概要
「はよ上納金持ってこいやコラァ!!」
「ひゃはははははっ! 死にやがれぇぇ!!」
「ケッ 今直ぐ霊柩車にしてやるよ」
『ヒューマンバグ大学』のシリーズ作品『華の天羽組(当時は「アラサー中堅極道・小峠華太」)』に登場した極道。
2021年7月28日の動画『【実態】本職の死体の隠し方。沸騰したアスファルトで溶かし…道路にする。』で初登場。
天羽組の前身である田頭組の立ち上げ時代から所属している武闘派極道。小峠の兄貴分の立場であるが、後の狂人兄貴にはカテゴライズされていない(もっとも、2021年7月〜8月は『華の天羽組』の黎明期なので、狂人兄貴の概念は定着していなかったのも有るだろうが)。
主な業務は、上納金の回収や、敵対勢力へのカチコミである。
人物
容姿
坊主頭に近い黒い短髪と黒のジャケット、赤いTシャツ、灰色のズボンが特徴。
そして、極道らしく怖い面構え(小峠曰く『エグい悪人面』)であり、普段の目は少し小さめだが、怒ると目を見開いて四白眼となる。
また、上半身には東洋龍の刺青が彫られている。
性格
小峠が入門してすぐの田頭組では「組一番の武闘派」とも評される(2021年7月時点)程、天羽組の組員の中でも一際狂暴かつ性格である。そして、非道な一面も強く、上納金など金が絡む一件であれば、例えガキや堅気の人間であろうと容赦なく頭にバットをフルスイングしたり、敵対組織の組員を堅気の親子諸共撃ち殺すなど、平然と堅気を巻き込む暴挙も行っている。
殺しの任務に逃げ腰な小峠に対しても少々怒りっぽい態度で接する場面も有り、出所間もない小峠の方からは上記の凶暴さも有って恐れられていた。
その凶暴さから小峠を含む一部の組員からも煙たがられており、実際に数々の非道な行い(恐らく堅気への危害)から破門されかけている。しかし、組の立ち上げからの面子という理由で情けを掛けられている他、その武闘派な気質を買われてシマ荒らしの粛清という任務に抜擢されている。
但し、組の命令には忠実である他、遺体処理を担当するアスファルト工場の作業員には労いの言葉を掛ける等、ある程度礼節は弁えている様だ。
能力
上述の武闘派な気質から、不意討ちして来た相手に対しても臆せずに立ち向かう事が出来る。
そして、主な武器は拳銃であり、周りを顧みずに乱射しまくる撃ち方を行う他、反動を気にせずに拳銃を2丁同時に持って扱う事も出来る。
また、上納金を納めない堅気の人間に対してバットをフルスイングで振るったり、(小峠のイメージ内ではあるが)ビール瓶を振り回す場面も有る。
人間関係
山本と同じく田頭組の構成員であり、山本から見て舎弟にあたる。天羽組内で薬物を売り捌いていた河内組組員・陣内の襲撃を共に担当した。
初めての殺しに緊張する彼に対しては少し苛立っており、「なんてツラだ いい加減肚ァ決めろ」と文句を言う場面も有った。
そして、(出所当時の)小峠の方も彼が度を超えた武闘派という事で恐れている節が有り、任務が失敗した際の事を想像して冷や汗をかく場面も有る。
- 田頭
山本が所属している田頭組の組長。堅気の人間にも容赦ない行いを振るっている事から、彼を破門しようとした事が有る模様。しかし、組の立ち上げからの面子という理由で情けを掛けている他、その武闘派な気質は認めており、シマ荒らしの粛清には彼を担当として抜擢している。
- 大川
天羽組が遺体処理に御用達としている石材工場「大川石材工場」の責任者。山本は陣内の遺体の処理を彼に任せており、金は又振り込んでおくと約束していた。
そして、山本が死亡した後には、組の命令により彼の遺体をアスファルトへと加工した。
活躍
- 2021年7月28日の動画(小峠華太)
ある日、田頭組の敵対組織・河内組(現獅子王組)の陣内という男が、田頭組のシマの中で調子に乗って薬物を売り捌いていた為、田頭により小峠と共に彼の粛清を命じられる。
