東郷美森
とうごうみもり
「友奈ちゃん、気をつけてね」
「新たなる国防の始まりね」
友奈の同級生で親友。良き理解者。
家も隣同士で、よく一緒に行動している。上品でおっとりしているが、パソコンやお菓子作り、その他諸々と多才で、濃ゆい一面を見せることも。
(『結城友奈は勇者である -結城友奈の章-』キャラクター紹介)
友奈の親友で二年生。色々な事に精通しており、皆に一目置かれている。
(『結城友奈は勇者である -勇者の章-』キャラクター紹介)
勇者部の一員にして、主人公結城友奈の大親友。友奈の最大の理解者であり、同級生で家も隣同士。
その割には友奈から「東郷さん」と呼ばれているが、これは本人による希望。他の人物からもほぼ苗字呼びされている。
中学入学前に交通事故に遭ったらしく、その後遺症で半身不随で車椅子生活を送っている上、記憶にも曖昧な部分がある。
当初は事故の影響でふさぎ込みがちだったが、友奈と出会った事で乗り越える事が出来た。
現在はそうした暗い過去を感じさせないほど上品で優しく穏やかな性格をしており、博識でパソコンなど各方面に精通した多彩な面から同級生達からも一目置かれる存在。劇中では勇者部のホームページを物凄い短時間で強化作成していたり、『樹海の記憶』では友奈・夏凜と共謀してこれまた短時間で学校中に隠しカメラと様々な仕掛けを仕込み、風に対するドッキリを敢行したことがある。ただ、英語はあまり得意でないらしく、ブルースクリーンには対処できなかった。スマホのアプリも作れるらしく、『結城友奈の章』第8話で彼女のスマホには改造版のシステムがインストールされていることが明らかになっている。そのためか、部内では何かと頼られることが多く、『ぷにっと!』では園子の発案で東郷への依存を改めようという動きが起きたことがあり、年末の某バラエティー番組特番のような状態になっていた。\デデーン/友奈 OUT
「悪い子は縄で括って吊るします」と豪語する程しつけの厳しい一面があり(特に娘太丸氏の描く『結城友奈は勇者部所属』を始めとした公式スピンオフシリーズでは作風がコメディ路線ということもあって本当に吊るしている)、友奈曰く「時々ほんのちょっぴり怖い時がある」「優しさと厳しさの境界線が紙一重」。とある理由で部室を散らかしてしまった風達ですら「(そのままにしておくと)東郷が怖いから」という本音を口にしている。実際、以前東郷を怒らせてしまった風達は4時間説教され、そのことを聞いた夏凜は「厳しいおかんか」とツッコミを入れたほど(この際、基本東郷から甘やかされている友奈ですらガチで震え上がっている。ちなみに、このとき夏凜は勇者部にいなかった)。結局片づけが間に合わず東郷は激怒。その場にいた4人を正座させ説教しようとするのだが…
さらに、『樹海の記憶』では言動のキツい夏凜がおしとやかな少女になってしまうという洗脳レベルの厳しいしつけが行われたことまである(一応フォローしておくと、これは讃州中学を訪問する他校の先生を案内するために、普段から敬語に慣れていない夏凜を礼儀正しく振る舞えるようにするためだった)。その後夏凜は反動で言動が粗暴になってしまったが、何が行われたのかは謎。
また、使命感・責任感(護国の精神)が強く、最初の戦いで戦えなかった自分を「敵前逃亡」と責めていたことからもわかる通り、後ろ向きになるとドツボに嵌るタイプであり、物語終盤ではその気質が災いして盛大にやらかしてしまった(後述)他、本編終了後を描いたBD・DVD特典のゲームの劇中でも前述の件の罪悪感から今度は真逆の方向にやらかした。
とはいえ、以上のような事で熱が入ると暴走してしまう事に自覚はあり、振り返って「私の精神統一もまだまだだわ」とつぶやいた事もある。
BD・DVD特典のゲームにて風の代理として部長を務めた際はこのような気質が災いしてメンバー達と意見が一致しなかったり、事態の収拾に追われる事となり、人をまとめる事の難しさを認識する事となった。
当初はバーテックスに恐怖して変身できなかったが、親友である友奈の危機に勇者として戦う事を決意。参戦し勝利に貢献した。
戦う理由は「友奈を守るため」であり、心に閉まっている「友奈を失い一人になってしまう」事への恐怖も抱いている。失った記憶である過去の事も関わっているかもしれない。
日々両足のリハビリに取り組んでいるので、全体的な身体能力は下手な健常者と比べても決して見劣りするものではない。『勇者部所属』では武道経験者である友奈に眉間・人中・鳩尾への三段突きを照れ隠しでお見舞いし、見事一発K.O.している。しかもその際の言い訳によるとこれを「癖で」やらかしたらしい。さらに『樹海の記憶』でも、腕相撲で友奈を圧倒。全力の友奈を相手に微動だにしない剛腕を見せつけている。何をどんだけ鍛えてるんだこの娘は。
和風の物を好み、お菓子作りが得意。特に友奈が喜んで食べてくれるぼた餅に関しては妙に拘りがあり、新メンバーとして加わった夏凜と友好を深めようとした時はやたらと推している。「ぼた餅」を連呼したり、「次こそはぼた餅食べて下さいね。有無は言わせない」とメッセージを送るなど、ネット上では結構強気な所もある模様。ぼた餅推しが行き過ぎて、『樹海の記憶』の弁当交換イベントでは、彼女の作った弁当は日の丸弁当+ぼた餅という炭水化物マシマシ弁当だった。
