概要
「完成型勇者、それが私。」
「ったく!し…しょうがないわね!行ってやるわよ…勇者部!」
大赦から派遣されてきた勇者。正式な訓練を積んでおり、精霊も人型と特殊。実力はあるがプライドが高く、負けず嫌いで人付き合いが苦手。
(『結城友奈は勇者である -結城友奈の章-』キャラクター紹介)
友奈のクラスに転入してきた訓練済みの勇者。攻撃的で負けず嫌い。
(『結城友奈は勇者である -勇者の章-』キャラクター紹介)
プロフィール
出演作品 | 結城友奈は勇者である |
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肩書き | 勇者 |
性別 | 女性 |
年齢/学年 | 14歳/中学2年生 |
誕生日 | 神世紀286年6月12日※ |
身長 | 151㎝ |
血液型 | B型 |
出身地 | 香川県 |
趣味 | 健康に気をつける |
好きな食べ物 | うどん、煮干し |
声優 | 長妻樹里 |
演者 | 伊藤優衣 |
※メインキャラの中では、唯一作中で生年月日が判明したキャラである。作中で誕生日を迎え、メンバーからパーティを開かれ祝われている。
人物像
神樹を祀り守護する組織「大赦」から讃州中学校へ派遣されてきた中学2年生の少女。
大赦に選ばれた他の結城友奈ら4人の勇者とは違い、最初から勇者として選ばれる前提で厳しい訓練を経て、『結城友奈の章』第1話・第2話でのバーテックスとの戦闘データを基に勇者となった。『楠芽吹は勇者である』の主人公・楠芽吹は訓練生時代の同僚であり、勇者の権利を巡って争ったライバル同士である。
今までの人生を大赦での修行に費やし、現在も鍛錬を欠かさずに行っているため、運動能力は非常に高く、水泳で選手並みの記録を叩き出していた(ただ、『樹海の記憶』の水泳大会イベントを見る限り、トップレベルの選手と比べると流石に劣るようだ)。
『楠芽吹は勇者である』では、ボールペンを廊下の壁に投げて突き刺すというすさまじい能力を披露している(『大満開の章』では、あろう事がもっと硬い電柱に投げて突き刺していた)。
…が、腕力はその限りではなかったようで、『樹海の記憶』では腕相撲大会で樹を微動だにさせられずに惨敗を喫している(風が樹の後ろで変顔をするという妨害行為に及んでいたので、腕力より平常心の問題かも知れない)。他にも、『ゆゆゆい』ではウィンドサーフィンをしていたり、ラクロス部の助っ人に行っている姿も見られ、身体能力の高さがうかがえる(ラクロスのルールは知らなかったようで、ルールブック片手の参加になった。この時は完成型助っ人を自称)。
戦闘能力も高く、初登場となる『結城友奈の章』第3話でのバーテックスとの戦いでは4人を尻目に敵を一瞬で撃破していた。
そんな彼女だが、『勇者部所属』では、インフルエンザで倒れてしまったことがある。(これは勇者部の活動を疎かにしてまで弟子であるトロ子一家の看病に通っていたためであり、その過程で感染してしまったので免疫が低いわけではない)この時は犬吠埼家に回収され世話をされたのだが、それが災いして今度は犬吠埼姉妹に伝染。その後、園子、東郷に移ってしまい、友奈が孤軍奮闘する事態になってしまった。
普段はマンションに一人暮らしをしている。『結城友奈の章』で友奈達が初めて訪ねてきた際は木刀を持ち出したこともあった。『勇者部所属ぷにっと!』では園子がいつの間にか来ていたり、家の鍵が開いていたことから友奈がひょっこり来訪したこともある(友奈曰く「おじゃましますは言ったよ」)。
性格
勇者となるべく育てられてきたためか、使命感に溢れ何事にもストイックな性格。他者との馴れ合いを拒み、常に勇者としての自覚を強く抱いている。
実際はお人よしながら素直になれない典型的なツンデレキャラ。あとチョロイン(初登場時の第一声からして「チョロいっ!」である)。そしてツッコミ役。煽りに弱く、すぐムキになる。
