所属	エルペタス幹部(遊軍)
本名	慎吾(苗字は不明)
メインウェポン	日本刀
主な部下	不明
主な同期	不明
経歴	5歳で妹と孤立→孤児院→エルペタス訓練生→エルペタス幹部

容姿

黒い髪とツリ目が特徴の青年で、耳に銀の長いアクセサリーを付けている。

真っ黒の服に濃いグレーのジャケットを羽織っている。

普段は服で見えないが、体中にはおびただしい程の傷が刻まれている。

性格

幼少期、とある極道に追いつめられたロクデナシの両親(母親と内縁の夫)に見捨てられたことが、ミストの人格形成の重要な第一段階となった。そして両親への怒りがトラウマとなり、敵前逃亡した仲間に対し、冷酷な粛清を加えるようになった。この性格の根底には妹の幸子のためなら自身の身は顧みないという激しい自己犠牲の精神があり、オリオンからは自分にも周りにも厳しすぎると指摘されている。一方、自身がボロボロになって倒れ伏したところを助けてもらえた辺り、根っから犬猿の仲でもない。

敵に背中を晒した仲間には容赦ない一方、敵であっても根性を見せた者には敬意を示すなど、作中屈指の武人気質であると言える。

一方、エルペタスのトップである大丸には自分や妹を救われた恩義もあって絶対の忠誠を誓っており、どれほど怒っていても窘められればすぐに矛を収めている。

また外道征伐で伊集院と出会っても世良蓮二郎や新城杏太郎らのように交戦することはなく、外道の身柄をあっさり譲っている。

唯一の肉親である5歳年下の妹である幸子を何より大事に想っており、二人きりの時には穏やかな笑顔を見せる事もある。

一般市民には穏健な態度を貫き、紅林二郎には威嚇こそしたものの、戦闘では峰打ちのみに留めた。

また、暗殺任務をしつこく妨害する紅林に怒るどころか、まるで他流試合を楽しむような素振りを見せ、結果的に任務を止められたにもかかわらず、最後まで弛まなかった紅林の勇気に賛辞を送っている。

能力

一言で言うならば、和中蒼一郎や日本刀のバースなど数多い日本刀の使い手の中でも最強クラスの戦闘力を持っている。

そもそもの斬撃や突きの速さなどがずば抜けており、煙幕などといった小道具も有効活用する。

そして何より恐ろしいのが、異常レベルの「読み」と「見切り」の能力である。

攻撃を極限まで引き付けてから回避する能力が群を抜いており、どれだけ攻撃を繰り出そうがその全てがすり抜けたように感じる。

これらを手にしたのは、部下に対し自ら真剣で斬られる事を承知の上で、見切りの極致と言えるポイントを見極めるために、斬られ続けて得た賜物である。

さらに攻撃手段においても、確実に躱したと思った攻撃が実は躱せておらず突如帰ってくるなど、まさにトップランカーに相応しい実力者である。また公式ポストによると、シンプルながらずば抜けた攻撃手段を持つとのこと。

そのクオリティも、一時はCODE-EL最強の座を冠し、作中トップレベルの剣豪であるバースでさえ、深手を負わして見せるほどである。事実、バース自身も「総合的に考えて自分よりも上」と心底認めさせている。

事実、元最強の殺し屋である瓜生龍臣と、鵺一族の中でもとりわけ高い戦闘力を持つ鵺(智也)のコンビを大苦戦させた呉兄弟を、2対1にもかかわらずほぼ終始圧倒しており、呉兄弟を戦闘不能レベルまで追い詰めたが、自身は顔の掠り傷程度しか喰らっておらず、再戦時も捨て身の特攻を喰らうまで、まともなダメージを一切喰らわなかった。

エルペタスで絶対的存在と言われているオリオンともまともに撃ち合えるフィジカルや、強力な攻撃を頭部に喰らっても起き上がるほどのタフネスもあり、総合的な能力は組織内でも最強レベルである。

