「僕の名前は岸ちゃんでえす」
CV:畑耕平
公式サイトでの解説
戸狩派5年目の構成員。
先輩に対しても物怖じしない性格で室屋に対しても馴れ馴れしい口調で話す。
忍者刀を得物としており、室屋と共に綾波町の北大路組を制圧した。
クスリの売人と接触する際、尾行していた天羽組 飯豊の奇襲に遭う。応戦し、その場をきりぬけようとするも飯豊の深い一撃で生気を失い死亡。
概要
関西の超巨大ヤクザ組織天王寺組の2つある戦闘部隊「戸狩派」のメンバーである5年目の武闘派ヤクザ。忍者刀の使い手。
人物
某刺身包丁を彷彿とさせる高めで落ち着いた口調の男。
戦闘時は「○○のように」と比喩表現をよく使う
兄貴分である室屋柊斗に「兄貴の家はここ(北大路組事務所)の駐車場より安いんちゃいます?」とかなり失礼なことを言ったり、同じく兄貴分の渋谷大智のギャグにノるなど軽い性格だが、テンションが上がった様は紛れもない狂人のそれ。
若手の中ではかなり高く評価されている人物ではあるものの、戸狩派の中心メンバーの中では最年少ということもあり、兄貴たちから何かと面倒事を押し付けられる立場である。もっとも、面倒事と言っても「○○を代わりに買ってこい」という生易しいものじゃなく、「半グレ組織を制圧してこい」という半分任務みたいな内容だが。
能力
北大路組武闘派トップの二人を同時に相手できたり、敵の攻撃を躱すと同時に敵の腕を切断できるほどの高い戦闘力を持つ。また、カンが鋭いようで、青山琉己に殺意を向けられた際、瞬時に方向転換して狙いを別の相手に切り替えるという芸当を見せている。
使用武器は忍者刀に手裏剣とかなり忍者じみている。
活躍
- 2023年3月18日の動画(小峠華太)
初登場。
東京到着後に行われた作戦会議にて、戸狩玄弥の指示で出席。
翌日、綾波町を押さえるため室屋と共に北大路組を訪問。2時間という短いタイムリミットで付きで天王寺組の傘下に入ることを室屋が提案する。
2時間後、北大路組を訪れると北大路組屈指の武闘派関谷と緑川と戦いに発展する。ドスを持ち襲い掛かってくる関谷の攻撃を避けるとともに両腕を切断し、緑川のチャカを戦闘不能にした関谷で防ぎながら忍者刀で切り裂いた。
「僕の名前は岸ちゃんでえす」
「蝶のように舞い…クワガタのように斬る!」
天羽組にて作戦会議中、戸狩派主戦力の三人と一緒に紹介された。
- 2023年5月8日の動画(小峠華太)
丸山組から逃走する天羽桂司らより先回りして渋谷と共に待ち伏せ、銃撃と鉄球に加えガソリンによる放火で抹殺を試みるも、青山の機転で未遂に終わる。
渋谷「すまんのぉおおお!この道は閉鎖中やぁああ!」
「かわりに地獄への一本道を案内しまぁあああす!」
渋谷「おっしゃ産後・・・いやビンゴや!」
「産んでどないしまんねん」
「この博打は我々チーム勝ちですね」
そしてここから、
天羽組組長・天羽桂司の命を巡る壮絶な戦いが幕を開けるのだった
- 2023年5月19日の動画(小峠華太)
渋谷と交戦する青山の背後から忍者刀で斬りかかるも、既に青山の目は岸本を捉えており、攻撃は不可能だと判断した為か瞬時に方向転換。飯豊朔太郎に襲いかかる。
飯豊と同時にスタートを切り、ぶつかり合うと思いきや突然直角に方向転換、車の後ろに隠れる天羽を狙う。
その途中で飯豊のドスによって妨害され、突進を止められてしまう。しかし、ドスを振り終えた飯豊の隙を狙い、彼の頭部に強烈な蹴りを入れる。そして再度突進するも、またも妨害される。
飯豊の攻撃を華麗に回避し、カマキリのように袈裟に切り裂いた。
「ホテル出てどないしまんねん。最早わざとでしょそれ。せやけど、いきなり王将獲りですね」
「やっぱりお前じゃぁああ!ブチ殺したらぁあ!」
「勘違いもそこまで行ったら一個の芸ちゃうかぁ!?」
「蝶のように舞い…カマキリのようにぶった斬るぅううう!」
- 2023年6月26日の動画(戸狩玄弥)
動画序盤に少しだけ登場。半グレ組織「狩武」を傘下に入れるために誰が制圧に行くかという話題になった際、「予定があるから」という理由で兄貴たちに半グレ制圧を強要されそうになっていたが、今回は戸狩が散歩のついでに制圧させてくると提案されたため、面倒事に巻き込まれずに済んだのであった。
ちなみに、兄貴分の言う予定というのは、馬渕が「たけのこの里を買いに行く」、渋谷が「おととい録画したミヤネ屋を視聴する」というものである。岸本は半分呆れつつも前者に対しては「そんなん予定って言います!?」、後者に対しては「それはリアルタイムで見やんと」とツッコんだ。
- 7月5日の動画(小峠華太)
戸狩と野田らが戦っている料亭に駆けつけた。
天羽組 若手の星vs天王寺組 忍者刀の精鋭 絶たれた望み
