私の名前は銀田栄角…… 殺し屋組織CODE-ELを指揮する者だ
人間の善悪など簡単に裏返る…… 天使の仮面の裏には悪魔が笑っているのだ
CV:伊藤タカユキ
公式サイトでの解説
殺し屋組織CODE-ELの現トップ。
強烈な革新派で、標的の善悪に関係なく依頼を遂行するように組織方針を変えた。
善悪は立場が変われば変わるものだという思想を持っている。
毛利と意見が対立し、毛利派構成員全員の殺害指示を出す。
CODE-EL本部に乗り込んだ毛利と戦闘を繰り広げる。後頭部に致命的な一撃を喰らうも、自身の信念を貫き戦場から飛び降り自ら命を絶つ。
概要
アサシングループCODE-ELに存在するとされる7つの派閥のうち、内部で最有力とされていた銀田派を率いたリーダー。組織における強烈な革新派で前トップから玉座を奪い組織のルールを急に変え始めた。殺し屋一族を従えるかなり力のある家庭の出身らしい。名前の由来はおそらく第64・65代内閣総理大臣を務めた田中角栄と思われる。
人物
基本情報
殺し屋ランク | 上位ランク → 現在の毛利公平とほぼ同格 |
---|---|
メインウェポン | ナイフ、拳銃、暗器 |
血縁者 | 銀田栄山(兄) |
部下 | 鶴城史之舞ら銀田派構成員、鵺(EL戦争中盤で離反) |
経歴 | 銀田家 次男 → CODE-EL アサシン → CODE-EL 幹部 → CODE-EL 副将 → CODE-EL 総帥 → EL戦争 |
容姿
血のように赤い瞳と薄い紫色の長髪を持ち、生まれて日焼けをしたことがないかのような白い肌に合う白いスーツを着込んでいる。顔の左側に痣のような跡があるが、過去の回想では見られない。名前や話し方は完全に日本人のそれだが、見た目や組織の特徴から海外系の血筋である可能性も一応残っている。しかし、後に日本有数の名家出身であることが明かされた。
組織に入ったのは20代後半。年月が経ち髪型と人相が変わった一方、長い間CODE-ELにいたにもかかわらずそれ程老け込まなかった。
性格
極めて強権的かつ短気。一切の躊躇いなくあらゆる改革に手を出し、その中にアサシン達の心を踏み躙るものがあってもまるで止まる兆しが無い。香鈴に「やることがゲスすぎる」と称される程人の気持ちが分からない性格で、元殺し屋だろうがそうでなかろうがカタギに平気で手を出している。恐らく任侠ヤクザのような仁義は無い(領域が全く異なるため無理は無いが)。
「誰かに死を望まれてる人間に善人なんざいねぇんだ」という持論を持ち、金になる殺しはターゲットの詳しい人間性など関係無く執行を強制させる。これは先代トップ及び毛利公平が考える「善人殺しを続ければ良心が抉られたアサシンが反逆する」という方針と真っ向から対立するもの。
短気な性格なので毛利を即座に反逆者認定して手下を使い殺害(ただし毛利は逃げ延びた)、更に反逆者以外にも脱走者も気に入らなかったらしく反逆者同様排除する方針を固めた。結果として毛利派の殺し屋の怒りが爆発し、ブチギレた毛利派に徹底抗戦され戦争が勃発した。
そして戦闘では主に暗器と刃物を使うのが得意であり、自身も戦闘狂気質がある。
主張
金のために善人でも殺すと言う主張をしていたかに見えた銀田だったが金のためというのは建前。そもそも善人が本当に善人なのかすら疑うように手下達に厳命している。誰かに善人に見えても誰かには悪人だから殺しの依頼を受けると言うスタンスらしく、偉人に見えてその本性は最悪だったようなケースを警戒しているものと思われる。殺しの依頼を受ける前の身辺調査をするつもりは無いのだろうか? もしくは「人間は醜い生き物」という考えに凝り固まっているようにも見受けられる。
