概要
ウルトラシリーズに登場する怪獣たちを指す。
半世紀以上に渡り地球や人類の征服、あるいは滅亡などの他様々な目的で宇宙や異次元などから来訪し幾度となく人間と、その人間が住まう地球や生命を守る為に立ち上がったウルトラマンたちと激戦を繰り広げてきた。
だが中には人間に友好的な怪獣、争いを好まない温和な種族も存在し時に人類やウルトラマンに味方する怪獣も存在する。
主に他作品(ゴジラやガメラ等)の怪獣との区別のために使われる。それもありウルトラマンと敵対する宇宙人やロボットなども総称として「ウルトラ怪獣」と呼ばれる事が多い。ソフビなどの商品名や解説本のタイトル等にもよく使われる。
本邦の怪獣文化を語る上で決して避けては通れない存在であり、キャラクターの総数は数ある怪獣コンテンツの中でも最大級。
ウルトラQでは登場の理由付けが大変だった怪獣を毎週スムーズに登場させるためにウルトラマンを誕生させたなどの経緯もあり、怪獣はシリーズにとって非常に大きな意味を持つ特別なキャラクターである(前述の通り怪獣側が先なので実質的なシリーズの主役である)。
シリーズが派生していくにつれ、「大怪獣バトル」、「大怪獣ラッシュ」、「ウルトラ怪獣超決戦」、「怪獣バスターズ」、「ウルトラ怪獣擬人化計画」、「ウルトラゾーン」、「ウルトラ怪獣散歩」、「怪獣酒場カンパーイ!」、「ウルトラ怪獣モンスターファーム」など、明確に怪獣・宇宙人を主役として扱う作品や企画も様々に生み出されているほどである。
基本的に映像作品以外のキャラクターはスーツ化しない事が多い東映作品の怪人に比べ、ゲーム作品などの映像作品外出典のキャラクターを本編の設定に組み込んだ上にスーツ化するというパターンも見られる。
デザイン的には東宝怪獣などと比べると派手めなものも多く、特に平成以降はディティールも細かくなるなどバリエーションが豊か。対象年齢もありあまりリアル・グロテスク系のものは少ないが、時々みんなのトラウマを生み出すものも。
商品ではマルサンのプラモデル&ソフビやブルマァクの「怪獣シリーズ」、ポピーの「キングザウルスシリーズ」やバンダイの「ウルトラ怪獣シリーズ」(所謂「定番ソフビ」と言われるシリーズ)などが特に有名。
中でも「ウルトラ怪獣シリーズ」は、近年の作品では「スパークドールズ」というアイテムとして劇中にも多く登場するようになっている。
近年は過去に悪役として登場した怪獣も味方ないしは悪人ではない役どころで登場する事が多く、特に同族が非道であった宇宙人においてそうした傾向が顕著である(例:キール星人(大怪獣バトル)、マグマ星人(ウルトラマンギンガ)、ナックル星人・バルキー星人(ウルトラマンX)、ザラブ星人(ウルトラゾーン)、ブラック指令(ウルトラマンオーブ)、ババルウ星人(ウルトラマンオーブ)、ピット星人・ゼラン星人・グローザ星系人・セミ女・シャドー星人(ウルトラマンジード)、一部のペダン星人など)
また、近年では映像技術が進歩していることもあり、所謂「再登場怪獣」も、本来持っていた能力を強化されたり、過去作では見られなかった新たな能力を獲得してウルトラ戦士を苦戦させたりといったケースも増えており、新怪獣に勝るとも劣らぬ印象を視聴者に刻み付けてくれることも少なくない。戦闘能力だけでなく生態や行動について新しい解釈が加えられることも多く、同じ怪獣でも過去作とは大きく印象が変わって見えるケースもある。
怪獣一覧
※怪獣の個別記事へのリンクは以下の怪獣一覧が存在している記事を参照。それ以外はウルトラシリーズ各作品の記事にある放映リスト欄からチェックすべし。
昭和ウルトラマン
平成ウルトラマン
令和ウルトラマン
海外ウルトラマン
ウルトラ怪獣の派生
一部のウルトラ怪獣は、その特徴や設定からいくつかの派生形に分類される。
詳しくは当該項目参照。
身体的な分類
特徴的な身体、出生をした怪獣の事である。こちらは怪獣単体に対して付けられる。
