「あたしが何とかする!そう決めたんだから!」
概要
『テイルズオブゼスティリア』のヒロイン。流浪の商業ギルド「セキレイの羽」に所属して世界中を旅しているが、ある因縁からスレイ達の旅に同行する少女。
年齢は不明だが、発売前のインタビューによるとスレイと同年代らしい。スレイとミクリオが山を降りた後初めて出会った人間の一人。
長年デゼルの器になり憑依されているため、天族の力が通りやすい(通しやすすぎるため天族に操られてしまう等のデメリットも)体質。当然天族を認識出来てもおかしくないのだが、元々非科学的なものが苦手だった上に、デゼルが自分を助けるために起こしていた現象を理解できなかった為、恐怖心から天族達を認識できずにいる。スレイと契約を結ぶ際でようやく天族を見えるようになった。
導師であるスレイと契約をする際にはこのような真名をつける必要があったが、スレイはロゼと契約を結ぶ時かなり緊迫な状況であったため、「ウィクエク=ウィク(ロゼはロゼ)」の真名を付けていた。
ロゼはその後スレイが手抜きだと小言を言ってたが、事実上彼女に相応しい真名だと物語で判明した。終盤のチャットでは二人で「スレイはスレイ」「ロゼはロゼ」とじゃれ合ってる。
性格
マイペースな性格で明朗快活であり、今作でのムードメーカー担当。異性に対する意識はスレイ並に薄く、彼とはよき仲間といった間柄である。
厳しい世界を生きてきたためか、強気ではっきりした思考とサバサバした物言いをし、感情が昂ぶると時折男性のように乱暴な口調になることも。
料理に関してはパーティメンバーに加わる前は上手くできていた。が、実は彼女自身は武器や算盤を使って作るなど壊滅的な腕前を誇り、いつも側にいたデゼルが食べられるくらいにこっそり手を加えていたのが真相。そのため味付けはデゼルと殆ど同じになっている。
霊的な話は大の苦手で、天族を認識できていなかった原因に直結している。でも意外と占い事を結構信じるらしい。
商人らしく新しいファッションや食べ物の流行に興味を持つ。赤い花が好き。
素直で割り切った性格のキャラであり、学術的な知識には疎いものの、直感で物事への感覚を取れる場面が多く、また処世術にも長けており、それ故他人の感情を的確に掴めるシーンが多い。ミクリオからは直感で動きすぎと指摘されている。
過去へ執着するよりは「明日」である未来を見据える前向きな傾向を持っている。恋愛事に興味は薄く、セルゲイに自分がスレイと夫婦だと誤解されても全く反応がない、仲間たちはそのことを二人をからかう材料にしようとしたが、二人とも一斉にその可能性を否定した。
仲間を大事に思い、迷ったせいで憑魔を逃したスレイに「敵を気遣ったせいで仲間が傷つくなんて絶対イヤ」と反論している。
スレイと違い歴史や遺跡などに全く興味がない。スレイとミクリオの遺跡議談に混ざろうとして失敗した。本編では古代語は全く分からないのだが、スレイが消えロゼが導師になった後は、アリーシャに真名を与えるほど古代語を学んだようだ。
セキレイの羽での役割
「セキレイの羽」のまとめ役はエギーユで、ロゼの主な仕事は新商品の考案とゴーサインを出すこと。たまに物語序盤のように買収役になることもある。商人としての信用を大事にし、スレイから低い値段でキセルを買収した後、足りない部分の金をその価値を当たる商品(というよりアタッチメント)をスレイに贈った。
人物関係
スレイやミクリオと同じ歳であるものの、五年前の事件後暗殺者としてだけじゃなく「風の骨」の頭領として裏社会で活躍しているため、社会経験や人生経験はスレイやミクリオにとっては先輩と言っても過言ではない。
アリーシャよりは年下だが、アフターエピソードでは不器用な女の子全開のアリーシャを「この子」や「あの子」を呼ぶことが多い。
TOZ本編では自らアリーシャを悪く言うような発言をしておらず、アリーシャの事を何かと気にかけており、初めての正式対面でアリーシャからは「名前を呼ぶだけでいい」と承認を得た以降、終盤やアフターエピソードで彼女のこと「アリーシャ」と呼び続ける。
