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上里ひなた

うえさとひなた

上里ひなた(うえさとひなた)とは、『勇者であるシリーズ』第3弾のイラストノベル『乃木若葉は勇者である』に登場するキャラクターである。
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概要

「私たちは必ず帰るんです…この日常に…」


巫女の一人。若葉の幼馴染みで大の親友。面倒見の良い性格で、よく若葉の世話をしている。若葉の耳掃除が得意。物理的に守っているのは若葉だが、精神的に守っているのはひなたの方。本当に同じ歳か、などとよく言われる。

(『乃木若葉は勇者である』・『結城友奈は勇者である 花結いのきらめき』キャラクター紹介)


プロフィール


人物像

若葉の幼馴染にして大親友であり、四国に多数存在する巫女の一人。大社の中では巫女の適性が最も高い。

若葉と共にバーテックスに襲われた際巫女としての力に覚醒、以降若葉ら勇者の戦いをサポートする。

背は低いがなかなかのものを持つトランジスタグラマーであり、球子真鈴にからかわれている。

アニメ版でも同様であるが物語が既に佳境を迎えている為に言及する者は皆無で本編では目立たない。

だがオープニングにて(若葉等他の人物達もそうだが)とんでもない姿で登場。腕で隠す事もしていない為に否応無しに目立ち、大きい事が強調される事となった。


上里ひなたは巫女である』では、まさかの主役に抜擢


性格

常に敬語を使う面倒見の良い性格だが、意外とノリが軽く親しくなった人をからかって楽しむ一面もある。

ゆゆゆワンドロ4~6月まとめ

親友である若葉に対する思いは明らかに友情を越えるレベルに達しており、「若葉ちゃんの秘蔵コレクション」なる写真集を所持し、新たな秘蔵写真を撮っては若葉に怒られている。しかもアルバムから赤ちゃんだった頃の写真まで探し出して取り込んでいるという徹底ぶり(なおこのコレクション、コミカライズ最終巻のおまけ1コマ漫画によると、なんと若葉の遺した西暦勇者の勇者御記と共に現代まで乃木家で代々保管されていたことが判明。園子によって発見されることになるのだが、箱には厳重な封が施されていたことから若葉の手によって没収され、封印されていたようだ)。

さらに『ゆゆゆい』では、写生大会イベントで所有するカメラの中には水中でも撮影可能なものもあることが発覚し、誕生日イベント2年目では対象を登録すると放置してても勝手にピントを合わせ、自動的に対象を定期的あるいは大きな動きをする度に撮影してくれるだけでなく、1秒間に60回切れるシャッター、防水・防塵・暗視・録音機能までついた超最新の特定対象追尾型カメラをプレゼントされている。一体何をしている写真を撮る気だこの巫女は


とはいえ面倒見の良さは本物で、若葉が本心を打ち明けられる数少ない人物であり、仲は極めて良好。また、単に甘やかしているだけではなく若葉のために必要と判断すれば頼られてもあえて距離を置いたり他の人を頼らせるように仕向けたりする面もある(そのためか「若葉ちゃんは私が育てた」という発言をした事もある)、まさに良妻賢母タイプ。

よって、若葉と同じ年齢だが「本当に同じ歳か」などとよく言われている。

得意な事は若葉の耳掃除。


そんな感じで若葉一筋なひなたであるが、ゆゆゆい内での乃木若葉の章の「自由のための聖戦」のエピソードでが読んでいた男女が絡むあれな小説を読んだ際は赤面しており、思春期の少女としての一面も見せている。


アニメでは存在感を見せる前半のエピソードがカットされてしまったため、大分影が薄い。


花結いのきらめきでは

ゆゆゆいでは、「神樹様の中の世界」に歴代の勇者を集結させる役目を担う。そのため、西暦組の中で一番早い登場となる。

ゆゆゆいでは勇者としての力を行使しても影響が生じないようになっているが、樹海に声を飛ばしてそのことを勇者部の面々に伝えていたのも彼女である。

上里家は後に乃木家と並ぶ大赦のツートップとなったため、名前を知った三好夏凜は驚いていた。彼女によると、神世紀時代の上里家は乃木家と負けず劣らずの大金持ちらしい。1周年記念イベントでは、上里家の先祖という事で大赦の人間から恐れられている事をひなたは不思議がっている。


勇者部の庶民的な活動を見てカルチャーショックを受けつつも「戦う事だけが勇者の務めじゃない」事を知るなど、本人にとっても初体験が多いようだ。

また、運動には自信がないという事が度々描写されている。


秋原雪花の誕生日イベントでは、自分達の好きなものをプレゼントしようという事になったため、あろうことか彼女に「若葉ちゃんの秘蔵コレクション」をプレゼントしていた(しかも袋とじ付きで)。もちろん若葉に止められたのは言うまでもない。


