公式サイトでの解説
狂人兄貴達をまとめる天羽組組長。
義理人情を重んじる人格者であり、
他の組織同士の争いの仲介役もこなす。
概要
シリーズ主人公・小峠華太が所属する武闘派極道組織「天羽組」の組長。
小峠シリーズの主要人物の中では第一回目の動画から登場している古参キャラであるのだが、当初は容姿・性格・経歴などの設定が曖昧で、若頭の阿久津敏朗共々、中期に入るまでかなりブレの激しいキャラクターだった。
長年渡世を生きてきた大ベテランで、狂人揃いの天羽組を纏め上げる傑物でありながら、古き良き任侠精神を重んじる人情家でもある。界隈では人格者として通っており周辺極道やシマである空龍街の一部のカタギたちとも繋がりが強く、かなり顔が広い。ただ、旧時代の極道らしく組織や自身に対する反抗には容赦がなく、敵対する極道や半グレ、シノギを妨害するチンピラ、場合によっては仁義に背いた組員にも無慈悲な制裁を下すなど、人情に寄り添いつつも有事には非情にも徹する事ができる精神性の持ち主でもある。
家族には妻で元ホステスの天羽京子、武闘派組員でもある養子の永瀬光一、愛犬のラッキーがいる。日頃から人との繋がりを重んじており組員たちからの信頼も厚く、他にも系列の極道組織との会合や、シマ内もしくは渡世において生まれた友人知人らとの交流のため、よく外出もしている。こうした人望もあってか、そうした面々から相談事や抗争の仲裁を頻繁に頼まれていることも多い。
組内では主に組員達への指示や作戦立案を担当。上述された強い精神性や長年の渡世人としての経験、周囲の優秀な部下たちの情報網もあり、選択の難しい局面でも組織や組員を守るため手堅い決定を下している。立場や年齢的に戦闘への関与は基本的にしないが、自宅を狙った空き巣犯や妻にまで害をなす襲撃犯、自身を騙し組員まで殺害したペットショップ店主など、特に許し難い仁義外れに対しては自らが拷問を執り行うこともあり、得意とする「カンナ削り」の拷問は小峠ら組員にも浸透している。ちなみにこの「カンナ削り」は拷問ソムリエの伊集院茂夫も2024年6月5日付の動画で披露しているが、これが天羽から伝授されたものかどうかは言及されていない。
人物
容姿
推定60代。基本的に「丸刈り頭に着流し姿の老齢男性」という特徴で当初から現在まで一貫されているが、初期の頃は髪が灰色で口髭を蓄えていたり、口周りまで細かいシワが浮いていたり、着流しの色が薄い黃緑色(現在は刈安色)だったりと一貫性がなかった。老齢ということもあり、180cm前後の主要組員らと見比べて大分低身長で華奢にもみえるが、衣服の下はそれを感じさせない鍛え抜かれた逞しい体付きで、四肢に龍の和彫が施されている。
本編時系列では基本和装を愛着しており、初期の頃は煙管を吹かし、外出時にも足袋と下駄を履き、何かしらの式典でも紋付袴を着用している。一方、徳島組に所属していた若い頃は現在の着流しと同じ刈安色のワイシャツにオフホワイトのスラックスという構成の洋服だった。
性格
余程の事がない限り常に落ち着いている冷静沈着な性格で、極道の世界では無駄な争いを好まない穏健派として知られる。有事の際にも落ち着いて的確な指示を下し、「狂人」「殺戮集団」と呼ばれる武闘派の組員達からも信頼されている。また、義理と人情を大切にしており、他の組同士の揉め事の仲裁を頼まれる事も多く仲裁の成功率も高いため、他の組長達からも一目置かれている他、空龍街の町内会はもちろん、海外の実業家や大物芸能人など様々な方面で人脈を築いている。そのため、組員達は彼を深く尊敬しており、天羽組の結束力はかなり高くなっている。
立ち上げ初期からの構成員や子供を持つ構成員に対しては、彼らが死罪に値する大失態を犯した時にも極道からの永久追放を意味する「絶縁」処分に留めるといった温情を見せることも。
組長としての責任感も強く、敵対組織との戦争がいかに激しくなろうとも、組長が逃げたら組員達の士気に関わるという理由から、決して逃げることはせずあくまでも現場に居続けることを信条としており、自分が命を狙われている立場であろうと、部下の危機には自ら姿を敵の前に晒してまで守ろうとする気概も見せるといった組員全員を捨てて一人で逃亡したどこかの外道組長とは正反対である。(ただしこの点については後述の問題点にあるように一部批判もあるが。)
京子という美しい妻がおり、夫婦仲は良い。京子との間には子供はいないが、京子に拾われた孤児の永瀬光一を養子にしている。
可愛い動物が大好きという意外な一面があり、自分が飼っている小犬のラッキーに赤ちゃん言葉で話しかけたり、機嫌の良い時には他の組員達にもペットを飼うよう熱心に勧めたりしている。景気のいい時はライオンや虎にも興味を持っていた。
子供に関しては裏の世界を見たら腐ってしまうとして渡世に関わる事を良しとせず、子供に犯罪行為とそれに準ずる事をさせた者に対しては怒りを顕にしている。その事もあってか、子供を大事にする和中が子供達に対してケダモノの所業を秘密裏に行っていた取引先の組織の1支部を潰したことに関しては咎めるどころか、取引よりも子供達の救出を優先した和中の判断を褒め称えていた。
能力
『性格』の項でも述べた通りに極道の長としての裁量の良さ、高い交渉能力を持つ。組の方針として裏社会の情報収集を徹底しており情報屋を初め幅広い人脈を確保している。
一方で立場上戦闘を行う場面は殆ど無い為、フィジカル面での実力は高齢なこともあって武闘派組員のように激しく戦闘する描写はないほか、抗争に巻き込まれた際の戦闘力はやはり見劣りする。しかし、過去には徳島組の同期であった武闘派極道・福留と互いにシノギを削り合っていた他、鍛え上げられた肉体を持つ事から、若い頃の戦闘力は高めであった事が窺える。実際、若い頃はイケイケの武闘派であった事が判明している。
