「うーん、説明はあまり得意じゃないんだよね」
概要
『花結いの章』にて初登場した、「3人目の友奈」(時代順に見れば2人目だが)。神世紀の序盤から、神樹の中の世界に呼び出された勇者。
本人曰く「造反神側の勇者」であり、他の勇者達の前に敵として立ちはだかる。
なお、イベントシナリオへの登場は敵味方併せてレギュラーキャラ最後発。コラそこ、ぼっちとか言わない。
(おそらく本編である『花結いの章』とイベントシナリオとの時系列関係が不明瞭だったからだと思われるが、2018年9月の季節イベント(同年文化祭イベント)から国土亜耶が登場し、以降のイベントが『花結いの章』20話以降の物語であることが確定。2019年バレンタインイベントにてついにイベントシナリオ出演を果たした)
プロフィール
出演作品 | 花結いのきらめき |
---|---|
肩書き | ??? |
性別 | 女性 |
年齢/学年 | 13~14歳?/中学2年生 |
誕生日 | 10月8日(神世紀59年?) |
身長 | 154cm |
血液型 | B型 |
出身地 | 高知県 |
趣味 | ストリートダンス |
好きな食べ物 | うどん、鶏肉 |
声優 | 照井春佳 |
※プロフィールは2019年9月26日に更新された公式サイトにて判明
人物像
声と顔立ちは結城友奈や高嶋友奈に似ているが、やや釣り目がち、髪型がポニーテール、肌が褐色などの違いがある。
劇中では長く勇者服姿しか登場しなかったため、変身前の姿は長く不明なままであった。花結いの章完結後に公開されたリリフレとのコラボイベント『Timeless_Friendship』でようやく変身前の私服姿が披露された。
その素性は謎めいているが、例によって他の二人との血縁関係はない模様。ただ、自分達「友奈」がどんな関係なのかは知っているようで、自分に勝てば自身の素性や造反神の事も含めて教えてあげると告げている。
時代柄からか、西暦の勇者達がどんな末路を辿ったのかも知っているような節がある。
他の2人の友奈より明らかに巨乳であり(実際シナリオパートの立ち絵では東郷美森などと同じく揺れる)、それは2周年記念イベントでドレスアップされた際にも比較できる。
小悪魔的な雰囲気を醸し出しており、十数人の勇者を前にしても常に余裕の態度を崩さずつかみどころがない。加えて普段の口調がややおっとりしている、策士な面(ただし、後に「クイズとかになったら何の役にも立たない」と言っている事から単に指示された通りに動いているだけの可能性もある)もあるなど他の友奈二人と性格はあまり似ていないが、説明が苦手で擬音交じりの曖昧な表現になってしまう点は共通している(そのため、自身や世界の事を説明する際はわざわざ練習してきていた)。
また、巫女に挨拶するためだけに勇者部部室に乗り込み「ゴングが鳴る前から襲いかかったりしない」と宣言する、負けを認めたら上述した通り自身の情報を少しずつ明かしていく、など妙に律儀な所もある。そのため「まるで自分達の事を試しているよう」と疑われた事もある。
ただ、イベントでは他の2人の友奈のフレンドリーな態度に振り回され呆れる事も多い。
ちなみに、『Timeless_Friendship』では一部の勇者達を脳筋と評していたが、当の本人も後にある人物から脳筋と評されていた。なんというブーメラン発言…
造反神に協力しているのは、本人曰く「私の時代ならではの事情」が理由とのこと。同時に「(その理由は)私の時代の人間じゃないと理解できない」と言い放っており、他の勇者達にその真意を明かそうとはしない。ただ、勇者達の命を奪おうとまではしていないらしい(とはいえゲーム中で彼女と戦った際HPを0にされた勇者は通常と異なり復帰できない)。
ファンからは「高奈」の時に倣って、早速「赤奈」と呼ばれ始めていたが、後にまさかの公式化。
勇者として