一応彼の思想は、所詮は無法者に過ぎない暗殺組織が人間の善悪を決める絶対の基準など存在しないのに一方的な視点で善人か悪人か判断して暗殺という法に外れた稼業を「悪人しか殺さない」などと言って正当化するのは欺瞞であり、報酬の金額が妥当かで判断するのが無法者として正しい姿勢だという、ある意味正直な考えに基づいている(それを他者に強要するのは一旦置いておいて)。
敵対する瓜生も、この思想についてはある程度の理解を示している。
能力
巨大ギルドをまとめ上げる指導力は優れており、実際に組織改革が起こったあと銀田率いる派閥が多数派になっているためカリスマ的素質に秀でる。現に銀田派最盛期には鶴城史之舞を筆頭に分かっているだけでもかなりの数の力ある殺し屋が在籍している上実力が未発覚の殺し屋も多数在籍するという磐石の布陣を完成させていた。
しかし人の気持ちと分別がわからない性格が災いし彼の方針を忠実に従う春駒が瓜生の師匠というカタギに手を出してしまい瓜生は銀田抹殺の方針を固めてしまった(春駒の前代未聞の大失策だが銀田はこれを了承している)。
彼自身も殺し屋の出身で前線に立ったキャリアがあり、入った当初は周りに後れを取っていたものの、反骨心と信念で強くなって見せた。若い頃から一流の殺し屋だったらしく恐らく組織の上位ランカークラス(蜂塚、桑田あたり)と考えられる。死龍に敗北してからずっと実力を磨き続けており、そのうえ年齢的にもまだ若かったため現役時代に匹敵するレベルの高い戦闘力を誇っていたため、元最強アサシンである毛利相手にも致命傷を与える程のナイフ捌きを披露した。
過去
- 2022年12月28日の動画(瓜生龍臣)
善人から裏切られたことが方針の根底にあると思われていた銀田だったが、その真相は間違って善人を殺してしまったことだった。
殺し屋時代、マフィアのボスを殺した銀田だったがそのマフィアのボスは150組もの母子を養っていた。
その金は決して真っ当な方法で稼いでいたものではない。しかしこのボスのお陰で多くの女性や子供達が生きることができていた。
銀田がマフィアのボスを殺したことによりこの母子達は路頭に迷うことになり、この件のトラウマが銀田の方針を決定付けるものとなってしまったらしい。この過去を知る瓜生からは「それは怨念に近い」と危機感を募らせた。
- 2023年1月28日の動画(銀田栄角)
瓜生とのダブルナレーションを担う事になった。同時に銀田が現在のような思想に至った経緯と詳細が判明した。
銀田は日本国内有数の名家である銀田家の次男として生まれた。子供だった頃はスペアとして優秀な兄を支えることだけを必要とされていたが、20代半ばになって彼は自分の可能性に気がつき、自身のその境遇に疑問を持つ。
そしてそんな時、父親と協定を結んでいたCODE-ELに興味を持った彼は父親に志願して組織への入団を求める。父親からは安全ルートでいる幹部候補からスタートすることを勧めるが彼はこれを拒否し、アサシンとして現場からのスタートをすることを決意した。
彼は幼少期から様々な武芸を習っていたが組織では通用せず、若い頃から暗殺の英才教育を受けていた手下の鵺にも劣る日々が続いていたが、彼は反骨心だけでこれを克服し、遅咲きではあるものの一流の暗殺者となった。
やがて彼は「中南米での、独裁国家君主の粛清」という大掛かりなミッションに動員される。世の中が善悪二つの概念で固まっていたと考えていた銀田は、事前に組織から「国民は圧制と貧困に喘いでいる」と聞かされており、さらに反政府派の市民が迫害されている有様を目の当たりにして独裁者が悪人であると確信し、巨悪を裁かんと単身で独裁者を排除した。この時は悪を討ったことに誇りを持っていた彼だったが、反政府派に政権が移ると今度は旧政府派だった市民が迫害されるようになり、自分がしたことは、迫害のベクトルを大統領支持者側から反大統領派に向けただけだったという残酷な真実を知ることになる。しかもあろうことか、「大統領は反対者への迫害を除けば、善政をしていた」という現実まで突きつけられてしまう。
