幼馴染
おさななじみ
幼いころから知り合って親しくしていたこと。また、その相手。
ちなみに概要の言葉は、楽曲「おさななじみ」(作詞:永六輔、作曲:中村八大、歌唱:デューク・エイセス)のフレーズ。
※トップ絵は鋼の錬金術師に登場する幼馴染。
創作では幼馴染というと異性であるケースが目立つが、現実では当然ながら同性の幼馴染も同じくらいの割合で存在する。実際、近世以前の農村などでは、職業の選択の余地が狭く(子供は祖先伝来の親の仕事を継ぐのが大半であった)移動手段が現代ほど発達していなかった(あるいは自由に移動できなかった)事もあり、友人も夫や妻もみな「幼馴染」(場合によっては幼馴染どころか親族)である古いムラ社会・家社会であった。
楽曲の「おさななじみ」も基本、この価値観に沿ったものであり幼馴染として育った男女が進路で一時的に別れたものが再会して交際・プロポーズ・結婚に至るまでを歌っている。
しかし時代が進み進路・職業などの選択肢が増えた現代では、創作作品ほど親密な付き合いが長く続かない事も多い。幼い頃には近所の友達とよく遊んでいたが、成長するにつれお互いの交友関係や趣味嗜好が分かれていったり、親の勤務や社会環境の激変による都合で転居・転校を伴って完全に交流が寸断されてしまったり、あるいは学力差や相互の家計格差で進学先が別になって互いの環境が変わって話題が合わなくなって疎遠になってしまったり…という経験をした人も多いであろう。
また、創作作品では「家が近所である」事がお約束であるが、実際はそうでない幼馴染も多い(小学校で何度も同じクラスになりよく遊んだ、年に数回滞在する祖父母などといった親戚の家の近所に住んでいてよく遊んだ、など)。
一説では、疎遠になっていくのは特に異性の幼なじみである場合、ほぼ毎日会う兄弟姉妹に類ずるものと錯覚していき他人なのに「血縁における近親になるのを避ける」本能が働いているのではないかとの説もある。
創作作品における「幼馴染」のお約束として、常に主人公の傍に居る役柄である事が多い。他のキャラと比べて 主人公と付き合いが長い分、互いの性格やプライベートに関して良くも悪くも多くの情報を有している。中には幼馴染の関係から恋愛感情を含んでいく関係が描かれることもある。
幼少期からの幼馴染もいれば小・中学生からの時期から知り合った幼馴染もおり、関係が始まった時期は様々。
「序盤からいるキャラ」「身近なキャラ」「仲良くなる過程を描かなくていいキャラ」という設定に都合のいい属性でもあり、似た設定に「(義理含む)兄弟・姉妹・イトコ」「(両親が仲良くするのを許している)お隣・近所の憧れのお兄さん・お姉さん」「いきなり現れる異世界人」などがある。
「初期装備」という設定のため、黒髪・茶髪、家庭的、ツンデレといったありがちなタイプと組み合わせられやすく、「大人向け漫画の、女房役・序盤からいるパートナー・現妻の低年齢版」という説もある(この場合、幼馴染という設定自体には注目されていない)。
そのため、「ありがちなタイプではない幼馴染」「初期キャラではない幼馴染」「脇役と仲がいい幼馴染」「現実沿いの幼馴染」は、よく知られている幼馴染とは別の属性、ミスリード属性としても使われやすい。
幼馴染ざまぁ、バウムクーヘンエンドのような現実ではなく漫画でよくあるベタな設定を知る人に向けたマニア向けのジャンルも作られており、前知識がなくても読めるものもある。
主人公に幼馴染が3人以上いて、集団を形成していることがある。有名な例としては『リトルバスターズ!』や『あの花』など。この場合、幼馴染キャラとの関係は2人の間で完結するものではなく、その集団全体の問題と絡めて語られるのが常となる。
また久しぶりに再会したら敵サイドに所属してたり、闇堕ちしてたりというパターンもそこそこある(前者ではアスラン・ザラや枢木スザクが該当)。この場合、その因縁にケリをつけることが物語の主目的になることが多い。
該当する作品が少ないためレアなケースであるが、『MAJOR』や『NARUTO』のように幼少・少年時代から始まりキャラが大人へ至るまで成長する物語の場合は、主人公の幼馴染がシリーズを通して親友やライバルとしてメインを張ったり、異性の場合は主人公と結婚したりするケースも。