とはいえ、友奈たちと出会う前の訓練生時代にも、悩んでいる同僚を助けてあげたり、自分の訓練を中断してまで体調の悪い子に付き添ってあげたり、芽吹にサプリの差し入れをしてあげたりと、周囲への気遣いはそれなりに行っていた。芽吹にはこれらのことを「甘い」と評されたが、「人に教えるのは自分の鍛錬にもなるし、他人を助けているのも全部自分の訓練に結び付いてる」と照れ隠しも交えて返していた。ただ、当初の馴れ合いを拒む態度は、選考結果に納得が行かず自分が勇者にふさわしいと頑なに訴えた芽吹を見た影響である事を示唆するシーンが『大満開の章』にある。
その一方で訓練一辺倒の人生を送ってきたためか将来について考えたことは無かったらしく、『勇者部所属』で風の進路希望調査に関する話が出た際には「勇者以外に目指すものが無かった」とこぼし、悩んでしまった。
好きな食べ物
好物はうどんとにぼし。特ににぼしはカルシウム摂取のためと学校まで持ってきて頻繁に食べている。彼女曰く「完全食」。
サプリメントマニアで、栄養素の事に詳しい。体調管理のために頻繁に摂取しているようで、サプリメントの事になると活き活きしだして話し出す。しかし、第4話ではオリーブオイルを使ってサプリ一気飲みを披露するも、直後に顔が青くなり撃沈。ご丁寧に、このシーンには「危険性を考慮した上でギャグとして行っています」「特別な訓練を受けた者が行っています」「絶対に真似をしないで下さい」などのテロップが(この件は後に『勇者部所属ぷにっと!』第8話にてオリーブオイルを使ったレシピを依頼された際に引き合いに出され、「直飲みはレシピに入らないわよ」と風にからかわれた)。
反面、食事の事には疎く、友奈達が食事を作りに来るまではコンビニ弁当で済ませていた。第3話にて初めて友奈達が自宅を訪れた際は、冷蔵庫に水しか入っていない状態だった(これは監督の岸誠二がシリーズ構成の上江洲誠の自宅を訪れた際の実話が元ネタになっている)。
ちなみに公式スピンオフ『結城友奈は勇者部所属』第6話ではうどんにサプリメントやにぼしを入れようとして止められるシーンがある。この一件やアニメ本編でコンビニ弁当三昧であったことから料理下手の疑いがあった(実際第3話~5話の間の話である『樹海の記憶』では樹と共に生物兵器とまで称されるうどんを作って多数を撃沈したことがある)。『樹海の記憶』での本人の弁からそもそも料理をしたことがないことが発覚しており、食事に無頓着だったりうどんが作れなかったのもそれが理由であると思われる。
また『樹海の記憶』の弁当交換イベントではあろうことか弁当箱にサプリを詰め込んで持ってきており、くじ引きに際しては勇者部一同から「夏凜の弁当だけはイヤだ」と心の中でコメントされた。味の方はといえば夏凜の弁当を当てた友奈曰く、「ジャリジャリする」……そりゃそうだ。結局、友奈の提案により、勇者部において弁当の交換は禁止という協定が結ばれた(初期メディア展開である『樹海の記憶』では友奈の性格が割とちゃっかりしている)。
ただ、特典PCゲームでは友奈とインスタントラーメンを作った際「刃物の扱いは任せておきなさい」と言って野菜を切っていた事から、全く何もできないという訳ではないようだ。
また、『勇者部所属』第4話では子供に教えられるほどにうどんが作れることが判明している上次話で行われた東郷主導のぼた餅作りでも特に足を引っ張ったような様子は見られず、ゆゆゆいでも後述するように樹と違って普通にうどんを作れていた。
