概要
EL戦争終結後にCODE-ELが解散した事に伴い、今回の抗争で味方した自身のグループの面々(+智也(鵺))の今後の生活を想定し、毛利自らが発案・出資して設立に至った。表向きはカタギに向けた飲食店やサービス業を展開しているが、裏稼業として外道専門の暗殺も請け負っている(これは毛利がCODE-ELに所属した時から抱いている信念からくるもの)。
後に瓜生の店である『うりゅうのメロンパン』も、終結から2ヶ月後に再会した際に参画しないかと持ちかけられ、抗争中の休業で客足が遠のいていたことに加えて「潤沢な資金」による援助を期待したカリンの一存で傘下に加わることが決定した(なお、裏稼業の殺しについては元々自らの意志で組織を抜けた瓜生を気遣ってか「しなくていい」としている)。
構成
【代表取締役】
元CODE-EL幹部、毛利グループ代表兼教官。
EL戦争後に組織が解散した際に会社を設立、現在は娘の毛利仁美と共にオフィスで過ごし、自社を運用しながら生活している。
元々1班を担う幹部として組織を回していたこともあってか、開業から1~2ヶ月の時点で表の経営のみで社員が食うに困らない程度の収益を出している様子。一方、裏稼業のほうは難航しているようで、依頼を受けるターゲットを「外道」と定めている分、調査のために約1ヶ月を費やし、その結果単なる依頼者の逆恨みだったという骨折り損になることもザラである様子。ただ、死の間際まで「真の善悪など存在しない」という意志を貫いた銀田栄角の言葉を受けた分、戦争の末にそれを奪った側の自身はなんとしても今の方針を代えてはならないという使命感を抱いている模様。
当初こそ、瓜生たちを誘った際に「殺しはしなくていい」と明言していながら、彼の殺し屋としてのネームバリューを頼って早くも裏稼業への協力をしてもらおうと甘えた態度をみせていたが、中期にはようやく外道始末の依頼も軌道に乗り、表の商売も夏シーズンはバースのかき氷が順調に売れて業績が上がっている様子。
また、瓜生が貴凛町の人々を守る理由が「恩返し」であるという話を聞き、自身らも売上を支える貴凛町の人々に「モーリー全体として恩返しをしよう」と思い立ち、同じく自警活動を開始している他、表の顔としても住民らと良き関係を築いているようで、最近は毛利宛にハロウィンなど各シーズン毎に催されるイベント参加の打診も届いている模様。
【うりゅうのメロンパン】
元CODE-EL毛利グループ構成員“死龍”と“投擲の香鈴”が経営する移動式メロンパン屋。
参画店舗の中で唯一モーリー創設以前から営業しており、殺し屋を辞めた瓜生が当時の店長に弟子入りし、修行の末に腕を認められて店舗のキッチンカーを引き継いで開業。その後に足抜けした瓜生を始末する為に刺客として送られたカリンも、任務失敗後にそのまま店に転がり込み、現在に至る。主に貴凛町の公園にて営業しており、師匠譲りのメロンパンも大変人気だった。また元々甘味好きのカリンの影響か、新フレーバーやアレンジ商品も続々登場している模様。
EL戦争で長らく休業したため、戦争の終結後に営業再開するも中々客足が戻らず、毛利の提案を受けてカリンが参画を決定した(刺客として登場した頃は瓜生に得意の投げナイフを尽く躱され完封負けしていたカリンだが、このときばかりは毛利の申し出を断ろうとする瓜生を顔面膝蹴りのラッシュでダウンに追い込んでいる。お金の力ってすごい……)。最近はようやく常連が戻り売上も以前のように入るようになったようだが、今度は物価高で材料費がかさみその支出で相殺されてしまっており、相変わらず業績は芳しくないとのこと。そのためか、瓜生が自転車でのデリバリーサービスを始めたり、カリンの夏用衣装を公開したり、町内の女子大で出張営業を始めたり…と試行錯誤中の様子。
