「君一人に背負わせない」
概要
主人公スレイの幼馴染み。若い天族の少年であり、親友スレイと共に「天族の杜(もり)イズチ」で育った。イズチで天族と一緒に過ごしてきたスレイには姿が見えるが、普通の人間には姿が見えない。
スレイの言動に冷静なフォローを加え、精神面から支えるパートナー役。
スレイとは「世界中の遺跡を冒険する」という共通の夢を持つ無二の親友。
古代に関する知識も豊富で、スレイと一緒に古代遺跡探検をすることが趣味。
時にスレイと古代に関する議論を戦わすライバルでもあり、スレイと共に育った家族である。
性格
外見は幼く見えるが、理知的でしっかり者。面倒見が良く細やかな性格。
また、儚げな容姿に反し、いじられどつかれまくる律儀なツッコミキャラ。
気を許した者にしか見せないが、表情は非常に豊かであり、素直で子供っぽい。
いじりには滅法弱く、エドナからは「ミボ」(ミクリオ坊やの略)、ザビーダからは「ミク坊」と呼ばれ、メンバーからはよくからかわれている。スレイとほぼ同い年の為、長命の天族の中でも非常に若く、PTの天族の中では最年少。
食事も睡眠も必要としない天族だが、イズチでは人間と同じ生活様式で育てられた。これは、人間であるスレイに「外の世界で暮らすときのために人間世界の生活を学ばせる」というイズチの皆の配慮による。
人間のアリーシャやロゼに友好的。アリーシャがいじられると庇う事が多く、アリーシャの国内での処遇にはパーティー内で一番怒りを見せ、彼女が契約を解除した時は「見えないのが寂しい」と呟いている。ロゼからは一方的に言い負ける事が多い。アリーシャとの絡みでは彼女が天然どSを発揮するため結局いじられる。
天族に育てられたスレイを心配し、アリーシャやロゼのような人間の仲間がいて欲しいと感じている。
陰で涙ぐましい努力を重ねるタイプで、低い身長をカバーするため長杖を武器にしており、隠れて天響術の特訓をしている。特訓の成果で編み出した技をスレイが使わないと拗ねる。
初期は火を使った料理を苦手とするが、次第に克服し、最終的にはPTで唯一全種類の料理が可能になる。一行からは「お菓子係」としてよくお菓子をねだられている。
スレイが寝込めばそばを離れず三日三晩世話をするが、本人にその件を訊ねると「本が読みたかっただけ」と主張するなど、幼馴染のスレイにはなかなか素直にならないツンデレ体質。
博学で理知的。将来は本を書いてみたいと考えている。古風な言い回しを多用する。
犬(というか吠える動物)が苦手で、可愛らしく大人しい小動物は好き。水の天族だが泳げないし、海の生き物は苦手。遊園地落下アトラクションも苦手。など結構苦手なものが多い。
憑魔によると「うまそうな匂い」がするらしい。
人と天族の狭間で
人間の一般常識から隔絶された環境で育ったため、スレイとの関係性は特殊で、作中ではスレイのパートナーとして活躍する。
スレイが右利き、ミクリオが左利きであるためか、スレイの左隣がミクリオの定位置となっている。
スレイが意外に冷静で落ち着いている分、一見クールなミクリオの方が感情を表すなど、お互いが対をなすような性格。スレイとの信頼関係は非常に強くお互いに必要な存在となっている。その関係は作中でも「水魚の交わり」「異体同心」に例えられる。
特殊な生い立ちのためか、天族としての本能なのか、作中では度の過ぎた献身ぶりを見せるが、彼らにとってはそれは普通のことらしい。
ミクリオはスレイが外の世界に行くことをあらかじめ予期しており、スレイと共にイズチを出奔。
導師となったスレイの足手まといになりたくないミクリオだが、スレイからは「ミクリオを危険に晒したくない」という理由で契約を拒否されトラブルとなる。
一方で、スレイが一時的に霊応力を失った時などは、「天族の自分が人間のスレイと同じものを見たり聞いたりできているのか正直わからない」と言い、天族である自身は本当の意味で導師の宿命を共感・共有できるのかというやや複雑な思いを覗かせる。「ロゼの方がスレイのことをよく見ているのかもしれない」とも言っており、自分が人間であれば、同じ時間を生きることができたなら、導師の宿命にもっと寄り添い癒すことができたのではないかとも悩む。
