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データ編集

別名暗黒宇宙戦士
身長173cm~60m
体重53kg~2万9千t
デザイナー百武朋(星人態)
佐藤江梨子

概要編集

ウルトラマンアーク』第14話『過去の瞬き』から登場する、氷のように凍て付いた美貌を持つヒューマノイド宇宙人


その正体はウルトラマンアーク/ルティオンと同じ銀河系の出身であり、彼らの故郷にいる指導者の1人〈ゼ・ズー〉の腹心。

ゼ・ズー以外の指導者の命を受けたルティオンによって封印された〈ゼ・ズーゲート〉の出口=オニキスを解放してゲートを開くことが目的。

同時にゲートを封印したルティオンを「裏切り者」と呼んで敵視し、障害となる彼をユウマから分離しようと付け狙っている。


ルティオンと違い自ら地球人と同様の姿をとっているが、ところどころ表情や所作など(声にもエコーがかかっている)に人間離れした不気味さを垣間見せるのが特徴で、有事には戦闘形態である星人態(後述)としての姿を表す。


ザディーメギルバグなどの宇宙獣を操って星元市を襲撃する他、自らも強力な念動力や格闘術などの高い戦闘力に加え、読心や他者の精神世界への干渉などの特殊能力を持つ。

またザディーメ同様に透明化(あるいは認識の阻害)も可能(人間には目視も気配の感知さえも不可能だが、ユピーは違和感を覚えてからセンサー類をチューニングしたのか、以降は彼女を感知できるようになった)。



人物像編集

自分達の母星(に加えて、同じく恒星ソニアの衛星たる星々も含む)が滅亡の危機に瀕している状況なのは理解できる一方、その代わりに地球が滅亡しかねない決定に対して、何の感情も抱いていない節がある。

地球人自体も「下等生物」と見下しており、石堂シュウの記憶を読み取った際には冷酷な笑みを浮かべ、目当ての情報がないと分かるとぞんざいに扱うなど、自己中心的な態度やサディスティックな一面が垣間見える。

また、ゼ・ズーの計画のみを絶対視している立場からか、上記の通りゼ・ズー以外の指導者の指示を受けたルティオンを「裏切り者」と糾弾する姿は、ある種の思考停止に陥っている節もある(客観的には、他の指導者の意見を無視し独断専行したゼ・ズーの方が裏切り者に見える)。


その一方、根底には「川の流れを元に戻し、上流の岸を救う」のが自分の役割だと自覚しており、目的である『〈ゼ・ズーゲート〉の解放』は地球で超新星爆発を起こす=事実上の生け贄を命じられているにもかかわらず、故郷を守るためならば我が身の犠牲を厭わない狂気とも強固とも見える覚悟を秘め持っており、ザディーメを守るために自ら2度もアークの攻撃を防ぐ盾になる。


また、冷徹一辺倒なわけでもないようで、ユピーに地球人には見えないはずの自身の気配に気付かれた際には「何だこいつは!?」と激しく動揺する、意外な一面を見せてもいる。


しかし、最終話での「全く……お前達下等生物が羨ましい。その単純さ故、時に想像力が現実を形作ってしまう」の発言から、その実 「(下等生物でありながら)自分達には持ち得ない感性(=想像力)を持っている」 と暗に認めているとも見て取れ、一連の愚弄とも辛辣とも見える言動は本質は嫉妬と解釈できる。


星人態編集

スイード


正式名称は暗黒宇宙戦士スイード

ウルトラマンに似たヒューマノイドタイプだが、目や胸は凹んでおり、まさにアーク/ルティオンのアンチテーゼとも評せる姿となっている。


星人態では、人間態の時以上の驚異的な格闘戦術でアークを圧倒、更に空中で高速回転しながら放つ強力なキック技『スイードドリルキック』や両肩の無数の突起から青白い光弾『スイード光弾』を乱射しアークを翻弄した。


また胸部には〈ゼ・ズーゲート〉の別の出口が仕込まれており、オニキスが機能不全に陥った際は、最終手段としてこれを『鍵』として開きゲートを開放する。




動向編集

第14話編集

冒頭でモノホーンに干渉して〈ゼ・ズーゲート〉の情報を読み取っていた。

それにより変調を見せたモノホーンの調査に向かうユウマと石堂の元へ、ザディーメのテセラクトーンに包まれた状態で襲来する(その際、ユウマ達を逃がさぬよう地面を削りながら、環状に囲みつつ迫った)スイード。

その後ユウマとアークの精神世界に侵入、ルティオンを強引にユウマから引き剥がしその記憶を探ることでオニキスの場所を看破、念動力によってオニキスを露出させ、市街にザディーメを召喚しアークと戦闘を開始、上記の通り2人の信頼を揺るがせたのもあって終始優勢に立ち回り、アークを打ち倒し変身を解除させるのだった。