【金鳳石鹸】
元CODE-EL毛利グループの“骨砕きの金鳳”が開業した石鹸専門店(もしくはブランド?)。
他の面々が食べ物なのに対し何故石鹸なのかは瓜生も首を傾げていたが、元々石鹸愛があり、研究の甲斐あってか早くも評判になっている様子(嗜好品の菓子類より贈り物にも日用品にも使える商品で、また近隣には風俗も含めた繁華街が軒を連ねているので、ある意味理にかなっているとも言える)。本人曰く「結局石鹸最強説」。
店舗は貴凛町にあるようで、毛利たちとの再会から後日に瓜生の店にもチラシが届いていた。店内の様子からこちらも様々な種類の石鹸を取り扱っている模様。道行く人達にサンプルを無料で配ると言うマーケティング活動をしている。……なお、こうした営業時に某有名石鹸ブランドの丸パクリソングを口ずさんでいる。
後にEL戦争中に銀田派の内通者として毛利派に協力し、瓜生たちの潜入にも一役買っていた町田がモーリーに加入。当初は暗殺をメインにしつつ、いつか表の稼業である何処かの店舗で働くことも念頭に置くとしていたが、その次の回では(瓜生からの「金鳳の面倒見役」の提案が参考にされたのか)すぐに金鳳石鹸にて働き始めた。金鳳の店は元々商品の質は良いのに店主のクセが強過ぎて会話が成り立たないという致命的な問題があり、一時はカリンからも「モーリーの足を引っ張っている」と苦言も呈されたこともあったが、町田が接客と金鳳の通訳を務めるようになって大分改善された様子。また町田も強靭な握力を武器としており、絞め技を得意とする金鳳と相性が良いところも加味されたのかもしれない。
【氷誕屋バース】
元CODE-EL毛利グループの“日本刀のバース”と、EL戦争当初は銀田派だった隠形術の使い手“朧の鵺”が共同経営するかき氷と焼き芋専門の飲食店。戦争時に個人間の交流は特になかった(寧ろ仁美の命運をかけて争っていたまである)二人だが、共に侍や忍者を彷彿とさせる古風な気質が合ったのか、もしくはそれぞれ担当の食べ物の旬のシーズンが限定される懸念からか、同じ店舗での提供を選んだ……のかもしれない。
店舗の所在地は今のところ不明だが、作中描写からビル街の一角に店舗がある模様。アッツアツとヒエヒエのセットが功を奏したのか、こちらも(そもそも土俵が違う)金鳳が何故か嫉妬する程評判が良いらしく、実際に瓜生たちが差し入れのメロンパンを手土産に訪れた際には相当な数の客が店先に並んでいた。後にかき氷と焼き芋、その他果物などを一つの器に盛り付けた、如何にも映えそうな新メニュー「冷やし焼き芋ONかき氷」も人気となり、瓜生も自身のメロンパンで乗っかれないか画策していた。商品の爆発的人気もそうだが、最近は手回し式のかき氷器機を鬼気迫る勢いで回すバースの姿がウケて連日凄まじい集客をみせ、毛利や瓜生もモーリーで一番の稼ぎ頭だと認めている。
因みに智也(鵺)が焼き芋を選んだのは「火薬の調合知識があるから」との事。……言うまでもないが、焼き芋を作る上で火薬を使うことはまずなく、瓜生もモノローグ内で「絶対にいらないスキル」と評していた。ただ、銀田の下で従者として仕えた経験からか物腰柔らかな接客は板についており、また当初のような時代錯誤な堅苦しい口調も抜け、朗らかな笑みを見せたりなど、冷徹な暗殺者の顔は鳴りを潜めている(兄者との別れ際に見せた仕草などからコチラが元々の素顔なのかもしれない)。なお、その火薬の調合スキルは瓜生たちと共に出かけた海水浴にて「自作の花火」という形で活かされ、手持ちで楽しむ小型のものから打ち上げ花火まで様々なジャンルを手掛けており、飲食物から外れるがコチラでもヒット商品を展開出来そうなポテンシャルを秘めている。