羽王戦争時には、自分を狙う城戸丈一郎や戸狩玄弥に護身用の拳銃を武器に応戦しているが、やはり実力差があり過ぎてあっさりと交わされている。しかし、戸狩に狙われた時は右肩を撃ち抜かれながらも倒れる事はなく再び反撃で発砲しており、これには流石の戸狩も驚いており、渋谷大智も『マジで危なぁあああ!』と驚いて体勢を崩されてしまい、青山に隙を与えてしまっている。これ以前にも、飛龍連合会会長の襲名式で起きた銃撃で流れ弾に肩を撃ち抜かれたが、この時も何とか堪えており、更にそれ以前にも空龍街で客引きをしていたナイジェリア人に殴られた時も怯まず怒号を上げており、意外にもメンタルが強くタフである事が窺える。
因みに、拷問の際にはカンナや煮えた油を扱う他、舎弟の監督不行届で小峠を折檻する際には木刀を用いていた。また、拷問や折檻でカンナを頻繁に使用する(天羽組で最もカンナを使っているとのこと)為、天羽組のカンナ文化は彼が発祥と言われている。このようにカンナを多用する為、2021年11月26日付の動画では、コメント欄に「若かりし頃の天羽の異名は『カンナ削りの天羽』なんじゃないか」という声も上がっている。
近年は実力を付けてきた小峠を時期相応と見ており、2022年1月30日の動画では飛龍連合会の会長襲名式に同行させるなど、組を持つ時の事を考えて勉強させている。
彼の問題点
作中ではカタギや組員に優しい任侠ある親分として描かれている天羽であるが、実は組長としての問題点もわずかながら存在している。
よく言えば部下想い、悪く言うと身内に甘いといえるその性格、自分を怒らせた者は徹底的に始末しようとする苛烈な性格から問題の発端となってしまうことが何度かあった。
・普段からルーズな小峠の舎弟に(うだつの上がらないために成果をあげさせようという親心あってのこととはいえ)愛犬の面倒を見させる役を任命し、結果として小峠の負担を増やした挙句愛犬は瀕死にされ舎弟は破門ののち粛正することとなる。
・自身が空き巣に入られ怒り狂っていた際、小峠に対してフォローの人員を出すこともなくたった三日というあまりにも無茶な期限で、個人の失態を組員に尻ぬぐいさせるような指令を出していた。(その上直接言及はされなかったものの天羽組の気質から成功できなかった場合は小峠に相応の罰が下される可能性が高い)
・抗争中という自らが命を狙われている立場であろうとガラをかわさないことに加え、他組織との義理事を欠かさない性格であるため、そこを敵対組織に付け込まれてしまい結果的に自身や部下を危機に晒してしまうことが複数回あった。
といった点が例としてあげられる。上記の二点については普段は親に忠実な小峠すらも内心不満を漏らすほどであり、最後の点については結果として組の上級幹部を失う遠因を作ってしまったとの批判が生まれていた(ただし、前述の通り指揮官の不在は組員の士気に関わることや今後の組運営において義理事が欠かせないことは事実であるためガラをかわさないことは完全に間違いであるとは言い難い)。
そして京極組との戦争のきっかけとなった北岡殺しについて、のちに日下がとんでもない非道を行っていたことが明らかになったが、北岡が知らないうちに、黒焉街のシマを荒らす要因を作ってしまった事実に変わりはない。
その言葉をロクに理解しきれていない北岡に一連の武器の取引を委ねるという悪く言うと丸投げをしてしまい、取引内容を確認する事もなかった天羽及び北岡を監督する立場でありながらこの事実を把握しきれなかった小峠。彼らに責任が全く無いとは言い難い。
天羽組であろうと京極組であろうと彼らにとってシマ荒らしは絶対に排除すべき存在であり、裏でどんな目論見があったにしろシマ荒らしの粛正に動くのは至極当然の事と言える。
また京極組のカシラである五十嵐は双方の組に非があるということを認識しているが、天羽は自身の組に落ち度があると認識している描写は確認されていない。そして日下と一条を粛正する命令を現在も撤回することなく自身の粛正は正義だと認識したまま終戦するまで継続させていた。
以上のことから抗争勃発の諸悪の根源は日下であることには間違いないが、だからといって天羽組に非がないとも言い難い点には留意していただきたい。
総じて組長としても極道としてもできた人物である反面、メンツを何よりも重視し、自分を怒らせた者や組に害を及ぼす者は決して許さず殺害する極道の長らしい苛烈な性質、また言動の端々で身内への甘さによる独善的ともいえる危険な性質を併せ持つ人物であるともいえる。
とはいえ、天羽組の宝とも言える工藤を殺害し、自身をあと一歩まで追い詰めた強敵であった城戸が和中と小林に討伐された時には、敬意を表して賞賛の言葉を送りその遺体を天王寺組の本部に送り返したり、生活苦である子持ちのキャバ嬢相手が激昂した時には感情を荒らげることなく娘と向き合えるようにアドバイスをするなど裏社会の人間としては器量の大きい人間であることに変わりはない。
経歴
元は徳島組という極道組織の構成員であった。どうやら徳島組は天羽が慕っていた大村率いる任侠集団と、彼に反目する集団に分かれていたらしく、また徳島組は資金難によって空中分解の瀬戸際に立たされていた。そんな中、徳島組は次期組長を大村に決定。滞りなく襲名式が行われる筈が、其処に大村に反目する集団から刺客が送り込まれ、大村は暗殺されてしまう。組員の多くから慕われた次期組長という存在を失った徳島組はそれから1年と経たずに崩壊。構成員は散り散りになってしまい、居所を失った天羽は田頭組に移籍。長い年月の後に田頭組長が暗殺されると、跡目を継いで「天羽組」を立ち上げた。
活躍
初期
天羽組のシマの中に大型のショッピングモールが建設計画が始まった為、建設予定地周辺の土地を地上げし利益を上げようと画策したが、その土地に住む一人の老人がどうしても地上げに応じず、相場の倍以上の価格で買い取ろうと提案するも拒否された為、ダンプで突貫して老人が経営する店を半壊させるという沼田の案を受け入れた。後日、そのことを恨んだ老人が沼田を殺害したとして、小峠に老人の始末を命じた。
