概要
「小峠、あのボケはキャバクラで殺る……」
「無頼組のゲスは皆殺しだなぁ、小峠」
「沸騰したドンペリでぇ〜す!」
2021年11月22日の動画にて初登場。小峠華太が所属する天羽組の組員で小峠の先輩。推定30代の組員。「女装ヒットマンの香月」の異名を取る天羽組きっての暗殺者。
20歳そこそこの下っ端の頃に管理を任されていた風俗店の嬢から悪ふざけでメイクをされ、その姿を見回り中の野田に発見されたのがきっかけで女装ヒットマンに仕立て上げられた。その後の女装の英才教育が功を結び、どんなに腕利きの極道でもあっさり落ちる程の誘惑スキルを手に入れ、天羽組に仇なす者を誘惑しては情報を奪って射殺している。武闘派と呼ばれる兄貴達の中では小峠と一番年が近い。
主な業務は女装しながらの諜報と暗殺。武闘派狂人極道らしくカチコミでも暴れ回るが諜報と暗殺の予定がギッチギチに詰まっているらしくカチコミシーンは他の武闘派より少ない傾向にある。
人物
容姿
白に近い銀髪に藤色の瞳の少し垂れ目気味の目、口元にはホクロがある。女性に間違われそうな中性的な顔立ちで、小峠が「神の悪戯」と評する程の凄絶な美貌。声も女性に間違われそうな程のハイトーン。上下共にグレーと白のストライプのスーツに紫色のワイシャツの上を少し開けた状態で着、金属製のネックレスを首にかけている。他の組員達と比べて身長が低いことを気にしているのか、2022年5月7日付の動画では速水が身長を尋ねても教えてくれなかったとのこと。後の天羽組大身体測定で小林と共に身長を測定されているシーンがあるが、身長差が大きく160cm台と推測されている。
女装の際は白い長髪のウィッグを被ってメイクをする他、長いスリットが入った赤いドレスを着用することが多い。香月自身も女装の天才という事もあってか、その容姿も何十種類も使い分けている。
しかし、この女装をしている時に香月に話しかけてはいけないというルールがあり、舎弟である柏木が女装時に話しかけてしまった際に強烈な殺気を向けていた。その結果、河内組との戦闘になってしまったことがある。
性格
女装している際は妖艶な女性のように見えるが、武闘派狂人極道としての本性を顕した際でも他の武闘派の兄貴達と違って奇声を上げることはせず、沈着冷静で落ち着いた態度は戦闘中でも変わることはない。しかし他の兄貴達のように特徴的なセリフは話す他、美貌が酷く歪むほどの表情を浮かべる事もある。因みに香月の特徴的な台詞は「キモイ」及び「死ね」である。
生まれた瞬間から女性達に追い回されていたため極度の女嫌いであり、女性を非常に鬱陶しがっている。だが女性に対して拒絶反応が出ると言うレベルまで行ってはおらず、恩義のある相手などに関しては普通に接する。実際、親っさんこと天羽の妻である京子の事は他の組員同様心から慕っており、彼女を撃ち重傷を負わせた相手に対し、剥き出しの殺意をぶつけていた。
舎弟との関わり方についてはパワハラはしないこと以外明らかになっていなかったが銃を教えたり門出を祝ったりする等天羽組の兄貴の例に漏れず面倒見が良い。目に掛けていた舎弟が脱退と引き換えに結婚した女性を元舎弟や生まれるはずの赤子の命諸共に奪ったと知った際は言語に絶しかねない怒りと怨念を見せ付けた。
普段は落ち着いているが本来は気性の激しい性格であり、仲間を傷つけられると激昂してしまい、一旦頭に血が上ると独断専行に走りだすのが欠点である。そうなると周囲の言葉を一切聞き入れなくなってしまうが、野田や須永といった普段尊敬している兄貴分から窘められると落ち着きを取り戻し、素直に意見を聞き入れるようになる。