一方、バースは手回しの氷削りがパフォーマンス化したことで下手に自動式を導入することが出来ず、加えて「ポッと出ではじめた飲食がヒットすることなど奇跡であり、ブームが終わらぬ内に一生分稼がなければ後が無い」と大分シビアな考え方からかなり無理をしている模様。そのため、中期から新たに同じCODE-EL出身の元構成員・さゆりを雇い、氷の補充や接客などを任せている。
そして、この回で(アップされた時期も11月と言うこともあり)とうとうかき氷から焼き芋メインになり、かき氷ブームが去ってしまった事が判明(バースの奇襲された時期が季節の変わり目でもあったが)。一時入院しつつも更なる氷削りパフォーマンスの為に腕を磨いていたバースは知る由もなかったのであった…。それでも、暑い時期にはかき氷、寒い時期には焼き芋と二毛作のような方法でやっていれば少なくともどちらかが柱として機能してくれる可能性は大いにあるため、忘れ去られる心配はないと言ってもいい。
【雷印のわらび餅】
ME戦争にて当初エルペタス勢力として参入した“雷一族”が開業したわらび餅屋。元はエルペタスと連盟関係にあった旧華族秋月家お抱えの暗殺者一族で、モーリーとは敵対関係にあった。彼らの革命的思想の実現の上で障壁となる銀田栄山ら保守派議員の粛清を請け負っていたが、雷電の最期の願いを組んだ瓜生が紫電を無力化し「カタギになる」条件を飲ませた上で和解、このとき生き残っていた一族全員を助命した。
その後「昔から手作りのわらび餅が一族のおやつだった」「全国のわらび餅を食べ尽くし研究してきた」という謎の伝統とこだわりを明かし、わらび餅屋を生業に選ぶ。開業資金は三門のナツメ金融から借り、当面はリアカーでの移動販売を行うとのこと。こだわり抜いたわらび餅の味は申し分なく好評で、また開業時は丁度商品にうってつけの温暖な気候もあり繁盛しているようだが、気温が落ちる冬季は閑散期が懸念され、同じく飲食を展開するモーリーとの相乗効果を得られないかと代表の紫電から毛利に参画を提案。
(これは彼らが他店舗と違い一族経営であり、尚且つ過去、秋月に拾われるまで路頭に迷う生活が続いた経験、ナツメへの返済など諸々事情から、通年での安定した経営体制の確立が急務であったところも大きいのだろう。)
申し出を受けた毛利も、直前に試食した彼らのわらび餅の味に納得…というか完全に脱力していた為、「いいよぉー だっておいしいもぉん」と二つ返事で承諾した。なお、CODE-EL出身以外でモーリーに加入したのは彼らが初である。
【暗殺部門】
(上記の瓜生・カリンを除く全員がコチラを兼任)
EL戦争にて毛利派についた若手構成員で、通称“コモケン”。戦闘面での実力・実績はないものの、組織の情報収集やアジトの移動・怪我人搬送の際の車の運転、その他雑務を熱心にこなしていた。
EL戦争の決着後に大怪我を負った瓜生・毛利・バースたちを病院へと運んだのを最後に長らく出番がなかったが、町田の加入時、毛利が彼に自社の現状を説明するために用意した表の中にコモケンの名前もあり、既にモーリーに加入していたことが判明した。今のところ、彼がバースたちのように表の商売を始めたり、既存の店舗で働くなどの話は上がっていない。
協力者