DLCのアリーシャのアフターエピソードではアリーシャにわざと悪口を言ったり煽る場面があるため何かと誤解されがちだが、これは目的があっての事ではある。詳しくは無料配信されているアフターエピソード開始前のチャットでご確認いただきたい。アフターエピソードでアリーシャにイスリウィーエブ=アメッカ(そぞろ涙目のアリーシャ)という真名をつけており、「スレイとのギャップ」をライラとエドナに指摘されている。
どこか超然とした所のある少女だが、ザビーダからは「(ロゼは)アリーシャといると調子が狂う」「(そんなロゼは)珍しい」とも評されている。
容姿
ロゼという名前に関連してか、全体的に赤色が基調になっている。髪は濃赤色で瞳は青空のような青色。若干タレ目。スキット絵などでは口が猫口のようになっていることがある。
髪型はセミロングで、前髪の両サイドをリングで留めている。前髪の分け目は左目側の方がやや多い非対称で、ところどころにほつれ毛がある。本人によれば、髪が伸ばすとすぐに切るため、長髪になることがない。それ故、神依化の時やアニメのエンディング以外は彼女の長髪姿を見ることはできない。
首元に黄色のスカーフを巻いている。服装は淡赤色のワンピースに黒と白をメインとしたジャケットを着ており、白い長めのズボンをはいている。アナウンサーエンディングでは黒いジャケットを脱いた後のピンクジャケットを見れる。他の女性メンバーより露出が一番少ないものの、細部では年頃の女の子らしさが出る飾りをしている(靴のリボン装飾やレースなど)。
普段は腰にある茶色いホルダーに二刀短剣をしまっている。
上記の普段着のほか、「セキレイの羽」の仕事で身につけている緑色と白が基調の作業着や「風の骨」のスーツもそれぞれ持っており、場面ごとに服装を変えて登場する。これらの衣装も藤島康介さんがデザインした物で、当初はセキレイの羽の商人服がロゼのメインデザインであったらしい。
体のラインがわかる服だと、意外にメリハリある体型である事がわかる(3Dモデルではアリーシャより胸が大きい)。
神依化した時の衣装
普段は露出を控えた衣装を着ているため、神依化した時の衣装はギャップが目立つ。
前髪と耳横の髪は元の髪型と同じ、前髪の両サイドのリングが属性によって色が変わる。
デザインのコンセプトはウェディングドレスと魔法少女だと公式設定資料集のスタッフコメントで判明した。(スレイのタキシードと相対しているらしい)
全体的なイメージはスレイと変わらないが、動きやすさを求め、下半身は軽快でレオタード仕様のミニスカートをなっているため、地神依や火神依などの大きなモーションで支障が出ない。
背中が大きく開いて、後ろの腰部分でボリュームのあるリボンが付いている。
足のラインが綺麗に出ている、靴の部分はスレイと同じデザインのヒールだった。
戦闘
武器として腰に差している二刀の短剣を使って戦う。素早い攻撃と手数で攻めるタイプ。
ちなみに、この短剣さばきはギルドで世界中を旅している時に護身術として磨かれたものらしい。
また、スレイ同様にストーリーをある程度進めるとパーティ加入と同時に神依化を使えるようになる。
ストーリー内での初登場は早く、シナリオ進行に合わせて何度か加入と離脱を繰り返すが、最終的にはスレイと共に戦闘パーティに固定される。
秘奥義は「嵐月流・翡翠」、「ミリアド・サークラー」。
他にもスレイとの合体秘奥義として「アルティメットエレメンツ」が存在するが、習得及び発動条件が厳しい内容になっている。
その後の展開
ランキング関連
テイルズチャンネル+が開催された第4回女性キャラ限定のビバ☆きまぐれ投票「壁紙になるのはだれだ?」で第2位を獲得しました。
2020年テイフェスで公開された「応援されたいキャラクター【女性編】」部門で15位、「自分のために応援ソングを歌ってくれるならどのキャラクターに歌ってほしい?」部門で2位を獲得しました。