他にも、林間学校イベントでは東郷の料理は「プロの料理人レベル」と評されるほどの腕前で、文化祭イベントではその腕が存分に披露された。得意ジャンルは和食。ただ、友奈が望むなら洋菓子や洋食も作るらしい。
なお、和風文化に傾倒する余り、実は西洋文化、特に行事に関しては知識先行であまりしっくり来ていないらしい。(というか、そもそも外国、とりわけアメリカ・イギリス等の連合国側にはあまり良い印象を持っていないようだ。『花結いの章』第三話や、『リリフレ』内コラボイベント『結城友奈は見習いスパイである』、誕生日イベント『撃てや国防の水塊弾』等を参照。)『勇者部所属』単行本2巻の巻末オマケ漫画ではサンタクロース役として出演するも「赤頭巾と赤半纏をまとい、トナカイの代わりに九州鹿(演:友奈)を連れ、『泣く子はいねがーっ!』と挨拶する」という、もはやインパクトしかないキャラ作りを平然とやってのけた。彼女の名誉のためフォローしておくと、「ゆゆゆい」のクリスマス限定SSRでは、きちんとクリスマスの格好をしている(後述の『勇者部所属』でのハロウィンコスプレの一件を考えると、こちらも仲間達からの監修が入った可能性は否定できないが)。
だが何故かラスバレでのコラボイベントでは鎌倉のことを知らなかった。これは後に修正された。
ホラー系が好きなのか、隙あらばそちら方向にネタを振りたがる傾向があり、合宿の際の就寝前女子トークでは二度に渡って怪談ネタに走り(TVシリーズと『勇者部所属』。後者に至っては後述の精霊・不知火まで演出に協力させて勇者部全員を震え上がらせた上に寝言で怪談を続けており、隣で寝ていた友奈が寝ながら震え上がっていたことが単行本のカットイラストで明らかになっている)、『勇者部所属』のハロウィン回では落ち武者のコスプレを希望。ただしこちらは没になったよう(事前に風から「子供達が恐がるようなものはダメ」と釘を刺されていたので、その言葉通り阻止されたと思われる)で、最終的には女幽霊のコスプレに落ち着いている。『樹海の記憶』でも同じように女幽霊(元ネタは怪談の番町皿屋敷に登場する下女の幽霊)に仮装するが、車椅子にドライアイスを仕込み、スモークが出るという仕掛けまで施した本格的なもので、ホラーの苦手な風を絶叫させている(その上に番町皿屋敷の怪談話まで始めている)。恐ろしいことに、この状態でさらにクレー射撃を始めるという一発芸まで披露。本人曰く、オバケの仮装と言われてこれしか思いつかなかったとか。使っている皿は割れても安全なものを使用しており、安全にもきちんと配慮されていたのだが…何かが間違っているような。
他にもアルファ波に執着、柔の拳な動き、サバゲーでカート式のエアソフトガンを使用(弾数を実銃と同じ数にするリアルカウントでない限り装弾数で不利になる)、かと思ったらミニガンを使用、カラオケでは軍歌が十八番、武士の切腹方法を知っている、朝に弱い友奈を起床ラッパの音で起こす、歴史における軍人を崇敬していたりと、妙な方向に突き抜けたネタキャラの一面も強い。
一方、苦手なものは虫。特に台所の黒いアイツなどは、見るだけで卒倒するほど。とある人物の過去の所業がトラウマになっているらしい。
また、風に「メガロポリス」と呼ばれるほど、一人だけ年齢に不相応のグラマラスなバストをしている。→※中学生です
ちなみに、(メタ的な意味で)なぜか「出遅れる」事が多い(『結城友奈の章』の第一弾キービジュアルには姿がなく第二弾で追加。劇中でも勇者部初期メンバー四人の中では唯一初変身が第二話にずれ込み、『勇者部所属』でも第一話では出番なし。『勇者の章』でも回想を除く実際の登場は第一話ラストにチラリと出ただけで実質第二話からの登場も同然の状態)。
変身シーンが1人だけエロい、とにかくエロい。
変身の際に触手(?)のようなものが体中にまとわりつき、その後光に包まれて勇者の衣装に変わるのだが、その時にも彼女のメガロポリスがたゆんたゆんする。
イメージカラーはスカイブルー。モチーフの花はアサガオ/花言葉『愛情の絆』
拳銃、二挺の中距離銃、狙撃銃を使い分ける遠距離攻撃型の勇者。変身すると髪は更に伸び、膝まで掛かるロングヘアーとなる。
従来のお約束とは異なり変身しても歩行能力は回復しないが、コスチュームの一部である4本のリボンを触腕のように使って移動できる。しかし他の勇者ほどの機動性を確保出来ている訳ではなく、狙撃中心の後方支援という役どころも重なって回避に難があるのが弱点(実際、合体バーテックスとの闘いの際には相手の応射に対し為す術なく直撃を受けている)。因みに舞台版では流石に再現はできなかったためセグウェイで代用している。ただし、『勇者の章』では後述する理由で機動力が大幅に改善されている。満開ゲージは左胸元にある。
一番特徴的だったのが足元で、『結城友奈の章』では左図の通り裸足にトレンカかサポーターを履いたような姿だったが(おそらく、他の勇者たちも靴の下は同様だと考えられる)、機動力が改善した『勇者の章』では4本のリボンが消えた代わりにスカイブルーのアンクルブーツに似た靴が追加されている(舞台版でも裸足ではなくこっちが使われている)。ただし、pixivでは『結城友奈の章』の頃のイラストが圧倒的に多い。