バグ大においては二強と称される瓜生や伊集院に次ぐ、準最強とも称されている。政財界のフィクサーである御堂鋼作も『組織で最も有能な剣士』と評されてもいる。

なお名前については、攻撃が全て「霞」を切るように無に帰すことから、ミストとなった。

弱点

戦闘、特に近接戦では無類と言っていい強さを見せるミストだが、上述の読みや見切りは驚異的な集中力によるものが大きい。

故に、数分の戦闘はともかく、余りにも長期戦となってしまえばその消耗によって酸欠状態になってしまい、その長所が少しずつ確実に削れてしまう欠点を孕んでいる。

最も、その弱点もバース並みの実力やスタミナの持ち主を相手にようやく顕在化するモノであり、少し強いだけの実力者を前にはほぼ無意味である。

また、この時のバースはゾーンに入っており、後の稽古では全く歯が立たなかった事から、バースでも普段は繰り出せない事が判明した。

過去

2024年6月1日付けの動画(瓜生龍臣→ミスト→瓜生龍臣)
2024年6月19日の動画(瓜生龍臣→ミスト→瓜生龍臣)

幼少期、両親(母親と内縁の夫)はロクデナシで詐欺や窃盗で生計を立てていた。

そんな中、慎吾少年は5歳年の離れた妹・幸子を思いながら過酷な日々を過ごす中、両親が老人相手の詐欺を繰り返した事でとある極道に目を付けられ追い詰められた際、慎吾兄妹を見捨てて逃走した。

不幸中の幸い、目を付けられたのは両親だけでそれ以上の被害は受けなかったものの、天涯孤独な日々を余儀なくされる。その後、慎吾自身も妹の幸子の為に盗みで生計を立てるが、孤児院の職員である山本に拾われる。

その孤児院も、(例によって)極めて劣悪な環境で、優しそうに見えた山本の本性は、子供の些細なミスを論い、その度に罰という名目で虐待を加える(また、下記のような理由から)鬼畜のような男だった。

それ以後、慎吾は山本のサンドバッグとなるが、天賦の才からか、大人の木刀の攻撃の太刀筋が見えるようになり、見切りの能力が磨かれた。

ある日、山本が幸子に「健康診断という名目のいたずら」をしようとしている所を目撃し、それを止めようとして交戦となるが、初戦にもかかわらず、大人である山本を木刀でボコボコにし、施設を逃亡した。

最終的には大丸に拾われ、幸子と共に組織に育てられる事となり、殺し屋「ミスト」が誕生した。

自身は訓練を次々こなすも、幸子はかなり病弱である事が訓練で判明し、彼女を助けるために自分の人生を捧げんばかりの懇願を大丸に行った。

可能性を感じた大丸は幸子が抜ける事を許可し、治療費を出してもらえる事になった。

大丸の援助で妹は病床の身ではあるが今も存命しており、感謝に溢れている事も明かされた。

「大丸様のおかげで生きております。本当に感謝しかございません」

活躍

2024年1月6日の動画(瓜生龍臣)

初登場回。

町田寅泰とサイによる死闘が行われているのと同時刻に別の場所でとある暗殺任務に取り組んでいた。

強力な護衛に阻まれたために大勢を立て直す目的で一度撤退しようとした先発部隊の生き残りを躊躇なく殺害、その後に対峙した護衛の男も僅か数秒で殺した。

動画終盤ではトップの大丸靖公に任務完了報告をしていたが、その途中で仲間殺しに対して怒り心頭だった祇園が割って入り、双方殺気立っていた。今回は幸いにも大丸が仲裁したことで戦闘には発展しなかったものの、2人の険悪な関係が修復されるには至らなかった。

「こっちは構いませんよ。あなたの時代が終わっていいのなら」

2024年3月27日の動画(瓜生龍臣)

反日思想を持つ中国の政治家「王(おう)」を暗殺するために中国へと赴く。政治家の屋敷で白服の護衛と対峙し、彼との戦闘にて剣技の一部が披露された。

しかし、前述の政治家「王(おう)」など日本を敵視する中国の政治家を次々と暗殺したことが殺し屋組織「死神羅漢」の逆鱗に触れたらしく、ミストは呉兄弟の最初のターゲットとなった。

「私に剣を振るえば、それは即ち窮地なのだ」

エルペタス霧の剣豪VS中国最強の殺し屋兄弟明かされる実力

2024年4月19日の動画(瓜生龍臣)

護衛対象を殺された怒りに震える呉兄弟と料亭内で戦闘に発展する。

最初は呉兄弟ならではのコンビネーション攻撃に押され頬を斬られていたが、そこからスイッチが入ったように人間離れした見切りと脚捌き、そして圧倒的な剣腕によって終始優勢となった。

最終的には呉兄弟の弟・英宇は右目尻を切り裂かれ、兄・英浩は左手指二本を欠損させた。二人は撤退を選び、ターゲットを始末しようと動くも、会合自体がブラフだったため、無駄足になった。