EL戦争当時「組織の最高傑作」と称された銀田派最強の刺客。上述通りモーリーには受け入れられることはなかったが、後にモーリーと同じ貴凛町にておにぎり屋「つるのおにぎり」を開業。開店以前より試作品の味見に付き合っていた瓜生やカリンとは別に、バースはジェイクを殺した彼がノウノウと近所に店を出したことに憤慨、開店初日に鶴城にその怒りをぶつけようとするも、鶴城は改めて真摯に謝罪し、連れ添った金鳳が敢えて暴走を演じて二人の間を取り持つ形に収まった。その後もバースたちは、異物混入を疑われ客足が遠のいてしまった鶴城の店に再び訪れて商品を買って帰ったりと、徐々にだが関係が改善された。
その後はエルペタスのイヌワシに関連する騒動を通し、バースは鶴城の贖罪の念を真に受け止め、両者間の蟠りはほぼほぼ収束する事に。また、モーリーでも鶴城のおにぎりを定期的に注文する事が毛利から申出されたり、栄山所有の海の家での営業時に鶴城の店も誘ったりと、協栄関係も強くなった。
曹が率いる殺し屋組織「死神羅漢」に属する中国出身の殺し屋。上述の世良との対峙以降、モーリーはペタスへの警戒を一層強め、敵方の情報を集めようと行動を開始する。手始めにかつて銀田の側近だった智也の記憶から、過去にEL構成員を襲った世良を調査した資料があったはずだという話を頼りに、瓜生と智也の二人で廃墟となったEL本部に潜入するが、そこで同じくペタスの資料を物色していた。はじめは互いを「ペタス構成員」と勘違いし刃を交えるも直ぐに誤解が解け、彼ら兄弟が属する死神羅漢もまた、無辜の政治家を暗殺したペタスを敵と見定め動向を追っていた事を知る。兄弟からは、先程の闘いで瓜生たちの目にも義が宿っていると認め、今後は打倒ペタスのために情報連携の約束を交わした。その後、来日してミストと二度に渡って戦うが及ばず、本部からの命令もあり帰国した。
先述の銀田栄角の兄で、現職の国会議員。勉強会で突然「東南アジアの国々を支配し日本をアジアの列強国にする」と語り始めた秋月家出身の議員である秋月義一、それに反論した美濃議員の突然死、更には自身の命を狙い現れた“土佐犬”と名乗る殺し屋の口から出たエルペタスの名から、反目すれば武力行使も辞さないその組織的な危険思想に脅威を覚え、従者である鵺兄(鵺一族統領)共々、今後モーリーと協力しペタスに立ち向かう公約を交わすことになる。
なお、先のEL戦争で弟・栄角を毛利が死に追いやったことについては、闇に堕ち暴走した彼を誰かが止めるしかなかったと理解し、逆に家族である自身らが暴走する前に止めるべきだったと悔やんでもいたのか、初会合時冒頭に謝罪する毛利に「むしろこちらが謝罪させてください」と頭を下げていた。
その後、秋月家の崩壊および雷一族との和解、エルペタス陣営も(既に多くの極右派議員を味方にした事もあり)銀田家や保守派議員たちをターゲットから外した為、戦争での連盟は解消。ただ友好関係は継続し、後日に銀田家所有の海の家での臨時営業をモーリーに提案。当日は新たに参画した雷一族のわらび餅屋、瓜生と縁深い鶴城のおにぎり屋も含めた店舗を招き、鵺一族(雷一族との決着と同じ頃に先代派閥との諍いを解決し、雷との因縁も彼らがカタギとなったことで納得)も共に海水浴場での遊戯を楽しみ、日没後は一族総出で打ち上げ花火も催した。
義を重んじる中国出身の殺し屋にして、故郷である大陸奥地の集落で代々継承される「裏中国拳法」の後継者。毛利とは、同じく義の心を持つ同志として以前より交流があった。
故郷を裏切り野望に走った翠蘭を探し世界中を旅していたが、EL戦争にて彼が銀田派に与していることを知り自身も毛利に加勢。共に「裏中国拳法二大巨頭」として数えられるかつての同門と激しい死闘を繰り広げた。翠蘭討伐後は激闘で負った傷を癒やすために故郷に戻り、そのまま戦争終結を迎えることになる。
復讐は果たしたものの、その捜索の旅を通し海外の様々な文化に触れ、またそれぞれの国の抱えるトラブルを目の当たりにしてきた経緯から、今度は「悪に虐げられる弱き人々を救う」という新たな目的を打ち立て、姉妹チャンネルの『バグアカデミア』において盟友鬼頭丈二との奇食・秘境旅を再開した。