小峠の方は組の指示という事で彼に付き従うものの、山本が先の抗争で敵対組織の組員をカタギの親子毎撃ち殺すという非道を行っていた為、彼の事を若干煙たがっていた。
そして、暫くした後に小峠が「毎週水曜日に愛人の家で過ごす習慣がある」と陣内の行動パターンと突き止めた事で、小峠と共にワゴン車で陣内の愛人の家まで向かう。
襲撃で陣内の愛人宅で待ち伏せていた際には、初めての人殺しで緊張が止まらない小峠を叱りつつも、標的の陣内が護衛を離して家に入ろうとした瞬間に、恐怖を振り切った小峠と共に彼を討ち取る。
陣内を始末した後は、現場に遺体を残すと警察に組ごと逮捕される危険が有るという事で、清掃員に陣内の血を拭き取らせ、小峠に陣内の遺体をアスファルト工場「大川石材工場」まで運ばせた。
陣内の遺体をアスファルトにして処理した後は、小便をしに工場を離れようとした。しかし、間が悪い事に陣内の護衛が小峠と山本への復讐の為に工場まで乗り込んできた。
小峠はこの最悪の状況をどう乗り切るかを考えていたが、山本は臆せずに二丁拳銃を携えながら護衛の殲滅に掛かった。小峠は何とか生き延びたものの、多勢に無勢の差は覆せず、山本の方は護衛の銃弾を全身に受け、血の海の中で命を落とした。
小峠は彼の死体を見て唖然とするも、世話になった事が無い事と、今までの残虐な振る舞いから、「けど何でだろう……あんまり悲しくねえや」と評された。
その後、山本は生前の悪名が高く「死んだとなれば警察の目を引くことになる」という理由で組によって遺体をアスファルトに加工される事となった。小峠は組を守る為に、情を殺して山本の遺体を作業員に始末させた。
組に刃向かうものを容赦なく叩きのめし、時にはその死体諸共消してきた男は、皮肉にも自身も遺体さえ残らない最期を迎える事となった。
彼の死から半年以上経過した2022年2月8日付の動画では、河内組との抗争の犠牲者として数か月ぶりに山本の名前が登場した(使われた写真が豊田の兄貴になっているミスがあった)。当時の小峠曰く今後全面戦争もあり得るとの事で、実際に京極組との壮絶な戦争の最中で河内組とも何度も抗争が繰り広げられていた。
ちなみに当時田頭組にいなかった北岡がなぜ山本のことを知っていたのかは不明。恐らく、小峠から話を聞いたのだろうか。
余談
彼は先述の通り「組一番の武闘派」と評されていたものの、後の動画ではどう考えても彼以上の武闘派極道達が登場している。小峠が組に入門した当時は「天羽組」ではなく「田頭組」だった為、彼等も山本の存命時から在籍していたことが推察できる。ただ、そもそも武闘派という言葉は武力や暴力を行使して自身の主張を貫こうとする人物を指すため、そういう意味では強ち間違いではないかもしれない。
武闘派狂人極道の概念がまだ存在すらしていなかったため後の兄貴達よりはキャラの掘り下げが少ないのは否定できないが、偶にはシリーズ初期と現在での作風の違いについて振り返るのも悪くはないだろう。
同じ山本姓の外道たち
山本という名字を持つ人物は、その後佐竹・三門・瓜生のシリーズに登場したが、一人を除いていずれも外道である。
「佐竹博文の数奇な人生」に登場した山本は天羽組のシマの中で薬物を売り捌いていた上に、薬物を使用していた。しかも無関係の一般人に発砲、ガソリンをまいての放火と凶悪な事件を引き起こした。これに関しては佐竹の尽力で犠牲者を出さずに済み、山本も小林幸真のグリンで粛清された。
- 2024年6月19日の動画(瓜生龍臣→ミスト→瓜生龍臣)
「元殺し屋のメロンパン屋_瓜生龍臣」に登場した山本は山本(元殺し屋のメロンパン屋_瓜生龍臣)参照。
関連項目
鎌の坂元 - 河内組との戦争で死んだ者繋がり。