ロクロウ・ランゲツ
ろくろうらんげつ
「知ってるだろ? こう見えても義理堅いんだ」
「そうはいかん お前が死んだら恩が返せない」
「どれだけ血を流そうが、命を落とそうが、人の心をなくそうが…」
武士のような出で立ちをした青年剣士。業魔でありながら義理堅い性格の好人物だが、ひとたび戦闘に入ると隠された狂気が垣間見える。
ベルベット・クラウが「監獄島タイタニア」を脱獄する際に偶然出会う。
命より大事な背中の一本太刀の恩を返すため、ベルベットについて行くことを決める。
明朗快活で自由奔放な剣士。数年前に業魔病に罹患して業魔になるが、業魔でありながら理性を保っている。本人もそれを悲観せず、その力を利用して家伝の剣術を究める道を歩んで来た。
業魔として監獄に囚われていたが、ベルベット・クラウの起こした騒動で解放され、更に大切な太刀の場所を教えて貰った上にマギルゥ共々脱獄(懲役500年を喰らっていたらしい)に成功したことで恩義ができ、恩返しするという形で彼女に同行する。
背中に背負っている太刀を『命の太刀』と呼ぶ程に大切にしており、頑なに抜こうとしないため、普段は短剣による二刀流剣術で戦う。戦闘狂であり、ランゲツ家の一族は自分の命も顧みないところがあるらしく、5人いた兄のうち4人は既に亡くなっている。彼は六男にあたり「六番目に生まれた子だから」ということでロクロウと名付けられたと語っている。
先祖は元々大陸の外の異国から渡ってきたらしく、その独特な得物や剣術は一部で有名らしい。家訓は「借りたものは必ず返す。命を使ってでも。」
業魔のため食事は基本必要とせず、暑さや寒さなどの感覚もなく、年を取ることもない。
業魔のため聖隷との相性が非常に悪く、ライフィセットやアイゼンに直接触れると彼らに悪影響を与えてしまう(本当は側にいるのもよくない)。そのため緊急時以外は自分から聖隷に触れる事はしない。
激情を秘めるベルベットの行動をフォローをしたり、意思を持たないライフィセットの世話を焼いたりするなど、気配りのできる性格。
ベルベットには恩返しだけでなく、業魔になった身で一人でも聖寮に牙を剥く彼女の強さを知るために同行しており、興味を抱いている。
明るく親しみやすいノリの持ち主で、自我が芽生えたばかりのライフィセットや、対魔士としての理に葛藤するエレノアを気に掛けたりするなど、なかなかの面倒見の良さを発揮する。ぶっちゃけ曲者揃いの本作の主人公パーティーの中では一番愛想の良い好青年と言っても良い(普通にしていれば、だが)。
アイゼンとはくだらない事で言い合いをしたり張り合うなど大人げないこともあるが、仲間になってからそれ程間もない頃から盃を交わしたり、異海探索のロマンを語り合うなど、なんだかんだで親しくしている。二人揃ってライフィセットの良き兄貴分として、彼の人格形成に大きな影響を与えていくことになる。
業魔に因縁のあるエレノアからは、当初ベルベット共々冷たく接されていたものの、物語が進むうちに打ち解けていった(ロクロウ当人は最初から普通に接していた)。
記憶や人格は人間の時と同じであるものの、ベルベットと違い一部の感情は欠如している。特に人間らしい羞恥心は一切なく、温泉でエレノアと身体が入れ替わっても全く気に留めていない程。
また戦闘を好む夜叉の業魔の通り、強い相手との戦いを好み、その為の手段は選ばず、戦いの邪魔をされると(それが彼のピンチを助けようとする援護であったとしても)味方でも殺そうとする程。
が、激情に駆られてライフィセットを殺しにかかり、逆にベルベットから「先にあんたを殺すぞ」と剣を向けられて制止された際には、「すまない、熱くなり過ぎた」と素直に謝罪しており、落ち着いてさえいれば至って理性的であることも事実である。(しかし「そういう二面性こそがかえって気狂いに見える」との意見も多い。)
本人も人間らしい感覚が大分なくなってきていると発言しており、彼から見ればベルベットの方がよっぽど人間らしいとのこと。業魔になった事に対する悲観は一切なく、むしろ「業がなくなると自分ではなくなる」と発言している。また、「人間だった頃の自分から見れば、今の自分は十分化け物だろう」という発言もあり、ライフィセットから男として憧れを向けられても「俺のようにはなるな」と念を押している(これはアイゼンも同様)。
ベルベットと違い味覚はあり、心水(※)を好む。
(※酒のこと。本作の世界観では酒全般がこの名称で通っている。ロクロウは日本酒と思しい無色透明の物をよく飲んでいるが、洋酒も普通に飲むようだ。)
