ギルバグ
ぎるばぐ
『ウルトラマンアーク』第24話「舞い降りる夢幻」、第25話(最終話)「走れ、ユウマ!」に登場。
アルマジロの甲羅のようなひび割れた黄土色の肌と、頭部が体の中心にあるずんぐりとした奇怪な体型が特徴で、上半身の部分がタコの胴体のように肥大化している。
イノシシのような牙と髭が生えたブタかコウモリに似た顔をしており、両目には十字型の瞳を持つ。
顔の横からは、頭部にあるものとは別にロップイヤーを彷彿とさせる長く垂れ下がった巨大な耳・翼耳(よくじ)が生えている。
体の横からは、イカの触腕を思わせる第二の腕・触手腕を生やしている。
胸部には青く光る水晶体のような器官「ギルバクリスタル」があり、それを抱えるように腕が生えており、さながら水晶玉を持った占い師や魔術師を思わせる。
その異名の通り、夢を操る能力を持っている。
翼耳には攻撃用のグロテスクな赤い触手が複数隠されており、それを伸ばし先端を発光させて強力な「夢幻光線」を発射し、対象を強制的に眠らせて夢を見させることができる。
夢の世界では全てがギルバグの思うがままであり、対象にとって親しい人物や都合の良い世界を生み出して誘惑したり、夢の中のものを操って身動きを取れなくしたりと優位に立ち回る。
…ただし、ギルバグの作り出す夢の世界は、食べ物や調味料の類が存在しないなどの違和感を消し切れておらず、完全とは言い難い想像力が欠如した世界である。
また、現実と夢の中のギルバグはそれぞれ存在がリンクしており、片方がダメージを受けるともう片方にも受けたダメージがそのまま反映される。
胸部のギルバクリスタルを発光させて高周波の電磁波を出し、体の周囲に強力なドーム状のバリア「ギルバドームバリヤー」を展開する。
このバリアは単純な防御目的の他、相手をバリア内に閉じ込めて動きを封じてしまうこともできる。
また、このバリアを展開した状態で行動することも可能であり、そのまま移動すればバリアを張られた周囲を壊滅させてしまうといった、攻撃と防御も同時に行える厄介な能力である。
一方で、夢を操っている時は現実世界のギルバグ自身も眠った状態で動くことができないため、バリアはそれを補うためのものと思われる。
また、バリアが展開されているのは地上だけであり、地下道を経由してバリア内に侵入することは可能。
さらにバリア発生源のギルバクリスタルが常時露出している状態のため、そこを攻撃されるとバリアも自ずと解除されてしまう弱点も持つ。
戦闘能力も高く、触手腕から触手を伸縮させて直接殴ったり、カッター状に放つ光輪「ギルバグサークルカッター」を放つ。
第24話「舞い降りる夢幻」
ゼ・ズーゲートを解放すべく、トリゲロスとの戦いの直後に、ワームホールからスイードと共に襲来。
瓦礫の中に埋もれていたユウマに、夢を操る能力で「K-DAYから今までの16年間の出来事は、全て幼いユウマの想像力が生み出した夢=幻だった」とアークに語らせる夢を見せ、夢の中でアークに別れを告げるように唆し、アークとユウマの繋がりを断ち切らせることでゲートの制御を失わせ解放させようと目論むが、シュウの呼び声により間一髪のところで現実に引き戻されたため失敗。
そこで次は直接アーク/ユウマを抹殺すべくスイードと共に姿を現し、ユウマを追跡し始めるが、途中でユピー(もといその電子頭脳を借りたビオルノ)の助力によって見失う。
その後、防衛隊の攻撃をギルバドームバリヤーを展開してものともせずにユウマの居るSKIP星元市分所に向かって進行するが、そこにアークが出現。自身のドームバリヤーにアークを閉じ込める形で戦闘を開始する。
しかし、ゼ・ズーがゲートを介してアークの肉体に汚染物質を送り込んでいたことで、アークは既に満身創痍の状態であり、オニキス…もといギャラクシーアーマーの制御すらままならないまで疲弊し切っていた。
一方的に追い詰められていくアークは、アークファイナライズで早々に決着を付けようとするも、ギルバグは翼耳から伸ばした触手で夢幻光線を浴びせ、アークを強制的に眠らせて戦闘不能に陥らせるのだった…。
スイード「良い夢を……」
第25話(最終話)「走れ、ユウマ!」