天羽は「カタギ(一般人)には決して手を出さない」というキャラ設定なのだが、当時はシリーズが始まって間もない頃の投稿のためか、天羽のキャラ設定が確立しておらず、組のためならカタギであっても躊躇なく殺害するほど非道になれるという部分が大きく出ている。ただし、この老人はカタギであったにせよ自ら半グレを雇って沼田を殺害した事実があるため、天羽は老人があまりにもヤクザの世界に深く関わり過ぎたと判断した上での苦渋の処分だったとも言えそうである。
「小峠、その素人殺ってこい……」
天羽の言で、何人かの組員が天羽が懇意にしているペットショップ経営者である犬養から子犬を購入して飼育したが、しばらくすると子犬は皆死んでしまった。この事を不審に思った天羽の舎弟であり組幹部である小西が犬養にクレームをつけに行ったが、戻って来ず行方不明になってしまった。犬養を怪しんだ天羽は小峠と小峠の舎弟Cに犬養に話を聞いてくる様命じた。その後、犬養の手で瀕死の小峠に悶死している舎弟Cという惨状を目の当たりにし激怒。犬養をいつもの廃工場に拉致してカンナで削るという拷問にかけた。その後小峠にも舎弟の敵討ちをしろとカンナ削りを行わせ、最終的に犬養は絶命した。天羽はこれで舎弟も浮かばれると言っていたものの、小峠の心は晴れず、犬養の不敵な笑みはしばらく頭から離れなかった。
「よーしよし! ラッキーちゃんは今日もお利巧さんでちゅね~!」
「犬養ィィ! テメェやってくれたなァ!!」
「俺の可愛い舎弟をサイコロステーキにしてくれたらしいなぁ! だったら俺はおめぇを薄切り肉にしてやるぜぇぇぇッ!」
「小峠ェ! テメェもやれ! 舎弟の仇を取ってみろ!!」
「良くやった小峠。これで舎弟も浮かばれるだろう」
東北から葬式の招待が届いた為、犬のラッキーの世話を小峠の舎弟に任せた。ちなみにこの舎弟は、時間にルーズ且つ大雑把な性格で社会常識もなく、さらに堅気に喧嘩で負けるなど、極道として全く良いとこ無しのダメ組員だった。そんな彼に、何故天羽がラッキーの世話係を申しつけたかというと、うだつの上がらない舎弟にちょっとでも向上心を持ってもらう為という、一種の親心であった。だが元々ずぼらな性格な上さらに慣れない動物の世話でストレスの限界に達してしまった舎弟は、小峠が目を離した隙に遊び感覚でラッキーを洗濯機で虐待してしまう。その後ラッキーの一命は取り留めたものの、毛並みがボロボロになってしまった。そして東北から帰ってきた天羽は激怒し小峠を監督不行き届きでボコボコにしたほか、舎弟を破門。しかし怒りが収まることなく舎弟を射殺するよう命令。小峠は舎弟に最後の食事を奢ってやった後に射殺、遺体は粉砕機で処理された(粉砕機で消した後どう葬ったかまでは明言がない)。
「お前ら。あんまり他所やカタギに迷惑はかけんなよ」
「お~よちよち! 今日もおりこうさんでちゅね~!」
「小峠ェェェ!! お前若ぇモンにどういう教育をしてやがったぁ!?」
「小峠。テメェの舎弟だ。しっかりケジメ付けて来い。殺れ」
「死体の処理は手はずを付けてやる。出来るよなぁ?」
会食を終え事務所に戻ろうとしていた所、ナイジェリア系の半グレによって護衛ともに集団リンチにあってしまう。その後半グレは小峠と冨樫に粛清されたが、富樫は瀕死の半グレに鼬の最後っ屁として撃たれてしまい意識不明の重体になってしまう。その後、富樫が担ぎ込まれた闇病院の闇医者に「絶対に富樫を救ってくれ」と頼み込んだ。その後富樫は2か月の間登場していなかったが、2021年12月11日付の動画で回復した。
「おい外国人、誰に声をかけてんだ。このシマのルール知らねえのか?」
「お前らァ!! 俺を誰だと思っていやがる!! やれるもんならやってみィーー!!」
「冨樫は俺の仇を討ってくれた。金はいくらでも払う。絶対に死なせるな」
敵対組織である河内組との抗争を交渉で片付けた幹部の祖父江を射殺した尾崎を絶縁処分とした。この絶縁処分は立ち上げ初期からのメンバーである尾崎に対する最後の情けだった。しかし絶縁処分は極道の中で一番重い処分であり、極道界から完全追放された尾崎は一生路頭に迷った挙句、天羽組のシマを荒らした半グレ集団「ビーハイブ」のメンバーと成り果ててしまう。(尾崎が小峠と野田と再会したこの時彼がいないところで「ジジイ」と侮辱していた。)尾崎は小峠と一騎討ちになり、脳天に銃弾を叩き込まれて即死した。
「尾崎ィ! テメェなんてことしてくれたんだ!! 祖父江は組のためにやったんだぞ!」
「お前を絶縁処分とする」
「テメェは取り返しのつかねぇことをしただが祖父江がお前に相談なしに動いたことも事実だ」
「警察も追ってくるだろ。あとはお前でどうにかしろ。」
「半グレだと…? そんなチンピラさっさと仕留めてこんかい」
自身の兄貴分だった人の葬式に参加していた。大切な人を失った悲しみでいつもよりも落ち込んでいたが、その後、二人組のヒットマンに射殺されそうになったが、若頭の阿久津が咄嗟に庇った為、助かっている。しかし阿久津は意識不明の重体になってしまい、尚且つその場にいた若衆が1人巻き添えをくらって死亡してしまった。襲撃に失敗し、その場から逃げようとしたヒットマンは、片方が野田に滅多刺しにされて死亡、もう片方は和中にアキレス腱を切断されて捕らえられ、拷問された後、黒幕は根岸組と白状して和中に介錯された。
その後、根岸組の後ろ盾である制和会に連絡し根岸組を破門させ、尚且つ全国の極道組織に通達し、根岸組を完全に孤立させた。尚、極道組織が敵対する極道組織に暗殺者を使った襲撃をかけるという事は別段珍しくないのだが、冠婚葬祭などの祝儀の最中に襲撃するのは禁忌中の禁忌とされており、それを行った組織は極道界隈からムラハチに遭う。
しかし、極道界隈最大のタブーを破った上に若頭を意識不明の重体にし、若衆を1人殺した根岸組に対する天羽組の報復はそれだけでは済まなかった。天羽は根岸組を確実に壊滅すべく小峠、和中、野田の3人に根岸組組長を襲撃させ拷問させた挙句、行きたまま粉砕機に放り込むという残忍な方法で粛清させた。
「知っている顔が逝くのは辛ぇなぁ…… お前らも死に急ぐんじゃねぇぞ……」
「こっちはカシラぁ殺られかけたんだ…… どうするかは分かってるなぁ?」