人間関係
天羽組の兄貴達の中では若い方だが、小峠よりは年上らしい。小峠と近い年の為か、殆どの狂人兄貴から無茶ぶりやヤキを入れられる事が多い小峠に対しては比較的温厚であり、ヤキを入れた事は一度もない。
一方で、本人も小峠程ではないが、兄貴達(主に野田)から無茶ぶりを言われる場面がある。
それでも、兄貴達への尊敬の念は本物であり、早撃ちを教えてくれた八隅が殺された時は怒りに震え、冨樫や工藤が亡くなった時は悲しみに暮れ涙していた。
声優
天羽組の武闘派狂人兄貴では初の女性声優である末次由布子氏が担当している。末次氏はヒューマンバグ大学においてエマなどの女性キャラや子供を担当している。
能力
ハニートラップ
ハニートラップの達人で女装した状態で自然と相手の間合いに入り込み油断した敵を射殺、もしくは目立たない場所に連れ込んで始末する。それ以外にも女装姿の自分に下心を持っている事を見抜いて芝居を打つのも得意であり、そういった面も含めて暗殺者として非常に優れている。
直接戦闘
ハニートラップが通じない敵にも機転を利かせて視線を一瞬逸らした隙に瞬く間に射殺するというハニートラップ以外の搦手や銃の能力も優れており、中でも早撃ちは二発の銃声が一発に聞こえる程速く、純粋な戦闘要員としても相当な実力の持ち主であり、現時点でも銃の腕前は組織でもトップレベル。
ちなみに彼が使用している拳銃は装弾数の多い自動拳銃だが、リボルバーより複雑な構造なため(いくら加工技術の向上で装弾不良が少なくなったとはいえ)早撃ち(連射)にはあまり向いていないが、これは天羽組で支給されている拳銃が自動拳銃なのと、いざ乱戦になったら装弾数及び装填速度(リロード)がモノを言うからだと思われる。
銃をメインウェポンとしているがドスも持っており、一瞬で敵の腹を一文字に切り裂き即死させる程の腕前で、敵対勢力にプロの仕事かとビビらせるまでに至る。
使用した武器
- 拳銃
「俺の連射もすげえぞ……」
天羽組構成員の標準装備。今は亡き兄貴分であった八隅から叩き込まれた凄まじい早抜きの技術と腕前で、相手を素早く撃ち殺す。
- ドス
腹を一文字に裂く。ドスの裂き方も中々の腕前であり、コリアンマフィアの「罵覇無鵜斗」のトップであるP・ドラゴがプロの仕業と認めるほど。
- 沸騰したドンペリ
敵対者に対する拷問や処刑に使用。沸点上昇(飲料水などの水溶液は溶け込んでいる分子の為に100℃になっても沸騰しない)によって100℃を超える温度のドンペリをぶっかける。なおキレると圧力鍋まで使って200℃にドンペリを熱する。
- アクリルナイフ
活躍
この回で初登場。風俗店の利権を巡って激しく争う無頼組の組長倉持が大の女好きである事に目を付けた形で選ばれ、野田と小峠と共に無頼組のシマ内に先乗りした天羽組の大勢の構成員を殺した倉持の粛清を目論む。その際、倉持行きつけのキャバクラを小峠が1億5000万で買収し、香月がキャストとして潜む以外はほぼそっくり経営を引き継いだ中、香月が倉持達の元に接客して作戦を決行。接客中の一瞬の隙をついて護衛の池端と榊原を銃殺し倉持を確保した(外にも護衛が2人いたが野田により殺害された)。
その後、倉持を粛清する際に満面の笑みで沸騰したドンペリをかける等、他の武闘派兄貴に劣らぬヤバさを視聴者に見せつけた。
「飲まねぇキモ客は死ね」
「動くな……テメェは地獄行きのアフター頼むわ」
「クソ共が…… 皆殺しだ……」
「こんないい女がテメェに惚れるわけねぇだろ」
「何で女便に入ってきてんだよ。死んどけ、ゲス野郎が……」
