伝承はいつしか「希望」になる
概要
固有ジャンル名は「情熱が世界を照らすRPG」。
キャッチコピーは『伝承はいつしか「希望」になる』。
発売日は2015年1月22日(PS3版)と2016年7月7日(PS4版)。
キャラクターデザインは藤島康介、いのまたむつみ、奥村大悟、岩本稔の4人が担当しており、本シリーズで最多の人数である。
アニメーションは「ufotable」が担当。
ゲーム発売前にスペシャルテレビアニメ『テイルズオブゼスティリア~導師の夜明け~』が2014年12月30日に東京MXで、2014年12月31日にBS11でそれぞれ21:00から放送された。
アニメーション制作は「ufotable」。
2015年1月から漫画版『テイルズオブゼスティリア 導きの刻』がコミックZERO-SUMにて連載されており、バンダイナムコ監修のもと原作とは少し違うストーリーとなっている。作画は白峰。
テレビアニメ版『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』(TOZ-X)が、2016年7月~9月に放送。第2期が2017年1月~3月に放送された。ストーリーや世界観設定などは原作やベルセリアとは合わない部分が多いためオリジナル作品となっている。アニメーション制作は「ufotable」。
ストーリー
「天族」と呼ばれる世界を加護する神秘の存在が語り継がれ、人と天族が共存した神話の時代の「古代遺跡」が数多く残された世界の、「災厄の時代」と呼ばれた時代。
天族の村イズチの住人に拾われて以来、そこで暮らしてきた純粋な青年スレイ。そんな彼のこの地での楽しみは幼馴染みのミクリオと社の近くの古代遺跡を探検すること。
ある日、いつものように古代遺跡を探検していたところ、転落しかけたミクリオを救おうとして崩落に巻き込まれ、地下に落ちてしまった。出口を探し求めてさ迷っていると、偶然倒れている少女を発見する。
彼女はハイランド王国の王女アリーシャであり、スレイは今まで出たことが無かった外の世界に出る。
スレイは初めての下界で「浄化」の力を持つ「湖の乙女」ライラと出会い、天族と人間の懸け橋になりたいと考え、伝承に伝わる「導師」となることを決意する。
導師伝承
はるかな神話時代、世界が闇に覆われると、いずこより現れ光を取り戻した
時代は移ろうとも、世が乱れる度に人々は伝承を語り、救いを願う
その度に導師は姿を現し、闇を振り払ったという
しかし、平和が訪れると導師は姿を消した……
彼らはどこへ……その答えを知る者はいなかった
いつしか人々の記憶から、伝承の中へと消えていった
闇は世界を再び覆わんとしていた
導師の名が再び語られ始めた
だが、いまだに導師は姿を見せなかった……
登場人物
パーティキャラクター
パーティーキャラ間の恋愛要素などは特に無いタイプで、全体的な関係性はTOAのそれにも近い。
デザイン:藤島康介
今作の主人公。天族に育てられた純粋な青年。
心優しく嘘のつけない性格でいつも前向き。天遺見聞録が宝物で、世界中の古代遺跡に興味を持つ。
デザイン:藤島康介
今作のヒロイン。商業ギルド「セキレイの羽」の少女。
ある事情から当初は天族が認識できない。
- アリーシャ・ディフダ(CV:茅野愛衣)
デザイン:奥村大悟
グリンウッド大陸の大国ハイランド王国の王女。
自身を一介の騎士と考えており、国のために生きる。
デザイン:いのまたむつみ
スレイの親友にして家族である水属性の天族の少年。
スレイの言動をフォローし精神面から支える役。
デザイン:いのまたむつみ
指南役、参謀として助言を行う火属性の天族の女性。
時々奇妙な妄想を暴走させることも。
デザイン:岩本稔
ずっと独りぼっちで暮らしてきた地属性の天族の女性。
淡々と言葉で人をイジり、惑わせるのが好き。
デザイン:奥村大悟