上述の呉兄弟も触れていた通り、エルペタスが中国においても多くの政治家を暗殺するようになり、元も(故郷の近代化に尽力し親しい関係だった李が殺害されたことも重なって)その蛮行に激怒。再度毛利と連携することを宣言するが、日本へ向かう当日にエルペタス最強格の実力者・祇園織文を差し向けられ、重傷を負い、命は繋いだがそのまま戦線離脱を余儀なくされる。
その後、エルペタスも一定成果から議員暗殺を切り上げたものの、戦闘者としてのプライドから、改めて祇園にリベンジを仕掛ける。武器も技も捨てた、純粋な力のせめぎ合いを演じた末、同時に川に滑落する形でドローとなるが、元はこれで満足したようでそのまま帰国した。
後日の鬼頭シリーズで赤城永吉と接触する形で再登場している為、以降の戦争には関与しないとおもわれる。
『殺し屋一族の闇金…三門一郎太』の主人公。
秋月家に仕えていた暗殺者一族「三門一族」の生まれで、瓜生とは互いに暗殺者だった時代に顔見知りの間柄。秋月の裏切りにより統領だった父が殺害され一族は事実上没落することになり、現在は雲雀町の闇金「ナツメ金融」の社長を務める。
ME戦争に秋月家が関与していることから、瓜生から今回の戦争での協力の誘いを受けるが、当初は過去に踏み込めない想いが強く断りを入れていた。しかし直後、秋月の差し金で暗殺された美濃高嗣議員の遺族(夫人)からの融資依頼を受ける形で改めて秋月家の暴挙に触れ、ナツメ金融のやり方で「当主の秋月秀一から借金(被害額400億+10日2割の利息で約6000億超)を回収する」という名目で一時参戦。
なお、このとき実父暗殺の実行犯だった万雷と戦闘、その犯行を自慢する悪辣な態度もあり徹底的に痛めつけるも最後は許し、後日、足を洗ってわらび餅屋を開くことを決めた雷一族に安い利息で金を貸しており、万雷もそうした優しさに触れすっかり改心した様子。
『拷問ソムリエ_伊集院茂夫』の主人公。
依頼人や被害者の怒りを預け、外道を拷問で地獄に送る拷問ソムリエ。モーリー設立前、標的を巡って瓜生と戦ったり、銀田グループに所属していた山田康生を依頼人諸共拷問で地獄に送っている。極道や他の暗殺組織と同様にモーリーでも「標的が伊集院と被った場合、伊集院に譲り渡す」という決まりがある。しかし、金鳳が登場した回では金鳳がその事を忘れて伊集院と戦い、伊集院に負けて去る際に決まりを思い出して伊集院を呆れさせている。
モーリーのメンバーや関係者が伊集院と共闘する際、露払いとして標的以外のメンバーを殲滅するのが役目となっている(モーリーの仕事として伊集院と共闘したのは香鈴とさゆりだけであり、金鳳と智也、鶴城は知人の敵討ちの時に伊集院と遭遇している)。
ME戦争にてモーリーが戦った暗殺者組織。
当初、彼らはELの後釜として御前こと御堂鋼作との太い関係を築き、EL戦争での情報リークから毛利派を憎む御堂に代わりモーリーを攻撃。更に「日本をアジアの列強国にする」という過激な右派思想により、銀田栄山はじめ多くの保守派議員を標的に暗躍した。
しかし、世良蓮二郎やミストは、それぞれ相手取った瓜生、バースに生かされ、また祇園織文も鵺兄との騒動を通し和解していた事など、代表の大丸靖公も当初のモーリーに対する敵愾心が薄れ、逆に自身らを体の良い駒にしようという御堂の人間性に不信を抱き、後日の謁見時にペタスをなじった御堂に見限りを付け惨殺。結局(大丸も予想したが)殺されたのは影武者であったが、これにより今後はペタスも御堂の敵対者と認識される事を想定し、世良の提案でモーリーと共闘する事を思い立つ。