天羽の命を獲ろうとヒットマンを差し向け、姐・京子を負傷させた半グレ組織のKING孤舞羅を殲滅するために小峠、永瀬と共に粛清に参加。贔屓にしている居酒屋を丸ごと貸し切った上で女装で一般客を装い連中に接近し、合図と共に早撃ちで多数射殺した。
「アホ共の腐った脳みそに鉛玉をブチ込むか……」
「クソつまんねぇ、死ね」
速水によって野田と共にタイマフィアとの戦闘の応援に駆り出される。なお今回は急に呼び出されて時間がなかったのか、あるいは戦闘だけが目的だった為か、変装することなく素顔のままで登場した。
「全員今日で人生終わり! お疲れェ!」
「髪型キモいんだよ。一旦死ね!」
(タイマフィア一同「トム!」「ヤムク!」)
- 3月9日付の動画(状況整理)
「キモいんだよ! 全員ぶっ殺す……!」
冒頭のみ登場。朱雀町に建設されるであろう商業施設で取れるアガリを阿久津に聞き出している。ちなみに「500は固いだろう」と返信されている。
「このショッピングモール、天羽組にどのくらい落ちそうなんです?」
組長の逮捕と暴対法により解散を選んだ轟組から譲り受けた朱雀町のシマを横取りしようとしていた河内組の布袋にハニートラップを仕掛ける。ところが、帰りに舎弟の柏木が女装中に話しかけた事で、女装姿の香月に入れ込んでストーキングしてきた布袋に見られてしまい、天羽組の刺客であることがバレてしまう。
そうとは知らずに女装を済ませて野田と小峠に作戦会議をしていた所を翌朝河内組にカチコミをかけられ、退避を試みるも踵の高い靴を履いたせいで足元をすくわれてしまい右肩を撃たれてしまう。しかし布袋に自分が男で強力な暗殺者であることはバレていなかったため、降伏したフリをして河内組にバックアタックを仕掛け一気に3人を射殺して窮地を脱した。
「テメエらが馬鹿の女たらしで助かったよ!」
「肌が傷モンになったら肩が出せなくなっちまうぜ」
冨樫を殺害した犯人を見つけるために小峠、小林らと共に京極組の組員を片っ端から捕らえて尋問していた。
因みに彼は、自身の諜報兼暗殺スタイルでもある女装姿で尋問していた(というか、幹部の暗殺でもないのにやって大丈夫なんだろうか……)。恐らく末端の頭の悪い馬鹿はハニートラップに簡単に引っかかりやすい為、捕縛の効率が上がるからであろう。つまり香月としては冨樫殺害の下手人の特定の方が、今後の女装ヒットマンとしての活動よりも優先順位が高かったのだろう。
「すぐ言え。イラつかせたら沸騰したドンペリを一本かける……」
- 8月2日付の動画(小峠華太)
小峠と小林が集めた情報からまずはホルンにハニートラップをしかけて拉致、ホルンにボスの動向を吐かせてボスもハニートラップで拉致、揃って拷問室にぶち込みいずれも小峠がカンナで苛烈にターゲットの皮膚を削る露払いを行った後は200℃のドンペリで焼き尽くしボスは射殺した。
因みに以前撃たれた為か、右肩を出す格好はしていない。
「カブト、奴等はこの世の地獄を見せる……!!」
「坂槙……目線を散らすな。へばりつく様に的を見ろ」
「カブト、主犯の外道二人は……俺が必ず廃工場に連れて帰る。其処から先はお前が徹底的に苦しめて殺せ」
「膝がキモいんだよ。お前は一生歩くな」
「口臭えんだよ、黙れ。オラ、太くて硬い奴だよ」
「圧力鍋で200度に熱したドンペリをどうぞォ!」
「坂槙のみならず……妻とお腹の子供も殺したんだ。最後は太くて硬い奴で死ね」
- 9月25日付の動画(状況整理)
- 9月30日付の動画(小峠華太)