2021年テイフェスで公開されたシリーズ歴代キャラクター総合人気ランキング部門で13位、「ウィンターパーティ」の幹事を一緒にやりたいキャラクター部門で5位を獲得しました。
印刷と校正が原因で発売中止になった「テイルズ オブ シリーズ25周年記念集 ~25th Anniversary Box Set~」で「一番好きなキャラクター」部門と「一緒に旅に出たいキャラクター」部門で1位を獲得しました。
コラボ衣装
ゲームでは「ゴッドイーター2」の香月ナナ衣装と「アイドルマスター」の天海春香衣装がDLCとして登場。
「テイルズオブアスタリア」と「アイドルマスターシンデレラガールズ」のコラボにアイドル衣装で登場。
シリーズ関連作への参戦
「テイルズオブリンク」は通常衣装☆5、アイドル衣装☆5、風神依☆5、地神依☆5、クリスマス衣装☆5で登場。
「テイルズオブアスタリア」はアヴァロンに眠る輝石編にでギルト商人として登場。
召喚登場一覧
・イラスト☆4(二十周年期間限定・復刻なし)
・アニメ衣装☆4(期間限定イベント・現時点復刻なし)
・覚醒パートナー☆5(開催中)
・闇属性通常衣装☆5(召喚チャレンジで入手可能・2017年11月9日14時59分までチケット交換所で入手可能)
・光属性通常衣装☆5(共闘ルーレット景品)
・風属性通常衣装☆5(期間限定・現時点復刻なし)
・地属性通常衣装☆6(不定期開催のEx限定・復刻あり)
・お正月着物衣装☆5(期間限定・復刻あり)
・学園衣装☆6(期間限定・復刻あり)
・「アイドルマスターシンデレラガールズ」コラボ衣装☆6(期間限定・復刻あり)
・風神依☆6(毎月開催の覚醒フェス限定・復刻あり)
・地神依☆6(毎月開催の覚醒フェス限定・復刻あり)
・火神依☆6(不定期開催のEx限定・復刻あり)
・TOZ-Xのコラボ風神依☆6(期間限定・復刻あり)
・夏祭り浴衣衣装☆6(期間限定・復刻あり)
・バレンタイン衣装☆6(期間限定・復刻あり)
・ジャズレストラン衣装☆6(期間限定・復刻あり)
・パジャマ衣装☆6(期間限定・復刻あり)
・ウェディングドレス衣装☆6(期間限定・復刻あり)
「テイルズオブザレイズ」では、イベント「千客万来・商売繁盛記」でデゼルと共に参戦。これがミラージュプリズン編の世界観での初イベントとなる。その後商売担当となり、物資の補給や仕入れなどの仕事を任せられた。
本作で、星天夢双香(夢双香の技変化)、無双隼落とし、天下無双飯綱舞い(無双隼落としの技変化)を新術技として習得。
魔鏡技は、「嵐月流・啄木鳥」「絶技・三千閃界」「ボアード・ボアー」「風神装凱」「破軍星再臨」「嵐月流・斑鳩」。
「風神装凱」は精霊装をレアリティ3まで強化すると使用可能になる。
「テイルズオブクレストリア」はOPアニメでスレイやデセルなどと共に登場、ガシャでSRメモリアルストーン付きのキャラとして参戦。
他の作品への参戦
「ソードアート・オンライン メモリー・デフラグ」でアリーシャと共に期間限定イベントシナリオで登場。
「太鼓の達人プラス」でスレイと共に期間限定の「きせかえ」景品として登場。
関連動画
関連イラスト
関連タグ
スレイ デゼル アリーシャ・ディフダ ミクリオ エドナ ライラ ザビーダ
NLカップリング
GLカップリング
その他タグ
ネタバレ注意
出自と過去(ネタバレ注意)
彼女の正体は商業ギルドの一員であると同時に、暗殺ギルドの頭領でもある。というのも彼女が所属している「セキレイの羽」は商業ギルドを表の顔として動き、本業では暗殺ギルド「風の骨」も営んでいる。
「風の骨」の前身はかつてデゼルが親友と共に見守っていた「風の傭兵団」。
ロゼ自身も物心がつく前に北の戦場で「風の傭兵団」に拾われた孤児で、実の父母は不明。前団長ブラドやエギーユたちに育てられ、エギーユによると昔よく幼いロゼを背負って戦場に出ることが多かった。