バレンタインイベントでは、若葉にチョコをあげた歌野に対し、「いつもお世話になっています」と言いつつチョコを渡したのだが、歌野は食べた途端目が曇って普段のハツラツさを失ってしまった(傍から見ていたは「普通の…一般的なチョコですよね?」と慄いていたが、正体はカカオ100%のチョコ。後に歌野は「自然派の私にとって最高のギフト」と評したので単に不意打ちで驚いただけと思われる)。小学生園子が若葉にチョコをあげた際の反応も「笑顔が怖いのは気のせいかな…?」と評された。

とはいえ若葉と歌野の関係については2周年イベントで「うどんと蕎麦を超えた愛とか言い出さない限り絶対大丈夫」と余裕(?)を見せている。

このように若葉が他の人達からちやほやされても嫉妬するどころか贈り物をされれば律儀にお礼を贈るほどの余裕を見せており、石紡ぎの章6話ではその余裕について「若葉に多くの人と触れ合って人気者になってほしいから」と育ての親のように語ったが、同時に(冗談とは言いつつ)「若葉を自分なしでは生きられないようにしている」とも語り、嫉妬深い勇者と巫女達すらドン引きさせている。

そして石紬ぎの章43話に至っては「若葉とは赤ちゃんの頃に出会って一目惚れした事で自我が芽生えファーストキスもした」という趣旨の事を語っている。これが本当なら赤ちゃんの頃の記憶を覚えている事になるのだが、作り話である事もほのめかしており、本当かどうかは神樹のみぞ知る。


若葉が東郷に世界の現状について聞いたように、ひなたも若葉の誕生日イベント(2年目)にて園子に西暦勇者の一族がどうなったのかについて聞いている(「元の時代に帰っても誰にも明かさない」事を約束して)。ただ、具体的にどんな事を伝えられたのかは描かれていない。


ゲームシステム上では「ひなたの神託」という機能が存在し、神託で提示される特定の勇者を編成しているとそのエピソードに限り特殊なスキルが発動するようになっている。

たとえ巫女が登場しない『結城友奈の章』『鷲尾須美の章』や、別の巫女が存在する『白鳥歌野の章』であっても名称が変わることはない。


ちなみに、彼女もうどんを作ってくれる。作られるうどんは、とろろうどんである。食べる際の反応も、2018年6月29日に巫女が実装されたことによって見ることができるようになった。


関連人物

乃木若葉の章

上述した通り、相思相愛の大親友。『花結いのきらめき』では「西暦の風雲児」と紹介する事もある。彼女の事になると彼女のかわいい所を目を輝かせて語り出し、普通に「うちの若葉ちゃん」という事も多い。

とはいえ『花結いのきらめき』によると厳しくしつけているらしく、彼女が「ひなたのおやつを勝手に食べたらどうなるか、思い返すのも恐ろしい」と語る場面がある。

年上の巫女。

彼女は大社にいるためあまり関わる事はないが、球子と杏の様子をたびたび聞かれているようだ。


勇者史外典

元巫女の大社神官。

ひなたに何やら「大きな貸し」があるらしいが…?

中学一年生で最年少の巫女。過去のトラウマから暗い性格だったが、ひなたが不安を取り除こうとできる限りの事をした結果、暗い顔をする事はなくなり「ひなたお姉様」と呼ぶほど慕われている。

  • 志紀、真鍋

中学三年生の巫女。よく喧嘩をし合っていたが、ひなたの仲裁が実って仲良しの親友になった。

  • 大和田

高校二年生の年長組の巫女。かつてはその立場にストレスを感じ、自傷癖があったが、大社に住んでいた頃のひなたが自傷しないよう常に一緒にいたおかげで、自傷癖が治った。


花結いのきらめき

若葉の子孫。作中世界に来て最初に会った相手。

若葉の面影を重ね合わせてしまい、彼女に褒められて舞い上がってしまう事も。

彼女に付けられた「ひなタン」というあだ名を気に入り「今度若葉に呼んでもらう」と言っている。また、初対面時に状況をすぐに理解し、ひなたが神世紀の人間ではないことを見抜いた末突然寝てしまった彼女には「普通私に驚くと思うが、私が驚く側になるとは予想外だった」と驚いていた。

なお、若葉からは「ひなたの子孫じゃないのか」と言われた事もある。


関連イラスト

のわゆログ乃木若葉・上里ひなた(2019)ひなた巫女姿上里ひなた


余談

若葉とひなたの関係は『結城友奈は勇者である』に登場する結城友奈東郷美森の関係に似ている。


2020年4月頃、一部ファンの間で「上里SA」がアレなワードとして話題になっていた事がある(ただし実際の読み方は「かみさと」である)。ちなみに「かみさと」と読める表記は、後にちょっとしたネットミームを巻き起こす事になる


当初は、なぜか表紙を飾れないというジンクスがあった。コミカライズ版の単行本ではメインキャラで唯一表紙を飾れず、自身が主役となった勇者史外典の単行本でも表紙を飾れなかった。