一般的な古代怪獣や宇宙怪獣もここに入るが、余りにタグが多く、身体的な特徴以外は下記の関連タグに委ねる。
これらは作品を問わず登場する傾向にあり、同じ特徴を持っていても、全く別の種族である事が多い。
超巨大怪獣
数ある怪獣達の中でも非常に大きな体躯をした怪獣。
一般的には120m以上で分類される。
四足歩行怪獣
意外とこの分類に入る怪獣は少ない。
再生怪獣
再生能力を持った怪獣。または過去、何らかの形で倒された怪獣が復活した個体の総称。
合体怪獣
一つの身体に他の怪獣の外見や能力を備えた怪獣。
魔獣
ウルトラマンティガ以降から登場する怪獣の分類で、外見や能力にオカルト的要素が強い。「目に見えない」、「夢」、「幻」、「邪眼」といった共通点を持つ。
種族別の分類(TV本編)
共通する出生やカテゴリーを有する怪獣の事である。これらは怪獣の種族に対して付けられる。
特定のウルトラシリーズで多く出現する傾向にあり、番組を通しての敵・味方になりやすい。
カプセル怪獣
『ウルトラセブン』において、セブンが何らかの事情で変身できない際に代わりに戦闘を行うものとして使役される味方サイドの怪獣。
設定的な発展系として、怪獣ボールやマケット怪獣、ディメンションカード怪獣など、類似した例はシリーズを通して多数存在する。
『ザ☆ウルトラマン』にも同様の二つ名を持つ怪獣が登場するが、劇中の扱いが従来の怪獣と大差ないため、同類とは区分されない傾向にある。
超獣
『ウルトラマンA』において、作品を通しての宿敵である「異次元人ヤプール」によって作り出された生物兵器。
超獣製造機により、宇宙怪獣と地球の生物を合成して作りだされる。中盤以降は他の出自の超獣も登場していった。
ちなみに世界観の異なるウルトラ作品にも「超獣」と名のついた怪獣は登場するが、基本的にこれらとは無関係である。
円盤生物
『ウルトラマンレオ』の終盤に登場する敵。
ブラックスターからやってきた生命体であり、ブラック指令によって操られる。
その名の通り円盤形態と戦闘形態に変形する能力を持つ(一部例外あり)。総じて知能が高く、小型化して人間社会への潜伏活動などを行う。
『ウルトラマンG』にも「円盤生物UF-0(ユーエフ.ゼロ)」という怪獣が登場するが、これとは無関係。
超古代怪獣
『ウルトラマンティガ』に登場する怪獣たちの一派で、邪神ガタノゾーアの尖兵。
スフィア合成獣
『ウルトラマンダイナ』に登場する「宇宙球体スフィア」や『ウルトラマンデッカー』に登場する「宇宙浮遊物体スフィア」が別のものと融合して誕生した怪獣。当初は主に岩石などの無機物と融合していたが、後に生物や人工生命とも融合するようになった。
地球怪獣
文字通り地球生まれの怪獣という意味ではほとんどのシリーズに存在するのだが、とりわけ『ウルトラマンガイア』と『ウルトラマンコスモス』に登場するものは、作品の根幹に関わる存在であるため設定面でも劇中の描写でもそれ以外の怪獣とは明確に区別されたカテゴリーとして扱われている。
金属生命体
『ウルトラマンガイア』に登場する根源的破滅招来体の一派と思われる宇宙生命体。意思を持った金属で、体を液体の様に変化させ、武器を生成したりウルトラマンの姿をコピーしたりといった特殊能力を発揮する。
自然コントロールマシーン
こちらも『ウルトラマンガイア』に登場し根源的破滅招来体の一派と考えられているロボット兵器。体表に篆書体で名前が刻まれているのが特徴で、地球の環境を変えてしまうほどの能力を有する。
カオス怪獣
『ウルトラマンコスモス』に登場するカオスヘッダーが、怪獣に憑依することで変貌させた、あるいは憑依した怪獣のデータをもとに自身が実体化した存在の総称。
スペースビースト
『ウルトラマンネクサス』に登場する怪獣の総称。
サイバー怪獣