「風の傭兵団」はローランス王家と親密な関係を持つ傭兵ギルドで、大陸最強とも言われていた。五年前、「風の傭兵団」はローランス王家に所属することになり、ロゼは第二王子であるコナンと婚約を結ぶことになるが、その後コナンの計略によって団長ブラドは第一王子殺害の冤罪を被らせ、傭兵団が壊滅する形になった。
生き残ったロゼは他のメンバーをまとめ、暗殺ギルド「風の骨」を作り上げた(デゼルの操りも一つの原因)。無実の罪で裏社会で生きることを余儀なくされたが、ロゼにとってはそれも自分から選んだ道であるため、後悔はないという。
幼い頃は普通の女の子のように「お姫様」に憧れ、王子様に夢を抱いたこともあった。だが五年前の事件以降、現実を見る性格になった。
※実際、ストーリーを進めると発生するサブイベントで「風の骨の頭領」という衣装がもらえる。
そんな環境で育てられたせいか、今でもロゼは戦士としての習慣を度々見せるが、デゼルやスレイたちに行儀悪いとよく言われている。
ロゼに名前を付けたのは育ての親であるブラド。その意味は「血の花を咲かせる」。
髪飾りは親から貰った物だとゲームの髪型紹介文では記載されたが、それは実の親が残した物か、育ての親であるブラドから貰った物かは判明していない。漫画版ではブラドから貰った物だとして描いている。
暗殺者としての生き方・穢れを生まない理由
暗殺者ではあるが、「風の骨」は自分の矜持を持って暗殺を行っている。主に民を苦しさせる悪人を目標にした依頼を受けることが多い、それ以外の者に手を出すことは殆どなく、彼女を襲おうとした敗残兵狩りの子供すら逃したこともある。依頼を受けた後も目標が本当に殺すべき者なのかを見極めた後で決める。
物語の序盤で導師であるスレイを「民を惑わす存在」だと認定、彼を試すため何度も襲撃したことがある。マーリンド以降スレイたちの活躍に興味を持ち、スレイをこっそりと付けてたが、スレイが戦場で霊応力を麻痺させられ、浄化の力と神依を使えず危機に陥った時に彼を戦場から助けた。
団員であるルナールが勝手にアリーシャ暗殺の任務を遂行しようとした時は、スレイたちとロゼや風の骨のメンバーによって阻止し、ルナールを連れて行く時スレイにアリーシャの身の安全の忠告を残した。直後でスレイはアリーシャと会うために聖堂に入ろうとしたが衛兵によって阻止され、「セキレイの羽」としてのロゼとアン・トルメの助力によって聖堂に入れた。その後、ロゼは「風の骨」の幹部たちを率いて、ハイライト王宮まで忍び込んで彼らを謀った大臣たちを警告した、またその時現場にいるスレイとアリーシャたちを救助した。
五年前の事件に対して全く反応がない訳ではないが、復讐に夢中したせいで仲間を失うことへの恐れもあり、「風の骨」としての矜持を守るために、復讐に対してを否定的体勢を取っている。
揺るぎない信念の持ち主で、戦争を起こすように進言したと思われる教皇の暗殺依頼を受け、本当に戦争を起こした張本人かどうかを見極めようとする。ペンドラゴでその事をスレイ達に話し、スレイ達は本当に教皇を殺すのか?とロゼに問うたが、「悪なら殺る。それが風の骨だよ」「教皇でも皇帝でも、導師でもね」と導師であるスレイの前で言い切った。
自分が「黒」だと思っているため、ゴドジンで家族のために生きるそして手を汚す覚悟を持つ教皇を見て「白」と「黒」でもない者について考え始めた。
ゲーム本編で登場した傭兵団「木下傭兵団」メンバーが穢れない理由(自分のやり方を心から信じる)と同じく、ロゼは幼い頃から傭兵として過ごしたため穢れにくい性質を持っている。本編五年前の冤罪事件以降、こういった事を二度起こらないよう暗殺者の道を進むことに決めた、自分の生き方を信じ続けているため穢れを生まなかった。
憑魔になったスリの子供に対しても「……罪を犯して捕まったら罰を受ける たとえ子供でもね」と、自分に言い訳をしながら罪を認めない態度には厳しさを見せ、ライラの導師の立場として関わるべきではないとの進言に逆らい衛兵に突き出した。