…のだが、園子が勇者部入部後(=アニメの最終話の後)の話である『勇者部所属』第15話ではまたしても樹と料理をして謎の物体を錬成。園子の「初心者は本に書いてある分量と調理法をしっかり守ること、個性を出すのは味の仕組みを知ってから」という言葉は全く耳に入っていなかったらしく、かなり適当にやっていた。結果、「味見をしない子ほどダメ子ちゃん」とやんわりダメ出しされている。ここでもサプリだのオリーブオイルだのを大量に放り込んでいたらしい。もっとも、樹と組んだ結果として謎の物体を錬成した人はもうひとりいるのだが…
上述した『勇者部所属ぷにっと!』第8話ではオリーブオイルと煮干しを使った簡単な料理を作ってみせたが、「もう少し野菜を取りたい」という樹の感想を聞いて野菜サプリを投入しようとしている。続く第9話では彼女の日常にスポットが当たっており、園子に卵焼きが美味しいと言われるくらいに上達した模様。(本人曰く、トロ子の母親に教わったとのこと)
苦手なものなど
勇者としてバーテックス相手に勇ましく立ち向かう彼女だがそれでもやはり女の子。某台所の黒い悪魔は大の苦手な模様(この人のように虫全般が苦手なのかは現時点では不明)。『勇者部所属ぷにっと!』第5話にて部室に出現した際に発覚するも意を決して単身対峙。しかし結局歯が立たず、部室からスタイリッシュに逃亡した。
服装にも特に関心は無いようだが、ファッションセンスは悪くなく、『勇者部所属ぷにっと!』で友奈の服選びに付き合った際には自身とほぼ同じカジュアルなコーディネートをしてみせた。
自身のスタイルについては描写が様々で、『勇者部所属』では特に関心がなさそうな態度をしている(というか、「剣を振るのに邪魔」と女性としての美より勇者としての機能美を優先している節が見られる)が、『樹海の記憶』では(比較対象が間違ってる気もするが)東郷に自身のスタイルが明らかに見劣りすることを気にして樹と共に張り合おうとしていたことがある。なお実際のところ、『結城友奈の章』『花結いのきらめき』での水着姿を見る限りではさほどスタイルが悪いようには見えないし、2018年11月に新規実装されたガチャ限定SR「サウナ上がりの一杯 三好夏凜」で披露したバスタオル姿では明らかな胸のふくらみが確認できるので、むしろある方だと言える。現にスピンオフ『勇者GP』でも、球子が立ち上げた“貧乳同盟”なる団体によれば「もぐ基準は夏凜以上」とされており、夏凜もまた「もぐ対象=胸のある人の側」と認識されていることがわかる。
勉強はできるようだが、『樹海の記憶』では読書感想文を書く小説のページを思いっきり間違えてしまうという一幕があった。
また、絵の腕前は画伯レベル(『勇者部所属』での反応を見る限り、絵心がないことの自覚はあるようで、漫研の応援に駆り出されたメンツを見て「どうしてこのメンツが…」とこぼしていた)。
『樹海の記憶』では芸術コンクールのために東郷の肖像画を描いた結果ホラーチックなものができあがってしまい(紅い目に触手のような髪、甲殻類めいた胴体或いは甲冑という怪奇系アクション漫画の悪役かダークヒーローのような鬼気迫る肖像。東郷の肖像という一点を除けば無駄に上手い)、樹と友奈は悲鳴を上げてドン引きし、モデルとなった東郷はショックで倒れてしまった。だが、その絵はどういう訳かコンクールで金賞を取ってしまい(しかも「讃州中学2年・勇者部・東郷美森の肖像」と題された上で)、東郷を再びショックで倒してしまったのだった。ちなみにその東郷、『樹海の記憶』と同時期にあたる『結城友奈の章』第4話で彼女の仕上げたポスターのネコの絵を見て「妖怪?」と評しており、自身が「妖怪?」もどきになってしまうとは思ってもみなかったのかもしれない…
さらに、『花結いのきらめき』の写生大会イベントでは、周囲に乗せられるままに安請け合いした結果…ちなみに、樹海はカメラに写らないことをすっかり忘れていたのか最初から知らなかったのか(少なくとも『結城友奈の章』で樹海をカメラに写す機会はなかった)はさておき、写生の題材にしようとカメラで撮影した結果、普通の街中に勇者服の風が写っているだけの写真が撮れただけに終わった(その後、ひなたから樹海はなぜかカメラに写らないと明かされることになる)。大丈夫か、完成型勇者。