人間社会の影で活動を続けている風属性の天族の男性。
白を基調とする天族において、なぜか黒を基調とする。
デザイン:岩本稔
たった1人で憑魔を狩る風属性の天族。
性格は軽口のお調子者だが、導師にすら戦いをしかける危険な面もある。
重要キャラクター
身長:152cm
導師に従わず、単独で行動する謎の天族。冷酷な皮肉でスレイを挑発していく。
地水火風の属性ではない特殊な力を持っている。
身長:172cm
アリーシャの師匠で、教導騎士と軍顧問を兼務するエリート。
通称「蒼き戦乙女(ヴァルキリー)」と呼ばれている。
騎士の役割と責任を重んじ、自他ともに対して厳しい。
ハイランド王国の内政を司る内務大臣。
アリーシャと激しく対立するが、強硬すぎる姿勢により周囲の信用を失い失脚する。
- セルゲイ・ストレルカ(CV:堀秀行)
身長:180cm
ローランス帝国の皇帝に直属する親衛部隊・白皇騎士団の団長であり、皆に頼られる。
『木立の傭兵団』を率いる傭兵。現在はハイランド王国を雇い主として活動している。
身長:185cm
冷酷で狡猾な性格をしており、憑魔になってしまった人間。
暗殺ギルド「風の骨」のメンバーで、アリーシャを喰らうために執拗なまでに彼女に付きまとう。
身長:170cm
スレイと同じく天遺見聞録を持ち世界を飛び回っているベテラン探検家。
彼の探検行には口外できない特別な目的があるらしい。護衛用の武器としてキセルを使う。
身長:120cm
スレイとミクリオを育ててきたイズチの長老。雷の力を扱う。
本名はゼンライでマビノギオ山に奉られる雷神。
イズチが平和な聖域であり続けたのは、周囲に強力な結界を展開するジイジの力によるところが大きい。
獅子の容貌をした大男。『災禍の顕主』として恐れられる存在。
元々はローランス帝国「白皇騎士団」の初代将軍だったが、ローランス国内勢力の裏切りにあい、また周りの者たちが次々と怪死する不幸に見舞われた。
- マイセン(CV:高坂篤志)
イズチに住む赤髪の青年。ナッツと良い感じ。
- カイム(CV:鳥海勝美)
イズチに住む銀髪の青年。皆の頼れる兄貴分。
身長:178cm
大陸中を旅する商業ギルド「セキレイの羽」のメインキャラバンの隊長。言動は常に穏やかで理性的。世間の情報はもちろん、人間の心の機微にも通じており、情と理をあわせた自然な駆け引きで、商談を成立させる遣り手である。ロゼ曰く、「あたしたちの目であり耳であり頭脳」。
商業ギルド「セキレイの羽」の主要メンバーで、エギーユの右腕。寡黙で目立つことを好まない男だが、事務方から商隊の警護まで隙なくこなす。ロゼによると、意外に達筆で“ブンガク”の趣味があるらしい。
商業ギルド「セキレイの羽」の主要メンバー。アン・トルメとは双子で、彼女が妹。愛称は“フィル”。言動は快活で、細かいことを気にしない性格。ロゼとは年が近いこともあり、クラスメイトのような気の置けない間柄である。よく大雑把すぎる行動で兄のトルメを振り回すが、本人はあまり自覚していない。
商業ギルド「セキレイの羽」の主要メンバー。アン・フィルとは双子で、彼が兄。愛称は“トル”。おっとりした優しい性格で、一見頼りないが、仕事は堅実で他者のサポートが上手。基本、妹のフィルとコンビで行動し、主に市場調査や情報収集を担当している。
「ノルミン天族」と呼ばれる天族の使いのような生物。世界中にたくさんいる。地の主になれるほどの力はないが、サポート程度なら行える。
用語
- 導師(どうし)
伝承に登場する存在。天族と交信する事ができ、世界を浄化する救世主とされている。
「穢れていない身体」を「器(天族の住処)」として契約する代わりに天族の超人的な力を己のものとして使うことができる。
各地にある試練の遺跡に祈りを捧げる事で強い力を得る。力量が高ければ複数の天族と契約ができるが、地水火風すべての属性の天族を揃えた導師は歴史上ほとんどいない。誓約のため導師は婚姻関係や血縁関係を持てない。