自分のやることを罪だとはっきりと分かってるため「人殺しは罪」と断言する、罪の意識を感じずに殺めていた司祭を「怪物」と厳しく批判した。
暗殺の仕事を続けているが、「こんなことをしなくても済む世界が一番いい」とも思ってる。だが現実はそう上手くいかないため、自分と「風の骨」のメンバーたちはできることをすると決めた。その同時に、彼女は導師であるスレイがそんな理想な世界を作れると信じてる。
「風の骨」のメンバーだったルナールと戦った際に、ロゼはルナールから自分たちの事を
「格好つけようが人殺しだ。ただの」
と言われてしまうが「分かってる」と一切動揺せずに返し、更にルナールに
「家族ゴッコの建前のクセに」
とロゼが暗殺ギルドをやってる理由を言い当てられても、「だったら?」と言いかえし自らの所業に目を背けることなく、自分が「風の骨」のメンバーと家族ゴッコをしていること、ただの人殺しであることを理解し否定しなかった。その場にいる助けられていた「風の骨」のメンバーもそのことに否定していなかった。
物語終盤のロゼのサブイベントで、スレイはロゼの覚悟と矜持を持つ理由を知ることになった、それでも彼はロゼに殺しをさせたくないと彼女に告げた。ロゼは自分を心配しているスレイに感謝している。
デゼルとの関係
ロゼが幼い頃に「風の傭兵団」と一緒にいるデゼルを見たことがあり、それが原因ででずっとお化けを怖がっていた。
「風の傭兵団」が壊滅した後、デゼルは霊応力が高いロゼを自分の器にした、時々霊応力を通しやすいロゼを操作し、復讐のために動く。ロゼと離れずにずっと行動しているため、彼女が危機に落ちようとした時デゼルは必ず手助けをする。
ロゼが従士になる際、デゼルは共にライラの陪神になった。これまで自分の力で生き延びたと思っているロゼを案じ、デゼルはロゼに自分のことを言わないようスレイたちに頼んだため、ロゼはデゼルが消える直前まで二人の関係を知ることができなかった。
デゼルはロゼのこと詳しく知っているが、ロゼにとってデゼルとの付き合いは他の天族たちと変わらないため、デゼルがロゼを心配しても彼女から怖がられることがある。
デゼルから五年前の真実を知らされた時にデゼルを責めず、むしろデゼルが傭兵団のみんなをまとまれて、彼女を再び「家族」たちと共に旅をできることを感謝した。それ故デゼルは微笑んで最期を迎えることができた。二人が別れる際、ロゼは笑顔でデゼルの消失を見届けた。
デゼルが消えた後は、ロゼは彼が消え去った場所で一人彼のことを考え、自分が幼い頃彼と出会ったことを思い出していた。翌日、デゼルのことでまだ落ち込んでいるスレイを励ますため、ロゼはデゼルが最期に残した言葉でスレイを叱る。それはゲーム本編でロゼが初めて涙を流すシーンでもあり(もう一回は最終戦後のアニメシーン)、デゼルと「もっと話せばよかった」という後悔の念を吐露した。
それ以降彼女はデゼルに関する話はあまりしないが、ザビーダが仲間になった後の穢れの坩堝チャットで、あれから自分の命を大事にしようとしている事が判明した。
従士として
作中で「導師スレイ」のサポーターである「従士」の役割りを果たした。
ロゼを従士にすると提案したのはミクリオで、ライラとエドナにも賛成したが、スレイは彼女を導師の運命に巻き込むことに抵抗を示す。ドラゴニュートとの戦いでミクリオはロゼに直接話を掛け、「(僕たち天族は)スレイと同じものを見たり聞いたりできるのか、正直わからない」「スレイは本当の意味で導師の宿命を共感できる人間の仲間がいない」「決めるのは君だけどね」と彼女に告げ、結果として「スレイの仲間になる」という目的で導師スレイと従士契約を結んだ。
ミクリオの言葉は彼女が決戦の後導師になる伏線でもある。