『樹海の記憶』では遊園地に行った際ジェットコースターで思いっきり悲鳴を上げ苦手意識を抱いてしまった(予測不能が動きがダメらしい)。また敬語を使う事も慣れていないので、東郷にみっちり鍛えられて別人と見違えるほど礼儀正しくなった事もある。
『勇者部所属』では友奈共々裁縫も苦手なことが発覚しており、指を縫い針で刺しまくったためにそれを見た樹には「お二人の布がスプラッタです」と言われ、風からは早々に戦力外通告を受けている。ただ、それ以外の家事については料理以外は普通にこなせる模様。
勇者としては
通常時 | 満開時 |
イメージカラーはレッド。モチーフの花はヤマツツジ・レンゲツツジ/花言葉『情熱』
犬吠埼樹同様に変身後も髪形の変化は見られない。あまり見えないがスパッツ着用。
武器は二振りの脇差サイズの日本刀。戦闘では二刀流で戦うほか、大量の脇差を投げナイフのように発射する事も可能。
満開時には白色の神事に着るような服装となり、ツインテールが少し長くなる。4本の巨大なアームとこれまた巨大な赤一色の日本刀を備え、高い攻撃力によるインファイトを披露する。満開披露が一番遅かった代わりに活躍も激しく、複数の再生バーテックスを満開を繰り返して撃破していったが、その代償は大きかった。満開ゲージは左肩にある。
完成型勇者を自称するだけあり、通常は複数人の勇者で敵を囲まなければ行えない「封印の儀」、およびそこからの御霊の破壊を単独でこなすことが出来たり、視界が効かなくても気配だけで敵の位置を探ることが出来るほか、身体機能が喪われた際にサポートを行う追加ギミックが瞬時に施されるなど、他の勇者にはない様々なスキルを身につけている。
近接戦闘タイプだが関係者曰く乃木園子と結城友奈に比べるとその能力は若干劣るがその代わり友奈と違い刀の投擲や衝撃波を飛ばすといった攻撃も出来る為近接寄りでありながら中距離でも戦えるため射程距離に関しては友奈よりも広いといえる。
たいていは動物などの形をしている今までの精霊だったが、例外的に人型をしている。鎧兜に烏帽子を被った外見をしており、現在唯一の人語を話す精霊でもある。ただし「諸行無常…」「外道め!」「出陣!」ぐらいしか喋っていない。刀剣による一撃をサポートする他、法螺貝も吹ける。
演じた肝付氏は2016年10月に亡くなられているため、2017年末の総集編と『勇者の章』ではライブラリ出演となっている。
名前の由来は室町幕府13第将軍足利義輝。三好長慶ら三好一族とは幾度となく戦い、最終的に三好三人衆と松永久秀に襲撃され殺されている。剣豪将軍として有名。なお義輝の遺児とされる尾池義辰(足利道鑑とも)(?~1642年)は父が暗殺された後に諸説あるも最終的に讃岐に逃れたとされる(晩年は肥後の細川忠利のもとで暮らした模様)。
実は彼女が使用している勇者システムの端末は、戦死した先代勇者・三ノ輪銀から受け継がれたものである。銀は二振りの斧を使用していたが、夏凜の戦闘スタイルに合わせて日本刀に変更されたという。
また、勇者に向けた鍛錬の過程で棒術や弓も習得していた事が『大満開の章』で語られている。
樹海の記憶では
バランス型の友奈から耐久力を犠牲に素早さと攻撃性能を強化したような性能。そこそこ広めの攻撃範囲と全く隙のないモーション、高い攻撃力でザコ戦もボス戦もオールラウンドにこなす事が可能。総合的な性能では完成型勇者の名の通りNo.1といえる。ただし上記の通り耐久面の不安と遠距離攻撃の有無から、実質的なNo.1は使いやすい樹に軍配が上がるだろう。
最大の武器は速さでタイムアタックミッションでSランクをとりたいなら必須。
