主の為ならば畜生にすら成り果てる…… それが忍の宿業なのだ
CV:西村隆主
概要
漫画系YouTubeチャンネル『ヒューマンバグ大学』の登場人物で、その1シリーズである『元裏社会の最強殺し屋・瓜生龍臣』シリーズの主要キャラクターの一人。
アサシンギルド『CODE-EL』に所属する殺し屋で、組織の新トップ・銀田栄角に長年仕える従者でもある。実家である鵺の一族伝来の暗殺術の使い手で、「朧の鵺」の異名を取る。その異名の通り、常人では目視できないとさえ言われる程の隠形術と、忍者を彷彿とさせる暗器を駆使した戦法を得手とし、特に智也については火薬の扱いを得意とするらしい。
鵺の一族は、栄角の実家である銀田家に数百年に渡り従事する関係で、鵺は同じ次男(庶子)の立場にある栄角に幼少期より仕え続けた間柄であった。その後、暗殺による世直しで実家を更に隆盛させたいという主君に同調し共にCODE-ELに参入するも、栄角はとある任務で訪れた紛争地で痛感させられた正義についての強い疑念から変貌。新トップ就任後は「相手の立場に関係なく、報奨の優劣で依頼を選別する」と組織の方針を大幅に転換し、穏健派の幹部・毛利公平とその部下たちを相手取ったEL戦争を勃発させる。
人物
基本情報
容姿
紫色の髪に忍び装束に似た紫の服装、赤いマフラー、猿の仮面を装着している。仮面の下の素顔は、左目付近に斜め一線の傷跡を残しつつも精悍な顔立ちをしている。体付きが非常に良く、筋肉質。
猿の仮面をしているのは昔の名残りで、仕える低い身分で一族ごと「猿」と呼ばれ、個人個人を区別されず一緒くたにされて、猿面をつける文化があったためである。同時に暗殺一族として顔を隠せるが、主な理由は顔を隠すためではない。
性格
一族として代々銀田家に仕えているためかCODE-EL内でも銀田への忠誠心は一際強く、EL戦争にて銀田派に与しているのも "銀田個人への忠誠心" が主な理由。自身が少年期の頃から銀田の側近を務めており、CODE-ELに入ってから現在に至るまでその忠義を尽くしている。
また、作中の描写から目の前の戦闘に勝つことよりも任務遂行を優先するタイプであることが読み取れる。
銀田に絶対服従の姿勢は取っているものの、銀田からカタギを巻き込むような作戦を命じられた際は流石に難色を示す辺り、銀田よりは良心をいくらか持っている。そして抗争が激化し銀田の苛烈極まる思想が暴走していくにつれ、次第に忠誠心が揺れ動き、良心の呵責に悩むようになっていく。
実力
忍者としての技量
CODE-EL内でもトップクラスの暗殺者であり、瓜生龍臣からは「銀田の下に付くのは勿体ない」と言わしめた程。忍者の末裔らしく忍術を得意としており、特に追跡術と隠形は組織内でも比肩する者はいないと言われるほどに仕上がっている模様。この隠形に関しては元組織最強だった瓜生でさえも「目の前にいるのに輪郭がはっきりしない」と評し、彼から目を離した一瞬の隙に背後を取られてしまうほど洗練されている。こと背後を取ることに関しては瓜生を凌ぎ伊集院茂夫や我妻京也に匹敵する。
戦闘力
身体能力も凄まじく、バースによる斬撃から躱すために高く跳躍した程。その瞬発力、スピードは瓜生をして「魔法みてぇな瞬間移動」と呼べる程の代物。反射神経や判断力が恐ろしいほどに優れており、時には武器を捨ててまで致命傷を避けるだけでなく、渾身の一撃も咄嗟に蹴りを入れてバネのように撥ねる事で衝撃を流す芸当も見せる。こういった護身術は、朧と呼ばれ、カリンからも「難攻不落」と評された。事実瓜生も隠形を交えた戦法の強さと恐ろしさを認めており、真っ向勝負に持ち込まれるまでは手玉に取って見せていた。
CODE-ELに銀田と共に入った際は、忍者の末裔として殺しの英才教育を受けてきただけに加入当初から頭角を現している。
使用した武器、道具
- 忍者刀
忍者が使う刀。
