神楽ひかり
かぐらひかり
「強く掲げた手のひらすり抜け、奈落に落としたあの日の誓い。
再び登る運命(さだめ)の舞台、たとえ悲劇で終わるとしても。
99期生、神楽ひかり。すべては、スタァライトのために!」
名前 | 神楽ひかり |
---|---|
出席番号 | 29番(転入) |
誕生日 | 1月8日 |
イメージカラー | ブルー |
好きなこと | くらげ、ミスターホワイト |
苦手なこと | 整理整頓 |
好きな食べ物 | チョコレート、讃岐うどん |
嫌いな食べ物 | プルプルしているもの(プリン・豆腐) |
利き手 | 左 |
使用武器 | Caliculus Bright → Blossom Bright(ワイヤー付き短剣) |
キャスト | 三森すずこ |
愛城華恋の幼馴染で、「世界最高峰」の評判を誇るイギリスの演劇学校、王立演劇学院から転入してきた舞台少女。
幼い頃にレヴュー『スタァライト』を華恋とともに観劇しており、いつの日かふたりで舞台に立って『スタァライト』を演じることを”運命”という形で契り合っている。
人物
転校生なので、出席番号は華恋とは逆に最後の29番。
口数が少なく、時折見せる発言や行動には謎めいたものが多い。好きなものはミスターホワイトというシロクマのようなキャラクターと、クラゲ。部屋にはこれらのぬいぐるみがおいてある。
無口なのもあって最初はミステリアスな扱いをされていたが、学校に馴染んでくると徐々にずぼらな性格が出るようになっていく。芸術家肌な性格なのか、舞台の上ではあくまできりりとしている。
食べ物の好き嫌いが多く、嫌いなものは絶対に食べないタイプ。部屋の整理整頓が苦手で、しばしばルームメイトの露崎まひるに叱られている。
かつてイギリスの王立演劇学院には単身で留学していたのだが、近くに甘えやすい相手がいると頼りがちなのだろうか?
まわりに相談するのが苦手なせいで傍目には突飛な行動をとることもままあるが、なんとなく世話を焼きたくなってしまう憎めなさがある。
オーディションで相対することこそあれど個人としては真っ直ぐ接してくれる99期生の仲間たちには本人も感謝しているようで、コミカライズなどでは素直な感謝を示したり、仲間たちのためにこっそり寮にクリスマスツリーを持ち込みプレゼントまで用意してクリスマスパーティーを主催したりもしている。
舞台#2ではまひるとの過去を清算したがっていた涼に対して「私は未来でまひると繋がる者」と挑発するなど、結構強かな面も。
自らの舞台少女としてのありかたの根底には幼少時代に華恋と交わした「運命」があり、華恋が大好きなまひるには対抗心を燃やされているが、ひかりとしてはそれぞれ違う意味で大事な存在なようだ。
ちなみに箸・ペンや剣を持つ手こそ左利きだが、2020年7月開催のスタリラのバンドリコラボイベントのエピソードではギターは右で弾くことが判明した(以前にもバンドリとのコラボイベントはあったが、その時はギターは華恋のみが抱えており、ひかりはマイクを持っていたためぼやかされていた)。
実際に左利きのアーティストが右利き用のギターを弾くのは邦楽洋楽問わず全く珍しくない事象だが、左利きキャラはレフティモデルで統一されがちな二次元で利き手とは異なるギターを弾くキャラというのはかなり異例である。
体型
非常にスレンダー。
この作品のキャラクターは皮膚の露出こそ少ないが、基本的にボンキュッボンであるのだが、この神楽ひかりは結構薄い。
「遥かなるエルドラド」でジュディ・ナイトレーとの差が顕著、バストサイズは大敗。
レヴュースタイル
短剣を用い、新体操のような身軽なアクションを前面に押し出して戦う。
当初は杭のような形状(Caliculus Bright=つぼみの輝き)だったが、オーディションを経て覚醒すると花が開いたような鍔がついたデザイン(Blossom Bright=華の輝き、いずれも意訳)に変わった。
リーチが至近距離に限られるが、柄が袖のボタンにつながっており、投げてもすぐ手元に戻せるほか、立体的なワイヤーアクションや拘束でこれをカバーする。
攻撃の軌道が読まれやすいのが弱点で、糸を押さえられて動きを止められるシーンもあった。
自分一人で戦うよりも、同じく近距離に特化したパートナーのサポートで真価を発揮する。
私にとってたった一つの夢のために…… それが私がここにいる理由
ミステリアス……を通り越してやや不気味な人物として登場。他の参加者には素っ気ない態度で接する。
真矢には立ち居振る舞いは完璧ながらキラめきがないと評される。
物語が進む中で徐々に感情を取り戻していく。
園田海未 - 中の人・主人公と幼馴染・イメージカラーが青など、共通点持ちのキャラクター繋がり。見た目もある程度似ている。
東郷美森 - 同じく中の人・イメージカラーが青、好物がうどんなど、共通点持ちのキャラクター繋がり。
風鳴翼- 戦姫絶唱シンフォギアの主要登場人物。彼女と同じイメージカラーが青、武器が剣、部屋を片付けられないという点が酷似している。その後、スタリラと同じ会社制作のソシャゲ「戦姫絶唱シンフォギアXD」における双方向コラボ『Revue_Must_go_On』で共演。翼がひかりのレヴュー服に似たギアを纏っている。
暁美ほむら-転校生で謎めいた雰囲気で登場した黒髪ロングの美少女で、主人公に対する関わり方も似ている。なお、以下のネタバレ項目で触れられる特質に関してはむしろこちらのキャラと共通している。