スレイと同じ歳だが、幼い頃から戦い方を教われた上で豊富の戦闘経験を持つため、本編の物語では「成長」とほぼ無縁のキャラとも言える。作中でよくスレイやアリーシャが「成長した」と他人に言われるシーンや会話があるが、ロゼにはそういう場面は殆どなかった。
相手との交渉を上手とは言えないスレイを、ライラたちと共によくフォローしている。
街で情報を聞く時スレイのことを偽導師と思っている者たちを不快と思い、そのため情報を詳しく聞けないこともある。スレイが一般人の前で力を使った事で化け物扱いした時も、彼のために怒ったお陰で、スレイが冷静になれたこともある。
作中でロゼが従士になった以降、天族メンバーは遮断された後スレイの従士としてしっかりしている。
文字通りに「導師のフォロー役」としてスレイを最後までサポートした。
「スレイ(導師)の仕事は生かすこと、自分(暗殺者)の仕事は殺すこと」「スレイが穢れれば自分がスレイを討つ」という考えを持つ。
人を生かそうとするスレイに対し、ロゼは「仕事人として殺す事に強い覚悟を持つ負の半身」としての役割を持つ。
スレイが「浄化できない憑魔を殺すしかない」という現実を心から受け入れない時には彼女自らスレイに代わってその仕事をこなす。最終的にスレイがその覚悟を決めた時、彼女もまた従士としてスレイの覚悟を支えながら彼と共にその罪を背負うと決めた。
導師としてのスレイを「自分が救えない悪人たちを救える者」だと思いながらも、彼の力を頼りすぎず、自分のできることをできるだけやるというスタイルを取っている。
決戦前夜で「どんなことがあろうと自分でなんとかする」「最後まで付き合う」という導師としてのスレイを支える「答え」を決めた。決戦前夜後の第二秘奥義サブイベでは、彼女は自分の決戦への想いはスレイたちより壮大ではないと自覚し、意志の強さより力の強さを求めている。
神依化ヘルダルフを倒し、マオテラスの浄化を果たした後、スレイと共に最後の戦いを向かうつもりだったが、長い浄化の眠りにロゼを巻き込みたくないスレイから最後の最後で突き放され、地上に取り残されることになった。だが彼女は諦めることが嫌いなため、自分の「答え」をやり通すために、自分の意志で導師になる道を選んだ。
導師は血縁的にも社会的にも家族を持つことがない(設定資料集)からなのか、自分の本業への配慮なのか、ゲーム本編のエンディングアニメでは彼女の墓が確認できるが、その場に新しい導師や彼女と同年代の双子兄妹、そして天族メンバーしかいない。子孫らしき人物が見当たらないため、彼女は生涯を導師の道に捧げたと推測される。
余談だが、ロゼの立ち位置と歩んだ道はベルセリアでアルトリウスの師である先代導師クローディンの友・メルキオルと似ていると言われることも。でもクローディンとスレイの結末の違いや時代環境の原因で、同じく「導師の影」としてでも、二人の結末は全く違うことになった。
余談
他キャラとの類似点
容姿、戦闘スタイル、技名などから、『ベルセリア』に登場する彼らとの関係性が推察される。
作中のチャットによると剣術はエギーユから教わったと明言した、またエギーユ本人も二刀短剣使い手である。
スタッフのインタビューでの掘り下げ
シナリオライターの山本氏曰くロゼは「自分の限界と現実を知ったスレイをアシストする」「答えのないところで純粋さを保っているキャラクター」としている。
プロデューサーの馬場英雄氏は「ロゼは、スレイたちの心理的、内面的なカウンターを担うキャラクターとして、彼らと対になるような形で描きました」「きびしい現実の中で「人を生かそう」とする導師が、必然的にぶつかってしまう大きな壁。導師は純粋さを保たねばならない、けれど、さまざまな人の思惑とぶつかる導師の使命は、純粋な“善なる者”では果たせないという矛盾をはらんでいるのです。そして、スレイの純真さだけでは越えられない壁を打ち破るための鍵が、「仕事人として殺す」ことに強い覚悟を持っているロゼの存在」としている。
ヒロイン