「──火色舞うよ。」
全体的に赤と黒が使われた衣装で、どこか禍々しさを感じさせる。他の2人の友奈いずれとも異なるデザインであり、よりスタイルを強調するものになっている。
他の友奈と同じく「勇者パンチ」が武器であり、右腕にはナックルガードらしきものを着けた巨大な装甲を身に着けている。
上述の台詞は御役目を行う際に口にするルーティン、言ってしまえば決め台詞である。
対バーテックス戦に特化した他の勇者とは逆に、対人戦に特化している。元の時代では勇者システムが封印されていたため、神樹から直接力を授かっていて勇者服はなかったらしい。故に、彼女の勇者服は造反神が用意したものである(そのためか、勇者服の細かい意匠は神世紀300年のものと共通している)。
また、造反神の造った疑似バーテックスを操ることも可能な他(疑似バーテックスの事はなぜか「君」「さん」付けで呼ぶ)、風を纏って瞬間移動する力も持っている。
具体的な手段は不明だが他者に化ける能力も持っており、エイプリルフールイベントにてある人物に姿だけでなく声もそっくりに化けていた。
第14話「私に答えてください」では造反神が用意した精霊が登場。名前は不明だが他の勇者に化ける力を持ち、オリジナルでなければ倒せない。しかも倒すには精神世界にて偽者が発するえぐい質問に答えなければならず、もし負ければ寄生されて変身不能になるという。作中では(やむを得ずに使った相手約1名を除き)精神的に弱い相手を狙って使われた。ちなみにこの精霊が相手を精神世界に引きずり込む際は「ドーン!」と言う。
経歴
『花結いの章』第11話「前途洋々」にて声のみ登場。香川県の奪還に成功し、続いて愛媛県に乗り込んできた勇者達の戦闘を密かに観察していた。
第12話「敵意」から本格的に登場。勇者システムの端末に備わっている瞬間移動機能「カガミブネ」の「出発地点に巫女がいなければ使用できない」という特徴に目を付け、東郷美森(勇者と巫女両方の素質を持つ)をバーテックスに執拗に狙わせる。
その後もさまざまな方法で勇者達に挑むが、第22話「純潔」では降着した戦況を打開するためとして一騎打ちを提案し、結城友奈との一騎打ちを繰り広げる。
この時、結城友奈と東郷美森のどちらかと指名(最初は乃木若葉が名乗り出たが「趣旨から外れる」と断った)した上で、「貴方たちには可能性を見せてもらわないと。そのために私は来た」と意味深な発言をしている。
赤嶺の謎
彼女の姓である「赤嶺」は、『鷲尾須美は勇者である』にて瀬戸大橋跡地の石碑に刻まれている家名の一つであり、『追憶の園子』や『楠芽吹は勇者である』でも断片的にその存在が語られていた。
それらによると、赤嶺家は神世紀72年、天の神の圧倒的な力に魅せられた一部の人間達が四国全土で大規模なテロ事件を引き起こした際に、弥勒家と共に反乱を鎮圧して四国を救ったという(このテロ事件は大赦の情報操作によって隠蔽され、カルトの集団自殺事件とされている)。
また、神世紀72年はバーテックスの襲来を実体験した者たちの最後の一人が老衰で世を去った節目の年でもあり、その点も含めて色々と秘密がありそうである。
このような経緯と、『楠芽吹は勇者である』単行本のあとがきにて「(赤嶺家について)アニメとは違う場所で展開する予定がある」と書かれた事もあり、公式ラジオにて「3人目の友奈」の登場が予告された際「苗字は赤嶺では?」と予想したファンは早くから存在していた。
『花結いの章』第13話「遠方にある人を思う」にて赤嶺友奈本人が語ったところによると、彼女の先祖は沖縄県出身であり、西暦の時代にある勇者に守られながら船で沖縄を脱出し、四国へ逃げ延びた。その際に赤嶺家の先祖を守ってくれた勇者こそ、古波蔵棗だったのである。なお、実際に「赤嶺」は沖縄県に起源を持つ姓である(古波蔵と同じく那覇市の地名)。