過去に徳島組の構成員だったことが判明。ミスを犯して服役していたかつての同僚であり戦友でもある福留とひょんな事から再会。福留を自らの組に招き、小峠に世話係を任せた。
それから半年間は特に何事もなかったものの、天羽組のシマで囲い屋をしている半グレへの制裁に小峠、小林、福留を派遣。3人の活躍で半グレを裏で操っているのが新進気鋭の若手集団「山岡組」と判明する。早速山岡組にカチコミをかけようとした小峠と小林を諌め、福留をヒットマンとして仕向ける事を決定する。かつての同僚であり戦友でもある福留をヒットマンにせねばならなかった事に対し天羽自身思うところがあったのか、その時の口調は苦々しく重苦しいものであった。
「久しぶりじゃねぇか! 福留ェ!」
「黙ってやれぇ小峠! いずれ分かる」
(ヒットマンを出すと言った直後、小峠に若衆を使うと拙いと反論され)「そんなもん、わかっておるわぁ…… ……福留……お前、行けるな?」
小峠、和中と共にゲストとして登場。元天羽組組員の村田が若い女性を嬲り殺しにして、死体を処分する為に山に捨てて野犬に食わせるなど卑劣極まりない行為をした為、彼を連行し粛清する為に和中と小峠を派遣。しかし、和中は村田を連行する際、伊集院と流川に遭遇。伊集院と和中の壮絶な戦いになるが、その最中に現場にいた小峠が即座に天羽に連絡し、和中と伊集院の激突を小峠から聞かされ、血相を変えて伊集院に村田の粛清を任せる事にした
天羽から村田は伊集院に預けてくれとの指令により小峠が事情を説明し、また伊集院も村田を屠る目的だったため事なきを得た。伊集院は大物である武闘派極道のトップである天羽にすらさん付けと敬語で接されるという事からも伊集院がいかに裏社会で恐れられているヤバイ人物であるかがうかがえる。
その後村田は伊集院からの石子詰めと言う拷問を受けた後、和中に四肢を切られ絶命した。
「なんだと!? それは拙い! む、村田は伊集院さんにお預けして構わん!!」
「この事件……間違いなく村田だ……‼」
空き巣被害を受けてしまって相当頭に来ていたのか、小峠に三日以内に犯人を探し、自分の前に引き摺り出すという無茶な命令を下した。本来なら部屋住みの若い衆がいるはずだったが、都合が悪く全員出払っていた。加えて極道の人間が警察に被害届を出す事自体が情けないとして、敵対組織の組長のように個人の失態を部下に尻ぬぐいさせていた。三日以内という無茶な期限に加えて、協力する人員も用意されなかったこともあり、これには普段は親の命令には忠実に遂行する小峠も不満をもらしていた。
後に小峠の手で引きずり出された犯人に、カンナで全身の肉を削り取り、その傷に煮えたぎった油を注ぎ込む苛烈な拷問を喰らわせ、惨殺した。その狂気に満ちた処刑方法とその最中のセリフ及び同僚且つ戦友であった福留が武闘派狂人であった事から、一部のコメントには「若い頃の天羽は部下達に匹敵する狂人だったのではないか?」「狂人連中をまとめ上げられる理由がわかった。この人も狂人だ」などと書かれている。
ちなみに頭に血が上っている状態で小峠に命令した時、愛犬のラッキーも怒っていた。
「小峠ェ、俺の家に手ェ出したクソ供を見つけ出せ。だが悠長に構える余裕はねえぞ! 3日だ! 3日以内にここに連れてこい!!」
「ワシの家に盗みに入るたぁ、極道舐めとんのかァァァァッ!!」
「アブラカタァブラァ! 痛いの痛いの飛んで行かずに染みこめぇぇい!!」
過去に恩義のあった宝華組の構成員・伊能が高齢を理由に引退を決意するも組長に反対されていると伊能の依頼を受けて仲裁に入り、伊能の身柄を天羽組で預かっている。伊能に代わって宝華との交渉を進めるも難航すると、宝華と直接交渉しようと提案した伊能が宝華に命を狙われるのを懸念して、自身と小峠に小林も同行して宝華との交渉を成功させている。
「極道は足を洗いたくても辞められねえもんだ」
天羽組の若い衆であった末端の松崎が組に内緒でエアガンの売買を娘に行わせていたため、その所業を聞いた天羽は怒髪天を衝く勢いで激怒し、和中と小峠に松崎を確保するように指示。その後松崎が天羽に噛みついたことで和中の逆鱗に触れたため、片腕を斬り落とされたが、天羽は良い裁きだったと評価し、小峠に松崎を失血死させないように闇医者に連れて行くよう指示した。
「小峠ェ!! 松崎の野郎は何やってんだ!?」
「ガキは渡世に関わっちゃいけねえんだ! 無垢な子が裏の世界なんて見たら腐っちまうぞ…」
「和中! 小峠! この件はお前たちに任せる! 松崎の馬鹿を逃がすんじゃねぇぞ!」
「松崎! お前は極道に向かねぇ。足洗って娘の為に真面目に生きろ!」
「かまわん。お前らしい。そしていい裁きだった。小峠! 松崎を失血死させるな! 闇医者に連れていけ!」
妻である京子、そして養子である永瀬光一がいたことが判明。永瀬は4歳の頃に母親が蒸発し、その後施設に入ったもののグレてしまい、喧嘩に明け暮れているときに京子が彼を拾う。彼も天羽組の狂人ヤクザであり、ガスバーナーの長瀬の異名を取る。また京子との仲も良好である。劇中の描写から、恐らく永瀬を拾ったのは田頭組の幹部だった頃であり、その時から比較的裕福な暮らしをしていた様である。
結婚記念日の2人での水入らずの食事中をするため、外出をする。そして小峠が警護役を担当していた最中に、給仕係に違和感を感じたも中に通したが、その給仕係が親っさんにチャカを向け、京子が灰皿を給仕係に投げたものの、その後京子の右肩を撃ち抜き、給仕係は激怒した小峠に粛清された(小峠は京子に重傷を負わせた原因を作ったため、野田から壮絶なヤキを入れられてしまう)。その後諜報員から半グレ組織KING孤舞羅(キングコブラ)の仕業と判明ということを伝えられ、小峠・香月・長瀬に命じてKING孤舞羅を粛清した。
「うむ、お前が喜ぶならそれが一番だ」
「大切な女房が殺されかけた。小峠! 何をするべきか分かるな?」