また、太ももの部分には謎の穴があり丸見え。舞台版では流石に再現できなかったのかそれともリアルでやるには刺激が強すぎるからかなくなった。
更に後述する精霊の追加により、新武装として小型の遠隔誘導攻撃端末が追加された。
満開時には衣装が白を基調とした色合いの羽衣をまとった和服へと変化(加えて『結城友奈の章』では、劇中で鉢巻を巻いているが、これは衣装の一部ではないようで、『勇者の章』最終決戦時には巻いていなかった)し、浮遊能力を持つ移動台座が出現する。周囲に花状の可動砲台が展開しており、全方面から砲撃可能。その圧倒的大火力で目標を蹂躙する様からファンの間ではコイツに例えられることもしばしば。狙撃銃は失われてしまったが、遠距離から目標への全砲門ピンポイント砲撃を成功させるなど狙撃能力は健在。なお砲撃の際には砲口にモチーフであるアサガオの如きエフェクトが発生する。
またこの台座は宇宙空間でも活動可能で、大気圏離脱や突入も行える。複数乗っても大丈夫なため、『結城友奈の章』では友奈を、『勇者の章』では風を乗せ、移動手段となった。『勇者の章』最終局面では、砲門にエネルギーを収束させたまま特攻させる(東郷と風は離脱済み)という戦術を披露している。流石に大量の敵相手には満開の火力をもってしても対応は困難だったらしい。
満開中の弱点は懐に飛び込まれるとろくな武装がないことで、遠隔誘導攻撃端末程度しか攻撃手段を持たない。劇中でも満開した友奈に懐に飛び込まれ、鉄拳制裁を受けている。
なお、遠距離攻撃の能力は今作品の中でも屈指の強さをほこり、関係者曰く遠距離攻撃に関しては乃木園子の次に強いとの事。彼女としては、この台座は艦艇の扱いであるようで、『勇者の章』最終決戦時に台座を特攻させる際に退艦命令を出して敬礼で見送っていた。
変身後は声色が低くなる。本人曰く「落ち着く」。
「刑部狸」「青坊主」「不知火」の3匹の精霊を使役することができ、バーテックスへの攻撃時に彼女のみ花弁が増える演出が無かったりと、他のメンバーとは一線を画す存在であることが仄めかされている。
7話以降に精霊「川蛍」が加わり、4体となる。
樹海の記憶では
5人の中で一番使いにくい。
これは原作再現によりジャンプと緊急回避でしか移動できないという驚愕の仕様が原因である。この仕様のためにノーダメージクリアのサブクエストなど、特定の状況では大変な苦戦を強いられる。攻撃の隙も大きく、特にノーダメージクリアと絶え間なく射撃を乱射してくるラストボスとの戦闘は彼女が最も難易度が高いだろう。
性能面では移動と引き換えの射撃が特徴。また、5名で唯一精霊追加後の攻撃を扱える(樹も確実に雲外鏡の能力を使用していると思われるが、原作では防御能力である)。…が、ただでさえ移動ができないのに上記の通り各攻撃の隙が大きいため、独自の立ち回りが要求される。
花結いのきらめきでは
友奈と同様、チュートリアルで入手可能な一人として登場。
遠距離援護に特化した砲台タイプで敵を寄せ付けないほどの殲滅力を発揮する。
が、代償として脚が元に戻った後にもかかわらずぴょんぴょん飛び跳ねて移動するため全キャラでも移動速度、吹っ飛び耐性がワースト、攻撃速度が遅く接近されるとただの的になるなど使い方を考えないといけない。
HPも低く打たれ弱いので、彼女をメインに据える際は前線には出さず後衛からひたすらに援護をするのが基本になる。
パートナーとしては同じく遠距離型で攻撃速度を補える杏、球子等。覚醒で手に入る精霊は青坊主。刑部狸は鷲尾須美の精霊となっており、不知火・川蛍はフレンドガチャなどから入手する。
なお、リリース当初はガチャ演出の樹海に友奈と東郷が現れるとSSR確定(友奈だけの場合では確定にはならない)というものがあった。現在は緞帳に模様が入る(それがSSRなら勇者部五箇条が追加される。確実にSSRの場合はこの演出は省かれる)ようになりこの演出は廃止されたが、こちらはこちらで可愛らしく、無くなったことを惜しむ声も。
苗字について、同作品のキャラクター、乃木園子との関係からその由来は日露戦争の英雄なのではないかとも言われている。(東郷と乃木のコンビは普通これしかない)
欧米嫌いなキャラであるが、奇しくも演じた三森女史は10年後夫と共にアメリカへ移住している。
そのルックスは前日譚の鷲尾須美は勇者であるの主人公である鷲尾須美に瓜二つであり、血液型も同じである。さらに言えば、趣味も類似。
変身後の姿も細かい意匠を除けばほぼ同じで、弓と銃の違いこそあるが遠距離攻撃スタイルという共通点がある。何故か、精霊を3体使役していることなども。
付けているリボンが園子の持っているリボンと同じであり、更に言うと、怪談話をしていた時の火の玉の色が、青、紫、赤と三人組のイメージカラーである。
須美が2年前にどのような結末を迎えたのかは現段階では不明なものの、もし生存していれば東郷と同年齢の中学2年生。
詳細不明な半身不随や記憶障害など含めて、あらゆる面で同一人物の可能性が示唆されているが…?
