データ
概要
『ウルトラマンアーク』に登場するウルトラマン。飛世ユウマがアークアライザーとアークキューブを使用し、光の使者・ルティオンと融合することで変身する。必殺技は両手をクロスして放つアークファイナライズ。
その姿はユウマが幼い頃に描いた「さいきょうのヒーロー」と酷似している。
名前
発音が「悪」と結び付けられるからか、従来特撮で「アーク」という名前が使われたのは、アークオルフェノク然り、仮面ライダーアーク然り、アークライダー然り、いずれも悪役に対して用いられていた。
それはウルトラシリーズも例外ではなく、アークベリアルという前例があった。また悪の戦士が主役の外伝作品「DARKNESS HEELS」にはアークベリアルの元の姿であるウルトラマンベリアルも登場している。
こうした事情から、ウルトラマンアークという名前が初めて公開された時、ついに悪のウルトラマンが主役の映像作品が誕生したのかなどと大きな話題になった。
しかし、後に公開されたスペルは「Arc」。この意味は「円弧」に加えて、アメリカのスラングでは「ヒーローの成長の過程」という意味合いもある。
よって、これまで悪役のイメージが強かった「アーク」という名の印象をいい意味で覆すことになるだろう。
外見
近年では珍しい、王道な赤銀の体色が特徴。首元の黒いラインも相まって、ウルトラマンオーブのオーブオリジンのようなシンプルな配色。
頭部には特徴的な部分が多く、額にはビームランプを思わせる菱形のクリスタル「アークストーン」、F1カーのカウルを思わせる隙間があるヒレ状のトサカ、側頭部に走る水色のクリスタルライン、という独特のデザインとなっているが、形状そのものはやはりシンプルにまとまっている。
目つきはタイガやレイガに近く、しかめっ面を思わせる目の中には集中線が走っており、瞳のような造形になっている。
また、逞しく張った大胸筋や少し盛り上がった肩、6つに割れた腹筋など、筋肉の造形も特徴的。
武器
アークアイソード
中心にアークの目元と同じ輪郭を堪えた愛刀。
形態(アークアーマー)
アークキューブを換装することで、アークアーマーを装着することができる。
ただし、エネルギーの消耗でカラータイマーが赤く点滅した時に使えるという、ウルトラシリーズでは珍しい使用条件となっている。
各アーマーに対応するアークキューブはアークアイソードと連動することで、超能力を発揮することができる。
ソリスアーマー
ソリスアーマーキューブの力をアークアライザーで開放することで、身に纏う赤き炎の如きアーマー。
胸のソリスコアが輝くと、通常の攻撃をはるかに上回る打撃力と防御力が発揮されるようになる、接近戦が得意なパワーアーマー。
ルーナアーマー
ルーナアーマーキューブの力をアークアライザーで解放することで身に纏う青き月光の如きアーマー。素早さがアップするスピードアーマーで特に空中戦で威力を発揮する。
左手にはフライングディスクのように遠距離攻撃技を投げ放つルーナソーサーと呼ばれる円形の武器を備えている。
余談
デザインコンセプトはメイン監督を務める辻本貴則監督が思う「幼い頃見たウルトラマンエースやウルトラマンジャックといったシンプルなデザインのウルトラマンを子供がなにも見ないで空に描くようなイメージ」と「初代ウルトラマンのCタイプの様な力強さのイメージ」をデザイナーの後藤正行氏に伝えた上で後藤氏の考えるシンプルなウルトラマンがデザインされている。
マスクの覗き穴スリットがトリガー以降主流となっていた目の上ではなく、従来のウルトラマンでよく見られた目の下にあるタイプに戻っている。
名前に濁点が無いタイプの主役ウルトラマンは『ウルトラマンR/B』に登場したロッソ以来であり、主役に限らなければ『ウルトラマンタイガ』に登場したタイタスとフーマ以来である。
現時点ではアークの元となるルティオンの出身地は不明である。また、何故か彼のファイティングポーズがジャックのものと同じ構えだが、これが偶然なのか何かの接点があるのかも現時点では不明である。しかしネット上ではジャックの息子ではないかという声もある。
また、アークの意味が円弧だったり、名前に長音が含まれている事から惑星O-50に関係があるのではないかとも予想されている。カラータイマー音もO-50のウルトラマンであるブルに酷似している。
ウルトラマンとしての姿が最初から無く、ユウマの想像によって生まれた架空のものであるなら、グリッドマンに近い存在かもしれない。
CVの萩原氏は同年に放映された『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』に続く特撮出演となり、ルティオンやユウマの父(2作品続いて父親を務める)も兼任する。
萩原氏も初代マンからウルトラマンレオの昭和ウルトラマンを網羅してるウルトラマンのファンであり、辻本監督とは同い年で別の現場で一緒に仕事した縁があってキャスティングされている。萩原氏自身オファーが来た際、以前会った時に同じウルトラマン好きで辻本監督と通じて「また会えるといいですね」と話したが、まさかウルトラマンの現場で一緒になるとは思わなかったようである。
関連タグ
ブレーザー→アーク→???