工藤が隣町の新興団体である真鍋組の連中とした喧嘩で二人を手にかけ、その後親っさんが真鍋組に話を付け、天羽組が見舞金を払うことで手打ちになった。しかし警察が嗅ぎ付けたことにより、どうしたものかと考えていた最中、小峠の同期である宮本が部屋に入り、「身代わりで勤めに行く」と言ったことから、親っさんは宮本が勤めに行くことに結論を出した(工藤は納得がいっておらず、ほぼ言い合いに近かったが、最終的に親の命令は絶対である事、そして組の為に思った事から工藤は引き下がった)。それでも大枚をはたいて宮本に敏腕弁護士をつけたが、宮本は懲役16年が科せられた。その後、宮本が帰ってくる場所を作るために、前にもまして組のために本気で働く工藤の姿を認めていた。しかしそれも虚しく、宮本は真鍋組のヒットマンからのリンチに遭って撲殺されてしまう。これを小峠から聞いた親っさんは凄まじい怒りで小峠と工藤と和中に横紙破りをした真鍋組を粛清するように指示。真鍋組を崩壊させた後、小峠と工藤と共に宮本の墓参りに訪れていた。
「真鍋さんよ。今回の件は被害が少ない内に手打ちにするってのはどうだい?」
(真鍋「ふざけんな! こっちは2人殺られてるんだぞ!」)
「それは刃物を出したアンタの子に責任があるだろう? 自分に義がないと分かっていてウチを敵に回す覚悟があるのかい?」
「分かった。宮本、勤めに行ってくれるか?」
「工藤! 宮本が安心できるように仇取ってやれ。ケツは俺が持つ!」
徳島組時代の舎弟であり、現在は飛龍連合会の最高顧問である伊賀に招待され、小峠を伴って飛龍連合会会長の襲名式に出席した。この時、徳島組時代の事が断片的に語られ、伊賀と一緒に物思いに耽っていた。そんな中、次期会長の襲名式で、それに反対する派閥から送り込まれた刺客が次期会長を銃撃(急所をギリギリ外していたらしく、命は助かったらしい)、その流れ弾が天羽に命中しようとした時、小峠が身を挺して盾になったが、銃の威力が想像以上で弾丸は小峠を貫通し、天羽の左肩を軽く抉った。その直後、激昂した小峠の手で刺客は刺し殺された。そして重傷を負った小峠と共に病院に搬送され、治療を受けた。搬送されてから二日後、伊賀が病室まで訪ねて来て、今回の騒動の首謀者を始末した事を証拠の生首を見せることで報告。そして落とし前として自らの腹を掻っ捌いて自決しようとした。幸いその場が病院だったため、伊賀は一命を取り留めた。そんな伊賀に、「死んで落とし前をつけても、俺と大村の兄貴は喜ばない」と涙ながらに語った。そして退院後も伊賀の元に足繁く見舞いに行っているらしい。
「伊賀! 福留! これで徳島組はきっと復活する!」
「何晒しとんじゃァァ! このボケがァァァ!」
「あの時兄貴が死んでなかったら、徳島組は潰れてなかったろうな」
「馬鹿野郎! あんな事しても、大村の兄貴も、俺も、嬉しくねえよ!!」
- 2022年2月20日の動画(伊集院茂夫)
依頼者である三浦の娘が行方不明になり、3か月たっても行方が分からず裏社会に飛び込み、1人のチンピラと出会い、30万円もの仲介料と引き換えに天羽組を紹介される。三浦の事情を知った天羽は深く同情し、小峠に情報屋の伍代へ連絡を取るように指示。さらに、チンピラが三浦の弱みに付け込んで30万円もの仲介料を取り立てていたことを知ると、天羽と小峠は激怒し、天羽はそのチンピラに制裁を加えるよう小峠に指示した。
「いい親だねぇアンタ。小峠、情報屋に連絡を取ってやりな」
「(依頼人が30万円をぼったくられたと発覚し)小峠……そのカスはきっちりカタにはめとけ……」
(小峠「はい、二度と歩けない様にしておきます」)
親に見捨てられた孤児の中学生を使って犯罪を行わせた和久井組を粛正するように小峠と小林指示した。
「年端も行かんガキを使って犯罪なんざ人の道に外れてやがる……そいつら全員ブチ殺してこい……」
天京戦争開始から終結まで
敵対組織、京極組の一条が北岡を殺したことにより、組員達は大激怒。報復としてかつての徳島組員であり北岡殺害の指令を出した組長の日下を粛清するよう指示した。その後劇中で天羽が指示したシーンはなかったがが、どうやら実行犯の一条も粛清対象に入っている模様。
「知っての通り北岡が京極組にやられた…天羽組は全存在をかけて報復する…京極組の親分日下のタマ、取ってこい…!」
大学院生の伊藤芳樹が行方不明になりその母親が街に出て目撃情報を募っていたところに遭遇、伊藤氏探しに協力する姿勢を示し母親に小峠と伍代を紹介した。
- 2022年6月5日の動画(久我虎徹→小峠華太)
野田と国生が喧嘩し、野田から調べろと忠告され、その後京極組内で日下の悪行がさらに明らかとなった。そしてすべてを知った京極組のカシラである五十嵐から手打ちを申し込まれたが、当然納得するわけもなかった。しかし、五十嵐が小指のエンコを飛ばし、ケジメとして腹を刺そうとする覚悟を理解し、「3億円の詫び料」と「天羽組のシマである空龍街と朱雀町に永久にシノギをしないこと」を条件に手打ちとなり、別れ際に五十嵐にねぎらいの言葉をかけ、天京戦争は終わりを迎えた。ただし実際に詫びでエンコをしない。それは暴対法ですぐにバレるので詫びは金だけでやるらしい。金の方が現実味があるからだそうだ。
「待てぇぇい! 野田!」
「一人できた度胸を買おう。話くらいは聞いてやろうじゃねぇか。五十嵐と言ったな。中に入れ」
「ダメだねぇ。まず白武って男はうちの妻を狙った仁義外れだ。死んで当然。数に入れないでもらいたい。ウチの2人と京極組の3人じゃあ釣り合わねぇな。それにアンタらは親をやられてる。そんな弱腰じゃあ渡世の笑いものだ」
「あぁ、小峠。よく止めてくれた。お前さんは俺の心が読めるんか。京極組若頭五十嵐、アンタの覚悟はよくわかった。保身や命惜しさじゃねえな。京極組の未来のためか。」
「アンタのケジメは確かに受け取った。たった1人でご苦労だった…」
- 2022年6月29日の動画(小峠華太)
小峠、京子を連れて赴いた親分衆の会合の帰りに、薬でハイになり通り魔化し通行人を無差別に襲っていた空龍デイモンズに夫妻揃って撃たれそうになるも、小峠が身を挺して庇ったため難を逃れる。もちろんこの件に激怒し、組員に犯人の殲滅を命じている。小峠、和中のカチコミで捕らえられた京子を撃った犯人に対し、自らカンナで削る拷問を下し粛清している。