「鵺・・・俺が今までやってきたことは何だったんだろうな?」
「何が悪人しかターゲットにしない、だ!その善悪は一体誰が決めている!」
この一件で仕事への情熱を失った彼は組織の方針を「醜い偽善」「実働員への裏切り」だと考え、組織の頂点に立って欺瞞に満ちた方針を自分の力で変えることを誓う。
そして身についた錆を取るために当時最強格だった瓜生に挑み、案の定こてんぱんにやられたことで「何事にも動じない鉄の精神を得る」ことを目標とした彼は任務に励み心を凍らせる事に慣れてきた頃には幹部にまで駆け上がり、ターゲットが善か悪かという問いを捨て去るにまで至ったのだった。
「我々の手は汚れている。その罪から目を逸らすことなどあってはならんのだ。」
活躍
- 2022年9月10日の動画(瓜生龍臣)
この回で初登場。トップに上り詰めたものの、反対派が存在することが明らかになる。
逃走者である芦澤恒彦を排除するため自分の派閥である鉢塚を派遣するが、彼に加勢した瓜生に返り討ちにされてしまう。
「これからはアサシンに依頼の選択権をもう与えない。ぬるい奴らに生きる資格はねぇ」
「依頼の数も増えて組織も潤う。毛利、何の問題があるんだ?」
- 2022年10月1日の動画(瓜生龍臣)
反抗的な敵の派閥のメンバーを勝手に動員したことで、毛利と口論になってしまう。ターゲットに善人がいると主張する彼の意見を退け、殺し屋ピンクと自身の側近に命じて毛利を反逆者として射殺した。そして終盤では自分の味方派閥のメンバーが命令をまた達成できなかったことを嘆いている。
「お前が今の上層部に反抗的だからだ・・・」
「無能なトップだったな。意味のない方針だった」
「誰かに死を望まれる奴に善人なんざいないんだ」
「しくじったか、無能が・・・」
- 2022年10月12日の動画(瓜生龍臣)
この回でも、口喧嘩のシーンが再現されている。そして反対派である毛利グループを一掃することを宣言した。
「これからは金になるなら誰でも殺す」
「戯言は地獄の閻魔に言ってくれ・・・」
- 2022年10月22日の動画(瓜生龍臣)
またしても、反逆者の毛利を射撃させる場面が流れている。
「お前は組織反逆罪だ」
「綺麗事は地獄で言え」
- 2022年11月19日の動画(瓜生龍臣)
この日彼は瓜生をいつまでも落とせないことに腹を立て、彼の派閥にいる残忍さの塊のような男である春駒を呼び出す。彼の「彼は強敵だから真正面からやりたくはない」という言葉に対して「ならばどうする?」と質問。春駒はこれに答え、「一般人になって長い彼から親しい人間を奪えば手出しできない」と返す。これに関して彼は反対する描写もなく、春駒が瓜生の師匠を拉致する暴挙を許可してしまう。そして春駒は返り討ちにされるがそれだけでは瓜生の怒りは収まらず、「銀田を消す」と言わせるほど怒らせた。そしてこの一件で瓜生対組織の戦争の火蓋が切られた。
直接承認した描写がないとはいえこの出来事に関して「主犯は言うまでもなく春駒だが、容認した彼(及び組織)も同罪だ」という声が動画のコメント欄内外で少なからず上がっている。事実、一切悪事をしていない一般人への手出しを容認したことに同情の余地は全くない。
- 2022年12月14日の動画(瓜生龍臣)
この回で、彼がなぜ大規模改革を行ったかの経緯が少し語られた。