スイード「希望は過去にしかない。地球を救うなど諦めて…夢の中に生きろ!!」
ギルバグによって眠らされたユウマは夢を見ていた…両親が生きているままに世界が平和になり、平穏な日々を過ごす夢を…K-DAY当日、両親が死ぬことなく無事であった夢を。
ユウマはこれが夢であることは分かっていたが、その夢の中でも、スイードや夢の中の両親は「お前が望めば夢は現実に(=現実は夢に)なる」と誘惑し、ユウマに「さよなら、アーク」と言わせ、アークとの絆を断ち切らせようと唆してくる。
しかし、そこにもう一人の父・飛世テツヤ…否、アークの中に想いとして秘められていた本来の飛世テツヤが現れて阻止される。
これまで語りかけてきたギルバグが作り出していたテツヤが消滅すると共に、邪魔されたことに激怒したかのようにギルバグが現れ、咆哮を上げた。
そして、アークでもあるテツヤは、ユウマにただ一言こう言った。
テツヤ「走れ!ユウマ!走るんだ!!」
その言葉を受け取り、再び奮起したユウマは夢の中でアークに変身し、ギルバグに立ち向かう。
しかし、夢を自在に操るギルバグに別空間の市街地に飛ばされた挙げ句、子供のような笑い声をあげるビル群に拘束されて身動きを封じられ、そのまま一方的に攻撃されてアークは苦戦を強いられてしまう。
…一方で、現実世界では胸部のギルバクリスタルがバリアの発生源となっていることを突き止めたSKIP一同により、アーク/ユウマの救出・援護のための作戦が開始。
バリアの無い地下道を通ってバリア内に侵入したシュウにより、(ヘルナラク案件の際に採取したサンプルとして残っていた)オニキシウム粒子を増幅したオニキシウムレーザーをギルバクリスタルに撃ち込まれたことで、ギルバグは目覚めると同時にギルバドームバリヤーが消滅。
バリアが消えたタイミングで反撃に出た防衛隊の攻撃により、ギルバグはミサイルの雨に晒されてダメージを負う。
そして、現実世界で攻撃されたことで夢の世界でもギルバグが怯み、アークにチャンスが生まれる。
そして、想像力が全てを…現実や未来までも変えられる夢の世界でユウマが想像力を解き放ち、ギャラクシーアーマーから漏れ出すオニキスの汚染物質由来の邪悪な黒い光を吸収し、新たに美しい純白の光…「ミラクルアークキューブ」を生み出す。
アークはミラクルアークキューブをアークギャラクサーに装填し、必殺光線「ギャラクサーオーバー・ザ・トップ」を発射、夢の中からギルバグを撃破することに成功。
爆散すると同時に飛び散っていった光は、壊滅状態となっていた星元市を元通りにしていき、アークも全快となって夢から目覚めた。
こうしてギルバグは撃破されたのだが…勝利したアークの姿を見据えて、スイードは忌々しげに吐き捨てる。
スイード「しぶとい奴だ…。だが、いくら足掻いても、お前に勝ち目はない。オニキス無き今、私自らがゼ・ズーゲートとなる…!」
そう言い放つと、スイードは巨大な星人態へと変身。
本当の最後の戦いが始まるのだった…。
- モチーフは、夢を食べる幻獣として知られる貘(バク)と思われる。
- ソフビはウルトラ怪獣シリーズで2024年12月21日に発売。値段は税込990円と、現行サイズの中ではかなりお高め。
- 本作におけるラスボス怪獣の一体であるギルバグだが、不気味さこそあれど顔を中心にゆるキャラのような雰囲気も合わさり、端的にはラスボスらしからぬ見た目であったため、この怪獣がラスボスだと明かされた時は、多くの視聴者から驚きの声が上がった。
- その一方で、「最終回で厳つい第2形態になるのではないか?」と憶測する声もあった。しかし、ギルバグのソフビフィギュアは「ウルトラ怪獣アドバンス」規格で発売されていない時点で既に形態変化がないと暗示されてもいたため、この形態変化説に懐疑的だったファンも一定数はいた(そして、実際にその通りとなった)。
- 『アーク』が『帰ってきたウルトラマン』の要素を持っている点を考えると、ウルトラマンジャックが地球で初めて戦った怪獣の一体であるタッコングにも近い体型をしている。