戦闘とは関係ないが、樹海の記憶は本編3~5話の間の出来事のためADVパートではツン期のにぼっしーが存分に堪能できる。ただしオチ担当。
怒ると三白眼でメンチを切るという顔芸を披露してくれる。
花結いのきらめきでは
ガチャなどで入手可能。勇者部で唯一チュートリアルでの入手ができない。
接近戦型で火力よりは圧倒的な攻撃速度で手数を稼ぐタイプ。
攻撃速度も重要な要素になるゆゆゆいではシステムと嚙み合っており雑魚の殲滅速度はピカイチで入手したらぜひ育てたい一人。
難点は接近戦型ワーストレベルの火力。そして打たれ弱さもワーストレベル。原作のように使おうとするとあっという間に退場するので注意。
パートナーはさらに攻撃速度を加速できる銀、棗。距離を補うなら樹等の範囲攻撃型が適任。
なお、うどんの調理大成功で作られるものは「にぼしうどん」。煮干しから出汁を取るのではなくうどんの上に具としてにぼしが乗っているところが彼女らしい一品である。親愛度が高いと具がワカメに変わる。
ロードオブヴァーミリオンでは
結城友奈、東郷美森と共にLov4 Ver4.2にて参戦。種族は魔族のアタッカー。
経歴
結城友奈の章
先述の通り第3話から登場。勇者部メンバーに対しては当初は高圧的に接し、呑気に学園生活を送り危機感が少ない4人に呆れていた。
しかし、勇者部のペースに振り回された挙句、なし崩し的に勇者部5人目の部員として入部させられ、メンバーの暖かさに触れた事で、次第に心を許し打ち解けていった。最終的に東郷の暴走で変身できなくなった友奈の前で勇者部での日常を温もりをくれたと告白し、義務ではなく仲間を守るために戦うと決意した。
勇者部五箇条を叫びながら満開を繰り返した激しい戦闘で右腕と右足の機能、そして聴力と視力さえも失うも、戦闘後にかけた言葉が、友奈に戦意を取り戻させる事となる。その後は散華で失った身体能力を取り戻した。
楠芽吹は勇者である
訓練生時代の夏凜が登場。上述したように他の候補生達を気遣う様子が描かれた。
『柳は緑花は紅』では、ふとした偶然で芽吹と再会。後述する友奈の事で意気消沈していた所を芽吹にいかにも彼女らしい方法で激励され、気力を取り戻した。
花結いのきらめき
今回はツッコミ担当としての活躍が多く、ボケの上にボケを重ねていく(そして当人達には自覚なし)友奈・東郷・園子を「ボケトリオ」と命名している。しかし彼女もハロウィンイベントでカボチャ型バーテックスを目撃した際には(カボチャには栄養があるという理由で)思わず食べることを考えるというボケを披露していたりする(夏凜に限ったことではないが)。
歌野と樹の誕生日イベント「対決!国防四天王」では園子からイベントの勧誘を受けたが、これは断っている。理由は「誕生パーティーの準備」で、きちんとケーキも用意していた(流石ににぼしケーキではなかった)。しかし「襲来ダークネス」では「黒にぼし仮面」として国防四天王に参加している。
お正月イベントではほかの勇者部メンバー共々振袖を着ることになったが、その写真を園子が大赦の総合窓口に誤爆するというオチがあった。
他の勇者達の実力も正確に分析している事も判明しているのだが、なまじ歯に衣着せぬ評価であったため、友奈の前で堂々とそれを語った際は、ある理由で盗み聞きされてしまい…
一方、のほほんとした勇者部メンバーになかなか馴染めなかった経緯から、シビアな世界で生きていた西暦組と呑気な神世紀組の橋渡し役を務めており、雪花や千景などの距離を取りがちなメンバーに対して夏凜なりのアプローチを試みるなど、面倒見の良さを発揮する。
結果として、千景と夏凜で互いをツンデレ呼ばわりする微笑ましくも不毛な会話が繰り広げられたりもしたのだが。