『結城友奈は勇者であるA』では現代で赤嶺家の封鎖された訓練施設が登場する。
そこでは人工精霊を使って戦闘訓練を行っていたようである。
更に物語の最後では友奈がお馴染みの意味深な発言をする。
「こうして私達の大冒険は、終わりました でも何故でしょうか、あの場所、居心地が良かったのです 世の中には不思議な事が多いな、と思いました、まる」
『花結いの章』第28話にて、遂にテロ事件を鎮圧した「赤嶺の人間」本人である事が明かされた。
曰く、テロ事件以降赤嶺家は対人用の御役目を担当する事になり、そのおかげで大赦の中でもまあまあの地位を持ったとの事。
このような事情と、勇者システムが封印されていた背景もあり、造反神の力によって、初めて勇者になれたともいえる。
本人もダーティと称するほど他の勇者達とはあまりにかけ離れたその在り方に、「赤嶺友奈は勇者になった事を後悔しているのでは?」と推測するファンもいる。
ちなみに、『勇者の章』に登場する英霊之碑には「赤嶺水都」という名前があるが、関係は不明。
関連人物
『花結いの章』第23話にて存在が明かされた盟友。
曰く、ここ一番の御役目で私情が混ざって失敗したらしいが、赤嶺友奈自身は「人間としては正しい」として誇りに思っている。
自身の名前の由来となった存在。
「貴方は先輩。貴方がいなければ私は…私たちはいなかった。会えて嬉しいな」と語っている。
初対面時に「英雄の乃木様」と皮肉交じりに呼んでいる。
赤嶺友奈が元いた時代(神世紀72年)で若葉がまだ存命中であったかは不明だが、『花結いの章』第28話での決戦では「全盛期の若葉さんがここまで強かったなんて」と発言している。赤嶺友奈の章では弥勒蓮華と共に鏑矢として若葉に訓練を受けていたことが明らかになった。
彼女に会いに行くためにわざわざ部室に乗り込んだ。
「強力な伝説を残した人」と認識しており、若葉と並んだ姿をお似合いと評している。
御先祖様の命の恩人にあたり、尊敬の意味を込めて「お姉様」と呼んでいる。2019年バレンタインイベントでは彼女の部屋に忍び込んで「私を……忘れないで」という意味深な言葉と共にチョコを置いて行った。
盟友の子孫にあたる。
関連タグ
エミヤ:主人公と同一人物だが褐色肌で赤と黒の服を着たライバルである点が類似。汚れ仕事に殉じていた事も共通する。
※以下花結いの章28話「高尚」以降のネタバレ注意
第28話での決戦にて破れた事で、遂に赤嶺友奈は造反神を倒したらどうなるかを語る。
「(前略)全員が元の世界へ戻るんだよ」
「──全ての記憶を失ってね。現実世界には記憶を持って帰る事は出来ない」
「だから造反神を倒したら皆は召喚された直後に戻るわけだよ。そして各々の戦いが始まり──」
そして、三ノ輪銀や四国以外の勇者達の末路を一堂に知らしめる(これらは勇者部内に証人がいるから語ったともとれ、他の西暦組の末路は語らなかった)。
それは、(これまで張られていた伏線などからある程度予想されていたとはいえ)これまで優しい世界ともファンから言われていたゆゆゆいの世界観をいい意味でも悪い意味でも覆してしまうものだった。
(ただ、わざわざ途中から上述した御役目のルーティンを口にして話を続けた事から、ここに赤嶺友奈の心情を汲み取る事ができる、という声もある。実際、棗からは「無理して喋っていないか?」と指摘されていた)
そして最後に、赤嶺友奈は一同にもうひとつの選択肢を告げた。
「造反神を倒さず、皆でずっとここにいればいいんだよ──」
29話終盤にて、一同に考える間も与えず造反神が襲来したが、一時撤退の後、一同はお役目を終わらせる道を選ぶ。
それを見届けた赤嶺友奈は、降伏して味方になる事を宣言。
いや、降伏という言葉には語弊がある。
そもそも、赤嶺友奈に最初から敵対する気などなかった。