「災厄の時代」において、導師の出現を待ち望む声は世界中で高まっている。しかし、地形すら変化させてしまう導師の力は時に人々に畏怖を与えてしまう事も。
- 天族(てんぞく)
グリンウッドで語り継がれている超常的な存在であり、この世界を守っている。
自然界の根源に由来する力を持ち、祈りを糧に人々に「加護」を返す。精霊や天使、神に当たる存在。
「天族」の記事も参照。
- 天遺見聞録(てんいけんぶんろく)
神話に伝わる、人と天族の歴史が残された古代遺跡を巡り、その謎に迫った人物が記した旅の記録。時間と国境、宗派により分断された各国を歴史をまとめ上げており、有史以来の様々な出来事が記されている。
神話とされる人と天族が共存した世界が太古の時代に実在したのではないかという仮説が綴られており、スレイは幼い頃にゼンライからこれを贈られ夢の実現を目標に導師としての道を歩む。
- 加護
天族は自然界の根源に由来する力を持ち、自然現象の一環として創造することができる。天族のうち誓約等により強大な力を操りその土地を守る加護天族を「地の主」と呼ぶ。
- 天響術(てんきょうじゅつ)
天族が使うことが出来る自然を操る特殊な力。天族の「器」となった人間である導師も使うことが出来る。
- 穢れ(けがれ)
人に害成す存在で、各地で起きている災厄の原因にもなっている。憎しみ、妬み、悪意といった負の感情や、心の矛盾な感情や矛盾から目を逸らすことによって生み出される。人間しか発生する。
- 憑魔(ひょうま)
「穢れ」から生み出された魔物の総称。霊応力のある人が見れば憑魔の本性を正しく認識できるが、そうでない人には単に狂暴化した人や動物、意思を持って動く自然災害や異常現象にしか見えない。
- 霊応力
天族や憑魔を認識するのに必要な霊的な力。導師になるにはこの資質がなければならない。
現在はごく一部の人間しか天族や憑魔を認識できるほどの霊応力を持っている。
- 輿入れ(こしいれ)
人間と天族が契約を結んで、人間が導師として天族の器となり、天族が導師の器に入る契約。
人間は「従」、天族が「主」であり、人間側からの一方的な契約破棄は不可能。導師は天族に輿入れし天族の強大な力を得る代わりに、社会的地位だけではなく血縁関係としても家族を持てないという誓約がある。
- 主神(しゅしん)、陪神(ばいしん)
天族は同族間で特別な力の契約を結ぶことがあり、その契約で主となる天族を主神、その下に連なる天族を陪神と言う。陪神は主神と行動を共にするかわりに、主神が持つ固有の力を共有できる。今ではこの契約を結ぶものは少ないが、過去には百単位の陪神を従えた主神もいたらしい。
- 従士(じゅうし)
導師と契約を結ぶことで、導師の活動を配下として補佐する人間。霊応力のない人間でも従士になれば、天族や憑魔が見え、導師の領域下で浄化の力を使える。ただし、その力は導師を源とするため限定的で、従士になった者の霊応力が足りない場合では導師が契約のリスクを負う。
- 真名
天族が生まれながらに持つ隠し名で、対象者の性格や運命に基づいてつけられるもの。導師が力を奮うためには天族の真名を知る事が必要。親しい間柄でも秘密にするのが普通。
- 浄化
導師が振るえる特別な力で、憑魔から穢れを祓うことができる。ただしドラゴンは浄化の力でも元には戻せない。
- 知覚遮断
霊応力のある人間が視覚や聴覚などの感覚を意図的に遮断することで素質のある人間に霊応力一時与える形で彼らを天族と交信させることができる。
天族同様、グリンウッド大陸に伝わる謎の存在。破滅の使徒と呼ばれる。実在するどの生物よりも巨大で、憑魔を超える力を持つ最強の怪物。一般的に不老不死とされ、導師の力でも憑魔のように祓うことができないという。最近では、憑魔と同様の性質を持ったドラゴン種も確認されている。