今回の1件で香月は予定がギッチギチに詰まっている故に自由に動ける須永に憧れを持っていることが野田によって判明したと同時に須永は香月が自分に感謝した事や従ったのを見て勘違いをしてしまった。
- 12月23日付の動画(飯豊朔太郎)
- 2023年2月4日付の動画(小峠華太)
「えっ、あれは月桂樹ですから年中葉っぱは散りませんよ」
須永「そうなの?なんで女!?」
「調査です」
活躍(青山帰還後)
- 2月13日付の動画(小峠華太)
同期の青山が四国の戦争を終わらせ帰還、1年以上前か変わってない同期愛の餌食になる。そんな青山と飲みに行った際に空龍街で起きている事件の情報を共有した。
ハートランドというキャバクラのキャバ嬢が行方不明になるという事件で被害女性の中には香月が護衛している孤児院の出身者もおり、怒りに燃える香月は調査を開始。結果ハートランドはマラカスという半グレが運営する闇金と結託し、借金した嬢を綾波町経由で離島に島流し強制的に借金返済をさせるという悪質なシノギをしていたことを洗い出した。仲のいい孤児をはじめとした多くの女性を陥れる悪質な性犯罪にブチギレた香月はハートランドの罠に引っかかったフリをして潜入、内部から敵の牙城を食い破り小峠に被害女性がいる離島の場所を教えてあとは逃走するだけになった。しかしマラカスの手練含む3人の幹部に襲撃され青山と飯豊が救助に来た地点まで逃走、香月ですらどうにもならない相手を青山が倒せるのか疑問に思った飯豊の質問に迷うことなく大丈夫だと返した。
「強えに決まってんだろ、同期の誇りだよ」
「な?キモイぐらい強いだろ?!」
- 2023年3月13日付の動画(小峠華太)
当日は野田らにお酌しながら、和中と話をしている中で小林からアルハラされた。野田からも小峠と一緒に日頃の働きを労われ、「もう知り合いがいなくなるのはごめんだからよ」と大切にされているメッセージを送られた。
余談
接待の際に香月は「パセリ」という源氏名を名乗っていた。奇妙なネーミングと思うかもしれないがパセリの花言葉は『死の前兆』であり、無頼組の末路を暗に示す名であった。
また、本名の紫苑(シオン)の花言葉は、「君を忘れない」、「追憶」、「遠方にある人を思う」である。
実際に香月のモデルとなったかは定かでは無いが、史実における1985年の山一抗争にて、当時山口組系輝道会の組員であった「清山礼吉」が、ホステスに女装した上で敵対する一和会の幹部に近付き、見事暗殺を成功させている。
9月30日の動画で、野田が香月を組に入れた描写があるが、何故か天羽組になった後になっている。
小峠が天羽組の前身の田頭組の時に在籍していたので、小峠の兄貴分である香月の兄貴は当然田頭組の時に入っているはずだが....
関連タグ
ヒューマンバグ大学 天羽組 狂人兄貴
暗殺者 ハニートラップ イケメン 女装
流川隆雄 - 伊集院茂雄シリーズで登場している人物。こちらも女装をしているが、ヅラと口紅をしただけと、雑なものであった。
高砂明夫 - 敵対組織、京極組で登場している人物。こちらも女装をしているが、決定的な違いは香月は「野田から女装ヒットマンになれと指令されて女装した」のに対し、高砂は「若い頃にケツ持ちをしていた店のオネエに目覚めて女装をした」、香月は「組内では女装をしない」「心は男だが身体は女に近く(れっきとした男のシンボルはついている)顔も美形」なのに対し高砂は「組内でも女装をする」、「心は女だが身体は完全に男でガタイが良く背も高い」「両者ともに「武器を所持することは共通している」ものの、高砂は「格闘攻撃も得意」としている、などがある。