第八話において、双子座バーテックスの片割れを退治した直後、東郷と友奈は他の勇者部メンバーとは別の場所に転送される。
そこで待っていたのは、
全身包帯でベッドに横たわった少女だった。
二人を呼んだ彼女が東郷を見て「わっしー」と呼んでいたこと、そして東郷との会話を通して全ての事情を察しているような描写があった。
更に東郷の過去の回想にて、東郷が入院している病室の名札が鷲尾須美から東郷美森に入れ替えられるシーンが描かれ、その真相も語られた。
以上のことから「東郷美森は鷲尾須美である」ことが確実となった。
また、真相が明らかになるまでは「東郷美森」と「鷲尾須美」、どちらが本名であるかもファンの間で議論となっていたが、回想に挿入される形で「一時的に鷲尾の家に養子に入っていた」ことが本人の口から語られ、ゆゆゆいでも自己紹介で須美が「"今は"東郷ではなく鷲尾」と言ってることから「東郷美森」が本名であることも明らかになった。
彼女にまつわる全ての真相は、『鷲尾須美は勇者である』の最終話にて明かされている。詳細は須美の記事参照。
園子の口から世界の真実を知り、彼女との関係もある程度推測できた東郷は、仲間達の生き地獄を終わらせようと、壁を破壊してバーテックスを招き入れる事で神樹を破壊し世界を終わらせようとしてしまう。
「他の人なんて関係ない!いちばん大切な友達を守れないのだったら、勇者になんかなる意味がない…!──頑張れないよっ…!」
しかし夏凜に励まされて奮起した友奈の(鉄拳を含めた)説得で我に返り、最終的には「東郷さんのせいじゃない」と言ってくれた友奈や勇者部の一同と力を合わせ、招き入れてしまったレオ・バーテックスを食い止める事に成功したのだった。
全てが終わった後は神樹により対価としたものを返され、おぼろげながら記憶が戻り、動かなかった足も完治した。
…が、ゆゆゆいでは戦闘中なぜか相変わらず飛び跳ねて移動するようになっている。運動会イベントでは普通に走っているにもかかわらず…
そして再会した園子は一時「みもりん(中の人ネタではない、多分)」「(『“ト”うごう“ミ”もり』で)トミー」などとあだ名を変えようとしたが、結局は「わっしー」で落ち着いた事が、ゆゆゆいの『結城友奈の章』追加シナリオで明らかになっている。
本編の後日談である『結城友奈は勇者部所属 ぷにっと!』では、園子の自宅で友奈の着せ替えをする事になった時、しれっとカメラを持参して友奈の写真を撮りまくるという、かつて銀に対してした事と同じ事をしている(というか、着替えた友奈の姿に興奮した際の鼻血の吹き方も含め、ぶっちゃけ「ほぼ当時の再現」となっている)。
『樹海の記憶』では彼女がどのような文章を書くのかが明らかになっている。それを見る限り、大本営発表のような時代がかった文章を書くようで、それを読んだ風が評価に困ってしまった。また、文才は微妙なようだが編集者としての才能はある様で、完成した冊子の評判は良かったらしく、新聞部からの勧誘があったとか。
『勇者部所属』でも、老人会からの依頼を受けた際、時代劇の脚本を手がけて高く評価されたことがある。劇作家・演出家としては優秀なのかもしれない。
一方小説はというと、駄作マニアにしかウケない上友奈はキャパオーバーで頭が爆発するレベルで進歩しなかったのであった。鷲尾時代に既に駄作との評価を受けていたが、そのことをすっぱり忘れて執筆に勤しんだ結果、再び低評価の嵐になってしまった。園子曰く「面白くないかな」。その後、新作を読んでいた友奈が寝落ちしている現場を見たことで、「頑張って読まなければならない=読む人のことを考えていない」ことを自覚したことで、多少はましになったようである。
鷲尾須美の頃に毎朝していた水浴びなどを今でもしているのかは不明だが、『勇者の章』を見る限りでは少なくとも水浴びはしている模様。『ぷにっと!』でもオチで行われた。
余談だが東郷のキャラソンである「古今東西」の2番には「友よ君と誓いし言葉決して忘れぬ」と言う歌詞がある。
花結いのきらめき
鷲尾須美との共演を果たしたが、友奈と仲良くなった過去の自分に嫉妬するというまさかの展開が起きてしまっている。
それでも何だかんだで須美とは基本的には馬が合う。しかし昔と比べ随分と丸くなったことから、本当に未来の自分なのかと突っ込まれたこともある。白鳥歌野の誕生日イベントでは中学生園子の悪ノリに「もう誰も止められないわ」と突っ込みを放棄し付き合い、どこぞの戦闘員のような悪役を演じた(この際バトルパートでも実際に敵として登場し戦闘になる。そのため、フレンド及びゲスト枠以外で彼女を参加させられない)結果、須美に「私が2年後にあなたみたいになるなんて、最悪です!」と言われて凹む羽目になった。二人の名誉のためフォローしておくと、須美はなぜ東郷がこんなことをしているのかの事情を知らなかったためこの発言が飛び出している。逆に石紡ぎの章26話では2年の間にあった事を不安がる須美に対し、「これからあなたの身には大変な事がいっぱい押し寄せるけど、必ず乗り越えられる」と諭した。
また、かつての友人である三ノ輪銀とも再会。「一緒に同じ時間を生きたかった」という後悔からか、何かと気遣う(甘やかしすぎているとも言われる)事が多く、銀からも「大きい方の須美は優しい」と評されている。
