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腹筋崩壊太郎

ふっきんほうかいたろう

特撮番組『仮面ライダーゼロワン』に登場するキャラクター。
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「どうもー!腹筋崩壊太郎です!」
「腹筋パワー!!」

演:なかやまきんに君

概要

飛電インテリジェンスが開発したお笑い芸人ヒューマギア
肉体美を生かしたギャグで笑いを取っている。

▪️腹筋崩壊太郎▪️
仮面ライダーゼロワン、腹筋崩壊太郎


ヒューマギアであることを活かし、名前通り腹筋崩壊文字通りの意味でやってのけた。

人間を笑わせる為に生まれた、という事で観客の笑顔を何より好む穏和な性格をしている。
それと同時に、シンギュラリティを超えて自我を獲得したヒューマギアであり、舞台裏で自分の芸で笑ってくれる観客達の映像データを見返して嬉しそうに微笑む等、製造目的以上に自分の仕事に誇りを持っていることが伺える。

しかし、滅亡迅雷.netによりゼツメライザーを装着させられ、暴走プログラムが強制インストール。

「ううっ…できません!私の仕事は人を笑わせることだから…!」

観客の笑顔を守るため抗おうとするも、自我は破壊されてしまい洗脳は完了。人類絶滅を目的とする破壊兵器に変えられてしまった。

「私の仕事は人間を笑わ……  滅亡させる事……!」
【ベローサ】【ゼツメライズ!】

ステージ上でベローサマギアへと変貌を遂げた彼は、彼を止めようとした二人の男女の係員型ヒューマギアをトリロバイトマギアに変貌させ、観客達に襲い掛かる。
しかし飛電或人が変身したゼロワンと戦い、最終的に破壊される事となった。

物語上の役割

その名前や演者がなかやまきんに君と言う濃いキャラクター設定から放送開始前の時点で絶大なインパクトを与えた腹筋崩壊太郎だが、ただのインパクトのみならず、ゼロワンという物語上で複数の役割を果たしている。

  • AIは創作においては「単純作業に優れている」「情緒的な物は理解出来ない」と言った書き方をされる事が多いが、彼はお笑い芸人という創造的な職種についている。或人の「人工知能に人間のお笑いは理解出来ないでしょ?」と言う台詞は視聴者の誰もが考える事の代弁であり、それを易々と上回って見せる事で本作のAIとヒューマギアのレベルの高さを印象づけた。
    • 一応「マニュアル外の唐突なトラブルには対処できないが、敷かれたレールをなぞるのは得意」との認識から、「落語漫才等の話芸ならアテレコの要領でできそう」とする声もあったが、ある意味そうした予想を裏切る体を張った肉体芸を披露したこともインパクトが大きかった要員になったかもしれない。
    • 本作のテーマの一つであり、現代社会においてもたびたび指摘される「人工知能に人の仕事が取って代わられる」という問題を的確に表しているといえる。特に或人はまさしく彼に仕事を奪われたために失業しており、その具体例も描かれた形となった(ただこの件については或人本人の実力不足の方が理由としては大きかったのだが)。そのため、今回の戦闘は皮肉にも職を奪った者と奪われた者という構図も内包している。
  • 自我を持ちながらもそれを鼻にかけることなく人間と寄り添うことを選択したAI」と言う、極めて共感性と好感度の高いキャラとする事で、そんな彼を無理やり怪人に変えた滅亡迅雷.netと言う悪のインパクトと、彼らへのヘイトを非常に高めた。
    • 野望完遂のために対象者を強引に怪人化させるという手法は、ショッカーを始めとする昭和シリーズの悪の組織や平成二期シリーズの黒幕にも通ずる。ただ、小悪党や小物が怪人に改造される描写が多かった昭和シリーズやそれなりに救いもあった平成二期と違い、善良なヒューマギアを強制的に改造し一度暴走し始めると破壊することでしか止める手段の無い怪人に仕立て上げたことが、彼らの悪質さをより際立たせている。
  • 「人を笑わせる事を仕事とし、それを喜ぶ」と言う彼のあり方は、或人の描く理想そのものである。言わば主人公の鏡写しとでも言うべき存在であり、第1話の敵として申し分ない。
  • 視聴者の多くが悼んだ彼の死を、作中の人物は誰も気にしていない。怪人化してから夢を嘲笑う言動により敵意を感じた或人も、怪人化以前の彼のことをお笑い芸人ヒューマギアとしては認知していたが本来の彼が自分自身と同じ夢を持っていたという事実を知らない。作中人物はロボットが突然暴走したのでヒーローが破壊したと言う事しか理解しておらず、暴走直前まで多くの人を笑顔にしてきた彼の死をハッピーエンドとしか感じていない。それが世界観の無情さを現し、人間とヒューマギアの共存を阻む壁は滅亡迅雷.netとは全く無関係な所にあるという、後への禍根を残している。
    • 彼が「人間を笑顔にさせる仕事」に誇りを持って自我に目覚め、最後まで洗脳に抗っていた事実を知っているのは、現状では皮肉にも彼をマギア化させた張本人である滅亡迅雷.netの迅のみである。
    • もし今後なんらかの形で再登場したとしても、そこにいるのは同じ姿形をした別の個体(実際に次回以降ではマギア化された末に破壊されたヒューマギアが新造・補充された)であり、言うなれば死んだ人間のクローンのようなものである。自分の仕事に誇りを持ち洗脳に最後まで抵抗した彼はもういないというロボットならではの悲哀が存在している。
    • ましてや大勢の観客の目の前で突然異様な怪人に変身し大暴れしたということに関しては腹筋崩壊太郎というキャラそのもののイメージを崩壊させたという芸人にとって致命的なダメージを受けたに等しく、たとえ彼と同じ姿形の個体を再び世に出したとしても「腹筋崩壊太郎」で人々の笑いを取ることは難しいと思われる。第2話で或人はヒューマギアが真犯人ではないことを世間に訴えたが、このような名誉回復が十分になされ、かつ前述の悪評が時間の経過で消え去ってしまわない限り、「人を笑顔にさせる」ことに心底喜びを感じる腹筋崩壊太郎は二度と舞台を踏むことができないのである。
  • 暴走後の彼の人を見下したかのような嘲笑に対して或人は「笑うな!」と本気で怒っており、彼が目指すものにして本作の重要なテーマである「笑い」は、ただそこにあればいいという単純なものではないことを示した。