スレイが本当に辛いのであれば「導師をやめてしまえばいい」とまで思っており、人間と天族、導師と陪神の狭間で葛藤に揺れる。
容姿
毛先が水色がかった銀髪、菫色の瞳、色白、細身の青年。
薄いグリーンブルーの衣装を纏っている。
前髪で隠れているが額当て(サークレット)をしており、見られるのを恥ずかしがる。
朴念仁のスレイや女好きのザビーダも認めるほどの美貌だが、見えないので本人にいまいち美形キャラの自覚がなく、コロコロ変わる豊かな表情とのギャップには定評がある。
スキット絵では儚げな憂い顔から少女のような笑顔、子供のようなドヤ顔から豊富なギャグ顔までコロコロと表情が変わる。
天族は長寿になるほど白い衣装を纏うので、年若いミクリオの衣装には白い部分が少ない。ミクリオの開始時点の外見年齢はスレイと同じ(実際はやや上)であり、そこにはミクリオの意志が働いているという設定。
利き手は左。
幼少期は長衣に白のスカートという服装。
戦闘
天族が使用することが出来る特別な力「天響術」が使うことが出来、水属性の天響術を使用する。
スレイとの体格とリーチの差を埋めるため、身長以上の杖を武器とし、根棒のように振り回して戦う。
長杖を使った近接戦だけでなく、天響術を使った中距離での戦闘も得意とする。
天響術は水属性を中心に射出系と範囲系の術を持ち、追撃・反撃の対応が可能。
単体回復ではPT内で最も優れた能力を持つが、集中力が低い。
ボールス遺跡北西部の瞳石を拾い、2周目のクリアデータで宿屋のロングチャットを見てからイズチに里帰りすると秘奥義イベントが発生する。
他の作品への出演
数は少ないが他の作品にも出演している。
テイルズオブアスタリア
第3章『結晶の大地と導きの光』編で、スレイと共に旅に出る。
サブキャラではあるが、決戦前夜や最終決戦でクローズアップされている。
第4章『追憶の楽園(エデン)』編にて、主人公の一人に選ばれた。
ミクリオが名家の御曹司という世界線で、執事はローエン。
何故かスレイのことを知らないが…。
第6章『双星の宿命(さだめ)』編にて、エピローグ姿のミクリオが主人公の一人。
分史世界のミクリオはある理由からスレイを殺そうとしていた…。
「水着」「クリスマス」「和風カフェ」「ハロウィン」「マーチングバンド」「カジノ」「演劇衣装」
「学園」「アイドル」「オーケストラ」「ホワイトデー」「浴衣」「アート」「夏フェス」「分史」「お正月」「正装(分史)」などの衣装がある。
テイルズオブザレイズ
プレイヤーキャラとして登場。
初登場は期間限定イベント『スイートピア遺跡と神のケーキ』。
エドナと共に具現化され、スイートピア遺跡で先にイクス達と合流していたスレイと出会う。
その後は神のレシピの材料を元にケーキを作るために奮闘する。
本作で、雷鳴の珠、ヴォーパル・ベルグ(ヴァイオレットハイの技変化)、ハイドロサーマル(破浄燕の技変化)、雷鳴の崩珠(雷鳴の珠の技変化)、グレイシャジョーズ(アイスシアーズの技変化)を新術技として習得。
魔鏡技(歴代の「秘奥義」にあたる必殺技)は「六行六連」「リヴァイアエッジ」「バルーン・プロージョン」「瞬迅の雷」「スフィアアローレイ」。
そこから2年半ほどシナリオやイベントには登場するものの、全く実装がされていなかった。
ついに2021年ブラッククローバーとのコラボで実装。登場人物のラック・ボルティアの技と衣装を継いでいるため、目を見開いたり舌を出すなどの珍しいミクリオを見ることができる。
2022年オンラインファンミーティングにて筋肉のモデリングの話題になり、ミクリオのふくらはぎにこだわったと明かされる。
テイルズオブクレストリア
初登場は2020年クリスマスイベント。メインシナリオには未登場であるが、スレイと共に導師になるための修行の旅に出ているらしい。この世界では人間は天族を知覚できるがミクリオの姿は見えていないという。現在『清き小川のせせらぎ』『トナカイの仕事』が実装されている。
余談