- 五大神
最高の力を持つ五人の天族で、グリンウッド大陸のあらゆるバランスを支えている。自然界を構成し、天族の力の源に当たる地水火風の天族と、最高位である無のマオテラスが信仰されている。マオテラスはグリンウッドの大地を器とし何処かに眠っている。
- 災禍の顕主
歴史の裏で暗躍し災厄をもたらし、憑魔を生む「穢れ」の源泉とも言える謎の存在。導師の究極の目的とは災禍の顕主(リンク先ネタバレ注意)を鎮めること。
- 誓約
天族が自らに特別なルールを課すことで、特殊な力を得る儀式。自身の能力を超えた力も手に入るが、反面ルールを破ると自身に重い反動が襲い掛かってしまう。ライラやサイモン、メーヴィンやミュズなども使用例。
- 試練の遺跡
歴代の導師が修行を積んだとされる場所。大陸各地に点在し、天族と人間が共存していた時代のものとされているが、それぞれ秘境にある上に巧妙に隠されているため、真の意味を知る者は少ない。
しかし、試練の遺跡とされるだけあって、試練に打ち勝つにはそれに見合った力量が必要であり、ここで命を落とした導師は多い。
現在確認されているのは、火の試練神殿イグレイン、水の試練神殿ルーフェイ、地の試練神殿モルゴース、風の試練神殿ギネヴィア。
- 神依(かむい)
「神依」の記事を参照。
- セキレイの羽
有名な商業ギルド。ハイランドとローランスの通商条約によって保証された通行手形をもち、世界を股にかけて手広く商売を行っている。エギーユが率いているのがメインのキャラバン隊で、ロゼはそのメンバーの一人、他にもいくつもの別働隊が大陸全土で活動している。
商業ギルドの中には災厄の時代につけ込むあくどい儲け話や違法な品の取引・密輸を行うような悪徳ギルドもあるが、セキレイの羽は信用第一・堅実な運営をしており、民間だけでなく国からも信頼されている。その信頼度は、ハイランド王国では直接王宮に物品を納入できるほど。
世界観
歴史
グリンウッド大陸では天族と人間による文明が築かれ、その歴史は3000年と記載されている。
- 神代の時代(~3000年前)
文明の詳細は不明。神と呼ばれた天族達の時代。ザ・カリスや旅の門が建造。
- アヴァロストの調律(3000年~2000年前)
自然物と人工物が調和した時代。天族の文化の全盛期。試練の遺跡が建造。
- メリオダス王の大陸統一(2000年~1800年前)
- クローズド・ダーク(1800年~1300年前)
記録が失われた時代。異大陸からの侵攻の可能性あり。
- クローディン・アスガード王の大陸統一(1350年前)
アスガード王家の全盛期。ティンタジェル遺跡群が建造。
- マオテラスの時代(600年~200年前)
自然崇拝・天族信仰を基にした五大神信仰の全盛期。ハイランド王国とローランス帝国が建国。
- 災厄の時代(現在)
災害や凶作、戦争が相次ぐ乱れた時代。
地理
冒険の舞台は「グリンウッド大陸」にある「ハイランド王国」と「ローランス帝国」という2つの国。
それぞれの国には異なる文化や宗教があるが、どちらの国も「天族」と呼ばれる神秘の存在が語られており、人と天族が共存した太古の時代の「古代遺跡」が数多く残されている世界である事が窺える。
天族の杜・イズチ
- 天族の杜(もり)・イズチ
ゼンライの「領域」によって守られた聖域のような村。
スレイの故郷であり、ハイランドに近い高原に存在している。
村には「穢れ」がなく、天族の村人達もとても心が暖かく小さい集落だが、皆が家族と思って生活している。
- マビノギオ遺跡
遥か昔に山腹に造られ、風化もせずに現代へと残った遺跡。遺構の一部はイズチにつながっている。巨大なゼンライ像が奉られる。
ハイランド王国
山地や高原に囲まれ、緑と水に恵まれた豊かで美しい国。昔ながらの文化と伝統を重んじる国であったが、現在はかつての伝統は薄れつつある。政治の実権は王族と貴族の手を離れ、官僚組織が握っている。