- 実質的なラスボス怪獣の一体ではあるものの、立ち位置的には平成シリーズや新世代シリーズ初期でよくあった「全ての元凶」「諸悪の根源」ではなく、昭和シリーズで多かった「ウルトラマンが最後に戦った怪獣」「敵が送り込んだ最強の怪獣」などの意味合いの方が強い。これは前作のラスボスであるヴァラロンとも共通する。
- 主役ウルトラマンとの初戦でウルトラマン側が満身創痍だったラスボスは、前々作のマザースフィアザウルスから3年連続となる。
- 近年のラスボスは第23話(最終回の2話前)で初登場する傾向が強かった中、第24話(最終回の直前)で初登場したラスボスは『ウルトラマンZ』のデストルドス以来である。
- ウルトラシリーズのラスボスで形態変化が無かったのは、『ウルトラマンタイガ』のウーラー以来でもあると同時に、実際には真のラスボスの前座だったのもウーラー以来である(尤も、ウーラーはギルバグのように完全に使役されてはおらず、もう一方のラスボス=黒幕に誘導されたなどの差異はあるが)。
コメント
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EPISODE.FINAL:共に走れ 未来へ
ああ...、とうとう終わってしまいました...。だけど、まるで傑作小説を読み終えた時のような、心地よい清々しさが胸の中に残っています...。ウルトラマンアーク最終話『走れ、ユウマ!』、まさにそのタイトルの通り最高のハッピーエンドへと走り抜いたラストエピソードでした。ギルバグの「夢の世界」に囚われてしまったユウマ。その世界は知性が発達しすぎたせいで想像力が欠如したギルバグとスイードが形作った「不完全な世界」でしたが、ユウマの両親は幻であっても存在していました。スイードは嘯きます。「お前が願えば夢は現実になる」。ただし、両親と一緒に生きられる夢の世界を現実にするという事は、今まで生きてきた現実の世界を犠牲にするという事に他なりません。必死に拒むユウマですが、幻の両親は執拗にアークとの別れをユウマに求めます。幻の父親に優しい言葉をかけられて、遂にユウマは心が折れて本心を吐露します。「16年間、胸が痛まない日は1日だって無かった。それでも、前を向いて必死に走ってきた。そうする事でしか、胸の痛みを忘れる事ができなかった」。自分一人だけ生き残ってしまったから、その負い目を背負って、ユウマは自分と同じ悲しみを誰にも背負わせないように必死に戦ってきました。「もう頑張らなくていい」と言われ、遂にアークに対する別れの言葉を言いかけてしまうユウマ。それを止めたのは、ユウマの思い出の中で生きていた「本物の両親」でした。父・テツヤと母・タカコはユウマに言います。「走れ、ユウマ!」、過去に救いを求めるのではなく未来を創る為に走れと。決意を新たにしたユウマは、ギルバグとの決戦に臨みます。しかし、夢の世界では夢を操るギルバグはまさに最強の存在。アークは叩きのめされてしまいます。ですが、SKIPの面々が現実世界でギルバグの弱点である胸部のコアに攻撃、更に地球防衛隊日本支部の戦闘機部隊がミサイル攻撃を行った事によりギルバグは怯みました。その隙を突いて、ユウマとアークは再び対話。未来を創れるユウマの想像力があれば、ギャラクシーアーマーを超える力を生み出せるとアークは言いました。その言葉通り、完全にアークと心を一つにしたユウマはゼ・ズーの汚染物質を逆利用して新たな純白のアークキューブ、<ミラクルアークキューブ>を形成しました!そして、ミラクルアークキューブをアークギャラクサー二装填する事で発動する<ギャラクサーファイナライズ>を超える最強の必殺光線、<ギャラクサーオーバー・ザ・トップ>で遂にアークはギルバグを撃破しました!ウルトラマンと地球人達の強い絆で掴んだ勝利!しかし、スイードはまだ諦めず、遂に巨大化して宇宙人としての『真の姿』を現しました!その姿はというと、モノクロのボディにゲロス族を思わせる両肩の無数の突起、窪んで穴が開いている目と胸の中央の部分、ウルトラマンに似た頭部、まさに『アンチウルトラマンアーク』とでも呼ぶべき存在でした。オニキス=ゼ・ズーゲートが完全にアークの制御下に置かれた事でゼ・ズーゲートを失ったゼ・ズーとスイードは、予備の策としてスイード自身を新たなゼ・ズーゲートとして恒星ソニアの熱エネルギーを地球に排出して焼き尽くそうとしていました。