この世界での戦いの本質は、『「国造り」によって世界を取り戻し天の神を倒す演習』であり、彼女は造反神共々敵役を演じていただけだったのだ(「私の時代ならではの事情」というのも、これを隠すための言い訳にすぎなかった)。
赤嶺友奈自身はその事に負い目を感じていたものの、一同はこれを快諾。共に造反神の討伐に挑んだ。
全てが終わった後、赤嶺友奈は約束通り「友奈」の真相を告げてこの世界を去る。
そして部室に貼られていた集合写真には、制服姿の赤嶺友奈もしっかりと混ざっていたのだった。
ちなみに、一同に隠れてしまって見えなかった彼女の制服は、後に公式サイトに追加された彼女のプロフィールで見ることができるのだが、西暦組のものとも防人組のものとも、讃州中学のものとも違う(さりとて助っ人組のものとも小学生組のものともまた違う)制服を着ていたことがわかる。
- その後の動向
「こんにちは。赤嶺友奈だよ。色々あって一緒に戦う事になったね」
造反神に召喚され、歴代勇者たちと対峙した勇者。一見ぶっきらぼうだが根は優しい。
(『結城友奈は勇者である 花結いのきらめき』キャラクター紹介)
2019年8月27日の電撃ゲーム生放送ゆゆゆいパートにて明かされた新章『きらめきの章』では味方に付くことが判明。
2019年9月26日には公式サイトが更新され、上述したプロフィールが明らかに。
そして2019年10月、『きらめきの章』公開に先立って行われた連続ログインボーナスにて遂に赤嶺友奈がプレイアブル化。他の友奈達と同じ近接型になる。うどんも作ってくれるようになり、他の友奈2人と同じく肉ぶっかけうどんを作ってくれる。
入手できる精霊は山本五郎左衛門。「妖怪の眷属たちを引き連れる」「武士の姿を借りて現れた」という赤嶺友奈が使った能力を連想させる逸話を持っているため、『花結いの章』で登場した名称不明の精霊の正体であると思われる。
ちなみにプレイアブル化によって、敵として現れた際にも戦闘ボイスが流れるようになったため、敵として倒された際にも「みんなごめん…」と謝るようになってしまっている。バーテックスに謝っているのか?
2022年6月17日にURが実装。
『きらめきの章』本編では第1話から登場。
この時にストリートダンスが趣味である事が明らかになったほか、なんと筋肉娘であった事も判明。曰く「運動神経が要求される御役目だから美しい筋肉を目指している」らしく、その腹筋は楠芽吹が羨むほど割れている。芽吹を含め、勇者であるシリーズには鍛錬を欠かさないキャラクターが何人かいるが、明確に筋肉がついていると描写されたのは赤嶺友奈が初めてである。
自己紹介シナリオでは世界中のジムを回ってみたいと語っており、本編でも隙あらばジムに誘おうとする。
また、筋肉の話題になると明らかに早口になり、しかも筋肉で答える芸もできるらしい。
『結城友奈は勇者であるちゅるっと!』10話ではサイドチェストを決めて見せていた。
以上の経緯から、味方に加入して早々筋肉バカキャラを確立しつつある(中の人達が電撃ゲーム生放送にて認めているほど)。
また、カードイラストから人の食べ物をひと口つまみたがる癖がある事が示唆されていたが、石紡ぎの章34話「ひと口ちょーだい♪」ではそれで球子と一悶着起こしてしまう事に…
そんな彼女も、元居た時代では自身以上にアクの強い仲間2人に挟まれている苦労人ポジションだったりする。
なお、『きらめきの章』開始時点では現れるバーテックスが赤嶺の指示を聞かない新種となったためバーテックスを操る能力を事実上失ったと思われ、同時に造反神から教えてもらった世界の核心などに関する記憶を全て失っている(その中には自分の末路も入っていたらしい事を語っている)。
『きらめきの章』以降は性格が(やや落ち着きこそあるが)他の友奈2人寄りになっており、これが素の性格であった事が窺える。
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