改革の全貌を発表し従わない者を問答無用で処分すると一方的に宣言した時、幹部の一人が「善人を暗殺すればアサシンに精神的負荷がかかる」と述べる。彼はこれに対し、「貴様は何をもって善人を判断するのか?」と問いを投げ、幹部が「実績や人柄」という抽象的な言葉で答えると「そんな物は金や権力が手に入れば一瞬で腐り果てる」と返答。さらに続けて「人間の善悪など簡単に裏返る。天使の仮面の裏には悪魔が笑っているのだ」、「貴様はなぜ人の善悪を見抜ける?神にでもなったつもりか?」と聞くと、幹部も納得をした。というのも異論を唱えた者に暴行を働き無理矢理従わせたと言った方が良いが
さらに部下達が下がった後も一人部屋に残り「悪人と思って殺していた人間が後々善人だと知ったらどうする?」「片方から見れば善人でも、片方から見れば悪人なんてことはよくある話だ」「たとえ神でさえどちらか一方から見るのだよ・・・」と独白していた。
- 2023年1月1日の動画(状況整理)
冒頭、他のメンツが殺伐とする中便乗してさっそく瓜生に「死龍 お前は今年死ぬ」と喧嘩を吹っ掛けたため、久我虎徹と伊集院茂夫の計らいでCODE-ELチームとして翠蘭、鵺と分けられることになった。
上記の動画でも話された過去を交えつつ自分のポリシーを曲げるつもりはないと主張するが、なぜか翠蘭に下ネタ扱いされ、鵺からは翠蘭の熱意ともども卑猥と断じられて困惑のツッコミを入れた。
- 2023年2月8日の動画、10日の動画(瓜生龍臣)
毛利グループが天羽組の小林幸真を味方につけることを読んだ銀田は鵺に妨害を指示。その際カタギに手を出してでもやれと余りに非道な内容に絶対服従を誓っている鵺も流石に難色を示したが、「一人でも離反者を出せば鵺一族への援助を全て打ち切る」と実家を人質にとる脅迫で鵺に作戦を強行させた。
だが、これが銀田の変貌と強権的な方針に疑念を抱いた鵺を失望させ、最終的に彼の離反を招いてしまう。
この日銀田は鶴城に対して香鈴の身柄を確保することを命令。何をするのかと聞かれると、「鶴城が生まれた時と同じ条件で、組織のために優秀なアサシンを産んでもらうための遺伝子を手に入れる」、すなわち香鈴の遺伝子を一流アスリートのそれと体外受精させ、違法な代理出産を経て鶴城2世を生み出すという恐怖の実験にかけようとしているのだった。事実上、優秀な遺伝子を集めて天才を生み出すために存在した遺伝子バンクであるリポジトリー・フォー・ジャーミナル・チョイスを再現する内容である。
そして鶴城は香鈴の身柄を回収することに成功する。
銀田派 善悪に翻弄された総帥vs毛利派 元現役最強 最終決戦
御前のスキャンダルが毛利派によって世間にリークされ組織が大混乱に陥る中、彼は毛利派の奇襲を予想して自らも戦闘態勢を整える。専用の日本庭園で若い頃に戻ったかのような戦闘服を着込んみ、かつて現役最強を誇った毛利を待ち構える。
囁き戦術による奇襲から戦闘がスタートし、毛利もすぐに応戦。そこで毛利がかねてより疑問に思っていたであろう「なぜ毛利班全員を目の敵にするのか」という疑問を投げかける。彼はこれに答え、「貴様の思想が邪魔であり、影響を受けた面々も反乱分子だ」と返事をする。この時の彼には自分が過去に経験した忌まわしい2つの任務が脳裏によぎり、毛利に真正面から自らの思いをぶつけるが案の定彼は聞く耳を持たず、戦いを終わらせるために命をかけた毛利との最終決戦を挑んだ。
先手を取ったのは銀田であり、激しい斬り合いに持ち込む。ナイフの腕は彼が有利であり、さらに続いて靴に仕込んだ暗器を使った右の蹴りを打ち込み、流れるような袈裟斬りで毛利の横腹を切り裂いた。凍るような視線で毛利を睨みつけるが彼はそれでも倒れることなく立ち上がり、最後の勝負に持ち込まれる。
「貴様らが善人と呼ぶ人間とて、目線を変えれば悪人なのかもしれんのだ。我々に神の目はない。来た依頼をただこなす、これが中庸なのだよ」