汚染物質はミラクルアークキューブに変化して体調の問題は解決したとはいえ、病み上がりのアークは本気を出したスイードを前に圧倒されてしまいます。しかし、アークは想像力を解き放って、無数のアークエクサスラッシュの中に忍ばせたアークギガバリヤーの中に格納したモノホーンを使って、スイードのゼ・ズーゲートを塞いでしまいました!第1話から物語の鍵を握る存在であったモノホーンが、まさかこんな形で使用されて地球の危機を救う事になるとは!ゼ・ズーの派閥にとっては皮肉以外の何物でもありません。突き刺さったモノホーンをアークが手刀で叩き切った事でスイードの胸部にある予備のゼ・ズーゲートも完全に塞がれ、スイードは怒り狂いますが、もうどうにもなりません。直ぐさま、アークは<アークファイナライズ>をスイードに向けて撃ち放ちます。スイードも両腕をクロスしてアークファイナライズを防ぎますが、何とアークは光線の推進力で地球を一周してスイードと背中合わせに(笑)!そして、第3話でも使用したウェーブシュートでアークファイナライズをしならせ、スイードの頭部を撃ち抜きました!スイードは斃れ、ゼ・ズーの企みは遂に潰えたのでした…。そして、ユウマはSKIPのみんなとシュウさんに別れを告げてアークの、ルティオンの故郷を救う為に地球を離れる事になりました。みんなと再会の約束をして、地球に帰ってきたら怪獣ホットラインに電話すると。主人公がウルトラマンの故郷に旅立つのも帰マンを連想させますね。みんなユウマとの別れを惜しみ、シュウさんに至ってはユウマをハグしました。シュウさん、やっぱりヒロインだった(笑)。こうしてアークは地球を離れ、それから3ヶ月後。シュウさんも地球防衛隊の宇宙科学局に戻る事になりました。みんながユウマに思いを馳せる中、鳴り響いた黒電話とサイレン!電話の主は…!物語はここで幕を閉じました。全編を通して、倒さなければいけない敵はしっかりと倒しましたが、やはりアークは優しいヒーローでした。それは、アークがずっと『父性』を感じさせてくれるヒーローだったからなのでしょう。本当に温かく優しく、そしてアツい、素晴らしい物語でした。この作品を半年間追いかけられて、本当に幸せでした。「ユウマ達の物語の続きは、みんなの想像力の先に」というYouTubeの最後のテロップの通り、ユウマ達の「この先の物語」を私が二次創作駄文という形で繋ぎたいと思います。バトンは、確かに受け取りました。2月の劇場版公開、そして3月のBlu-ray BOXが楽しみです。最後に一言。ありがとう、飛世ユウマ!ありがとう、ウルトラマンアーク!いつの日か必ず、また会おう!12,684文字pixiv小説作品 - arc jump'n to the sky
EPISODE.24:夢を操る化物
いや、マジで何て言ったらいいのか、今回の話はウルトラマンシリーズのみならず他の特撮ヒーロー、マンガやアニメ、全ての創作物を否定するかのような展開を盛り込んで来た事に絶句しました…。ウルトラマンアーク第24話『舞い降りる夢幻』、宇宙獣トリゲロスとの死闘で消息不明になったユウマは、夢のような虚無の空間の中でウルトラマンアークから「君がK-DAY以降に体験した16年間の出来事は、全て夢だ」という衝撃の発言を受けました。アークが言うには、土砂に埋まって生死不明の状態になった7歳のユウマが持っていた想像力、それが生きる力を失わないようにする為に見せた一瞬の夢。それが今までの出来事だと言うのです…。その夢はもうすぐ役目を終え、ユウマは現実で生きていた両親に再会できるとアークは嘯きました…。漠然とした違和感を抱えつつも、アークの言葉を受け入れかけてしまうユウマ。しかし、父親・テツヤの形見である黄色いGショックのアラーム音と石堂さんの呼ぶ声がユウマを正気に戻しました。その夢は生きていたスイードがアークとユウマの絆を断ち切る為に見せた幻、罠だったのです!それを可能にした者こそ、この物語の最後の敵を務める夢幻獣【ギルバグ】!おそらく、モチーフは夢を食べる幻獣『獏』でしょう。