秋山澪-黒髪ロング、イメージカラーが青、左利き、1月生まれという共通点がある。また彼女もロンドンに行った。
※以下、アニメの重要なネタバレを含みます。
「こんなの…初めて。あの子は…誰?」
ひかりは本来の時間軸では聖翔音楽学園に転入してくるはずではなかった。
実は九九組のいる時空はトップスタァの座を手にした大場ななにより第99回聖翔祭の舞台スタァライトだと発表された2017年4月17日から2018年5月25日までの一年一ヶ月を何度もループしており、その中にはイギリス・ロンドンに住んでいたひかりが帰国・転入してくるという事象も含まれていなかったのである。
なお、本来の時間軸のひかりはどうだったのかは一切明かされておらず、明確なのは少なくとも聖翔音楽学園で華恋と再会はしていなかったという事実のみである。
また、本編開始前の時系列に王立演劇学院でもキリンのオーディションは開かれており、本来ひかりも明るく面倒見の良い性格で華恋のようなサーベル使いだったが、オーディション決勝でジュディ・ナイトレーに敗北。トップスタァとなったジュディに舞台への情熱・緊張感といったキラめきを奪われてからは現在のように心を閉ざしてしまった。さらにこれを受けてか手持ちの武器もサーベルより遥かにリーチの縮んでしまった短剣に弱体化している。
だが、本来なら完全に失われているはずのキラめきがひかりに残っていたことに関心を持ったキリンに「キラめきを取り戻す二度目のチャンス」として聖翔音楽学園で開かれる次のオーディション参加を勧められ、日本に帰国してきた。
その結果、ひかりの帰国及び編入というこれまでのループでは確認出来なかった特異点が2018年5月14日に発生し、それまでループしていた出来事が幼馴染の華恋を中心に大きく変化していくこととなる。
いわば彼女は無限に続く再演に飽きたキリンによって投入された秘密兵器、ないし爆弾のような存在である。
キリンの目論見通り、彼女の参加は取るに足らないほどのキラめきしか持たずオーディションに参加すらしていなかった華恋を奮い立たせ、華恋を中心に純那との確執と和解、華恋を奪われることを恐れたまひるの迷走を経たアイデンティティの獲得、(おそらくは)オーディションが活性化したことによる双葉と香子の喧嘩と仲直り、また、それぞれに伴う各メンバーのスタンスの変化といった新たな展開を徐々に起こしていく。
もちろんこの事態に平穏な生活を是とするななも反応し、これまでは箱庭の外にいたひかりが原因と目星をつけるが、このころにはひかりも学園になじみはじめていたため再演のキャストとして欲しくなってしまい、ひかりも取り込まんと勝負を仕掛ける。
子どもをあやすようなななの連続攻撃、さらにはロンドンのオーディションに落ちた際のトラウマをえぐるような構成の舞台に心がへし折られかけるも、華恋との約束を果たす「夢」を胸に震える剣を必死で握りしめ、舞台の主導権を奪って反撃に転じる。この際短剣が華がひらくように形が変化、眩いキラめきを放った。
最後に舞台の中心に立っていたのはひかり。だが、あくまで悪意がないななは「いつかあの子と戦うことになってもいいの?」と心配そうに声をかけるのだった……
その後、華恋との対決、純那との対話を経て、ななの気が変わり、止まっていた時間がようやく動き出す。
ひとりのキャストの手を離れてキャストと観客みんなのものとなった舞台の上で行われる最終決戦は、華恋&ひかりと真矢&クロディーヌのペアで戦うレヴュー・デュエットだった。
お互いの死力を尽くした戦いの末、華恋とひかりが勝利。「これでふたりで主役になれる!」と喜ぶ華恋だったが、キリンが唐突にふたりの決着を迫る。
それを聞いても涙こそ目尻に浮かべたがとくに驚かず、ひかりは華恋の上掛けを切って奈落に突き落とした。
……その後、忽然と姿を消したひかり。
現実の世界では退学扱いになっていたが、実は地下劇場の中にある広大な砂漠で、『スタァライト』のセリフをひとりでブツブツと呟きながら星の砂を積み上げて塔を作っては崩されるという、賽の河原のような虚無の再演を繰り返し続けていた。本来、ひかりが勝利者となった時に他全員のキラめきを奪うはずだったが、彼女がそれを拒み、もともと減っていたキラめきで運命の舞台を演じようとした結果、このような虚無の演目が出来上がったのである。
だがある日、ひかりの残した『スタァライト』の原本からふたりの主役が共存できる可能性を見出した華恋が無理矢理出入り口をこじ開け、ひかりの運命の舞台に突入してくる。
ひかりは自分によくしてくれた聖翔99期生、誰より華恋を思いやってこの決断に至ったのだが、華恋にとって舞台とはひかりそのもの。次のスタァライトに向けて頑張る気力も起きず、ぬけがらのように過ごしていた。
無気力に過ごす苦しみを知っているからこそ華恋を遠ざけようとするひかりだが、何度拒絶されても諦めない華恋によって、自分のすべてを「奪われる」。
その後、100回も越えた101回目の聖翔祭では、原本の新たな解釈に基づいた構成で華恋とひかりが主人公のフローラとクレール、純那、まひる、双葉、香子、真矢、クロディーヌが幽閉されていた女神たち、そして増設された「塔の導き手」という役になながおさまり、9人体制の『スタァライト』が喝采を浴びる。
そして寮の部屋にはひかりを含めた9人で鍋パをした時の記念写真が飾られていた。
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