2021年末に発売された『新米勇者のおしながき』の単行本にて、初めて表紙を飾る事ができた。


関連タグ

乃木若葉は勇者である

乃木若葉 高嶋友奈 郡千景 土居球子 伊予島杏 安芸真鈴

結城友奈は勇者である

結城友奈 東郷美森

勇者であるシリーズ 香川県 四国 うどん












ネタバレ注意












物語の終盤、奉火祭の生贄に捧げられる6人の巫女の1人に選ばれてしまうが、うまく立ち回り生き延びる(本人は「私はずるい人」と自嘲していた)。そして、若葉を支えた功績を認められて巫女の最高権威として君臨し、彼女と共に人類の再興を誓うことになる。

センシティブな作品


神世紀に入ってからは、巫女は大赦の下で一般人や家族との接触が制限されるほど厳しい管理下に置かれたため、四国で勇者に付き添った巫女はひなたが最初で最後という事になる。


彼女の時代から300年後を描いた『勇者の章』最終話では、英霊として最後に現れた若葉の隣に、彼女と思しき姿の英霊の姿があった。


勇者史外典シリーズでは、全3作に皆勤賞。


『上里ひなたは巫女である』では、ひなたがいかなる経緯で巫女の最高権威となったかが描かれた。

実は、大社の神官達からは年齢離れした雰囲気を不気味がられており、ひなたも動物の愛情や親愛の行動の正体とされる鍵刺激になぞらえて「自分の心は空虚なのか」と密かに悩んでいた。

しかしその心は他の巫女達の信頼を確かに得ており、一連の戦いによって奉火祭が開かれる事となった際は、6人の巫女が自ら生贄に志願し「ひなたを生贄にするなら奉火祭自体を認めない」と押し通したほどであった。

若葉の側にいるためにも、ひなたはそれを受け入れるしかなかった。

空虚かもしれない自分の心で、その行動が本当に善意によるものと証明する事はできないから。

たとえ、巫女の心を掌握して自分が犠牲になる事を避けるように仕向けた、と周囲から思われるようになったとしても。


これがきっかけで、大社が大赦と名を変えた際に「若葉ちゃんを守れない組織なら、もういらない」と事実上の乗っ取りを決意。

「若葉が誤った舵取りの犠牲になる事を防ぐにはそうするしかなくなる」と花本美佳に告げられた通り、ひなたは巫女の立場を利用し「神樹が直接人間社会の運営を行い、反した場合は人間への加護を一切取り消す、という神託を受けた」と宣言、神託を受け取れる巫女に権力を集約させた。つまり、真偽がどうあれ巫女が神託と言った事に逆らう事ができなくなるようにしたのである。

全ては犠牲になった者達の意志を受け継ぐため。

たとえそれが悪名を轟かせる事になろうとも、痛みとして背負う覚悟で。


ひなたは大人達の歪な舵取りから若葉(あるいは勇者という存在そのもの)を守るために巫女の権力を強め、四国の宗教国家的な性質を強めた訳だが、皮肉にも「勇者=世界を維持するための生贄」という考えを変える事には繋がらなかったため、「神の名の下に、自分達の主義主張を一方的に押し付ける」別の歪さを生んでしまっただけとも取れる。よってバーテックス教団のような大赦や神樹そのものに不満を抱く者が現れるのも、反乱分子を粛正する戦士を生み出したのも当然の成り行きになってしまったと言え、神世紀の四国を真の意味で平和にするには長い年月をかける事になった。

結果、本来の目的が時を重ねるにつれて歪んで伝わっていった事が300年後の冷徹さや歪んだ形で勇者の命を守るシステムに繋がってしまったと思われ、その被害者となった親友の子孫を含む複数の勇者達が暴走・反抗したのは(結果的にはいい方向に働いたものの)ひなたの願いが最悪の事態を招きかけたと言っていい出来事であった

『追憶の園子』で園子は「周りの人間も神様たちも自分たちのことしか考えていない!」と旨の発言をしており、形は違えど「自分たちのことしか考えてない」という点に関しては変わっていなかったのだ。


もっとも、そうせざるを得なかった(=選択肢がなかった)という点では、ひなた(あるいは西暦の勇者・巫女達)もまた被害者と言える(現実の歴史でも先人の願いが後世の人々を縛り付けてしまった例は数多く、それを踏まえるととても重い話である)。

そして「友のために神を頼った」選択が、「神に頼らず自立して生きていく」という『勇者の章』や『楠芽吹の章』の結末へとつながっていく。


芙蓉友奈は勇者でない』では、演武の映像で若葉と共に登場。この時点で44歳だが、外見については描写がなく不明。大赦の機関運営の実質的トップとされている。


烏丸久美子は巫女でない』では、巫女になったばかりの彼女が登場。神官を引き連れて四国へ逃げ延びた烏丸久美子達の前に現れ、勇者と巫女について説明し、大社へ加わる手引きを行った。


なお、『赤嶺友奈の章』の鏑矢達は面識のある若葉には特別な反応を示しているが、ひなたには特別な反応を一切示していない(それどころか「強力な伝説を残した人」とさも過去の人物であるかのような事を言っている)。そのため、若葉はひなたに先立たれたのでは?という考察もあるが…?

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