「我々は殺し屋組織だ!善悪判定屋じゃないんだよ!」
「私もアサシン、貴様をこの手で殺し、この戦いを終わらせようではないか」
「毛利、俺はこの組織を変えるとあの日決意した。執念が違うんだよ」
銀田派 善悪に翻弄された総帥の壮絶な最期 執念の叫び
- 5月20日の動画(瓜生龍臣)
銀田と毛利による最後の戦いが本格的になる。壮絶な斬り合いになった状況下、ナイフ戦では彼が有利であり、毛利の避け方も読んで肘に仕込んだ暗器で彼の右目を潰す。そして流れるような動きで毛利の右腕を切断するが、毛利のカウンターを食らって右肘を極められてしまう。
接近戦は危険と判断し、すぐに銃に持ち替えて何発か互いに撃ち合う。その時彼の顔が狂気に染まった。
「逃げてるんじゃないぞ毛利!お前の出血は時間がないだろう!出てこい、殺してやる!!」
「そのまま失血死する気か!出てこい!貴様をこの手で殺し、CODE-ELの未来は私が作る!!」
決意と怨念を毛利に放ち、反撃に転じた毛利の攻撃も何度か回避する。そして互いに弾切れを起こすと、彼はナイフでの戦闘を提案する。
「毛利、素手でやりあっても仕方あるまい。ナイフを拾え。」
毛利「確かに、では命運は互いのナイフに賭けましょう。」
毛利はこれに応じたように見せかけるが、なんと彼は銀田に向かってタックルを放ち近くにあった岩で何度も殴打をかける。もちろん銀田もまた黙っておらず、苦無を抜いて毛利の右足を潰す。
両者とも失血死を待つだけの状況となるが、そこに現れたのは護衛を突破したバースだった。しかも護衛達がバースの気迫に怯えて道を譲った事を知った銀田は、信念を持たず金と出世欲のみで従っているアサシンに組織の為に命を捨てる忠誠心など有るわけがなく、「善人殺しの禁止」という大義を捨てた事で組織の鉄の結束を崩壊させてしまったと悟り愕然となる。もはや自分に勝ち目はないと悟った銀田だが、目の光はまだ消えていなかった。
「だが毛利、自分が正義だと思っていることが他方から見れば悪である可能性がある・・・これだけは譲らん・・・俺の信念だ」
すると銀田は薄ら笑いを浮かべ、ゆっくりと後退りをする。フェンスを乗り越えた彼は最後の力を振り絞って叫んだ。
「毛利!バース!俺は間違えていない!そしてお前達に殺されるのだけはプライドが許さんのだ!」
「貴様らが信念を貫き通すように、俺も信念を貫き通す!貴様らに負けたのではない!自ら命を絶ったのだ!さらばだぁああああ!」
この言葉を最後に、6階の戦場から躊躇なく下に飛び降り、波瀾万丈に満ちた人生に終止符を打った。
彼の死と同時に銀田派で残っている主戦構成員は鶴城ただ一人となり、その鶴城も死龍に生かされたとはいえ敗北したため、銀田派の敗北が確定した。
余談
作風と視聴者に与えた影響
パワハラ、カタギを巻き込んだ悪事、部下からの忠告を一切聞かないといった悪事を重ねる銀田だがその根底には深い考えがあり、これにより銀田の評価は賛否両論が分かれることとなった。また、瓜生シリーズ以外にも銀田が言う「片方から見れば善人だが片方から見れば悪人」という持論は当てはまるケースが多い。そしてこの話を銀田がしてからしばらくして当時絶対悪と思われていた天王寺組にも天王寺組なりの正義があると発覚、視聴者を混乱させることとなった(これはエルペタスにも言える)。
また、彼の最期の描写についても最後まで信念を持った敵キャラクターが主演側の誰かの手によって介錯され死亡する展開は過去に何度かあったが、
敵に討たれずそのまま自殺したのは、バグ大の動画では銀田が最初である。後に大嶽徳史が2人目となる。
その衝撃からか、銀田が飛び降りた後プールにダイナミックに飛び込むというコラ動画がTwitter上にアップされ、それを公式がリツイートするという事態が発生したこともある。
