概要
CV:菅生隆之
獅子のような容姿をした大男。
憑魔と化してから自ら死を望むものの死ねない体となっており、苦しみの果てに『災禍の顕主』として恐れられる存在となる。相対する存在であるスレイに彼の理想がいかに実現が難しいことかを説き、さらに自らの思想に降るよう誘惑する。
アイフリードの狩り場にいた天族を捕まえて、戦場となったグレイブガンド盆地に拘束してドラゴン化させたり、ハイランド王国で失脚したバルトロを操ってゼンライを誘き出して自身に取り込み人質にするなど冷酷な面もある。
余談
その外見からライオン丸というニックネームがついた。シナリオ終盤のあるシーンから野生のライオン丸とも。
というのも、後半辺りに本来まだ行くべき時期ではない場所にいくと穢れのなかにポツンと立っているというシチュエーションがあるため。(ちなみに戦闘することもできるが、勝ってしまうとBAD ENDになってしまう)
顔を見れば誰もが納得する分かりやすさがありつつ、恐ろしげなデザイン、ラスボスとしてのポジションとのギャップがネタとしての面白さを生んでしまい、動画や掲示板等で話題に出されるときは本名よりも使用頻度が高かったり。
またエドナから「ひげねこ」というあだ名をつけられていたり。
外伝作品出演
ラストクレイドル編1章で、ゼスティリアの世界を具現化したアスガルド帝国の領地「グリンウッド領」の領主に据えられている事が判明。リビングドールβにはされていない。帝国に対し謀反を起こし、その対処としてアルトリウスが導師の力で彼に「呪い」をかけた模様。
ラストクレイドル編13章でアルトリウスと共にプレイアブル実装となるが、運営曰く、「ティル・ナ・ノーグであっても彼らがスレイやベルベット達と手を取り合う可能性はない」為、サレ同様、システム上でのプレイアブル化となる。
本作で、瓦解惹起、虚空惹起、獄炎惹起、熱斬惹起、破傷惹起、迅雷惹起、極寒惹起、溶解惹起、真・極寒惹起(極寒惹起の技変化)、真・溶解惹起(溶解惹起の技変化)を新術技として習得。
魔鏡技は「落雷惹起」「真・獅吼烈風」、アルトリウスとのクロスオーバー魔鏡技で「真・獅子閃刃牙」。
第5章「アヴァロンに眠る輝石」のラスボス。
保管庫の記録からかつてアヴァロン島に瘴気を充満させ、滅亡させた張本人として語られている。
嘗ては島の住民で軍人だったが、敵勢力の殲滅の為に山の集落を犠牲にして多くの人を死なせてしまう。それで集落の長の怒りに触れ、「永遠の孤独の呪い」をかけられ瘴気を放つ不老不死の体となる。
後に島の外から来たアスラに討伐されたとされていた。
関連タグ
ベルベット・クラウ:前時代の災禍の顕主。どっちも導師の呪いによって災禍の顕主にされたという共通点がある。ただし目的や行動理念は全然違う。
アルトリウス・コールブランド:前時代の導師。立場的には正反対だが、世界を壊す事で生きやすさを作ろうとした共通点がある。
カップリング
ヘルダルフの過去(ネタバレ注意!)
本名はゲオルク・ヘルダルフ。
元々はローランス帝国「白皇騎士団」の初代将軍だったが、野心家でもあった。
北の大国との決戦を考えており、ハイランド、ローランス、北の大国との国境に位置する村であったカムランを接収し北の大国を誘き出そうとした。
しかし、ハイランドが侵攻してきたと聞きハイランドに構っていられないと考えてカムランを放棄した。
その後、ローランス国内勢力の裏切りにあい、また周りの者たちが次々と怪死する不幸に見舞われた。これらの不幸はカムランの実質的な指導者だった元導師ミケルが今際の際にかけた「永遠の孤独を与える」という誓約による呪いが原因である。この呪いによって容貌も獅子のようになってしまった。
白皇騎士団に代々受け継がれる獅子戦吼の生みの親でもあり、秘奥義も『真・獅子戦吼』である。
テイルズオブゼスティリアザクロスでは
カムランでの過去は、ミケルと友人・協力関係だったヘルダルフが国の命令でそれを裏切り、カムランを戦場として利用したことでミケルの恨みを買い呪いをかけられたということになっている。スレイとミクリオの出自に関する設定が無いため呪いをかけられた時期は昔というだけで確定していない。
永遠の孤独の呪いに「相手が自身に深く踏み込もうとすると、意識を奪われ会話不能になる」というような描写が追加され、サイモンを従えているものの真に理解しあうことはできない様子が描かれている。
グレイブガンドの戦いでスレイと対峙するのは同じであるが、剣を交え、スレイが穢れを引き受けた時に人間だった時の姿が垣間見えた。
更に北の大地、地脈湧点にあたるキララウス火山へと向かいマオテラスと戦う。
そこにスレイ達が到着し、彼を浄化しようとするが、呪いによって膨大な穢れを取り込み、更なる異形の姿へと変わってしまった。
しかし、スレイの四属性神依に倒され、スレイがヘルダルフとともに地脈深くに眠ることで彼を浄化。目覚めた後は人間の姿に戻り新たな人生を歩み出しているという。
アスタリアでのネタバレ
実は討伐されておらず、エルピスの塔に封印されただけであり、祝祭編で復活したことで島に再び瘴気が溢れ始める。塔を登っていく内に見た過去のヘルダルフの元部下の記憶では、集落を囮にして敵を討伐する際に住民に避難するよう伝令を送ったが、伝令兵が途中で襲われて死亡した為に結果として住民ごと集落を犠牲にしてしまったということが判明。また、アスラもその部下から託されたことで後の世にヘルダルフを救う方法が見つかることを信じ討伐せずに封印していた。
塔の頂上でヘルダルフと対峙し、ロイドが手にしていたサフィアの力にのみ作用する双剣「ダモクレスの剣」により呪いが解け、人間の姿に戻る。
尚もサフィアを使い島の外にも瘴気を溢れさせそうとしていたが、ルカの説得にアスラの姿を見出し、そして部下の記憶を見たことでついに膝を折る。
その後は死にも勝る償いの術を探しに長い旅に出た。