Eとはエモーション、Lとはロスト…これがなければ組織は崩壊です
CV: 畑耕平
概要
御前こと御堂鋼作の右腕にして銀田栄角以前のCODE-ELのトップ。
現在は御堂直属アサシンの最高司令官も務めている。
人物像
容姿
グレーの髪色をしたセミロングヘアを後ろに結わえ、整った口髭、顔の左に熊の手のような傷跡が特徴的な壮年の男性。
性格
他の御堂直属アサシン同様、御堂への忠誠心は高い。
御堂と同じく冷酷な人物でアサシンには感情や自我は不要という考えを持つ。また、このことや本人の発言から毛利公平との仲は険悪であることがわかり、CODE-EL時代には幾度となく対立していたという。
彼の生み出した鶴城史之舞は、かつては彼の思想を具現化した傑作だったと言え、瓜生龍臣、伊集院茂夫のような主人公サイドにおける「強さを追求した果てには何があるのか?」という信念へのアンチテーゼであり、最大のヴィランと言うべき存在である。
一方、当時6歳の香鈴を組織に入れ、「彼が開花するなどわからん」と見捨てず、毛利班に入れる事にも納得した事から、公平に機会の平等を与えるという点では筋の通った一面が見られる。
結果、香鈴は投擲の才能を開花させ、女アサシンの主力になっている。
能力
かつてのCODE-ELのトップを張り、その後、御堂の右腕として辣腕を振るっていることから高い運用能力や管理能力を持っていることが推察できる。
また、現在の戦闘能力は不明だが、経歴からして一定の戦闘能力は保持していると思われる。
活躍
初登場。
御堂と今後について会議していた。株式会社モーリーとエルペタスが同盟を結んだことを報告し、両組織壊滅の任務を任された。また同時に、御堂の命を狙う東南アジアのマフィアであるブラックハウンドの壊滅も併せて任された。
「着実にことを進めます。特にモーリーのことはよぉく知っております故、何卒ご安心を」
- 2024年10月14日の動画(瓜生龍臣)
光告會の駒形と川端が御堂の命を狙っていることを御堂に報告し、榊長介を粛清に向かわすよう指示された。
その後、動画の終盤にも登場し、光告會の粛清及び情報工作が完了したことを報告した。
「諜報部隊に盗聴器を仕掛けさせましたが光告會…残念ながら」
- 2024年11月15日の動画(瓜生龍臣)
瓜生の過去編に登場。
父親が優秀なアサシンだったことから、その子である瓜生にも興味を持ち、子供の頃に接触していた。そして、瓜生の事例から優秀なアサシンには血統が重要だと考え鶴城史之舞を作り出した。
「幼少の頃に確信した…仕掛けた子供、結果が楽しみだ」
考察
冒頭の台詞の通り、彼は「アサシンとは無感情であるべきであり、感情を持とうものなら組織が存続できない」という信条を持っている。しかし後任に革新派筆頭の銀田が就任した時に彼は「これからはアサシンに依頼選択の権限を与えず、金銭のみで依頼の可否を判断する」と公約を掲げており、彼の時代にはアサシンに善悪を教え、依頼を受けるかどうかを独自に判断してよかったことが示されていた(そもそもEL戦争自体がこの新方針に対して毛利グループがクーデターを起こしたことで勃発しており、設定が曖昧だった故の矛盾とは考え難い。銀田自身もその旧方針を「意味がない」と断じており、櫻田のことも無能呼ばわりしていた)。
また既に引退した身であるのに銀田の影響を受けて変わったとするのも不自然であり、どうしてこのような主張を持ちながらも上記のルールを与えていたのかが大きな考察要素となっている。
ただし、初期の瓜生の回想を見るに、恐らくは一定以上の立場のアサシンにのみ選択権を与えていたようであるため、あくまで程度の問題である可能性も否定できない(初期の瓜生の回想からも毛利と対立しているときの発言からも、当時から悪人以外も少なからずターゲットとしていたことはほぼ間違いない)。
現状の考察では
- 明確な善人殺しはアサシンに罪悪感を生じさせ、組織の分裂・崩壊に繋がるリスクがあると考えた(実際、銀田がトップになって以降、毛利グループ以外でも少なくないアサシンが反感を抱いていた)
- 情報統制を行い、一部のターゲットを絶対悪として伝えていた(実例あり。銀田が上述の主張を持つようになった直接の理由がこれだった)
- 敵を作らないようにしていた(実際、銀田グループだった鶴城史之舞はイヌワシを、山田は間接的に伊集院茂夫を、春駒は瓜生龍臣を、銀田自身も毛利グループ全体を敵に回しており、依頼だけでなくこちらに人員を割く必要が生じた)
等が挙げられている。本人の口から語られることはあるだろうか。
その他、伊集院一家暗殺事件に関与しているのではとの声も上がっている。
鶴城達との因縁
瓜生の過去回にて、瓜生達が訓練生だった頃から組織のトップであったことが明かされた。
したがって、時系列的には彼がトップの際に鶴城達が生み出されたと考えられる。
鶴城、周防、冬馬とは親子のような関係であり、現在も彼と同陣営である周防と冬馬は「ロスト・エモーション」という櫻田の精神を濃密に受け継いでいる可能性が高い。
そのため、瓜生や鶴城にとっては生き方という点でもアンチテーゼになる人物である。
櫻田の正当性・これまでの悪役との違い
ヒューマンバグ大学ではアサシンは「必要悪」として描かれているが、悪はどこまで進んでも悪であり、影の存在に徹しなければいけない。
毛利のような思想が極端化すると、その悪が「正義の執行」となり、殺しという悪が正義に取って替わる狂気的な発想となる。
(ただ、毛利が主張する部分は「アサシンも一人の人間である」という所を留意したい。)
櫻田はアドルフ・ヒトラーのような狂気的な部分があるものの、急激な改革を押し切り、組織を分解に追い込んだ銀田とは違い、アサシンとして必要最低限の部分だけ残す合理主義と言った印象を受ける。
関連タグ
ヒューマンバグ大学 CODE-EL 殺し屋 アサシン 御堂グループ ブラック上司
銀田栄角 - 後任者。統率者として掲げた公約は彼の信条と似ている。