家系について
前述のように彼の家系は殺し屋一族を従えていたほどかなり力のある一族であることは示唆されているが、より具体的に言えば大名由来の旧華族の可能性がある。
まず、銀田家に代々仕えている一族の一員である鵺こと智也や三門シリーズにも登場した兄者は忍者一族の末裔であることが明かされている。中世・近世日本社会で忍者を従えていたのはもっぱら大名であるということを考慮すると、「銀田家=大名一族(=旧華族)」という仮説を立てることができる。
なお、銀田が大名由来の旧華族の子孫であると仮定した場合、政財界の禁忌に関わる重大な情報を把握できるほど密接に関わっていたとしても不自然ではない。その場合、毛利が娘に預けた "重大な情報" というのも元々は銀田が保有していた情報なのかもしれない。そして後日、予想通り毛利の娘が持つ情報は御前に関するもので、使われ方によっては組織が存続の危機に及ぶほどのものであることが判明した。
関連タグ
暴君 アルビノ パワハラ ブラック上司 闇堕ち 哀しき悪役 悪のカリスマ どうしてこうなった
銀田栄山 - 銀田家当主にして栄角の実兄。現職の国会議員でもある。極めて強権的かつ短気だった栄角とは対照的に穏健派で律儀かつ誠実な人格者。エルペタスや秋月義一に命を狙われたことを受けて、栄角と敵対していた毛利班出身者を中心に構成される株式会社モーリーと同盟を結んだ。
大丸靖公 - エルペタスの最高責任者。次章「大アジア戦争編」第一部における敵対組織の大将。銀田とは過激ではあるものの思想自体は敵対者の瓜生からもある程度の理解を示されていた点が共通している。
御堂鋼作 - 「大アジア戦争編」第ニ部におけるラスボス。こちらは敵対者の瓜生・大丸そして伊集院茂夫とは互いに相容れない存在。
櫻田重信 - 銀田の前のELのトップで現在は御堂の右腕。
城ヶ崎賢志 - 悪の組織の大改革を成功させ、カリスマリーダーとして讃えられた者繋がり。戦争で最終的に散った点も同じ。
日下孝次郎 - 同じく先代にあった組織の良心的部分(あちらはヤクザなので任侠道)を否定し強権的な改革を行い反対派閥が登場した。なお日下の場合は久我虎徹や五十嵐幸光により組織の良心が戻るという結果に終わった。後に最初は己の理想の為に動いていたが闇堕ちした過去があるという繋がりがあることも判明。
黒澤航太郎、大嶽徳史 - 前者は獅子王組の内部戦争、後者は羽王戦争のラスボス格で最後まで己の信念を貫いた潔い点が似ている。
翠蘭、薬師丸旭、高城蓮太郎、鮎川鉄次、暴走王篠田、緋田功哲郎、鳳崎桔平 -同じく、戦闘狂気質のある悪役達。翠蘭、薬師丸は銀田グループ所属で彼の部下でもある。
鶴城史之舞、祇園織文 - 片や銀田派最強、片やエルペタス最強の元悪役。本来は穏和な人物だがスイッチが入ると戦闘狂と化す。
反町琥治郎 - 裏神の幹部。組織統率者としてのスタンスは銀田と酷似している。
堂馬利信、大鳥 - チャンネル内でも有数の悪徳政治家で伊集院家暗殺事件の共犯。銀田同様、御前と関わっている名家だが人の上に立つ者としての実力は銀田兄弟の足元にも及ばない。なお、最終的には両者とも伊集院に処分された。
護国蒼天会 - 遺伝子実験思想の完全上位互換。銀田の実験以上に凶悪かつ残忍な事件を引き起こした結果、会長の佐郷は伊集院茂夫に処分され、構成員達も天羽組の永瀬光一と須永陽咲也によって壊滅させられた。
西順之助 - 「裕福な家庭に育つ」「殺し屋の存在を知り志願する」「殺し屋の稼業に理想を抱いている」「殺し屋の稼業で苛酷な経験をする」などの共通点がある。ただ順之助は先輩からの厳しい指導もあってか後々に仲間から信頼される様になっている。