赤嶺友奈にはメンタルが弱いと認識されたようで、彼女の精霊による精神攻撃の対象には勇者部メンバーで唯一選ばれてしまった。そしてこの攻撃を受けた勇者達の中では一番苦戦していた(勇者部一同の応援で何とか乗り切った)。
国土亜耶が加わってからは彼女から芽吹の人となりをある程度知る事になり、文化祭イベント(2回目)で対抗心を燃やす場面が見られた。その後間もなくして芽吹と対面を果たす事になる。
嘘か真か、他の鍛錬大好き組と山にこもった修行の最中、イノシシ狩りをしていたらしい。
勇者の章
東郷を救出してからどこか様子がおかしい友奈の力になろうとするも、タタリの力で誰かに頼る事などできない友奈に拒絶された事に涙する。
後に彼女が書いた勇者御記を読んで真実を知り、再び涙した。
最終決戦では銀の最期と演出がオーバーラップするシーンが見られ、精霊バリアが通じない天の神にかつての銀と全く同じように攻撃されて追い詰められてしまうが、間一髪のところで園子に助けられている。満開披露は今回も終盤だったが、最終決戦で初めて満開を発動した人物が今回はあと二人いたりする。
大満開の章
最終決戦のシーンが追加されており、園子の力を借りつつ天の神に突撃。その際砕けた園子の槍を吸収した刀が銀の斧に変化し、天の神に一撃を与える事に成功している。
4年後を描いたエピローグでは、中国地方を調査する友奈と東郷を指揮する立場になったらしく、隊長と呼ばれていた。それでもチョロさは相変わらず。
関連人物
夏凜はシリーズで登場するキャラクターの中でも、関わりがある人物が結構多い。
結城友奈の章/勇者の章
「スピードとパワーにパラメーターを振り切ったせいで、頭が回らない直球タイプ」。
夏凜を勇者部に馴染ませた存在と言ってもいい相手。そしてボケトリオの一角。
彼女の無邪気な姿に当初は困惑しつつも次第に惹かれていくようになり、『花結いのきらめき』のバレンタインイベントでは彼女にチョコを渡すまでになっている(故に東郷から嫉妬を買われてしまったが)→ゆうにぼ
友奈絡みで嫉妬される事もある相手。そしてボケトリオの一角。
彼女が『伝説の勇者』鷲尾須美であった事を知っていたのかどうかは不明。
「最強のパワー系」「横綱並みの突進力」。
年上の部長なのだが、「威厳がない」という理由で敬語を使っていない(からかう時などは「犬部長」と呼ぶ)。それどころか、当初は勇者としては自分の方が立場が上だと思っていたような節がある。
よくからかわれる事が多く、口論が絶えない。しかし何だかんだ言って意識はしており、暴走した彼女を止める時、よく見ると刀ではなく柄の方を投げている。
『勇者の章』では「卒業後も勇者部に度々顔を出す」という風の発言を満更でもない顔で返している。
→風にぼ
『花結いのきらめき』のバレンタインイベントでは彼女にもチョコを渡している。
『勇者部所属ぷにっと!』では卒業後に自分が勇者部を引っ張っていくと宣言している。一方で、『結城友奈は勇者であるS』ではそのツッコミ役ぶりから次期部長候補と期待されていたのだが、自ら樹に譲ると宣言し辞退した(そして『勇者の章』でその通りになったのだが、エピローグでは驚いた表情をしていた)。『結城友奈は勇者であるA』によると大赦からの呼び出しが多い事が部長に選ばれなかった理由らしく、代わりに副部長に就く事となった。
「圧倒的パワー不足。でも、あのワイヤーのおかげで特殊な状況にも対応が可能」「風が絡むと精神力半端ない」
年下だからなのか、部に打ち解ける前から彼女に対する態度は比較的マイルドであり、困り事があればすぐに手を差し伸べる事が多い(大体はサプリを勧める形で)。
曰く、危なっかしいから放っておけないらしい。「樹だけだわ、私の癒しは」とも語っている。→いつにぼ
なお、園子と一緒に家事を教えようとした際には洗濯の練習に着ていた服が使われ、サイズが小さくなってしまった(そのため最後までへそが出たままになっていた)。