「小峠! しっかりしろ!」
「小峠は命に別状はなかった。だが俺と京子の身代わりに二発食らってる…奴らは小峠を弾いた…無論それも許せねえがカタギを無差別に傷つけたことは万死に値する! テメェら! あのクソ共をこの世から消してこい!!」
「クソガキがぁっ!誰を撃ったかわかっとるんかぁっ!」
「許さんカンナぁぁ!!!」
- 2022年7月5日の動画(小峠華太)
和食関連のシノギでビジネスパートナーとなった資産家ギルバート・ジェイムスの娘アイナが行方不明になり捜索を依頼された。調査の結果アイナは「紅蜘蛛」という半グレにより風俗に拉致されたという情報を聞いて激怒、地獄を見せるために小林を動員した。
「小峠、急遽大事な人と会う。少し来てくれるか?」
「ジェイムスの娘さんをそんな外道の毒牙にかける訳にはいかねぇ!」
(小峠「はい、そんなことはさせません」)
「小峠! 今回のカチコミは小林と行け! 全員地獄を見せてやれ!」
- 2022年7月15日の動画(小峠華太)
天羽組傘下の闇金の社長である中田が殺害され、その通夜に参列した小峠と野田を翌日に呼び出し、中田が天羽組に貢献していたことを確認した。そして中田を殺害したゲスにケジメをつけてくるよう小峠と野田に命じている。
「小峠、中田は盃を降ろしてなくてもウチの傘下でよく働いたな?」
(小峠「はい…間違いありません」)
「なら野郎はウチの舎弟も当然だ。殺った奴からゲシメをつけてこい!」
羽王戦争開始から終結まで
- 2022年8月21日の動画(小峠華太)
野田が生死の縁を彷徨ったことに激怒し、その犯人が誰なのかを突き止めるべく小峠に調べるよう指示を出す。後に村雨町にヤサを作った天王寺組の可能性が高いと分かった際は、「情報だけで天王寺組が犯人と決めつけることはできないが、今回の一件を何かしらないかと聞いてみるのもいい」と判断し、天王寺組に質問状を届けた。天王寺組の回答は「心当たりはないが、要望があれば事務所で話せる」とのことであったため、野田を刺した犯人かは置いておき関西極道に挨拶をするという体で和中と小峠を連れてヤサに向かう。ヤサを作る分には敵対組織ではないと釘を刺したうえで情報収集をするが、相手は素っ気ない態度や舐め腐った態度ばかりで野田を心配する様子すらなく、とうとうブチギレてしまう。
彼の怒りが限界を迎えたのをきっかけに錦野らは正当防衛を主張して銃を構えるが、それも和中によって一瞬で返り討ちに。最後になんのために野田を刺したか問い詰めたが、相手は一切吐かなかった。しかし、この時点で野田を刺したことは確信していた。
「その犯人は天羽組の全存在をかけてでも見つけ出す。小峠……お前が中心に立ってやれ!」
「アンタら一体どういうつもりだ……何のために野田を刺した?」
- 2022年9月29日の動画(小峠華太)
いきなり事務所に来てマシンガンをぶっ放すような奴等との喧嘩にて阿久津と工藤から妻共々ガラを躱す(敵から身を隠す)ことを提案されるが京子はガラを躱すことになったものの天羽は下の人間に示しをつけるために現状通り組長業務を続ける覚悟を示した。
そして京子がガラを躱すことになったため護衛任務が無くなった永瀬を戦闘に出した。
(阿久津「親っさん。どうかガラを躱していただけないでしょうか?」)
(工藤「一時的で構いません。是非姐さんと共に安全な場所へ」)
「なんでガラを躱す? 今まで一回も喧嘩を離れたことはねぇ」
(阿久津「いきなり事務所に来てマシンガンをぶっ放すような奴です。東京に武闘派を送り込んでいるという情報もありますから、どうか……」)
「バカ野郎!! 大将が逃げて下の人間が喧嘩できるかぁ! 中心無き組織は機能せん! 有事の時こそ親がドンといることが大事なんじゃ!」
(工藤「お、親っさん……」)
(阿久津「承知いたしました」)
(工藤「では親っさん。せめて姐さんだけでもどうでしょう?」)
「……そうだな。アイツがうちの弱点になる可能性は確かにある。それは飲もう」
- 2022年10月16日の動画(小峠華太)
天羽組に守代を支払っているキャバクラ店のクララが半グレのベトチペによって襲撃され、守代の回収をしていた若い衆の宇佐美と矢崎が襲撃されて重傷を負ってしまい、その所業に怒り狂った天羽は即刻組織を潰すことを指示した。
「シマを荒らしただけじゃなく若い衆まで可愛がってくれるとはなぁ……」
(阿久津「親っさん。どういたしましょう?」)
「決まってんだろう……奴らを地獄の果てまで追い詰めて叩き潰せ!!」
- 2022年12月13日の動画(小峠華太)
工藤の死を須永と和中から聞き、無念な表情を浮かべて死を嘆いた。
「立ち往生とは……工藤……最後の最後までなんて男だ……」
- 2022年12月23日の動画(飯豊朔太郎)
工藤の葬儀を極秘裏に執り行い、今まで共に歩いてくれた事への感謝ともっと共に生きていたかった事への悲壮を涙ながらに述べた。
「工藤……本当に今までありがとう。お疲れさんだな。工藤……お前は天羽組にとって何よりも……何よりも代えがたい宝だった! 悔しいぞ工藤……お前と共にこの道歩んでいきたかった!」
- 2023年1月21日の動画(小峠華太)
天羽組事務所にカチコミを仕掛け須永に勝利した城戸に阿久津、速水、小峠その他モブ組員が倒され瀕死の小峠を守るために自ら城戸の前に出たところ天羽を守る場所に和中、城戸の後ろの方に小林が速水の鬼電を聞きつけ駆けつける。2人の猛攻すら耐え抜いた城戸に王手をかけられるが攻め手を緩めない2人の前に城戸は敗北した。
その強さと執念、更に話に聞いていた人望から城戸の最期に労いの言葉をかけた。
「お前の執念、とんでもなかったぞ。下からの信頼も厚いと聞いている。組さえ違えば、才能溢れるトップになる器だったろう。この言葉は死にゆく強敵への最後の情けだ……」
- 2023年4月29日の動画(小峠華太)
吉田美代子という幼女が外に放置されている現場を目撃して天羽組で保護することを決定した。
