮沢からは「自分の基準で人をブチ殺すイカレ野郎」、羅威刃幹部で人斬りの小湊圭一からは「僕を下衆と呼ぶがあんたも同じだ」「まともな精神ならこんなことはできない」、似たような行為をしているバグアカデミアに登場する拷問蛸からは「いけすかねぇ」「正義の拷問などあるはずがねぇ」「正義漢ぶって拷問を正当化している野郎」と言われ、特に後者からはターゲットの基準(=自殺志願者、人を自殺に追い込む者)を満たしていないにもかかわらず「いつか拷問してやるか」と殺意を持たれている。
またヒューマンバグ大学公式からも「業を背負っている」という評価をされているためか、アニメ版の狂言回しというべき教授からは「歪んだ正義感を持つシリアルキラーに過ぎない」と断じられている。とは言え、彼が処刑しなければ悪人がその後も悪事を続けて更に被害者が増えていたことは想像に難くない上、彼が外道達を裁くことによって心を救われた者や無念を晴らすことができた者が多く居ることは紛れもない事実であるし、伊集院自身も先述の通り警察や司法で解決できそうな事件は警察に任せている上に「たとえ外道だったとしても依頼がない者を屠ることは無い」というスタンスをとっており、敵対者に対しては問答無用で凄惨な殺戮を行う天羽組や京極組の面々や瓜生等とは違いたとえ戦闘になったとしても相手の極道や半グレを殺すことは無く、多少痛めつけて逃がしたり放置したりする事が殆どである(もっと言うと和中のように四肢の切断等の再起不能レベルの負傷を負わせることもほぼない等、「敵対者や悪は問答無用で殺す」という訳では無い)。
この事から伊集院は根っから慈悲や容赦のない人物ではなく、外道への怒りと被害者や依頼者の魂の為に「鬼」や「悪魔」になりきっている事が見て取れるだろう(事実、伊集院自身が「自分は外道をこの世から消す為に怪物になった」と語っている)。彼が正しいのか間違っているのかは彼を見る視聴者一人一人の解釈に委ねられるだろう。無論、現実世界で彼の真似をしてはならないという大前提の上での話ではあるが。
余談
拷問の内容には一部過去に投稿した拷問が採用されており初期の頃に3つ(車輪刑、タイヤネックレス、鳩拷問)紹介して「伊集院が執行するかも…?」と示唆されていた。
前述した通り後に車輪刑、タイヤネックレスが執行で採用されているが某K国の強化収容所で扱われていた鳩拷問は未だ未採用となっている。
彼が行なっていることはいわばイスラーム刑罰の同害報復刑とそれに近いものであり、それに合った拷問を選択している。
Pixivでファンによる紅林二郎との対峙IFが描かれていたが、公式でも2022年元日付の動画でIFで佐竹博文と対峙していた短編が投稿された。
佐竹を一目見ただけで「全く屠れる気がしない」と自信喪失しており、夥しい数の外道を葬ってきた伊集院ですら本気でビビるほどである。なお佐竹の方も伊集院の放つ殺気を受けて、人生で経験した事の無い強烈な死を実感するなど、今までの瀕死体験など比べ物にならない程の死の恐怖に怯えていた。
何故か彼が依頼された人物は娘が幼少期の際に妻を亡くし、その数年後に娘も(外道に命を奪われたことで)亡くし遺された父親が依頼人となることが非常に多い。
過去などを除けば実は現状肉弾戦において負けたことがない。
この点は紅林二郎や瓜生龍臣も同じだが、彼らとは違い劣勢に陥る描写どころかまともにダメージを喰らった描写すら殆どない。そして当の紅林を相手にした稽古では彼を全く寄せ付けなかった(但し、パワーでは紅林の方が遥かに上と伊集院は認めている)。これらのことから彼の実力は現状ヒューマンバグ大学全体において瓜生と双璧を成す、もしくはそれ以上で最強と目されている。
- LINEスタンプ
ヒューマンバグ大学としては佐竹博文に続く二人目である。
関連タグ
ヒューマンバグ大学 拷問ソムリエ伊集院茂夫
必要悪 拷問 ソムリエ
私刑 リンチ 暗殺 アサシン チート 最強
閲覧注意 ダークヒーロー 漆黒の意思 サディスト 鬼畜ヒーロー ※主人公です
伊集院茂夫の拷問日記…以前のシリーズ名、こちらのタグを付けての投稿も見られる。
魔太郎がくる!!…趣向を凝らしたリンチの大先輩。
必殺シリーズ…同じく趣向を凝らした私刑の先達。
ケンシロウ…普段は穏やかである一方、卑劣な悪党に怒り容赦なく惨殺する主人公繋がり。また、「ヤツに今日を生きる資格はない」などのセリフの元ネタでもある。
赤城啓作 - 姉妹チャンネル『バベル裁判所』に登場するキャラクター。司法が裁けなかった極悪人に非合法な手段で裁きを下す点で伊集院と共通している。
伊集院忠棟- 戦国時代島津家の家臣。島津義久の家老として軍事や内政に力を発揮した。しかし、豊臣秀吉の覚えめでたく日向国庄内(宮崎県都城市)を拠点に大きな力を持ったことを疎んだ島津忠恒によって手打ちにされる。数年後に妻や嫡子・忠真ら伊集院一族は家久(忠恒)の手で皆殺しになっている為、伊集院茂夫の前半生は忠棟・忠真父子らが元ネタになっているのはないかと推測される。
ブルース・ウェイン/バットマン - 同じく悪党に家族を奪われ、闇の世界で悪党を処罰する男。
ただしバットマンは不殺主義の誓いを貫いている為どんな極悪人でも殺すことはない(犯罪行為を憎む一方殺人行為も絶対に良しとしない)。なので伊集院というより紅林のような存在である。
悪人をどこまでも冷徹に処刑する伊集院の在り方はMARVEL作品で言えばパニッシャーに近い。
紅林とは今の所は良好な関係を築いているものの、バットマンとパニッシャーが主義の違いから激突したように紅林も伊集院の真実を知るようなことがあれば激しい衝突が起きるかもしれない.....
また、アニメ版での中の人はディスク・ウォーズ:アベンジャーズにてデッドプールを演じている。
鴨ノ目武 - 同じく悪党を拷問で処罰する闇の仕置き人。作品の性質も酷似しており過去も瓜二つと思われる。ただし彼の行う拷問はすべて彼オリジナル。
ナギ・スプリングフィールド - 中の人が同じで作中最強クラスの実力を持つ強者。
瓜生龍臣 - 伊集院に近い戦闘力を持つことが示唆されている同チャンネル内の最強の暗殺者。
丑嶋馨-中の人が同じ。作風・行動理念・職種・生い立ちなど正反対かそれに近い部分が多いが、一方で人並み以下のクズの人生に終止符を打つために非情に徹する裏社会のダークヒーローでもあり、視聴者に真っ当に生きようという気を出させる点が共通している。
なお、闇金ウシジマくんとヒューマンバグ大学シリーズは一度コラボを果たしているため、もし今後も両作品のコラボが実現した場合、実際に対峙する可能性も考えられる。
脳噛ネウロ-TVアニメ版の中の人が同じ、事務所で依頼を募集する稼業についている、サディストな性格が共通している。ただし、ネウロは誰に対しても容赦しないと言う点が伊集院と異なる
デューク・東郷(ゴルゴ13)-伊集院と同じく裏社会で最強の殺し屋と恐れられている男。