「ああいうのが一番怖い。敵じゃなくてよかったって感想」。
普段からにぼっしーと呼ばれている相手。勇者部に相応しい相当なおせっかいにてボケトリオの一角。
彼女が『伝説の勇者』であった事は一応知っていた様子。
使っている勇者システムの関係で銀に似ていると言われており、『勇者の章』では度々前に出すぎないよう注意されている。『勇者部所属ぷにっと!』では(友奈とハモる格好で)「一番無茶をする」と評されてしまった。
花結いのきらめき
「勢い重視の鉄砲玉タイプ」。
夏凜の勇者システムの元の使い手。
夏凜が彼女の事をどれだけ知っていたのかは今の所語られていない。
一度だけ「先輩」と呼んだ事があるが、事情を知らない彼女は困惑していた。
「鍛錬を欠かさない刀使い」で誕生月が同じという共通点があり、一緒に鍛錬に励む事が多い。(訓練でお互いに本気を出せる相手と認識している)
「勇者として尊敬に値する人」「心技体が揃ってる」と評しており、風と比較して「月とスッポン」とも評するほど好感を抱いているようだが…
「疑り深く相手の腹を探って裏の裏まで勘繰るタイプ」。
ツンデレと認識している。
もっとも、「お前が言うな(要約)」と彼女に返されて自身が動揺する事になるのだが。
ちなみに、こちらは若葉より風を尊敬していたりする。
「なーんか匂う。まだ力を出し切ってないのかも」。
自身の経験から、部の雰囲気に困惑する彼女に部屋を貸した事がある。
その事と普段のツッコミを認められてバレンタインイベントではチョコをもらう事に。
その他
兄であり、兄貴と呼んでいる。
夏凜曰く完璧超人であり、若くして大赦の重要なポスト(園子とも面識があり、公式スピンオフでは現在も園子から夏凜の近況を教えてもらっている事が示唆されている)に就くエリートである。両親はじめ周囲が彼ばかりを贔屓していたために相当なコンプレックスを抱えており、使命への執着もそこから来ていた節がある。
訓練生時代の同僚だが意外とよく知らない相手。
勇者になった後、タタリに苦しむ友奈を救う方法を探る最中に予期せぬ形で再会する事になる。
『花結いのきらめき』では本編より先駆けて再会する事となり、以前はお互い名字で呼び合っていたが、名前で呼び合うようになり、共に鍛錬をしたり互いの部屋を覗きに来たりと、交流を深めている。
訓練生時代の同僚の一人。
訓練で困っていた彼女を助言した事がある。ゴールドタワーで再会した当初、彼女の事を忘れていた芽吹とは異なり、夏凜は突撃思考の彼女の事を覚えていた。
なお訓練生時代では「先輩」呼び、『花結いのきらめき』で再会した際は最初は「さん」付けだったが、勇者部に入って砕けたためかドラマCDでの再会や『ゆゆゆい』の最初以降は呼び捨てになっている。
- 富子とその家族
富子の声:井上ほの花
『勇者部所属』第4話に登場した保育園児。通称はトロ子(劇場限定アニメでは、この名前でクレジットされている)。
夏凜からうどん作りを教えてもらって以来、「ししょー」と呼ばれて懐かれている。その後富子は夏凜の影響を受け活発な姿を見せるようになったようだが、にぼし好きまで似てしまい親と夏凜自身が困惑したことも。
家族とも親交があり、一家がインフルエンザに倒れた際は夏凜が一人で看病に行っている(その後、自分もインフルエンザに倒れてしまった)ほか、『勇者部所属ぷにっと!』第8話では「富子のお母さんにちょっと料理を教わった」と語っており、第9話では「栄養は大事だけど美味しくとった方が得」と言われ、自炊を思い立つくらいに影響を受けている。
関連イラスト
関連タグ
剣鉄也:彼も夏凜と同じく、それまでのヒーローと違って最初から厳しい訓練を積んで高い実力を持っての戦闘のプロ、或いは偉大な勇者となるべく育てられ、デビューしている。また夏凜同様に意識が高い所もあったが次第に緩和されてもいった。