「逃げるといい。国に帰ればまた家族に会える。貴様らが死ぬ必要はないのだ」

エルペタス霧の剣豪VSエルペタス最強の戦士ド派手な小競り合い

2024年6月1日の動画(瓜生龍臣→ミスト→瓜生龍臣)

中間だけだが、エルペタス陣営ではオリオン・イヌワシに続く三人目のメインナレーションに大抜擢された。

過去の一部が明かされ、オリオンから懲りずに仲間殺しを働いたところを咎められて小競り合いにもつれてしまう。最初は優勢だったが、オリオンの凄まじいフィジカルの前に五分に持ち込まれて本気を出しかけるも、大丸の介入で収まった。

「ブチのめす？できるものならやってみればいい」

2024年6月14日の動画(瓜生龍臣)

エルペタスの緊急会議に参加。大丸の思想に改めて賛同し、オリオンや世良と共についていくことを誓った。

「このミストになんなりとご用命を」

2024年6月15日の動画(伊集院茂夫)

エルペタス陣営では4人目の伊集院シリーズ登場。

岡林が率いる半グレ組織の壊滅に動いており、伊集院と解釈した時はすぐに岡林の身柄を譲った。

この時は三段突きを用いていたが、その突きは伊集院をして自身しか見えないだろうと言わしめている。

「貴様の人生に価値はなかった」

2024年6月19日の動画(瓜生龍臣→ミスト→瓜生龍臣)

二度目のナレーション抜擢。大丸から来日した反日思想の中国の政治家「劉」を暗殺するように指示されたため、病床の身である妹の幸子に大福を差し入れた後、任務に向かうがその途上、復讐に燃える呉兄弟に襲撃されて再び対峙する。

「私には仕事がある…貴様らにそう時間は使えんのだ」

エルペタス霧の剣豪VSリベンジに燃える殺し屋兄弟命をかけて…

2024年6月28日の動画(瓜生龍臣)

呉兄弟に襲撃され戦闘になる。雨で集中力と聴覚を乱し、消火器の粉で視界を塞ぐなどの徹底して自身の長所を消す兄弟の作戦により序盤は守勢に回されるが、徐々に慣れていき、兄の英浩には胸に、弟の英宇には右足に斬撃を浴びせる。対策をされてなお兄弟を圧倒した。更に、劣勢に陥った兄弟の最後の切り札として腕を犠牲にした英浩により足止めされ、英宇により錘で頭部を殴られても、再び立ち上がり、優勢を維持する。そして、ついに決着が付こうとしたその瞬間、偶然通りかかった紅林二郎が現れた。

「まさに泥臭い戦い方だが、いずれにせよ凡庸」

「だが私は意外と打たれ強くてな。これでは死ねん」

まさかの邂逅　エルペタス霧の剣豪 VS. 伝説の元ヤン教師

2024年6月29日の動画(紅林二郎)

偶然通りかかった紅林が現れた直後、重傷の呉兄弟はまともに動けないことや、兄弟を倒すことは任務と関係ないと判断し、任務を優先して戦場から離脱、料亭に向かった。しかし、兄弟から事の概要を聞いた紅林が追いかけてきたため、戦闘に入る。一般人である紅林に手加減して峰打ちで戦ってなお、無傷で圧倒した。しかし、紅林がベンチを武器にしたことで状況が一変する。ベンチを振れないと考えていたため、紅林の攻撃に不意を突かれる。それでもなお、2回外すが紅林の規格外のパワーにより3回目を外せず、ベンチを膝下に受ける。そして、紅林のパンチを受けて壁に激突した。パンチは腕でガードしていたため致命傷にはならなかったが、ぶつかった家の家主や追いついた兄弟が現れたことにより撤退を選ぶ。そしてその去り際に、兄弟の執念を称賛し、また、紅林に興味を持ちファンになったことを屈託のない笑顔で明かして去っていった。

「我々エルペタスは日本に仇なす存在は全て消す。全ては朽ちゆく母国を守るため。邪魔をするな」

「君はとても面白い。凡庸な私は君のファンになった。またいつか私と会ってくれ」

2024年8月28日の動画(瓜生龍臣)

大丸の命令によりオリオンと共に毛利公平暗殺のミッションに臨む。鈴蘭の協力により毛利の乗る車を特定し、車の左前輪を切り裂いて襲撃した。そして、毛利と共に乗っていた護衛のバースと向き合った。