『ウルトラマンX』に登場する防衛チーム・Xioがスパークドールズのデータをもとに開発したサイバーカードを経て人工的に生み出した怪獣の総称。
名前は「サイバー○○」(○○は元となった怪獣の名前)に統一されており、その名の通りサイバネティックなデザインが特徴。
当初は実体化がうまくいかず、ウルトラマンエックスが装備するモンスアーマーとして初めてその効力を発揮したが、物語が進んで実体化に成功し、Xioの戦力として隊員に使役されるようになった。
劇中に登場したもののほかに、様々なサイバー怪獣が玩具カードの商品展開として登場している。
前述のカプセル怪獣の亜種ともいえる存在。
魔王獣
『ウルトラマンオーブ』に登場する、世界を滅ぼすとされている強力な怪獣のカテゴリー。
ネーミングは「○ノ魔王獣」(○は属性)という二つ名に「マガ○○」で統一されている。体のどこかに赤い結晶:マガクリスタルが付いている。
遥か昔に突如地球上に出現して破壊の限りを尽くしていたが、次元を超えて結集してきたウルトラ戦士達の活躍によりそのすべてが封印された。しかし、現代になって、ジャグラスジャグラーによって復活させられ、再び活動を開始する。
撃退すると封印したウルトラ戦士のウルトラフュージョンカードを入手できるほか、ジャグラーも魔王獣を怪獣カードに変換してその力を何か別の目的に行使しようと画策している。
特徴として、ただ存在するだけで強烈な自然災害を引き起こす点が挙げられる。
ベリアル融合獣
謎の男:伏井出ケイが2つの怪獣カプセルをジードライザーでフュージョンライズさせることで変身する怪獣。ウルトラマンジードの登場に限った点で合体怪獣とは異なる。
作中の描写から、ウルトラマンベリアルが怪獣の力を吸収することで変化した姿であると考えられるが…。
ウルトラマンとまったく同じプロセスを経て変身した怪獣という点では、シリーズでも極めて異色の存在である。
ジャッジメンター
ロボット怪獣の中でも特に恐ろしい強さと防御力を持つ軍団。宇宙全体の平和を守るという名目で生命体を滅ぼす事を目的に多くの星を滅亡に追いやった。姿は総じてドラゴンに似ており、クラスとしてはシビルジャッジメンターとラストジャッジメンターの二種が確認されている。
なお、シビルジャッジメンターに属するギャラクトロンはオーブやジードなどを苦しめたが、これで上級戦闘員クラスである。
アブソリューティアン
究極生命体を自称するザ・キングダム出身の人型の知的生命体種族。
次元や時空を超越して過去の世界に介入する能力を持つアブソリュートタルタロスを筆頭とし、様々な時間軸から宇宙レベルの災厄をもたらす怪獣や宇宙人達を集めた大軍勢を作り上げ、全てのウルトラ戦士達と敵対している。
幹部クラスは全員が何かしらの特殊な能力に秀でている上に、個々人の戦闘能力も非常に高く、ウルトラマンの中でもかなりの実力者であるジョーニアス・ゼロ・リブットでも単体では苦戦は免れず、レジェンドのようなスーパーウルトラマンやグリッタートリガーエタニティのような最強形態に変身してようやくまともな対抗ができるレベルである。
特空機
『ウルトラマンZ』に登場する防衛チーム・ストレイジが開発した対怪獣用ロボット兵器の総称。防衛軍のメカではあるが、外見が従来のシリーズに登場した怪獣(特に前述のカプセル怪獣)を模していることから怪獣に分類されるとも言える。また、類似した防衛チームの怪獣型戦力は後年の作品でも恒例となった。
闇怪獣
『ウルトラマントリガー』に登場する闇の三巨人によって使役される怪獣の総称。その出自は野生の怪獣が三巨人から闇のエネルギーを注入されることによる後天的なものが多い。
宇宙獣
『ウルトラマンアーク』に登場する怪獣の一カテゴリー。いずれも物語の転換点で登場し、アークを苦戦させる強敵として描かれている。
中盤で、アークと同じ太陽系銀河から指導者の意図により送り込まれたことが明かされた。
種族別の分類(外伝作品)