モーリーとしては、自社の死者こそいないにしろ社員と同盟者に多くの重傷者が出ている為各々払拭し切れない思いがあったが、その意見の合理性やバースの歩み寄り、また金鳳の土下座提案もすんなり受け入れ真摯に謝罪する面々に折れ最終的に合意し、ME戦争の終戦と、御前の抱える直属部隊への対策について話し合いを開始した。
余談
他のEL構成員について
上述通り、CODE-ELの解散を受けて開業された会社だが、今現在のところEL戦争で味方した毛利派の面々で構成されており、(途中、瓜生の客として現れた鶴城を除き)他の構成員たちのその後については明かされていなかった。
後に加入した町田によると、EL解散によって行き場を失ったアサシンたちの8割方(情報開示時点)が、アジアにまたがる巨大暗殺組織「エルペタス」に勧誘されたとのこと。エルペタスは、これまでELの太客でもあった政界の怪物“御前”こと御堂鋼作が新たに重用している組織でもあり、ELの崩壊と元構成員の吸収によって急激に成長したというが、元ELを名乗るエルペタス構成員は結局登場することなくME戦争は終了した。しかし、羅威刃に加わった元女性教官の鈴宮冴美、銀田の前のELトップで御堂の右腕となった櫻田重信といったME関係者が登場している。ME同盟後、対御前の共闘戦線を取るようになってからはその他のメンバーのことが以後どこかしらで触れられることもあるかもしれない。
因みにEL戦争で毛利に味方した幹部・東山の現状は不明。戦争時に潜入することになった自宅の様相から、彼も幹部として相当な資産を築いていたようなので、そのままFIREしたか、もしくはモーリーと同じように事業を開始したかなども含め、解散後の生活難は特にないともおもわれるが…。
本拠地がある貴凛町の状況について
オフィスの所在についての明言は今のところないが、瓜生・金鳳・バースそれぞれの店が2023年夏の盆踊り祭りに参加した経緯、後に毛利からの「貴凛町に恩返しする」という発言などから、おそらくはモーリーのオフィス・各店舗は全て貴凛町内にあると推察される。ただし雷一族の移動店舗は京極組のシマの黒焉街で活動している。
貴凛町では、瓜生たちがEL戦争に本格的に参戦して休業している間に我妻京也が率いる東北を本拠地とするマフィア『戒炎』とその傘下にある各半グレ集団が流れ込んだ。我妻は瓜生を刺激しないように立ち回っていたこともあり瓜生らと戒炎が衝突することはなかった。我妻が守若冬史郎と戦い敗死した後は戒炎残党と国際麻薬組織マッド・カルテルから独立した日本支部が合流した『裏神』とカルテルと京獅子連合による三つ巴戦の麻薬戦争が繰り広げられ貴凛町も乱戦の舞台になっているがモーリーは今のところ関知していない。エルペタスはモーリーの殲滅に執念を燃やしていた頃でも「カタギに手を出す事を良しとしない」方針を貫いていたため、瓜生らが店を営業している時に襲ってくるようなマネはしなかった。
関連タグ
瓜生龍臣 毛利公平 株式会社 食品/お菓子 日用品/石鹸 暗殺 第二の人生
CODE-EL:所属メンバー全員がかつて所属していた暗殺者ギルド。立ち上げ時のメンバーでは智也以外は毛利グループからそのまま移籍している。
モーリーに似た企業・団体