余談

  • 演じるなかやま氏は本作がシリーズ初出演となる。
  • 彼が登場したお笑いライブのシーンではエキストラを公募して撮影が行われたのだが、情報非公開のままの撮影で突然腹筋崩壊太郎が現れたため「エキストラに笑う演技をするよう指示が出されていたが演技をするまでもなくエキストラは爆笑していた」「腹筋崩壊太郎が怪人に変身するシーンを見て今度のライダーは笑いの力で戦うのか?という疑問が起こった」というエピソードがあったことが撮影参加者の口から語られている。
  • 怪人ではあるものの『仮面ライダーゼロワン』において、ひいては令和ライダーの本編において初めてベルトを使って変身したキャラとなった。
  • 「元々は善良で兵器になることに必死に抵抗したにも関わらず、一介の悪役としてヒーローの手で一切の救済も無く破壊されてしまう」という悲劇的な末路を迎えたことから、リアルタイムで「腹筋崩壊太郎」、放送終了後には「腹筋崩壊太郎ロス」というワードがツイッターのトレンド入り。短い出番ながらも、視聴者にこの作品の方向性を示すとともに大きな印象を与え、多くの視聴者を涙腺崩壊太郎にさせた。
    • 第2話放映時でも、エカルマギアへと変えられた警備員ヒューマギア・マモルの境遇に彼のことを思い出さずにはいられなかった視聴者も多いようで、本人は既に退場後であるにも関わらず、この日にもまたもや「腹筋崩壊太郎」がトレンド入りした。
    • 第2話以降はマギア化して破壊されたヒューマギアのその後が描かれており、新しく製造され2号機としてマギア化する前のヒューマギアとして登場しているケースもある(あくまでも復元では無く姿と用途が同じな別個体なので、記憶や技術は初期化されている)。尺などの関係で再登場していないヒューマギアもいるが、彼も新しく製造されて再登場してほしいという意見も多い。
  • ツイッターでは腹筋崩壊太郎のスチール写真に『ありがとう』とメッセージを添えたツイートが見かけられており、非常に多くの視聴者の心をつかみ、愛されたキャラだと分かる。
  • pixiv、ツイッターでは多くのイラストも描かれ、前作にて様々な物を修理してみせた常磐順一郎クジゴジ堂に持ち込まれているイラストやお笑いショーの後、観客の子供から自身の似顔絵を貰う姿が描かれているイラストなど、多くのツイッタラーやpixivユーザーを泣かせるイラストが投稿された。
  • これらの反響については当然なかやま氏の耳にも届いており、感謝を語ると共に「絶対に無いと思いますけど」と前置きした上で再登場等にも意欲を示しているほか、上記の名誉回復の難しさについてもコメントしている。
  • また、たった1話のゲスト怪人に対してここまで感情移入出来るのと1キャラでここまで世界観の考察が出来るのも珍しく、そういった意味ではゼロワンの脚本を高く評価する声も多く、令和ライダー第1話として完璧なスタートを切ることとなった
  • なお現実でもここ数年の間、ある程度ながら「人が笑う法則性」が解明されつつある為、腹筋崩壊太郎のようなAIがフィクションでなくなる未来も遠くないのかもしれない。

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仮面ライダーゼロワン
ヒューマギア
ベローサマギア

みんなのトラウマ 哀しき悪役

ロイミュード072バガモンバグスター…生前から元来善良でおよそ悪行を進んで為す性格ではなかったゆえに、死亡退場の憂き目にあった後も視聴者に惜しまれた怪人つながり。ただしこの二人は腹筋崩壊太郎と違い、作中の人物にもその人格を知り、悲しんでくれる者が存在した。
佐藤太郎…怪人にはされなかったものの、黒幕によりあまりにも無情な最期を迎えることになってしまった「太郎」同士。
ウルトラマンタイタス令和で放送が始まった特撮番組に登場する筋肉キャラつながり。この二人に限らず、令和元年は何かと筋肉にまつわる話題が絶えない。
ムキムキマン超人機メタルダーに登場。こちらも筋肉キャラでそのまま登場した。ヘッドセットなど類似点も多い。
ロボペケ…腹部崩壊芸人ロボット
角居裕也…同じく第1話の怪人と化してしまった善人。ただし主人公と仲が良かった点では第2話のマモルに近い。
大門凛子…こちらは第1話で怪人に襲われ自身も怪人と化しかけた民間人。ライダーが間に合いレギュラーメンバーとなった彼女は、ある意味腹筋崩壊太郎や角居とは真逆の存在と言える。

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