分類の意味についてはTV本編と同上。
ただし、こちらは映画やアニメといった外伝作品の為、怪獣娘を除くと、この分類に入る怪獣は少なめである。
ファイティング・ベム
グア軍団により強化改造と過酷な戦闘訓練を受けており、戦闘力はアンドロ超戦士を苦戦させるほどに高い。
メカバルタンなど既存のウルトラ怪獣の改造やザビデンなどといった完全新規の怪獣まで幅が広い。
ソーキン・モンスター
『ウルトラマンUSA』に登場する怪獣の総称。もともとは惑星ソーキンに棲息する生命体だったが、母星の爆発に伴い隕石に乗って地球に飛来した。
アニメ作品ということもあり、従来のウルトラ怪獣よりはるかに巨大なのが特徴。
スペースリセッター
将来、宇宙に害を及ぼすとみなされた星をリセットする為にデラシオンに率いられるロボット怪獣でも特に強力な軍団で、多くがチェスの駒と同じ名前を冠する。その目的は上記のジャッジメンターの行動と似通っているが、宇宙の全体の調和を目的としている点で大きく異なる。最上位種がウルトラマンの光線を寄せ付けないファイナルリセッターで、なんとこれが何体も存在している。主にグローカー系が属する。
怪獣兵器
バット星人が怪獣墓場で入手した怪獣の死体を元に制作した生物兵器。
閻魔獣
太古の地球を支配していた、この世を地獄に変えると云われる怪獣。
ザイゴーグが該当し、身体の一部から過去のシリーズに登場した怪獣に似た閻魔分身獣を生み出す。
クグツ怪獣
宇宙悪魔ベゼルブの“クグツ”という名の毒を注入され、支配下に置かれた怪獣たちの総称。元の怪獣から目や体の一部が赤く変化し、名称も「クグツ」が頭に加わる。
改造怪獣
ゲーム『ウルトラマンFER』に登場する、俗にEX怪獣とも呼ばれる怪獣の総称。
メフィラス星人配下のバルタン星人によって改造された怪獣達。
のちに映像作品に逆輸入されるが、改造怪獣という設定はオミットされ、何らかの条件で身体や能力が変化・向上された怪獣とされる。
プラズマ怪獣
『大怪獣ラッシュ』シリーズに登場する、プラズマソウルと呼ばれる鉱石を取り込んでパワーアップした怪獣達。従来の怪獣に比べとてつもなく巨大で、名だたる宇宙人でも苦戦を強いられるほど戦闘力が高い。
資源として活用できるプラズマソウルを取り込んでいるため、宇宙人ハンター達の標的となっている。
禍威獣
『シン・ウルトラマン』に登場する巨大不明生物(他作品でいうところの怪獣)の総称。
何故か日本にしか出現せず、さらに別種であるにもかかわらず共通のディティールが観られるなど、生物としては異質すぎる特徴がある(これらの謎は作中中盤で明かされる)。
ちなみに、登場する怪獣はすべて『ウルトラQ』および『ウルトラマン』に登場した一部の怪獣のリメイクとなっている。
怪獣娘
『怪獣娘〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜』およびその劇場版作品である『怪獣娘(黒)〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜』に登場する、怪獣の能力を持って生まれてきた人間の女性。
過去に出現した怪獣との関わりは作中でもはっきりとは示唆されなかったが、その後発売された公式ガイドブックにおいて、ウルトラ戦士や防衛チーム等に倒された怪獣の魂が人間の女性へと転生した姿=怪獣の生まれ変わりであることが明言された。ただし、なぜ転生するのが女性に限定されるのかは劇中でもはっきりわかっていないことが語られている。
なお、宇宙人や魔王獣、超獣等、元になった存在が「○○怪獣」とは呼ばれないケースもあるが、そうした場合も一括して“怪獣娘”と呼ばれている。
シャドウ
『怪獣娘〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜』および『ウルトラ怪獣擬人化計画ギャラクシー☆デイズ』に登場する、謎の生命体。