日本刀と異なりヒューマンバグ大学では使用者は少なく使うのは彼と天王寺組の岸本隆太郎と鵺兄と我妻京也の4人のみ発覚している。
- 苦無
剣士御用達の投擲武器。
- 特殊なナイフ
斧の刃の後ろに持ち手を着けたようなナイフ。投げても使用出来る。
- 撒き菱
敵を牽制・足止めする際に使用している。
なおこちらはある人物との戦闘後から使用し始めている。
- 煙玉
逃げる際や気配を消す時に使用し一回気配が消えたら位置を捉える事は不可能
- 火薬玉
攻撃と煙幕の双方に利用する。これで煙幕を貼ると彼を捉えられる者はいなくなる。
声優
智也の声は西村隆主氏が担当。西村氏はチャンネル内で同じく獅子王組構成員(当時の内部抗争では黒澤派だった)来栖三成を演じている。
紅林シリーズでは奇しくも、智也戦の次の回に来栖が登場するという形で、西村氏の担当キャラが連続して紅林二郎と拳を交えることとなった。また、時代錯誤な口調の冷徹な暗殺者だった当時の鵺、イマドキの若者らしい軽い口調で飄々とした振る舞いをみせる来栖と、本質はともかく表立った性質がほぼ真逆である為、両者の演者が同じことに驚いたファンも割りといた。
活躍
- 2022年12月24日の動画(状況整理)
「鵺」として初めてビジュアルと名前が明かされる。天羽組の南雲梗平からは「モテなさそうな仮面」と酷評されていた。
初登場。
小森健二を追跡し、翠蘭その他大勢と共に毛利派のアジトを襲う。柄の無い斧のような武器で瓜生と対決したが、ターゲットである毛利仁美がアジトから逃走したのを見て、それを追って消えた。
その後、なんとどういう経緯か愛天雄の紅林が仁美を保護したらしく紅林vs鵺となる模様。
「組織に逆らう愚か者共よ、粛清の時だ」
「この鵺から決して目を切ってはいけない」
予告通り紅林と交戦する。
毛利の娘であり組織の重大な秘密を握っている仁美を捕らえる中で動く中、紅林と鉢合わせて交戦する。凄まじい身体能力と技術、暗殺者としての気配や動きを殆ど読ませない動きで優位に立つも、暗殺者としての生業や使命を交えた持論を聞いた紅林は大激怒する。紅林の雰囲気が変わった事に危機感を感じつつも袈裟切りで応戦する。しかし、紅林のワンインチパンチによって流れを引き寄せられ、自身の予想を大きく超えたパワーと動きで翻弄された事で強烈な一撃を受けてしまう。勝負ありと思われたが、受ける直前に紅林を踏み台のように蹴る事で衝撃を流して見せたものの、軽視できないダメージを受けてしまう。そこにバースが乱入した事で分が悪いと判断しその場を撤退した。
「俺の名は鵺 音も無く匂いも無い 敵は骸になったことすら気づかない」
「その天性実に面白い 特別に面を外してやろう この鵺を楽しませられるか…」
冒頭、他のメンツが殺伐とする中、銀田が便乗してさっそく瓜生に「死龍 お前は今年死ぬ」と喧嘩を吹っ掛けたため、伊集院や京極組の久我虎徹の計らいでCODE-ELチームとして銀田、翠蘭と分けられることになった。
主人の銀田の目標や翠蘭の熱意ともども卑猥と断じたことで、2人からは困惑のツッコミを入れられた。
- 2023年1月28日の動画(銀田栄角)
過去が明かされる。少年時代より、本格的に銀田の側近を務めることになり、彼がCODE-ELに入る際は自身も迷うことなく付いていった。鵺は主君である銀田と違い、殺しの英才教育を受けてきただけに加入当初から頭角を現していった。一方で芽が出ない銀田が悩んでいるところを慰めようとするも、銀田本人にとっては屈辱であった。
後に銀田がCODE-ELで果たしたい目標ができたと聞かされた際は賛辞を述べたものの、とある事件に携わった事がきっかけで今のような思想に至った彼に変わらず付き添い、後ろ暗い仕事も淡々とこなしていった。
「僕が栄角様を生涯お守りいたします」
(銀田「こんな小さい子が……」)
「栄角様には銀田家のご子息らしく組織を統率する能力がありますので……」
「栄角様 おめでとうございます」