第15話編集

前話の倒れて入院したユウマの精神を強引に肉体から分離して連れ出すと、SKIP星元市分署に来訪。

そこでスイードはユウマに防衛隊の機密を聞かせるが、不意にユピーに感付かれてしまい思わず動揺する。

その後、一瞬の隙を突いたルティオンにユウマの精神を奪還されてしまうが、スイードは即座に居場所を掴むとルティオンの行為を「無駄な努力」と侮ってか、2人の遣り取りを見逃すように聞いていた(スイードがユウマに機密を聞かせたのは、それによりルティオンへの信頼感を失わせ、アークに変身できなくさせる算段だった)。

ルティオンのユウマの遣り取りが終えたタイミングで、予想通りユウマが変身不能だと確信したスイードは再びザディーメを召喚し、オニキスの封印を解き〈ゼ・ズーゲート〉の開通を狙うが、ユウマとルティオンが信頼を取り戻し変身した為、精神波でアークと再戦するも、ユピーに完全に自身を感知されてSKIPに横槍を入れられてしまい、アークがオニキスに封じられた力を取り込み新たなる力ギャラクシーアーマーを得る等々のアクシデントも重なり、次第に劣勢に追いやられてしまう。

スイードはSKIPの横槍を避けつつザディーメを守るべく、2度目のバリアを展開したがアークの新たなる必殺光線『ギャラクサーファイナライズ』にそれを突破された末、ザディーメ共々敗北を喫した。


「ルティオーン!」


ただし、彼女の生死そのものは判明しておらず……


第24話編集

やはりかスイードは悪運強く生存していた……が、全くの無傷では済まなかったようで、片目に着けた眼帯から痛々しいヒビ割れ状の瘢痕が漏れ見えている姿と化していた。

トリゲロスの自爆で気を失ったユウマの無意識下に対し、虎の子のギルバグの能力で籠絡せんとしたが、因縁深いシュウの介入で失敗してしまう。

だが、既にウルトラマンアークが死に体になっていたのもあってか、スイードはギルバグと共にSKIPの面々の前に姿を見せ、そのままユウマに攻撃をしたがユピー(の電子脳をジャックしたビオルノ)の介入により、こちらも失敗してしまい撤退した。


その後、ゼ・ズーに中間報告を行うが失敗続きなのもあり、ゼ・ズーに「ことと次第では我らの銀河を守るためお前の『鍵』を開くことになるだろう」と釘を刺されてしまい、スイードは焦燥感を覚えつつもユウマとルティオンの分断のためギルバグを再出現させた。

そして再びウルトラマンアークが現れるも、ゼ・ズーによる汚染物質の介入による弱体化が深刻化しており、ギルバグの能力を受けて動けなくなったため、スイードは不敵な笑みを浮かべた……。


「よい夢を……」


第25話編集

「全く……お前達下等生物が羨ましい。その単純さ故、時に想像力が現実を形作ってしまう」

「我々は知性が邪魔をしてその飛躍が出来ない。その力があれば、夢によって銀河の破滅を防げたかもしれないが……」

「さぁ、下等である幸福を受け入れるがいい……」

夢の中でユウマを戦意喪失させ、アークとの分離によってオニキスの解放を目論むスイード。ユウマも折れかけ「さよなら アーク」と口にしかけるが、ユウマの意思の中にいたテツヤに引き止められて失敗。ギルバグもSKIPや防衛隊の協力によりアークに倒され、ユウマの中にあったオニキスは完全にアークが『ギャラクシーアーマーキューブ』として制御下に置かれてしまい、本来の役割である「恒星ソニアの熱エネルギーを輩出する人工ワームホール」としての役割は消滅した。しかし……


「しぶとい奴だ……だが、いくら足掻いても、お前に勝ち目はない。オニキス無き今、私自らがゼ・ズーゲートとなる……!」


スイードはまだ諦めておらず、真の姿である星人態に戻ると、ゼ・ズーが保険として用意していた予備の策=「スイード自身を新たなゼ・ズーゲートと成し、恒星ソニアの熱エネルギーを放出する」作戦を遂行、それを妨害するであろうアークを排除すべく戦闘を開始する。


「見届けろ! お前が守ろうとした星が滅びる様を!」

アークを高い戦闘能力で圧倒し、モノホーンのある獅子尾山まで蹴り飛ばすと、胸部の〈ゼ・ズーゲート〉出口を開放し、地球を消し去ろうとする。

しかし、アークはこのタイミングでアークトリッキーテクニックを発動。

大量のアークエクサスラッシュを放ち真っ向から突っ込んでくるアークに、スイードはエクサスラッシュの撃墜で対抗する。


しかしスイードは気付かなかった。エクサスラッシュと共に飛んできたモノホーンが隠されたアークギガバリアーキューブに。


モノホーンはスイードの胸部の〈ゼ・ズーゲート〉出口に見事突き刺さり、アークはそれを手刀でスレスレに切断、取り出せない程精密な〈栓〉でゲートを閉ざされてしまう。


「貴ッ様ァァァァァ!!!!」


成す術が失ったスイードに対し、アークは至近距離からアークファイナライズを撃ち込むもスイードは両腕で防ぎ、均衡状態になる。しかしアークは光線を打ったまま後方に吹き飛び、星元市から日本を飛び出し、海を越えて大陸を越え、そのまま地球を一周し尚も耐えるスイードと背中合わせの状態になる