しかしその一方で、銀の行く末に待つ“未来”については、銀自身が「二年後の自分は出世して大赦務め」と早合点してしまったことから伝えられずじまいとなってしまった。中学生園子と相談の末「全てが終わってから考える」ということで当面は先送りにすることにしたものの、完全には納得できていないのか度々心を痛めている節が見られ、若葉に対してその心中を吐露している一幕がある。
ちなみに夏祭りイベントで明かされたところによると、お祭りの射的は出禁らしい。理由は「(東郷が来ると)商売にならないから」。
…射的を楽しみにしていた彼女はそれを聞かされ白目をむいて呆然。スナイパーが射的をすれば商売にならないのは当然だが、一体何をした東郷。
(一応参考になりそうな例を挙げておくと、スピンオフ漫画『勇者GP』で千景と射的で競った際には景品台の上の看板を撃ち落として台を崩壊させ景品総取りという大人げない(銀曰く「えげつない」)ことをやらかしている)
鷲尾の頃から巫女適性があることが語られていたが、『ゆゆゆい』ではなんと上里・藤森の本職巫女と共に巫女装束で並び立つという神々しい姿を披露したことがある。このシーンのイラストはイベントSRとして実装されており、覚醒値を上げることで全ての背景が解放される仕様となっている。さらに少なくとも敵の襲来を感じ取る事は可能になっている様子で、巫女としての力も少しずつ目覚め始めているようだ(鷲尾の頃に敵の襲来を夢見る描写はあったため、何らかの理由で失っていたのを取り戻していると言った方が正しいのかもしれないが)。
『花結いの章』18話では、他の2人共々巫女としての修行合宿にも行っている。
この適性が、後に意外な形で彼女と世界の運命を左右するのだが、この時点の彼女はその自覚はまだ無い。
文化祭イベントでは須美や風と共に料理担当として活躍。その腕を存分に振るった(それに須美が触発されるというシーンも…)。また、ハロウィンイベントでは須美同様、ハロウィンを「はろえん」と認識していることが発覚している。
銀の誕生日イベントでは、叶うことのなかった銀の夢を叶えたいと結婚式風の撮影会を園子と共に発起人として開催。しかし、和装の男役をするにはスタイルが良すぎる(主に胸が)須美には助けを求められるも「受難の時よ」と、匙を投げてしまった。その後、須美がさらしを巻く際にはきちんと協力しているが。
また、クリスマスイベントで校庭に雪が積もった際には須美と二人して雪壕を作り始めたり(銀たちは雪花や歌野に教わり、かまくらを作って遊んでいた)、樹海では寒さのせいか八甲田山雪中行軍のような言葉を口走り、杏から「ちょっと別の世界をお散歩中」とまで言われている。
友奈の誕生日イベントでは、友奈の誕生日を『生誕祭』と称しており、一同を集めるためだけに友奈以外の全員のスマホをハッキングして「緊急招集」という誰も知らない機能を発動させた(本人曰く「超法規的措置」)だけでなく、サプライズのためだけに友奈にだけ樹海化警報が鳴らないように細工するという相変わらずの暴走ぶりを披露した(この樹海化警報が鳴らない細工は、後にハロウィンイベント2年目でも、風の依頼でハロウィン準備中の下級生組に行われている)。後にこのハッキングそのものは大赦のサイバー科に把握されてはいたものの、あまりに動作異常からの復帰が早すぎるため足取りがつかめていない事が判明した。ちなみに2年目の友奈誕生日イベントではよりによって友奈まで部室に連れてきてしまうという失態を犯し、3年目ではサイバー科によって対策されて失敗し凹むことに。
鷲尾の頃に「アイドルにだってなれるぞ」と銀に言われた事があるが、アイドルイベントにてその銀共々、本当にアイドル役に抜擢される事に。しかし踊りの経験は盆踊り程度しかなかったようで、ダンスの練習に四苦八苦していた。
それでも克服して本番に挑んだのだが、ダブル友奈が教えた方法が影響して「みんなの心臓に勇者拳!」という決め台詞を生み出してしまい、「心臓に勇者拳って怖い」と樹に困惑された。
『勇者部所属ぷにっと!』にて「東郷禁断症状」が友奈にある事が判明しているが、林間学校イベントでは、あろう事か美森にも「友奈禁断症状」と言える事態が発生。
友奈と別の班になったというだけでしょげてしまい、カレーを作る事になっても「友奈ちゃんのお願いでもないのに洋食なんて作りたくない!」と調理を放棄したり、バーテックスが襲来すると「樹海に行けば友奈ちゃんに会える!ありがとうバーテックス!」とバーテックスを退けながら友奈に会いに行こうとしたりして一同の手を焼かせた挙句、迷惑をかけた事を謝って勝手に戦線離脱しようするなど、完全に暴走。その一方で、友奈の方はけろりとしているという逆転現象が起きていた。
友奈が凹んでしまった巫女の修行合宿の時はけろりとしていた事もあり、この暴走ぶりに困惑したプレイヤーも少なからずいた。
(ただし、この一件の場合は「(班を決める)くじ引きなんかで自分と友奈が離れ離れになるはずがない」という根拠のない自信に基づいた油断に対するしっぺ返しの面が強く、事前に友奈と離れることについて覚悟を決める猶予のあった巫女の合宿の時とは状況が異なるという事情は考慮すべきだろう)