「凡庸なお前が私を捉えることはない…」

エルペタス霧の剣豪 VS. モーリー最強の剣豪死闘の果てに……

2024年9月2日の動画(バース→ミスト→バース)
2024年9月6日の動画(バース)

バースとの激闘が勃発する。

序盤は一進一退の攻防だったが、中盤以降は作中最強クラスの見切りを存分に発揮し、バースの渾身の居合切りも浅手で済まし、一呼吸の三段突きで斬り伏せる。

しかし、バースは尚も立ち上がり、再び向き直る。

執念で立ち上がったバースは鞘を左手に二刀流になるが、一見付け焼刃にしか見えない愚策にミストは見限る。

だが予想とは裏腹に、攻撃と防御を兼ねた新たなスタイルに予想以上に苦戦し、チアノーゼに陥ってしまう。

最後は本能的に空気を吸った事で大きな隙を生み、鞘により後頭部を強打され、敗れる。

しかし、満身創痍だったバースも直後に倒れ、毛利によってバースが救助された後、オリオンが駆け付け、ミストを背負って現場を去る。

なお、バースに敗北したためかオリオンに助けられた際にいつもの憎まれ口ではなく、感謝の気持ちを込めたやり取りを見せると言う、意外過ぎる面を見せた。

「そうか。それはすまなかったな。ならばその身を挺して守り、死んでいくがいい」

「すみません…広すぎる背中…凡庸ではない…」

2024年9月16日の動画(瓜生龍臣)

バースと比べれば軽傷なのもあってか、頭に包帯は巻いているものの、いつでも戦線復帰できる状態で大丸に姿を見せた。

大丸からはバースを中長期の戦線離脱に追いやった功績を褒められるも、当の本人は素直に受け止められず、襲撃した当時、毛利は拳銃を所持している事から、命を奪う機会が大いにあったにもかかわらずその選択を取らなかった事も伝えた。

後に大丸がオリオンを伴った御前こと御堂鋼作との会談の際、御堂から組織で最も有能な剣士と褒められつつも、「ダスト」と態と言い間違えられ、駄作呼ばわりされると言う悪意を感じざるを得ない振る舞いをされていた。

そして、堪忍袋の緒が切れた大丸とオリオンの判断で、エルペタスが遂に御前に見切りを付ける事になった。

本人に他意や悪気はなかったものの、バースとの戦いの結果や経緯を聞いた大丸が御前と決別し、御前陣営対エルペタスの全面戦争の決定打となる遠因を意図せず作る事になった。

「大丸様、大変ご迷惑をおかけしました」

2024年9月28日の動画(世良蓮二郎→瓜生龍臣)

大丸とオリオンが御堂の影武者を殺害した後、世良の尽力もあって共通の敵を持つモーリーと和解に向けて密談の機が設けられた。そして、大丸やオリオン、世良と共に料亭に向かい、その際、バースに重傷を負わせたこともあって瓜生に詰められるがわざとパンチを食らったことで大事には至らなかった。最終的にはバースがミストとの稽古を望んでいること、エルペタス陣営が土下座をしたことによりわだかまりが薄まり和解、そして同盟が結ばれることとなった。

「だが今回こちらにも非がある。当たらねばならんな」

2024年10月9日の動画(瓜生龍臣)

鈴蘭と共にバースのお見舞いに来た。先の戦い以降、スタミナや腕力増強のために稽古の量を三倍に増やしたようで、バースに常軌を逸するほどの腕力の強さを聞いた際は、「かき氷を待つ人のため」という答えに納得した。

その後、オリオンや世良と共に瓜生や鶴城、金鳳智との飲みに参加し、東南アジアでの任務を終えて帰ってきた伊庭環人を交えて乾杯した。

「なるほど待つ人のためということか。本番であり稽古…道理で粘り強いわけだ」

2024年10月19日の動画(瓜生龍臣)

バースとの稽古前に瓜生のメロンパンを食べ見事にアホになった後、稽古に臨んだ。しかし、バースの二刀流は前は先の戦闘では死に直面して本能的に動いていたが、一刀流の癖が出て二本同時に振るという致命的なミスをしたためあっさり避けて打ち伏せた。そして、あまりの弱さにバースに負けたという事実にショックを受けていた。その後も稽古は続いたようだが、しっかりボコボコにしたようでバースの顔は大きく腫れていた。

「弱すぎる。私はこんな男に負けたのか…」