ゲーム宣伝期ではヒロインの情報を伏せていたが、後プロデューサーの馬場英雄氏はファミ通のインタビューにでロゼが「物語のヒロイン」だと明言した。その後発売した「テイルズオブメモリア」で初めて関連書物にでロゼを「ヒロイン」として扱いし始めた。
「テイルズオブフェスティバル2017」の歴代作品主人公&ヒロインがテーマのイベント限定関連グッズや展示パネルにでゼスティリアの場合はスレイとロゼが登場している等、発売後は正当な作品のヒロインとして扱われている。
TOZ-Xでのロゼ
※以下、ゼスティリアでの設定と矛盾するものが多いため、未プレイ者と未クリア者は閲覧注意。
序盤での暗殺対象はスレイからアリーシャへ変更。アリーシャ・ディフダ殺害依頼を受ける動機が依頼と政治的思想の対立となっている。
アリーシャが掲げる専守防衛の理想というのは、平たく言えば「刺されるまでは刺さない」というものである。
間違いなく敵に先制攻撃を許し、その際に自国の民が犠牲となることは確実。それは専守防衛に固執せず、むしろこちらが先に撃って出て敵を撃退すれば防げるかもしれない犠牲。故に「風の骨」はアリーシャの殺害依頼を受けることとなった。だがアリーシャに自分の行動の行く末を見届けるよう言われたことで協力することにする。以降は友人と呼べる関係になったものの、エンディングまでは「姫様」と呼び続けている。
「風の骨」として深く関わるのはアリーシャであり、スレイとの直接的な会話はもっぱら「セキレイの羽」としてのもの。
スレイが初めて王都を訪れた際にロゼが便宜を図ってやったのだが、その際の代金をことあるごとに請求しているため、スレイからは苦手意識を持たれている様子。尚、ゲームでその時ロゼとスレイは代金の話をするではなく、スレイが持っている王家のナイフを買収しようとしている、プレイヤーの選択によって売るか売らないかを選ばる。
デゼルや天族についても怖がるようなことはなくスンナリと受け入れている。
霊応力はゲームより極端に下がっているため、スレイと契約を結ぶ前に天族どころか憑魔ですら認識できないになっている。
「風の骨」としての矜持はゲームと違って、「傭兵団が壊滅した後ロゼと他のメンバーたちが覚悟して貫く」から「前団長ブラドから受け継ぐ」に改変した。
ロゼ自身はその矜持に耐えきれない場面や疑問を抱く様子はアニメで描かれている。
ローランスでラストンベルの司祭を断罪した後に知り合いの職人が殺された事を知り、衝動で教会を襲撃するつもりがエギーユに矜持を反する行為という理由で止められた、だがデゼルは彼女の代わりに教会を襲撃しようとした。
しかしスレイに止められた後に、『風の骨』の前身『風の傭兵団』を嵌めてブラドを処刑したことへの復讐としてコナン皇子を襲撃、とどめを刺したかに見えたが建物が崩壊する中憑魔化したコナン皇子と刺し違えかけた。
スレイ達はここで初めて風の骨のことを知った。
スレイはロゼの暗殺者としての行為を否定し、彼女に穢れや憑魔のことを告げた。ロゼはそこで初めて、穢れの存在を知り自分が今までしてきたことは間違いだったのかと葛藤する。
ペンドラゴ到着後でスレイと従士契約を結ぶ事を決意。リスクを理解したうえで従士となった。
霊応力が大幅削り、災禍の原主を追って北に向かう過程でテゼルの発案で神依を試すが負担が大きく出来なかった為に修行することに。
多数のドラゴンとの戦闘でついに神依化。だがゲームとは違い使いこなせているとはいえず、長くはもたなかった。
テゼルとの最期のやりとりは原作通りであるものの、涙を流した。決戦前テゼルから受け取った帽子をザビーダに譲った。
決戦が終わった数年後長髪になり、女王となったアリーシャと仲睦まじく料理をしていた。
「風の骨」メンバーたちとの関係性、ルナールとの関わり、矜持を持つ理由、スレイのために導き出した「答え」、決戦後自分の意志で導師になる、数十年後で後世の導師たちの墓参りなどのイベントはロゼのキャラ立ち位置が大きく変更したため大幅にカットされている。