結局、大赦の計らいで寝る時は別れた班が同じ部屋を使う事になり、美森の暴走は落ち着いたのだった。
なお、日本の古い地図を持ち出した際には、名前こそ出さなかったが「北の方に点々とある島」について聞かれた時「我が国の領土よ」としれっと説明するという、いろんな意味で際どい発言をしている。
この時点でも中々の暴走ぶりであるが……神樹の世界とはいえ現実世界である為かある程度は理性で自分を抑えている様であり『素敵な妄想』にて自身が友奈の身体に入り込んだ事を妄想した際は、周りの声を完全シャットダウンして(銀の声が聞こえなく程)入り浸り、鼻血を出してしまい、風に友奈に何をしたと本気の声で怒られる(東郷は何もしていないと口にしているが満足気な笑みを浮かべている)。
『波乱万丈!極めよ栄華』にて王様ゲームを開催した際に王様の言う事は何でも聞かないと駄目な事を知った際は即座に喰いつき王として結城友奈に命令する場面を他のメンバーと一緒に妄想。
食い気味な口調で話したその命令は「友奈ちゃん私と○×■△%♦☆%◎(音声はピー音)!!」である。詰まる所、放送禁止用語に当たるとんでもない事を口にしてしまう等完全にタガが外れてしまう模様である。
勇者の章
冒頭から東郷のみ登場しておらず、勇者部は友奈、風、樹、夏凜、園子という彼女を抜いた5人状態になっており、それを誰ひとり不思議に思っていない。(ご丁寧に勇者部の活動が載っている新聞記事や写真からも東郷の姿だけ消えている)
しかも、園子が編入した時から讃州市に正義の味方が出没した時期の彼女の存在をすっぽりと忘れており、友奈と園子を筆頭に一同が不意に思い出した事で物語が幕を開ける。
実はこの時点で、天の神は壁の外の煉獄の温度を上昇させ、結界内をその熱で焼き尽くそうとしており、東郷はこの危機を回避するため開催された、天の神に許しを請う儀式「奉火祭」の生贄に志願し、壁の外に現れた謎のブラックホールの向こう側にある高天原に幽閉されていたのである(※)。
そして、勇者部の面々はおろか大赦の人間の中からも東郷の記憶が消えていたのは、「事情を知れば友奈達は絶対に阻止に動く」と予測した東郷が先手を打ち、神樹に願って一同の記憶やあらゆる記録から自分の事を抹消してもらったことも判明。主犯:東郷、実行犯:神樹というまさかの身内による犯行であった。つまり奉火祭はともかく記憶操作については大赦側もまた被害者であったと言える。(なお、この記憶操作は勇者部に対してはやや不完全であり、友奈は「車椅子に乗った少女に目が止まる」「家庭科で作ったお菓子からぼた餅を連想」「隣の家の門の前で足が止まる」、園子は「思い出の焼きそばを無意識に3人分作る」、風は「ケーキを無意識に六等分する」などの行動を取っている。これについては、『大満開の章』にてある人物が「世界の理なんてさ、どんなにお利口に取り繕ってもそんなもの簡単にぶっ飛ばせるんだよ」と語っている)
この情報操作は劇中のみならずリアルでも徹底されており、ご丁寧に、現実世界に実際に作られている勇者部ホームページからも、彼女に関する情報が無くなっていたほどである(現在は復活している)。
単身飛び込んだ友奈によって救い出され、生贄としてのお役目はもう果たされたとの事で世界の危機は回避された(ように見える)ものの、その結果として友奈が苦しむ事になる。
それを察した東郷は、真相を確かめるべくわざわざ変身して友奈の自宅へ侵入(一応「黙って入ってごめんね」と謝りながら。青坊主とハンドシグナルを交わしながら行うという徹底ぶり…だが一度胸が窓に引っかかって開け直すという一幕があった)。そこで手に入れたあるもので、勇者部一同は友奈の身に起きた事を知る事になる…
余談であるが勇者の章における東郷の初変身はここ(鷲尾須美の章および回想シーンは除く)。
ラジオで中の人達(照井春佳・内山夕実・黒沢ともよ)も一連の東郷の行動を「何処からツッコんでいいものやら…」と、笑いを隠せないようだった。特に友奈の中の人である照井氏は、大量の友奈の写真や動画を見ている東郷に、友奈としては衝撃だったと語っていたりする。前述の胸が引っかかる一幕も台本にあったとか(「あっ…」という一言は中の人である三森氏のアドリブだったそう)。
さらに、このシーンにはボツになった要素として部屋中友奈の写真で埋め尽くされている(脚本段階では本当にそういう体だったらしく、中の人も若干引いていた。原案のタカヒロ氏曰く「畜生!」とか)、というものまであったのだとか…ちなみにこの没案、2年後ゆゆゆいの温泉旅行イベントにてまさかの再利用となった。
なお、同時期を描いた『勇者部所属ぷにっと!』でも部屋の灯りが点きっぱなしというだけで青坊主と共に友奈の部屋へ侵入していた。さすがに変身はせず別の格好をしていたが。
また、「あるもの」を発見する際の台詞も色々とツッコミどころ満載。
「あれは!」
「友奈ちゃんが中学入学の時、4月3日にイネスでご両親に買ってもらったけれど、手に取ることはなかったという百科事典の位置がずれている!」
…一歩間違えば犯罪者である。