するとアークは嘗てのディゲロス戦のように、アークファイナライズをムチのようにしならせて軌道を頭部に変更。光線を防ぐのに手一杯で背後のアークの挙動に気付かないスイードは、光線の軌道変更に対処できず光線は頭部に直撃、貫通。


走れ、ユウマ


「勝敗は決した」と確信しゆっくりと脇を通りその場を去ろうとするアークに、スイードは尚も追いすがろうとするがダメージは限界に達し、断末魔の悲鳴を上げながら遂に爆散。ゼ・ズーの野望はユウマ/アークの想像力の前に打ち砕かれるのだった。





余談編集

  • 登場話数こそ少なかったが、『ウルトラマンオーブ』のジャグラスジャグラー以来、新世代ヒーローズシリーズでほぼ恒例となっている、人間若しくはそれに近い姿をしたスーパーヴィランである。前作にはこのポジションのキャラが未登場だったが、今作で再び登場となった。
    • 「事件の黒幕的存在から命令を受けて破壊工作を行う尖兵」「怪獣を指揮する権限を持つ」などの点から、『レオ』に登場したブラック指令に近い立ち位置のキャラと評価できる。
    • また、本来の姿に戻りウルトラ戦士と戦った事実から、『ウルトラマントリガー』のカルミラ/メガロゾーア以来の〈女性ラスボス〉にも該当するだろうか(尚、トリガーの次回作ラスボスのCVは大原さやか女史であるため、こちらも〈女性ラスボス〉に該当するかもしれないが、こちらは本当の意味で女性であるかは不明瞭なので除外させていただく)。
    • 更に、ウルトラ戦士と同等の姿と戦闘力を持つ点から、悪のウルトラマンに近い存在とも見れるか。
  • 演者の佐藤女史は、かつて庵野秀明氏が監督を務めた映画『キューティーハニー』で如月ハニー/キューティーハニーの主演で有名であり、本作で初のTV特撮作品出演となる。
    • 佐藤女史は “「息子と一緒に『ウルトラマンZ』を見てウルトラシリーズのファンになった」” と語っている。
    • 上記の不気味な所作や冷酷な態度については、佐藤女史の怪演によって非常にリアリティのあるものとなっている。
    • そして『キューティー・ハニー』の監督を務めた庵野秀明氏もウルトラマンを演じ……じゃなくて、後にウルトラシリーズの映画である『シン・ウルトラマン』の制作に参画していたりする。
  • 上記の通り生け贄にされたスイードだが、それを臆さずに受け入れている姿勢から、一部の視聴者から「ゼ・ズーに盲信的に傾倒しているからか?」や「母親の情愛による覚悟なのか?」と考えられている。
    • しかし、再登場した第24話~第25話に渡って、万が一の時には彼女自らが犠牲となる形で作戦を完遂するよう命じられていた実態が明らかとなったため、ゼ・ズーから脅迫されていた(あるいは死刑相当の虜囚だった)可能性が浮上した。
  • アーク/ルティオンと同じ星系出身なので「彼女にもウルトラマンに相当する巨大形態があるのではないか?」 と予想した視聴者も一部いたようだが、最終話で現実となった。
  • ウルトラマンと同じ星出身の者が地球を破壊しかねない道具関係で敵対し、地球人とウルトラマンが協力して対処した事例は前にもあったが、あちらは地球人を評価し目的を諦めたが、スイードは諦めなかった。地球に歩み寄るか否かの末で真逆の結果になったのである。
  • ギルバグの登場は児童誌等で事前に告知されていたが、スイードの星人態は全く情報が無いサプライズ出演となった。

関連タグ編集

ウルトラマンアーク 宇宙獣

ルティオン ゼ・ズー ザディーメ ギルバグ


  • バズド星人アガムス:故郷を救うために地球の滅亡を厭わなかった宇宙人繋がり。スイードの場合は一応理に適った動機があったのに対し、こちらは完全に逆恨みで地球を滅ぼそうとした。ただし、こちらは最後の最後で改心した点は異なる。
  • ドラキュラスバット星人ウルトラ戦士(それもアークに似ている)を「裏切り者」呼ばわりした侵略宇宙人。ただしコイツらはスイードや上記のアガムス以上に逆恨みに近く、同情する余地は皆無に等しい(バット星人に至っては「自分達に逆らった」だけで裏切り者と見なした)。

令和ウルトラシリーズのラスボス編集

ヴァラロン → ギルバグ/スイード → ???

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