加えて公私にわたる時間を長く共有しやすい=共通の「思い出」という強みを持たせやすいことから、互いに同い年(学校に通う年齢であれば同学年)、またはそうでなくても近い年齢であるという特徴も多くの作品に共通する。ただし、『Canvas~セピア色のモチーフ~』の橘天音に対する篠宮悠のように、同い年の幼馴染とは別に「やや歳の離れたお兄さん・お姉さん(逆の立場であれば弟・妹)」という立場を併せ持つ歳の差がある幼馴染の例もある。
年齢が離れた作品の例としては『のんのんびより』が挙げられる。この作品では一人を除いた24歳の宮内一穂から7歳の宮内れんげまでの主要登場人物が全て女性であり、キャラの個性のちがいを楽しむのが特色となっている。
これはある種のお約束ネタではあるが、幼い頃は男だと思っていたが再会時に女だと判明するのは創作物では定番ネタとなっている。
ギャルゲーまたは18禁ゲームの場合は異性の幼馴染はメインヒロインとなる確率が高い。特にときメモシリーズやオーガスト作品では優遇されているポジション。このあたりは後述する戦前・前後における地域共同体がきちんと稼働していた頃の社会情勢が作品に反映されていた背景が見受けられる。
しかし、現在では社会構造の変化や恋愛に関わる心理学の発展・周知もあり、上述したような「幼馴染ヒロイン」はリアリティが薄くなりつつある。その反映のもと、身近すぎる関係ゆえに恋愛の対象として認識されなかったり、好意を寄せてくる幼馴染そっちのけで主人公が他の異性とベタベタしている、などのシチュエーションの方がお約束として成立している。むしろ最近では「幼馴染は負けフラグ」と言われて哀しいお約束が成立してしまうなど、些か不遇な立場に追いやられる傾向も強い。
尤もこれは「幼いころから主人公に好意を寄せていた」と言う設定を持つ幼馴染ヒロインと、「個別ルート以外では主人公に好意を持つ事さえないので(正妻戦争に不参戦なので)負けようがない」「と言うかルートによっては登場さえしない」他のヒロインとの差によるものと言う説もある。
それでもやはり、「かわいい幼馴染とのイチャラブ」に想いを馳せる層は一定数おり、ある種の鉄板シチュエーション(あるいは一種のファンタジー)の一つとして人気を獲得している。
- 公式で「幼馴染設定」であることが判明しているキャラのみ記載。
- クラスメイトの場合はこちらの意味合いの方が強い事がある。 → 腐れ縁
- 作品名の五十音順で修正・加筆をお願いします。
漫画
アニメ
※シリーズで3作品以上ある場合はこちらへ。
ラブライブ!シリーズ
全員女子高生だが、毎作この関係で何かしらの事件が起こるのがお約束。
事件の内容も喧嘩、すれ違い、別離、嫉妬、執着、愛が重い等とバリエーション豊か。
作品別
小説・ライトノベル
ゲーム
※シリーズで3作品以上ある場合はこちらへ。
テイルズオブシリーズ
ドラゴンクエストシリーズ
作品名 | 幼馴染 | 関連タグ |
---|---|---|
ドラゴンクエストⅣ | 勇者、シンシア | 勇シン |
ドラゴンクエストⅤ | 主人公、ビアンカ | 主ビア、嫁はビアンカ |
ドラゴンクエストⅦ | 主人公、マリベル | アルマリ |
ドラゴンクエストⅧ | 主人公、ミーティア姫 | 主姫 |
ドラゴンクエストⅩ | 主人公※、ヒューザ、ルベカ、アーシク | |
ドラゴンクエストⅪ | 主人公、エマ | 主エマ |
※転生元の主人公と同名の別人。
ファイアーエムブレムシリーズ
作品名 | 幼馴染 | 関連タグ |
---|---|---|
暗黒竜と光の剣、紋章の謎 | マルス、マリク | |
外伝/Echoes | アルム、セリカ、エフィ※ | アルセリ、アルエフィ |
聖戦の系譜 | シグルド、エーディン | |
〃 | セリス、ラナ(マナ)、ラクチェ | セリラナ、セリラク |
〃 | リーフ、ナンナ | リーナン |
封印の剣 | ロイ、リリーナ | ロイリリ |
覚醒 | クロム、ヴェイク | |
if | カムイ、サイラス | ラスカム |
※Echoesで追加された幼馴染キャラ。
作品別
特撮
作品タイトル
キャラ名
『執筆応援プロジェクト~もしもあの日に戻れたら~』の参加に必要なタグの一つ。詳細は執筆応援PJ24Julを参照。
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コメント
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