ゲロス族やザディーメとは肩書が違いますが、ギルバグも彼らと同様にゼ・ズーが送り込んだ怪獣の一体で、スイードが使役するようです。顔はブタかイノシシ、肥大化した黄土色の体から伸びる触腕はタコかイカを思わせます。そして、胸には結晶体<ギルバクリスタル>を抱えています。『夢幻獣』の名の通り、ギルバグは夢を操る能力を持っています。同様の能力を持つ怪獣にSSSS.GRIDMAN第9話に登場した有象無象怪獣バジャックがいますね。自身の周囲に強固なドーム状のバリヤーを展開できるギルバグは、そのバリヤーの中に標的を閉じ込めた後に痛めつけて、そして虹色の粒子状の光で標的を夢の中に幽閉する戦法を得意とするようです。ゴリ押し系か不条理系が多かったニュージェネのラスボスの中で、ここまで特殊能力に全振りしたラスボスは珍しいですね。見た目もザディーメと同様に、どこかひょうきんでゆるキャラを思わせますし(笑)。そして、ここ最近のユウマの体調不良は<ギャラクシーアーマーキューブ>として再構成されたオニキス=ゼ・ズーゲートからゼ・ズーが汚染物質を二人に流し込んでいた為だと判明しました。アークは理由も分からず苦しみながら、それでもユウマを守ろうと必死にオニキスの制御を試み続けていたのです。しかし、制御が限界に達してしまった事で汚染物質が漏れ出し、それがユウマの体を蝕んでしまいました…。汚染物質を流し込んだり、スイードとギルバグを使って夢を通してアークとユウマの繋がりを断とうとしたり、ゼ・ズーの悪辣さや卑劣さが窺えますね。そのゼ・ズーですが、クライマックスでようやく姿を現しました!何か変な形のオブジェみたいな感じでしたが(笑)。おそらく、あれは立体映像用のアバターみたいなものなんでしょうね。ルティオン(アーク)、ビオルノ、スイードが人に近い姿をしているのですから、ゼ・ズーも人型でなければおかしいですし。ゼ・ズーの台詞についてはメチャクチャな宇宙語にしたかったんですけど、でも意味がちゃんとある言葉にしたかったです。そこで、YouTubeの英語字幕を逆表記する事にしました。これなら宇宙語に見えなくもないかな?と思って(笑)。逆から読むと、ちゃんと和訳の通りになっています。そして、ゼ・ズーが言っていた「事と次第によってはお前(スイード)の『鍵』を開く事になる」という一言が気になります。どうやら、ゼ・ズーにはまだ何か『奥の手』があるようですね…。ゼ・ズーによって体を蝕まれ、最悪のコンディションで最後の戦いに赴こうとするユウマ。そんなユウマを必死に止めようとする仲間達。しかし、ユウマは何も言わず、アークキューブを使ってアークに変身してギルバグとの戦いに赴く…。去年のブレーザーでは無かったウルトラマンシリーズ恒例の正体バレ回ですが、今まででトップクラスに辛く切ない場面でしたね…。今まで「ユウマ君」と礼儀正しくユウマを呼んでいた石堂さんが、初めて感情をむき出しにして「ユウマアアアアアアアアアアアっ!!」って絶叫する場面で心を揺り動かされました。去年のSKaRDの面々もそうでしたが、アークもキャストの皆さんの演技力が凄すぎますよね。アークのスーツアクターを務めている岩田さんもスイードが化けた偽物のアークと本物のアークを体の動きだけで見事に演じ分けておられましたし。傷ついた体に鞭打ちながら、それでも地球を守る為に戦おうとするアークとユウマ。しかし、汚染物質に体を蝕まれた状態ではギャラクシーアーマーを制御できず、ギルバグには手も足も出ず叩きのめされ、そしてギルバグの力でアークとユウマは夢に囚われてしまいました…。ウルトラマンアーク、初の完全敗北…。果たして、アークとユウマは夢から目覚めて、地球を守り抜く事ができるのか!?次回、遂に最終回!『ウルトラマンアーク THE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』が後日談ではなく21話と22話の間の話であると判明した今、次回が正真正銘ウルトラマンアーク最後の戦いです!終わってしまうのは寂しいですし、終わってほしくありませんが、しっかり見届けたいと思います!11,154文字pixiv小説作品