第8回テイルズシリーズ総合人気投票第1位。非主人公キャラクターとしてはリオン以来の快挙となる。なお、発表当時は受賞会場に逢坂良太氏が参加していなかったため、ミクリオが描かれたパネルが代理として声優陣から胴上げされるという珍事が発生した。
テイルズオブフェスティバル2020では応援されたいキャラクター男性部門、応援したいキャラクター男性部門、応援ソングを歌って欲しいキャラクター部門で全て一位を獲得した。前回に引き続き逢坂良太氏は参加していなかったため会場にはまたミクリオのパネルが用意され弄られていた。
テイルズオブフェスティバル2021人気投票では2位(1位と3位が新作のキャラクターだったためかなりの健闘である)一緒に野営でキャンプ料理を作りたいキャラクター部門で5位。
関連イラスト
公式動画
関連タグ
スレイ ロゼ アリーシャ・ディフダ ライラ エドナ デゼル ザビーダ
コンビ
カップリング
中盤~終盤にかけて(ネタバレ注意)
よく見ると
スレイが右利き、ミクリオが左利きであるためか、スレイの左隣がミクリオの定位置となっている。
ただし、スレイの右目失明中は常に右側に立ち、水神依時はスレイの目になって狙いを付けるなど、スレイの失明をただ一人察し黙ってカバーしている(これは最初はファンの推測と考察だったが、後に公式インタビューにて意図されたものだった事が明らかになった)。また、決戦前夜にスレイが選択を告げる時、スレイは自身の右側にミクリオが来るよう立ち位置を移動する。
スレイとミクリオの間で何らかの同意があったとき、手の甲を合わせる仕草をする。作中のイベントシーンでは旅立ち時、陪神契約時、決戦前夜でこのポーズをするが、それぞれ右手同士、左手同士、利き手同士と差し出す手が異なる。これは利き手を差し出すときは自分の意を通す、利き手と反対の手のときは相手の意を受け入れるという気持ちを表していると推察される。
出自
実は先代導師が興したカムラン村の出身で、「天遺見聞録」の著者である先代導師ミケルの妹ミューズの子であり、マオテラスに捧げられて死んだ元人間。
災禍の顕主であるヘルダルフがまだ人間だったころ、戦争の拠点としてローランスにカムランは接収されるが、いざ戦端が開かれるとローランス軍はカムランを見捨て逃亡。兵達によってカムランの村人は虐殺され、その際ミクリオも火傷による致命傷を負う。
ヘルダルフの裏切り、友であるマオテラスの憑魔化、カムランの壊滅、そして未来の希望でもあったミクリオの死に絶望したミケルはヘルダルフに憎悪の念を抱き、ミクリオをマオテラスへの生贄に捧げ、ヘルダルフに「永遠の孤独」の呪いをかけた。
これが災厄の時代の始まりである。
人間であるミクリオは全身に火傷を負い、マオテラスに捧げられて死んだが、マオテラスの力か、母ミューズの祈りからか天族へと転生。もう一人のカムランの生き残りであった超未熟児のスレイととともに、未来の導師と陪神とするため、ジイジによってイズチへと連れて来られた。
決戦前夜後、終盤のミクリオは次々と不幸に見舞われることとなる。
アフターエピソードでは、アリーシャや仲間たちが前を向いて歩き出すなか、ミクリオはひとりスレイのいる方向を振り返っている。
真名は「ルズローシヴ=レレイ」で「執行者ミクリオ」の意。
「赤ん坊のころ拾われイズチに連れてこられた」「先代導師の映像を見て不自然にぼーっとする」等、出自についての謎が仄めかされていた。真名の意味も陰惨な宿縁に起因したものだと思われる。
ちなみに、ミクリオの初期装備の古代のサークレットの祝福名は「博愛の額当」であり、効果は火傷を軽減するもの。
エンディング後
エピローグでは各地の遺跡を旅しており、スレイと旅していた時よりも成長した姿であった。
外見の変化は「また会えた時にわかってもらえるようにこれくらいにしておこう」という程度とのこと。
これは、天族の外見年齢は自身の意志によって強く反映されるという性質上出来たことである。誰に「また会った時」かは推して知るべし。
(エドナの外見が年齢の割に幼いこともこの性質が関係している。
衣装は旅をしている頃よりも白の割合が増えている)
2周目で取得できる秘奥義イベントは、決戦前夜やEDと繋がるようなものになっている。