- 7月8日の動画(小峠華太)
「北大路組のヤクの件、売人と接触できることになりました」
渋谷「ほうか、俺も粛清行くか?」
「いや、僕とコイツ(舎弟)の2人で十分ですわ。簡単な仕事なんで」
北大路組に違法薬物を流されている事態が発生。それを受けた岸本はら舎弟と共にその売人を粛清しに行く。その用が済み、帰路に着きながら渋谷のお好み焼きを食べることを嬉しそうに会話していた。
ある男に狙われていることも知らず…
「今日渋谷の兄貴がお好み作ってくれんねんてぇ」
飯豊「岸本ぉおお!ここがテメェの墓場じゃぁあああ!」
「なんやぁあああ!」
飯豊「外道がぁああああ!死にやがれぇえええ!」
「ぐぅううう!」
それは薬物の売人を追跡しながらごみ捨て場に潜んでいた天羽組の飯豊であった。
岸本はいきなり背中をドスで抉られてしまう。それに激昂した岸本の舎弟が飯豊を襲うが、飯豊はそれを気にも留めず岸本に刺したドスをさらに捻りあげる。
舎弟「何晒しとんじゃクソガキィイ!死んとけやぁ!」
飯豊「ぐぅうう!ゴフ それがどうした…岸本ぉおおお!テメェだけは殺るぅううう!」
「がぁああああああああ!」
舎弟は飯豊によって瞬殺され、岸本自身も瀕死の状態で飯豊を相手にすることになる。しかし飯豊を油断させながら放った手裏剣は見切られたうえ…
飯豊「テメェとは一回やってるから分かるんだよこのペテン師が」
「ふざけんなぁ!死んでたまるかぁああ!お前とは格が違うんじゃあ!」
渾身の忍者刀も飯豊に大きな致命傷を与えられなかったどころか、自分自身が激しくダメージを負い、吐血した。
「グフゥウ ぐぉあ…背中がぁあ…」
最初につけられた背中の傷があまりにも深すぎたのだ…
飯豊「もらったぁあああ!東京はてめえらの墓場なんじゃあ!地獄へ行きやがれぇええええ!」
「げばぁああああああああああ!」
最後は飯豊の全体重をかけた踏み込みとドスの切り上げにより容赦なく体を切り裂かれ、倒れた。そして、自分はただ指示通りに動いただけだという旨と楽しみにしていた渋谷から振る舞われるはずだったお好み焼きへの無念を呟きながら死亡した。組の指示に従い死にたくなかった岸本は死を迎え、組の指示に従わず死ぬ覚悟は出来ていた飯豊は生き残ったと両者の結末は真逆であった。
「う…あ……こんなん…ゴフッ、嘘や」
「嫌や…死にたない…ゴフ……俺は…言われた通りやっただけや…何で死ななあかんねん…今日…お好み食べるねん……」
- 7月28日の動画(大嶽徳史)
大嶽徳史がナレーションを務めた後半部分で葬式シーンが描かれた。
特に彼を可愛がっていた渋谷大智は誰よりも号泣していたほか、大嶽もせめてもの思いでグレードの高い棺で弔うことにした。その後、遺体は大阪に送られた模様。
余談
戸狩派の若手ではかなりの実力者でネームドキャラの一人ではあるが、他の面々と比べるとやや格下感があるキャラであり、それゆえに影が薄いと思っていた視聴者も少なからず存在した。
しかし、最期のシーンで(今までの敵対者たちと異なり)どこか哀愁漂う人間味のある言葉を残して絶命したことで、彼のファンのみならず、彼に対して特に思い入れがなかった視聴者でさえも悲しみを露わにしたり共感を示したりするほど印象深いキャラの一人となった。中には、彼の死に際の言葉を受けて、落合信彦(落合陽一の父)の著書に出てくる「戦争はいつだって老人が始め、若者が犠牲になる」という言葉を思い浮かべた視聴者もいた模様。
関連タグ
相良颯誠、松村美津留--前者は京極組の武闘派組員、後者は日滅軍のリーダー。経験・実力ともに格下だったはずの飯豊に敗北して死亡した人物繋がり。ただし岸本と相良は奇襲を食らったのに対して、松村は正面からの一騎打ちで敗北した違いがある。
室屋柊斗--岸本の先輩にあたる天王寺組の武闘派組員。圧倒的な実力で一度は退けたはずの敵対者に奇襲されて致命傷を負った極道繋がり。ただし、致命傷が原因で絶命した岸本と異なり室屋は奇襲で致命傷を食らってもなおギリギリ生存していた。
南雲梗平--天羽組の武闘派組員。圧倒的な実力で一度は倒したはずの敵対者に奇襲されて命を奪われた極道繋がり。奇襲で室屋に致命傷を与えたが、今度は逆にギリギリ生存していた室屋による奇襲(自爆特攻)を受けてしまい、殉職した。
城戸丈一郎--天王寺組城戸派のトップ。関東極道を恨んではいないが、組織の命令に従って前線に出たことが遠因で死亡したキャラ繋がり。ただし、城戸は「組長になるための手段」と割り切ったうえで積極的に動いていたのに対し、岸本は(関東侵攻に関しては)これと言った意志もなくただ命令通り動いていただけである。
似鳥正男--天王寺組2年目のぺーぺー構成員。岸本と入れ違いで登場した。