- オーガヘッドフーズ:バグ大からバグアカに移籍した鬼頭シリーズの主人公・鬼頭丈二が創設した会社。鬼頭の執事の田中、盟友の佐竹博文、従弟の不来方ひな太も何らかで関与することがある。モーリーと同じく食品を扱う株式会社だが、こちらは主に海外食品の輸入がメイン、特に鬼頭の趣味でゲテモノ系の郷土料理(奇食)を多く取り扱っている模様。鬼頭が会長だった頃(30歳)の時点で総資産10億円の大企業であったが、現在は自社売却により鬼頭の手を離れ、護身用グッズなど食品以外の幅広い分野でも商品展開して更に業績を上げ『オーガヘッド財閥』とも称されているらしい……モーリーもそのうちコチラの会社のように上場できるだろうか? EL戦争当時の鬼頭は毛利グループとの直接の接点はない(当人も深入りしなかった)が、元を介して未使用店舗をアジトとして提供したことがある。また瓜生とも戦争終結後の2023年7月26日の動画にて邂逅し、彼に奇食を食べさせ(何故か本人も食べたが)、ついでに新たな旅仲間に加えようと連絡先を交換までさせている。
- 拷問ソムリエ:同じバグ大で展開する伊集院シリーズの主人公・伊集院茂夫はじめ世界各国に点在する闇の仕置人たち。モーリーの裏稼業と同じく、依頼の下で司法の裁きを逃れた外道たちの処刑を執り行っているが、拷問具の発注や製造などの資金源については明かされていない(伊集院たちもときにホームレス等の貧困層から依頼を請け負っており、彼らから報奨を受け取る描写はみられない)。ソムリエの中にはJJのように普段は牧師として生活する者もいるので、もしかしたら彼らも彼らで表社会での何かしら生業を持っているのかもしれない。
- ナツメ金融:同じバグ大で展開する三門シリーズの主人公・三門一郎太が社長を務める雲雀町の闇金。規定の返済日を破ると利子はトニ(10日で2割増)という条件で数百万円の貸付をおこなっている。また先代社長の教えで「真に徴収するべき相手」を見定めるという独自の理念により、そうした当初の依頼人が大金を借りる事態を生んだ外道から、依頼人のこれまで背負った苦悩とその期間分の利子を合わせた莫大な負債を計算し、臓器売買や過酷な労働などを強請し徴収している。また三門自身も、かつて銀田家と対立関係にあった秋月家という名家に代々仕え続けた暗殺者一族の出身でもある。
- 愛天雄:伊集院シリーズや紅林シリーズに登場する殴り屋チーム。主要メンバーである羽柴和成・如月・紅林二郎・西条秀郎の活躍のみしか描かれていないが、他にもモブのチームメイトやホワイトハッカーのレムがいたりとそれなりに大きな組織で多くの同年代スポンサーがついている模様。普段は羽柴の姉の経営する探偵事務所が請け負った仕事に対し護衛・情報収集・密偵などで協力したり、要人のボディーガードの仕事が舞い込んだりと一応の組織運用は出来ていると思われる。ちなみに羽柴と如月は以前瓜生とひと悶着あり瓜生がトラウマになり貴凛町から事実上撤退している。2023年6月に三門シリーズへ羽柴と紅林が客演してからは登場していないが、その後の動向は不明。
- 比遊怒羅:久我シリーズと紅林シリーズに登場していた組織。初代リーダー設楽紀明は羅威刃のトップだった城ヶ崎賢志に降り組織ごと羅威刃傘下として活動。京羅戦争では西園寺健吾を討ち取ったが久我虎徹に討たれた。城ヶ崎の戦死後、綾小路乃武が比遊怒羅を再興・独立し仲間と共に羅威刃を離脱し半グレから自警団に路線変更した。綾小路はEL戦争にも関与し紅林と共に銀田派の伊舎堂崇やその手下と激戦を繰り広げた。2024年5月に綾小路の京極組入りに伴い一時解散した。
その他関連する個人
- 小林幸真:元CODE-EL毛利グループの“UMA”で、現在は空龍街の極道組織『天羽組』の武闘派構成員。現組織への大恩と愛着からEL戦争中の再会時に毛利の下へ戻ることを拒絶しており、おそらくは今後もモーリーへの加入はないと思われる。ただ、毛利たち自身のことは嫌っていない。なお、ME戦争参戦の可能性は本人の口から語られたことによりほぼ無くなった。