それでも、終盤は神婚に挑む友奈を救うために神樹の中へ飛び込み友奈を説得、泣き崩れる友奈を「友奈ちゃんのせいじゃない」と慰めた。
奇しくもそれは、『結城友奈の章』での友奈との立場が入れ替わった形になった。
勇者の章は風の卒業と樹の勇者部部長就任、友奈たち6人の笑顔で(一応の)幕を閉じるが、一連の問題が解決したなかで大量の友奈の写真や動画を所有する東郷の行動は(どうやって友奈の部屋に入ったか、だれかがツッコまないかぎり)野放しになったままである…(まぁ事態の解決につながるきっかけになったという意味では結果オーライではあるのだが。ちなみに園子はツッコまなかったどころか、後に再び友奈の部屋へ侵入する際に同行していたりする)
一連の行動は、メモリアルブックでも「行動力と発想がぶっ飛んでます」「よい勇者は真似しないように!」「東郷コワイ」と突っ込まれている。
ちなみに、上述したように変身後の姿が若干変化しているが、元々、鷲尾須美の頃に最終決戦で散華したことで失った脚の機能を補うために生成されたもののため、これが本来の姿とも取れる)。
※)これについて、東郷の独白によれば「自身が壁を壊したことと大赦の進めていた反攻作戦が天の神の怒りを買った」と説明され、件の騒動で罪悪感を抱えていた東郷が自ら生贄に志願したとされている。だが、前述したように東郷が壁を破壊したのはバーテックスを結界内に招き入れて世界を滅ぼすためであり、バーテックス側からすれば「願ったり叶ったり」な状態であるため、これが天の神の怒りを買うのは辻褄が合わないのではないか、との疑問の声が一部視聴者からは挙がっている。
この詳細は、『楠芽吹は勇者である』にて語られている。実は、壁は『四国を守る結界』であると同時に、西暦時代に天の神との間に成立した講和の条件、すなわち「四国から外に出ない」という『誓約の象徴』でもあった。それを人類が破壊したということは、(たとえ東郷の目的と異なっていても)天の神にとっては人類が公然と誓約を破棄した、つまり宣戦布告と同義だったのである。
この事態は、反攻作戦を密かに進めようとしていた大赦にとっては大きな誤算であった。対応を迫られた大赦は、反攻作戦の凍結と「奉火祭」の実施を決断する。なお、東郷は「勇者」としての素質だけでなく「巫女」としての素質もあり、また通常であれば6名の巫女が生贄にならねばならないが、より質の高い生贄である東郷であれば1名の犠牲で済むため、「少ない犠牲で多数が生き残れるならば、それを是とする」というのが基本方針である大赦は、東郷に生贄の話を持ってきたようである。実際、東郷が生贄に志願した結果、生贄の役目を解除された国土亜耶ら6名もの巫女たちが死を免れている。
大満開の章
園子と並んで第一話からはっちゃけていた人物。
冒頭のロックバンドでは一人だけ琵琶を弾き、サバゲーではスナイパーとして活躍するも友奈が撃たれた途端怒りで大暴走…
また、「ファイヤースターター……!」「DNAに訴えかけてくる」など、やたらと横文字を使っていた(前者については友奈の前でかっこつけようとしていた感あり)。
また大赦から奉火祭の生贄になる様に懇願された際、鷲尾須美としての記憶を戻した後だったからか代表として対面した神官の正体を察していた様子であり、如何に先生の事を慕っていたのかが分かる(そんな先生から土下座された際は複雑な表情を浮かべていた)。
そして、一部で「なぜ助け出された事をあっさり受け入れていたのか?」と疑問視されていた、奉火祭の生贄から助け出された時の状況も描かれた。
生贄となった彼女の前に現れたのは…
4年後が描かれたエピローグでは、友奈と共にバイクを駆って中国地方の探索に赴いていた。
以前とは逆に、自分がバイクを運転して友奈を後ろに乗せる形で。
ちなみにこのバイク、よく見ると「くろがね」と書かれている。恐らくかつての愛銃と同じく「最高に格好いいと思ってるもの」にちなんだものと思われるが、「くろがね」の漢字表記にその漢字は使われないため、首を傾げた視聴者もちらほら。
これについて、電撃G'sマガジン2022年3月号及び大満開の章ビジュアルファンブックに再録されたスタッフインタビューにて種明かしがされた。
車種はハーレーダビッドソンをライセンス生産した国産大型バイク「陸王」であり(車種選定の折には、岸誠二監督の「陸王な」の一言で決まったのだという)、しかもただの陸王ではなく、岸監督曰く「くろがねというバイクのフレームを元にして、陸王としてのカスタマイズをされたバイク」との事。
恐らく「陸王を改良して製造した帝国陸軍のサイドカー付きバイク、九七式側車付自動二輪車のフレーム、それも「くろがね」のブランドで知られる日本内燃機※が生産したフレームをベースにわざわざ陸王仕様に戻してカスタマイズする」という凝り性な東郷らしい代物となっているようだ。
※1917年に蒔田鉄司によって立ち上げられた秀工舎を祖とした、かつて存在した自動車メーカー。
当初は自転車やバイクの部品製造を生業としており、1932年に上記の日本内燃機に改称。
戦前はオート三輪で名を馳せ、後に「くろがね4起」の別名で知られる軍用四輪駆動車、九五式小型乗用車を開発。
戦後、紆余曲折を経て東急くろがね工業に改称するも1962年に経営破綻。