- 王都レディレイク
- 霊峰レイフォルク
- 学術の街マーリンド
- レイクピロー高地
- 湖の乙女の聖堂
- ヴィヴィア水道遺跡
- ダムノニア美術館
- フォルクエン丘陵
…など
ローランス帝国
ハイランド王国と敵対している国。国土の大部分は肥沃な平野。軍事的な発達を遂げており、首都は発達しているが辺境は貧しい。古い伝統を誇るローランス教会が発言力を持つ。
- 首都ペンドラゴ
- パルバレイ牧耕地
- トリスイゾル洞
- ヴァーグラン森林
- キャメロット大陸橋
- 商業都市ラストンベル
- プリズナーバック湿原
…など
その他
- グレイブガント盆地
- カムラン
- ザ・カリス(カースランド島)
…など
余談
街やダンジョンの名前及び一部設定の元ネタは「アーサー王伝説」と見られる。
世界観の設定は「北欧神話」、導師や天族・憑魔の設定は「神道」の概念を意識していると思われる。
(例)
街&ダンジョン名 | 元ネタ | 備考 |
---|---|---|
天族の杜イズチ | イズールト | ※3 |
ハイランド王国 | ハイランド | ※1 |
王都レディレイク | ヴィヴィアンの別名「湖の乙女」 | ※2&3 |
学術の街マーリンド | 魔法使いマーリン | ※3 |
ヴィヴィア水道遺跡 | ヴィヴィアン | ※3 |
マビノギオ遺跡 | マビノギオン | ※4 |
ダムノニア美術館 | ドゥムノニア | ※5 |
ローランス帝国 | ローランド | ※1 |
首都ペンドラゴ | ユーサー・ペンドラゴン | ※3 |
パルバレイ牧耕地 | バルバレイ | ※3 |
トリスイゾル洞 | トリスタン、イゾルデ | ※3 |
火の試練神殿イグレイン | イグレイン | ※3 |
水の試練神殿ルーフェイ | モーガン・ル・フェイ | ※3 |
地の試練神殿モルゴース | モルゴース | ※3 |
風の試練神殿ギネヴィア | ギネヴィア | ※3 |
キャメロット大陸橋 | キャメロット | ※6 |
ラモラック洞穴 | ラモラック | ※3 |
ゴドジン | ゴドディン | ※7 |
補足
※1…イギリスに実在する地方
※2…「湖の乙女」を英訳すると「Lady of the Lake(レディー オブ ザ レイク)」となる。
※3…アーサー王伝説の登場人物
※4…アーサー王伝説のバリエーションとなる話が含まれるウェールズの神話
※5…かつて実在した王国、アーサー王はこの国の王族であったという推測がなされている
※6…アーサー王の宮殿があった架空の都市
※7…アーサー王について最初に言及したと言われる古い詩
余談2
ゼスティリアはシリーズでは珍しくメインキャラの年齢が公開されていない。この理由については不明。
ゲームシステム
戦闘システム
フュージョニックチェインリニアモーションバトルシステム
戦闘システム「フュージョニックチェインリニアモーションバトルシステム(Fusionic Chain - LMBS)」というシステムを採用。このシステムのおかげでより戦闘がスムーズになり、かつ天族と人間で戦うスタイルが少し異なるためより戦闘の幅が広がるようになっている。
- アラウンドステップ
前後左右のステップで敵の攻撃を交わし、即反撃できる。
- スピリッツチェイン
ゲージを消費して自由に攻撃を組み合わせる。
- ブラストゲージ
ゲージを使用して、回復や吹き飛ばし効果が発生。
人間と天族
今作では、戦闘に参加するパーティメンバーは人間2人、天族2人の条件があり、天族は戦闘中に控えの天族との交代が可能。また、戦闘不能になった天族は控えに下げて一定時間経過すれば再び戦闘に参加できる。
- 人間
武器を使って手数とスピードで攻めるスタイル。特技や奥義も物理攻撃が多い。
- 天族
