※この記事は『ウルトラマンアーク』本編のネタバレを含みます!
概要
星元市内に存在していた正体不明の高エネルギー体・「コードネーム:オニキス」の正体。
突然膨張を始めたウルトラマンアークことルティオンの故郷たる銀河に存在する太陽・恒星ソニアの過剰エネルギーによる滅亡を避けるべく、知恵を出し合っていた星々の指導者の1人であるゼ・ズーが自ら開発した人工的なワームホールであり、入口と出口から成り立ち、ソニアの過剰エネルギーを吸収して別の銀河に放出することができるという代物。
……だが、問題はそのエネルギーの放出先を指定できず、放出地点の一つが運悪く生物が存在している地球の銀河方面(地球から1000km地点)に選ばれてしまい、エネルギーが放出されてしまえば地球は一瞬で焼き尽くされてしまうことにあった。
見知らぬ星とはいえ犠牲にはできないと、他の指導者はゼ・ズーを止めようとする。
しかし滅びの危機に瀕しているという緊急事態であったことも手伝い、それを良しとしないゼ・ズーは強引に計画を実行してしまう。
指導者達は地球を救うべく、ゼ・ズーゲートの出口を封印するため勇者ルティオンを派遣させるが、それを知ったゼ・ズーは追手として宇宙獣モノゲロスを放ち、両者はゼ・ズーゲート内で交戦。
地球の傍に放出されたルティオンは、持てる限りの力で放出寸前のゼ・ズーゲート出口を漆黒の球体にして封印、これがオニキスである。モノゲロスがその奪還のため執拗に攻撃を仕掛けたことで両者は地球に落下し、雲を突き破って星元市の獅子尾山に墜落、この時にオニキスを狐ヶ森に落としてしまう。
地球の滅亡は回避できたものの、この一件がユウマの両親を死に追いやり、更に落としたオニキスが地球に衝突した影響で重力波と高エネルギー粒子が発生し地磁気が乱れ、古代から眠りについていた怪獣達を覚醒させ、以降も続く怪獣災害の発端〈K-DAY〉の切っ掛けとなってしまった。
さらにオニキスはあくまで出口を封じているだけでゼ・ズーゲート自体は生きており、恒星ソニアからは引き続きエネルギーが流れ込んでいる状態をダムのように堰き止めているに過ぎず、限界が来れば決壊し超新星爆発を起こし地球は丸ごと吹き飛んでしまうという、時間稼ぎでしかない状態であった。
……そして16年の時が経ち、ユウマを助けるべく融合したルティオン(アーク)の力が回復してから数ヶ月後、ゼ・ズーゲートの封印を解きにゼ・ズーの腹心たる暗黒宇宙戦士・スイードが地球に現れる。スイードとザディーメはオニキスに攻撃を加えゲートを開通しようとするも、アークとユウマがオニキスをその体内に取り込んだことで失敗に終わった。
しかしゼ・ズーはゲートの入口に引き続き干渉できる状況を利用し、ゲートを通して汚染物質を送り込むことでアークとユウマを弱体化させ、さらにスイードとギルバグによる精神攻撃で2人の結びつきを解くことでオニキスの封印を解こうとするも失敗、オニキスはユウマとアークの想像力によって完全なる消滅に至った。
ゼ・ズーは万が一既存のゲートが喪失してしまった場合の予防策として、スイードの体内に第2のゲート出口を埋め込んでおり、最終回で遂に実行に移したものの、アークがモノホーンを使ってゲートに栓をするという奇策に打って出たため失敗、最大の腹心であったスイードもアークにそのまま撃破され、ゼ・ズーの目論見は完全に瓦解してしまった。