後に日産自動車の傘下として再起を図り、1971年に日産工機へと改称し現在に至る。
詳細はリンク先にて。
ちなみに、九七式側車付自動二輪車の開発は、ベースとなった陸王の開発・製造元である三共内燃機(陸王内燃機)に所属していた技術者、桜井盛親によって行われ、生産は同社及び同型車の委託生産を依頼された複数の企業が担当した。
そんな中で日本内燃機は、その委託生産先の一つに過ぎなかったが、こと品質に関していえば、元々技術力に定評のあった日本内燃機製のフレームの方が、本家である三共内燃機製のフレームよりも品質が良いという逆転現象が起きていた。
結城友奈の章/勇者の章
相思相愛の大親友。→ゆうみも
それ故に、彼女の事が絡むと上述したような行き過ぎた行動をしてしまう事もあるが、それがやがて友奈を救う事につながる。彼女と仲良くする人物に嫉妬する事も多い。
『勇者部所属ぷにっと!』では、園子が「わっしーの事が骨の髄まで染み込んでるね」と言った際「そう仕向けたから責任はちゃんととるつもり」と返している。
ツッコミ役と認識されてはいるがツッコまれる事も多い部長。
勇者部の真意を知った際に関係が一時こじれた。
実は、彼女の家族の生死に自分が関わっていた事を東郷は知らない。
勇者部の未来を担う逸材と評している。
ただし彼女が(東郷が普段作らない)洋菓子食べたさに友奈と組んでプリン作りをした際は、その悲惨な結果を前にさすがに妥協せざるを得なかった。
友奈絡みで嫉妬する事も多い相手。
だがそればかりではなく、自分の暴走のせいで彼女が満開を繰り返した事に負い目を感じ、『結城友奈は勇者であるS』でお泊り会をした際は健康にいい料理を少しずつ教えると告げている。
かつての友人にして戦友。
初対面(再会)時は彼女の事を思い出せなかったが、彼女が流した涙を吹くなど何か思い当たるものはあった様子。
記憶が戻ってからは勇者部に入部した彼女を歓迎。彼女に対する態度は風に「いつもより真面目」と評されている。ただ、一緒になってボケる事も。
花結いのきらめき
2年前の自分――なのだが、上述したように馬が合うのだが本当に2年後の自分なのかと疑われたり、嫉妬の対象になってしまったり逆にダメだしされたりと意外にも複雑な関係。刑部狸は彼女を覚醒させて入手する。
かつての友人にして戦友。
上述したように、かつての後悔に胸を痛めながらも甘やかしすぎるほど優しく接している。
ちなみに彼女はかつて「嫁さんになる人は幸せ者だけど、愛が重くて苦労しそう」と2年後の親友との関係を示唆する発言をしていた。
もう一人の友奈。
「似てるけど別人」とは言いながらもなんだかんだで喜んでいるようで、『勇者の部屋。』では「私の知ってる友奈ちゃんじゃない」と言いつつも甘やかす気満々でぼた餅をあげまくり、『花結いのきらめき』では「友奈ちゃん力(ちから)」という迷言まで生み出してしまった。とはいえバレンタインイベントにて2人の友奈が「私達が合体したらどうなるかな?」と語り出した際はさすがに動揺を隠せずにいた(一緒に見ていた園子ズがドン引きするレベルで)。
林間学校イベントではこちらの方の友奈と同じ班となったのだが、凹んでしまっていたため一瞬見間違えてしまい「あなたはどうして友奈なの…?」と悲しげに問いかけていた。
もう一人の友奈のパートナー。
同じ友奈のパートナー同士ではあるのだが、『勇者の部屋。』では上述したようになだめるも高嶋を取られるのではと露骨に警戒され、『花結いのきらめき』でも絡みは意外と少ない。
……かと思いきや、SRカード『友奈ちゃん! 東郷美森』および対になるSRカード『高嶋さん! 郡千景』において「友奈談義」を交わしている様子が描かれた。300年隔てた世界で何故二人はあれほど似通っているのかという真面目な話をする傍ら、「自分のところの友奈こそ可愛い」と言い合っている。どうやら本人らの前では控えているだけのようだ。
石紡ぎの章7話では、他の女子生徒にちやほやされる友奈を見て嫉妬が暴走しそうになったが同じく嫉妬で暴走しそうになっていたはずの千景になだめられるという一幕があった。その後はその女子生徒達とダブル友奈について語り合った結果2人揃って意気投合してしまった。
ちなみに『勇者の部屋。』では「千景さん」と名前呼びだが、『花結いのきらめき』では「郡さん」と苗字呼び。
護国思想の持ち主である以上、やはり彼女の英語混じりな口調に思う所があったようで、ある時に彼女が感激のあまり英語しか喋らなくなった時に「後で修正しておきますね」と言った。
その後、あまりに英語を乱発する様に耐えられなくなり、須美と共に外国語1つ言ったら100円の罰金を科す外国語禁止を言い渡すが…(ちなみに外国語禁止は『樹海の記憶』でも罰ゲームとしてやらせていたが、こちらのペナルティは特製の超大型ぼた餅だった)
第四の友奈。
アメリカ人とのハーフであるため風からも関係を心配されていたが、過去の自分たる須美共々割とすぐに吹っ切れて受け入れており、杞憂に終わった(そして案の定、挨拶代わりにぼたもちをあげていた)。
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