武器を使った特技と高威力の天響術を使った攻撃を使い分けるスタイル。
リアルマップバトル
マップ上で敵のシンボルに接触すると「その場」で戦闘になる。
従来のシンボルエンカウントシステムに更にプラスアルファされており、前作までは敵シンボルに触れると平地のバトルフィールドへ移行し戦う形式だったが、今作ではマップ上の地形がバトルフィールドにそのまま反映されるようになった。
このことにより、地形の高低差や通路の幅という要素が戦闘に影響を与える。
神依化(かむいか)
「神依」の記事を参照。
秘奥義
シリーズ恒例の「秘奥義」も登場。各キャラクターに幾つか存在し、キャラクター専用イベントも発生する。
マップ・フィールド
同行者
フィールド上でパーティーメンバーを後ろに連れて歩くことができる。
マップアクション
テイルズオブ恒例のマップ上のギミックを攻略するためのシステム。
主に障害物の排除やギミックの操作に使われるが、敵のシンボルに上手く当てれば有利な状態で戦闘が始められる。
- 剣振り
排除可能な蜘蛛の巣やツタなどの障害物を取り払う。
- 白銀の焔
ダンジョン内のギミックに使用。
- 霊霧の衣
敵に気付かれにくくなるバリアが発生する。
- 巨魁の腕
岩などを破壊して道を切り開く。
- 瞬転の迅
前方に瞬間移動できる。
サポートスキル
フィールド探索中にパーティキャラクターが発動する。
- 意匠察知
石碑などの気になる物に近づくと反応を示す。
- 薬品調合
ライフボトルなどを作ってくれる。
- お宝察知
宝箱などが近くにあることを教えてくれる。
- おやつ作り
アイスキャンディ―などを作ってくれる。
- 体調管理
HPが半分以下になると、移動中に少しずつ回復する。
- 速駆け
バトル終了後の一定時間、移動速度が速くなる。
ノルミン
各地に散らばるノルミンを見つけ、話しかけて協力してもらえるようになると、アイテムドロップ率が上がる、そのノルミンと同じ名前のスキルを自由に装備品につけられるなど、彼らの持つ特殊効果の恩恵を得られる。
恩恵が得られる範囲は地域ごとに決まっているため、たくさん見つければより多くの場所で恩恵を受けられる。
加護天族
当初は各地で、穢れと人々の信仰が失われたことでその地を加護する天族がいないが、探し出すなどして加護を復活させれば、町のどこかに加護天族が現れる。彼らに話しかけてメニューを開けば、加護天族ならではの恩恵が得られる。
ディスカバリー
シリーズ恒例のディスカバリーシステムも復活。発見後のチャットも健在。
宿屋
シリーズ恒例のチャットも健在。
エネミーブック
その他
公式PV
主題歌
曲名:White Light
アーティスト:Superfly
ヴォーカルの越智志帆は「受け入れる強さという意味を一曲で表現した曲」と語っている。
記念タイトル
テイルズオブファンタジア(第1作目タイトル)
テイルズオブエターニア(第3作目、5周年記念タイトル)
テイルズオブジアビス(第8作目、10周年記念タイトル)
テイルズオブエクシリア(第13作目、15周年記念タイトル)
コラボ
戦国BASARA4皇(2015年 夏発売予定のカプコンの作品。第一弾コラボDLCとして、伊達政宗、石田三成、井伊直虎、鶴姫のコラボコスチュームが有料配信される。それぞれ、
- 伊達政宗がスレイ
- 石田三成がミクリオ
- 井伊直虎がアリーシャ
- 鶴姫がエドナ
余談
2021年に開催された東京オリンピックの開会式にて、各国選手団が行進する中、「スレイのテーマ〜導師〜」が、TOGの「王都ー威風堂々」など、数多くのゲーム音楽と共に流された。
関連イラスト
関連タグ
テイルズオブシリーズ ゼスティリア TOZ 瞳にうつるもの(TOZ)※後日談にあたるDLC
関連イベント
- Zeals Kitchen 導師見聞録2 -2015年10月18日(日)東京都