その数日後、南雲らの調査の結果母のますみの勤務先の場末の店が発覚しますみを天羽組に招く。まず天羽は勝手に美代子を保護し心配させたことを謝罪、その後ブチギレた美代子が捲し立てて来て小峠が怒鳴り返そうとするが小峠を静止して一旦美代子を施設に預け気持ちを落ち着ける期間を設けるように提案、ますみを納得させた。
- 2023年10月27日の動画(天羽柱司・小峠華太)
前半だけだが、極道組織の組長がメインナレーションとしては初めての大抜擢である。
怪我した片足を押して今正に死の淵にいる戸狩を手にかけんとする和中の下に駆け付ける。和中は本能的に戸狩がこれ以上何もできない事や自身の無事を本能的に確認すると緊張の糸がプツりと切れて倒れる様を見てすんでのところで受け止める。和中を救いたい一心で救助の声を叫ぶと、若衆の宇佐美と当時準構成員の茂木が現れた事で、宇佐美の運搬で和中を闇医者に運び、新人である水野と元木を呼び寄せる。
腹心である阿久津の仇である戸狩を前に煮え滾る殺意と憎悪を膨れ上がらせる中で、信じられない発言と行動を取る。
不俱戴天の仇であるはずの戸狩を生かして欲しいと舎弟らに願うのだった。その上、バイクの運転ができる茂木に天王寺組のヤサに連れて行って欲しいと願い出るのだった。
そして、今正に修羅場であろう天王寺組のヤサに乗り込むのだった。
2023年11月20日の動画(小峠華太)
天王寺組のヤサに到着する前に速水へ連絡して大嶽を殺させないよう依頼する。速水は意図がイマイチ吞み込めない中でこれを達成してくれたおかげで間に合った。
野田と小林を制して大嶽に歩み寄る。そこで関西極道が何十年も前に東京の極道が引き起こした悲劇とそれが招く怒りの連鎖を断ち切らなければいけない・どちらかが手を止めねば戦争は止まらないことを伝え、天王寺組を許すと伝えた。その為、大嶽は自身の祖父を始めとした同胞を殺されたことを叫んで信じず、小林は大嶽を殺そうと動き出す。
それでも小林を再度制して、大嶽に戸狩を闇医者の元へ運ばせたことを告げて大嶽の心を動かした。
大嶽にはその本気が伝わり、戦争終結を互いの合意で決まるのだった。
- 2023年11月27日の動画(小峠華太)
羽王戦争終結後のある日、野田を呼び出して若頭就任を打診する。謙遜する野田に「阿久津のような若頭にならなくて良い・阿久津と工藤の教えに自分自身を加えた自分なりの若頭になって皆を導いて欲しい」と告げて若頭就任を取り付けた。この時、野田は感極まって泣いていた。
その後、天羽組邸内で野田の若頭就任と茂木の加入を祝う宴会を開催する。
小林に勝手に大阪に乗り込んだ事を咎めるも、天羽の行動・言動が正しかった事やいつも驚かされることを告げられて調子づく。そして、小林をアルハラした。
天羽組のアルハラ文化の発祥ってもしかして…。
- 2023年12月6日の動画(小峠華太)
小峠と小林に空龍街の商店街チームが立ち上げた草野球大会に参加して来いと命じる(手が空いている事に加え、先述の天王寺組の会合に独断で赴いたペナルティも含まれての指示も含まれていた)。配属先は小林が懇意にしている「大村精肉店」の店主と息子が所属しているチームであった。
小林に「ずっと笑顔でいなさい」と釘を刺す等、見守るも半グレチームに棄権敗けしてしまう。
因みに半グレチームは「大村精肉店」にちょっかいをだしていたことが発覚して黒幕の地上げ社長諸共、小林・小峠・飯豊に粛清された。
後に天羽組が立ち上げた草野球チームに小林・和中・青山と共に懇意にしているチームと練習試合に監督として参加していた。
- 2023年12月18日の動画(小峠華太)
とある事情で人手不足に陥っている幸也(ホストクラブを経営している青山の知人)を助ける為に和中に助力を依頼している青山の元へ現れ、笑顔で圧をかけながら和中に手伝うよう働きかけた。
- 2023年12月30日の動画(小峠華太)
自身の発案で、知り合いの女将が経営する旅館に組員一同で温泉旅行に出かけることに。
幹事を任された飯豊・亘清の手違いでバスが来ず、急遽電車での移動となるも無事旅館に到着する。
バスを待っている際は須永と一緒に縁側で待っていた。
大広間では乾杯の音頭を取る。
宴会の終盤、小峠を指名して「来年こそは、兄貴たちに憧れ頼るままではなく、自分自身で組を背負える男になる」と彼が語った際は、嬉しそうに聞き入っていた。
- 2024年1月13日の動画(小峠華太)
久しぶりに帰還した矢部光晴を出迎えた。
- 2024年3月9日の動画(小峠華太)
近年、恒例になっている花見を行なうことを野田に告げ、舎弟達は準備に勤しむことに。その最中、誰かに花見に来るよう連絡していた。
花見当日、組員達に日頃の感謝・自身の誇りであること・最後まで面倒を見ることを告げて開始の挨拶とした。
矢部から天京戦争・羽王戦争時に自身が不在の為に冨樫・工藤が死亡してしまったことを泣いて詫びられるも「二人の意思を受け継いでいけば良い」と慰めていた。触れられていない阿久津が不憫な気が…。
花見が盛り上がっている最中、待ちわびていた来客が到着した。なんと伊集院を呼んでいたことが明らかになった。(この時、小峠と須永は血の気が引いていた)
笑顔で出迎えると伊集院から『澤崎の日本酒』を頂いた。小峠からは人脈を築くことへの抜け目なさを称賛されていた。
その後、須永が宇佐美と茂木を伊集院にけしかけた現場を目撃して、背後に回り込んでアルハラによる制裁(?)を加えた。そして伊集院と共に須永を囲んで酒を飲み始めた。(須永終了のお知らせ)
伊集院が帰る際には「またいつか」と言って笑顔で見送っていた。
小林の締めの言葉が終わった後、酔い潰れる前に集合写真を撮ろうと小峠に呼び掛けて組員全員での集合写真を撮った。
- 2024年03月13日の動画(戸狩玄弥)
大嶽の死後に謝罪に来た三國に対して許していることと憎しみの連鎖を作らないよう関西圏に広めて欲しいことを伝えた。
余談
中の人
実は中の人であるヤシロこーいち氏が一推ししているキャラであり、Noteで天羽桂司について7000文字近く書いている(こちらは現在公開予定はないとのこと)。
ネタキャラ?