不定形のスライムのような姿をしているのが特徴で、ある程度ならば自在に姿を変えることができる。
大きさは人間より少し大きい程度で、これといった特殊能力は持っていない(ただし、小説版では強力な溶解性の液体を吐き出すことのできる個体がいた他、ゲームアプリ『ウルトラ特訓大作戦』ではかなり多彩なバリエーションが登場している)ため、人間の兵器類でもある程度対処可能だが、なぜか怪獣娘でなければ倒すことができない。個々の戦闘力はそこまで高くはないが、巣を潰さない限り際限なく出現し続け、圧倒的な数の暴力で対象を蹂躙しにかかる厄介な存在。
上級の個体はシャドウビーストと呼ばれ、こちらは目測で5~10m程度と人間よりも大きく(それでも平均的なウルトラ怪獣と比べるとかなり小柄だが)、戦闘力や耐久力も通常の個体よりもはるかに高い強敵である。
また、2期からは強い負の感情に心を支配された人間に憑依するシャドウミストと呼ばれる新種が登場、さらに、このシャドウミストがとある人物に憑依して実体化した存在まで登場し、彼らとの対決が物語の主軸となっていく。
その正体は最後まで明かされることはなかったが、『ギャラクシー☆デイズ』では、登場人物が「何者かが怪獣を殲滅するために作り上げた存在なのではないか」と考察している。
勢力別の分類
種族は入り乱れているが、同一の勢力に属しており、その勢力に名前が付けられているものを挙げる。
根源的破滅招来体
『ウルトラマンガイア』に登場する作品を通しての敵であり、「地球に破滅をもたらす何か」。
その正体は作品を通して徐々に明かされていくという形式がとられているため、その定義も作品の中で変化していく。そのため「根源的破滅招来体かと思ったら実はそうじゃなかった」といった展開もあった。
ベリアル軍団
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場した、ウルトラマンベリアルが怪獣墓場から復活させた怪獣軍団の総称。
幽体怪獣
冥府闇将軍獣ヘルナラクが生み出す再生怪獣の名称。種別も含めた呼称は元の怪獣と変わらないが、幽体ゆえに攻撃をすり抜けるという特徴を持つ。
その他の敵(厳密には『怪獣』では無いが、便宜上記載)
宇宙人
地球侵略に来た者や、地球と友好を築こうとする者まで幅広い物語のトリックスター。
怪獣に比べて知性が高い扱いをされる事が多く、物語のラスボスを務める事も。
広義ではウルトラ怪獣の一つとされている。類似したポジションで、異次元人や地底人という設定のキャラクターも宇宙人ほどではないが頻出している。
宇宙船
上記の宇宙人が乗る乗り物。
一部の怪獣は宇宙船の役目を兼任する場合もある。宇宙竜ナースやマキーナが好例か。
作品によってはこれとウルトラ戦士が戦う事もあるが、変形でもしない限り肉弾戦が出来ない為、基本的には弾幕勝負となる。
殆ど一台でやって来る事が多いが、ペロリンガ星人の様に大群で赴いたケースもある。
軍事色が強いウルトラセブンでは戦闘相手としてフィーチャーされたが、その後のシリーズでは細々とした活躍に留まっている。
悪トラマン/ニセウルトラマン/人造ウルトラマン
いわゆる敵サイドのウルトラマン(一部例外あり)の総称(非公式)。
その多くは正規のウルトラ戦士ではなく彼らを模したコピーやロボットだったり、宇宙人や怪獣が化けた偽物である場合が多く、ファンの間ではニセウルトラマンや人造ウルトラマンとして区別されており、メディアミックスにおいては怪獣と同じカテゴリーとして扱われる。
しかし、平成以降は存在そのものが「光の巨人」と対極に位置する「闇の巨人」や、果てには正規のウルトラ戦士が闇堕ちしたものまで登場するようになり、Pixivではこちらを悪トラマンと分類している。