ランゲツ家長男であるシグレ・ランゲツを倒すことに執着しており、彼に勝つべく嵐月流剣術の裏芸である二刀小太刀の腕を磨き続けている。
シグレの太刀とロクロウの小太刀ではリーチの差は明白であるが、「恐怖を消して懐に飛び込めば手数は2倍」という、なんとも業魔らしい異常な考えが含まれている。
ちなみに犬派か猫派だとどっちも好かない。虫だとクワガタ派。(曰く、昆虫界の名剣士とのこと。)
料理は全て細かく薄く切り刻んでしまう癖があり、野菜ジュースを作るときは野菜を超みじん切りにしたり、刺身は箸でつまめない程薄造りな上、生きた魚をそのままさばいて使用、魚はさばかれたことに気付かないで泳いでいるらしい。もはや一種の才能の無駄遣いである。
エンディングではライフィセットの力で人間に戻る可能性を得るも、業そのものが自分だと自負し人間に戻るつもりが全くなかった為、業魔のままであった。その後は剣を極めるべく、各地で人に害をなす業魔を倒しながら強さを追い求めている。
やや長い黒髪を首の後ろのあたりでくくっている。着物を着崩したような恰好をしており、着流しに袴・足袋・草履とシリーズでは珍しく「和」のイメージが強い。胸部には胸当、右腕には戦国武将の甲冑のような巨大な肩当をつけている。
右目の周辺と首の右側は黒く染まった異形の姿であり、眼も赤く光っている。普段は前髪で隠れているものの、戦闘時には振り乱れた髪の隙間から垣間見え、彼が業魔である事を感じさせる。
武器は2本の短剣。体力と物防がとにかく高い生粋の前衛型。
短剣による剣術を操る特技はスピードにすぐれているが、移動を伴うトリッキーなものが多いため当てるにはやや慣れが必要。奥義は印による範囲攻撃で威力・範囲ともに優秀だが、ソウルゲージの消耗が激しく連発ができないなど、総じてベルベットと比べると少々癖が強い。
ブレイクソウルは、敵の攻撃に合わせて発動することで大ダメージを与える「因果応報」。いわゆるカウンター攻撃であり、扱いが難しい分ブレイクソウルの中でも純粋なダメージが大きい。さらにストーリーを進めていくことで強化され、連続で成功させることでより強力なブレイクソウルを放つことができるようになる。
ちなみに何かと取り上げられている背の大太刀だが、序盤~中盤の戦闘では全くと言っていいほど使わない。最終盤まで行ってから特定条件を満たすことでようやく使えるようになる。
イベント「ティル・ナ・ノーグ ニューイヤー~恩を忘れることなかれ~」で加入。彼の加入を以てTOBのパーティメンバーが全員揃う。他のメンバーと同じく四聖主が目覚めた後の時間軸から具現化されている。
ベルベットと同じくエンコードの影響で穢れによる周囲への悪影響はなくなったが、種族としては業魔(スレイたちから見れば憑魔)のままであり、感情も殆ど変化していない。
また、2020年4月の攻略戦イベントでは因縁の相手であるシグレがプレイアブルキャラとして加入。ティル・ナ・ノーグにおいても再び決着をつけるべくシグレと戦い、元の世界と同じくシグレを切り勝利した。しかしトドメを刺そうとしたところで、イクスたちのもとを離れていたコーキスがシグレを仲間として必要とした為ロクロウを妨害し、ロクロウは激怒するもののコーキスの策によって取り逃がしてしまった。コーキスに対してはシグレの味方でいるのなら自分の敵だと言いつつも、それを覚悟して行動に移したコーキスの意志を尊重していた。
本作で、十の型・慈天(八岐大蛇の技変化)、奥義・十二単(六の型・黒霧の技変化)、奥義・十伍夜(伍の型・斑裂の技変化)を新術技として習得。
魔鏡技は「真・鎧通し」「嵐月流・狗鷲」「征嵐・黒鋼」「嵐月流・白頭鷲」、シグレとのクロスオーバー魔鏡技で「嵐月流・箆鷺」。
彼の苗字「ランゲツ」と武器の二刀短剣からある人物が連想される。
CV担当の岸尾氏は、ゲーム本編リリース前の2016年7月9日に開催された2016年度のテイルズオブフェスティバルにロクロウ役として出演しているが、当日のスペシャルスキットで(マギルゥと共にシリーズキャラクターを振り回すという話の筋に加えて)脈絡なくアドリブを連発したり、トークショーの中でマイペースなギャグを繰り返したりするなど、普段の氏のフリーダムぶりが爆発して共演者陣を振り回す大暴走を繰り広げたため、翌年のスペシャルスキットでも、ベルベット役の佐藤利奈女史により岸尾氏の暴走ぶりをネタにするアドリブを披露されるなど、共演者陣から伝説的なネタ扱いを受けるようになった。
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