「むぅううう!?」
仁義を重んじる人相や、仲間想いである天羽桂司であるが一部のバグ大視聴者(主にバグ大関連を取り上げるYoutubeコミュニティ)からは問題点のみが注目されてしまっていたり、天羽が焦った時に発する叫びがネタにされてしまっている。その叫びから派生して、禰豆子と例えられたりしている。「むぅううう!?」というネタは後に公式にもネタにされ、ヤシロ氏の印象的セリフにも残ることとなった。
「ナンダテメエラソノアツカイハ!? フザケルナァ!」
なお羽王戦争での主な問題点として、
・戦争中にもかかわらず2度も会合に赴き、天王寺組に先回りされルートを掴まれたことが原因で舎弟の樫木と工藤清志と阿久津敏朗が犠牲者となってしまっている。
(この事から天羽が間接的に樫木と工藤と阿久津を殺したという意見も多数出ている)
また、天羽が変に意地を張らずにちゃんとガラをかわしていれば工藤と阿久津は死ななかっただろ・天羽ガラかわせ・天羽はマジで会合行くな・会合はリモートでやれという意見や、戦闘面以外は有能という皮肉な意見も出ている。
・戦争の負の連鎖を止めるため戸狩玄弥と大嶽徳史を生かすという決断をした時、この決断自体は一切間違っていなかったが、
(仇を取って貰えない阿久津のカシラが可哀想)
(犬のラッキーを洗濯機で回した舎弟は殺害命令を出したくせに阿久津を殺した戸狩は生かすのかよ)
(阿久津の命は犬以下か)
(香月や小峠や和中の兄貴が天羽を守るために命をかけてまで戸狩を倒したのを踏みにじる気か。)
(天羽は何がしたいんだ)
など、一部の視聴者からは正しい決断を取っても散々叩かれている。
また天羽組長の行動の殆どが利敵に繋がってしまっているため、天王寺組の裏組長・天王寺組から送られてきたスパイ・組員殺しの天羽等とも呼ばれてしまっている。
また上記の工藤清志と阿久津敏郎は事前に天羽にガラを交わしてくれと頼んでおり、ガラを交わすことを必死に頼んだ2人が死ぬという皮肉現象が起きてしまっている。
また、京極組組長の五十嵐幸光と度々比較されることがあり、京炎戦争の浪岡と大園の葬儀の時浪岡に対して、
お前を死なせるとはなんて無能な親なんだろうな
と自分のことを無能と言ったシーンがある。だがそれに対して一部の視聴者からは、
それを言うのはあんたじゃないんだよな
と言われたりしている。
さらに自身が襲撃された際、敵兵から攻撃を受けても即座にドスでやり返したり咄嗟の判断で機転を効かせ敵にダメージを与えるといった行動を取ることが多いため、
視聴者からは、誰かとは違う どっかのムゥとは違うな等と言われてしまっている。
さらに五十嵐は海瀬の葬式の時に戒炎が襲撃する可能性があるため、重症の一条を葬式に出さないという配慮を取ったが、天羽はそういった配慮を一切しなかったため重症の南雲が葬式に来てしまい悲劇に繋がってしまっている。
これらの問題点のみ注目されているが故に無能と表現している者もおり、更には天羽組長無能集という冒涜するような動画も出てしまっている。これに対してヤシロ氏は「言葉選びの慎重さを理解しない軽率な輩と関わりたくない」と嫌悪感を示すツイートをしている。
ちなみにpixiv界においても彼単一のイラストが実は1枚もない。強いてあげるといえばこのメイン画像しか無く、pixiv界では不遇と言わざるを得ない。
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日下孝次郎…京極組の元組長。日下も天羽と同じくかつて徳島組に所属していたなどわずかながら共通点もあるが、ほとんどの点において天羽と日下は真逆の存在として描かれている。
五十嵐幸光…京極組の現組長。前述した日下の元舎弟であり京極組の元若頭。日下死亡そして天京戦争終結後に組長となった。彼は日下政権時代も良識派のトップであったため、組長に襲名されてからは天羽組と同じく仁義を重んじる組となった。
眉済俊之…獅子王組(旧河内組)の現組長。先代組長の河内の認知症の悪化や若頭だった小御門の死で勃発した内部戦争を経て組長に就任。こちらも現在では仁義を重んじる組となった。
徳川綱吉…江戸幕府の5代目将軍。生類憐れみの令を出して生き物、とりわけ犬を大切にしたことにより、ラッキーを殺しかけた舎弟を破門にした上殺害した天羽は綱吉なのではないかとネタにされることとなった