何らかの理由で瓜生がブチギレたらしく、とんでもない激戦になる模様。放送時期は不明だが瓜生は小林幸真と待ち合わせしている。
揺れ動く忠誠心 迷える忠臣
- 2023年2月8日の動画(瓜生龍臣)
銀田から呼び出され、「一般市民に手を出してでも小林と毛利グループが手を組むことを阻止しろ」という旨を命令された。
流石に一般市民を巻き込むことには戸惑いの表情を見せたものの、銀田から「銀田家についた者が一人でも離反すれば銀田家は鵺一族への支援を全て打ち切る」と脅迫されたために、鵺は作戦を強行することになる。
空龍街で少女に催眠をかけ、トラックに轢かれるように仕向けた。すぐさま瓜生が少女の救出に向かうが、瓜生が毛利から離れたスキを突いて、鵺は毛利の腕を斬り裂いた。「任務の為ならば使えるものは使う」と言う銀田の悪意を体現した鵺の暴挙に対し、瓜生は咆哮をあげるほど怒り狂い、抹殺宣言を下した。
「栄角様 道ゆく市民を犠牲にしろと……それは……」
「貴方が望むのならば私は化生となりましょう」
「そう、私は鵺……化け物に人の心など不要 主の為ならば畜生にすら成り果てる。それが忍の宿業なのだ」
銀田派 総帥の忠臣vs毛利派 死龍 第二の人生の誘い・・・
- 2023年2月10日の動画(瓜生龍臣)
「死龍……今日は逃げない。どちらかが死ぬまでだ」
瓜生「鵺……テメエはやりすぎた。死ぬしかねえ」
人目がつかない路地裏に移動し、瓜生と戦闘になる。かつては組織でも最強の座に君臨していた瓜生の攻撃を超人的な体術で躱すなど紙一重の攻防を繰り広げ、閉所で炸裂弾を投げ煙幕を作り、自身の隠形と合わせて不可視の攻撃を連打するなどして有利に立つ。
「我が身は黒き霞にして雷霆の如し……誰にも見切ることはできん」
瓜生「自分達の醜い勝利のために、年端もいかぬ女の子を犠牲とするようなゲスに負けてたまるかよ」
しかし、瓜生に何度もカタギを巻き込んだことを糾弾されると…
「さっきから何度も耳障りな…… 貴様に何が分かる…… もうトドメを刺してやろう」
(主人のためならば悪魔に魂を売る……それが忍の宿業)
「望み通り地獄へ送ってやる」
怒りのあまりわかりやすい位置に出てしまう。瓜生にさらなるダメージを与えることには成功したものの、懐に隠し持っていた炸裂弾をいつの間にか盗まれ、投げ返されて隠形を阻止される。
その後は忍者刀と苦無の二刀流で近接戦に持ち込むが、素のパワーやナイフ以外のパンチとキックで手数の上をいかれ、拳をモロに喰らう。
「うぐっ!? しまっ……」
瓜生「もらったぁ!」
「ぐああっ!?」
ディフェンスに隙が出来てしまい、瓜生から斬撃を受けて倒れ伏した。彼はもう戦える力が残っていなかった。
そして、死を待つだけの殺し屋鵺が迎えた先は、意外な展開だった・・・
余談
忍者ブーム?
その出で立ちや戦闘にて扱う暗器の数々、その他にも謎の粉を使った催眠術で子供を操ったり、海水浴でパラソルを立てるのに土遁の術を使おうとする(未遂)など、如何にも「忍者キャラ」といった印象の彼だが、後に公式からも彼やその一族は「忍びの末裔」であることが明言されている。
また銀田栄角の実家・銀田家に長年仕えてきた鵺の一族と同じように、2023年5月から開始した三門シリーズの主人公・三門一郎太の実家である三門一族も、秋月家という名家に仕えていた暗殺者一族であり、当主の秋月義一が三門一族を切り捨てた後に雇った雷一族共々忍者とおもわれる。
更に、関西の巨大極道組織である天王寺組戸狩派に所属する武闘派構成員に忍者刀の使い手である岸本隆太郎が、2023年前期に姉妹チャンネル『バグアカデミア』へ移籍した鬼頭シリーズでは鬼頭丈二の新たな相棒の一人として室町時代より国に仕えてきた暗殺者一族の末裔・赤城永吉がそれぞれ登場し、同じく忍者を彷彿とさせる要素を持ったキャラクターが増加しつつある。
関連タグ
???(スポイラー注意) - 彼の真の「人間としての」姿。