ちなみに玩具によってはウルトラマンダーク、ティガダークなど設定が正真正銘のウルトラマンであっても、怪獣カウントされる事がある。ウルトラマンベリアルは『大怪獣バトル』から『ウルトラマンX』までのシリーズでは怪獣カウントで、『ウルトラマンオーブ』以降は通常のウルトラマンベリアルのみウルトラマンカウントされるパターンが多い。
これまたややこしい話だが、イーヴィルティガやカミーラのように正真正銘のウルトラマンでも最初から怪獣カウントされるパターン(最初から敵として登場するため)もあるため、初心者は非常に混乱しやすいカテゴライズとなっている。
ウルトラ怪獣の扱いについて
ウルトラ怪獣が中心の企画が数多あると先述したが、対して東映怪人(今回は代表例としてライダー怪人を挙げる)は添え物という扱いをされる事が多い。
これには両シリーズの起源に関係があって、ウルトラシリーズはそもそもウルトラ怪獣を主役にした「ウルトラQ」から始まったのであり、「ウルトラマン」というヒーローの存在自体が後付けなのである(※1)。いわば「毎週怪獣映画をテレビで見られる」というのが黎明期のウルトラシリーズの魅力だったのである。
一方で、仮面ライダーシリーズは最初からヒーローものとして始まったものであり、必然的に怪人の扱いが添え物になってしまう。というより、仮面ライダー自体が「悪と同じ力を使うヒーロー」=怪人を殺しうる存在である為、怪人の存在あるところに仮面ライダーが存在するのである。
結論するとウルトラ怪獣は単独でコンテンツとして存在しうる存在、ライダー怪人は仮面ライダーとセットで存在しうる存在というのが大きな違いというわけである。
(※1)放送開始前のメディアではウルトラマンも「正義の怪物」と見なされていた為、怪獣が主役というコンセプトはある意味で今も続いていると言える(悪トラマンも怪獣扱いされるし)。そもそも「ウルトラマン」も元は怪獣をヒーロー役にするというコンセプトから始まった企画である。
オマージュ怪獣
ウルトラ怪獣の中にはデザインや名前が往年の怪獣に似ながら、派生種や亜種ではない、全くの別種族である怪獣が登場する。
ただし、カネゴンヌなどのカネゴン系やガラモンと同じくチルソニア遊星人の配下であるガラゴンはこの項では別カウントとする。
怪獣を手掛ける人たち
デザイナー
- 井上泰幸
- 成田亨
- 池谷仙克
- 熊谷健
- 米谷佳晃
- 井口昭彦
- 木目憲吾
- 鈴木儀雄
- 島崎堯司
- 大澤哲三
- 鯨井実
- 小川富美夫
- 渡部昌彦
- 山口修
- 旭靖美
- 杉浦千里
- 村山寛貢
- 西川伸司
- 吉田穣
- 前田真宏
- 丸山浩
- 寺井雄二
- 橋爪謙始
- 奥山潔
- AKIHITO真偽屋
- 酉澤安施
- 板野一郎
- さとうけいいち
- 後藤正行
- 田口清隆
- 三ノ輪さりと
- 楠健吾
- 野中剛
- 竹内純
- 井野元大輔
- 加藤礼次朗
- 渡邊靖将
- 脇貴彦
- 武藤聖馬
- キセン
- 百武朋
- 川石テツヤ
- 辻本貴則
着ぐるみ造形
スーツアクター
関連タグ
一話怪獣(ウルトラシリーズ) ラスボス(ウルトラシリーズ) スーパーヴィラン(ウルトラシリーズ) 終盤一般怪獣 劇場版怪獣
スパークドールズ サイバーカード 怪獣カード 怪獣カプセル 怪獣クリスタル 怪獣リング 怪獣メダル ウルトラディメンションカード ブレーザーストーン
ウルトラ怪獣擬人化計画:円谷プロ公認の怪獣擬人化(女体化)
ウルトラ怪獣にウェイトが置かれた作品群
ウルトラ怪獣に属さない怪獣カテゴリー
快獣ブースカ、ミラーマン怪獣、ジャンボーグA怪獣、ファイヤーマン怪獣、恐竜軍団、グリッドマン怪獣、WoO星獣:ある意味、『親戚』か『兄弟』とも言えるウルトラシリーズ以外の円谷特撮作品に登場する怪獣達。現にミラーマン怪獣であるゴルゴザウルスはウルトラシリーズに登場し、逆にファイヤーマンにはグドンが登場している。
円谷怪獣:ウルトラ怪獣や上記の怪獣達の総称